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第7章 弟子と神器回収
友ト再会
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咲良達はコーチンの街に入るための審査に並んでいる。
「コーチンに入ったらさっそくギルドに来てもらって良いか?咲良をみんなに会わせたいし…ルーグ達の件もあるからな」
「そうだね!みんなどんな顔するかな?」
「いろんな意味でビックリするだろうな」
「それは言えてるね」
咲良が冷たい人になったと思っている秀樹らは少し心配な眼差しを咲良に向けるがスルーされた。
そしてコーチンに入った。
(ほぉ…これはすごい。木々が人の生活に完全に溶け込んでいる。森のオアシスと呼ばれるだけはあるな)
咲良がコーチンの風景に見とれていると、秀樹が声をかける。
「ここが俺たちのギルドだ」
秀樹たちに案内された建物はこの街の景観に相応しい大木をくり抜いた建物だった。
「今帰った!」
「ただいまー!」
秀樹と穂花に続いて咲良たちも中に入る。
「おう!秀樹!穂花!遅かったじゃないか」
「先輩方お帰りなさい!」
ギルド内にいた委員のメンバーだろう人たちが声をかけて来た。
「おかえりなさい。無事で何よりです。盗賊が道中に出ると聞いていたものですから」
委員長である香織が声をかける。だが咲良は元々信用してないので、その心配している風な言葉も自分の管轄下で死なれては評価が下がるので死ななくてよかったと言う風にしか聞こえない。
「りょ…りょうた……亮太!」
咲良に気づき駆けてくる者がいる。
それはもちろん、唯一無二の友である陸だ。
「陸か…久しぶりだな」
「本当に亮太なのか!?…今まで何してたんだ!?」
陸の言葉にギルド中がざわめき始めた。死んだと思っていた者がひょっこり現れたのだ。
「まさか…佐伯くんですか…生きていたんですね。良かった。私は必ず生きていると信じてましたよ」
(全く…秀樹の話だと俺を死んだと決めつけたのはあんたのはずなんだがな)
咲良は香織の言葉には反応しない。
「亮太!本当に生きてて良かった!」
「陸…落ち着け…」
「なぁ…咲良はこの人たちと知り合いなのか?」
ルーグが話についていけず無理やり割って入って来た。
「あぁ…昔のな」
ルーグに意味深な表情をしながら言うと納得してくれたようだ。異世界人の仲間であると。
「さ…くら?」
「またこのやり取りか…めんどくせぇ…おい秀樹、頼んだ」
「投げやりかよ…まぁ全部まとめて説明するからよ…みんな落ち着いて聞いてくれ」
そういうと秀樹は話出した。
王都アムルでのギルド開業と同時に咲良が訪ねて来たこと。咲良を探しても見つからなかった理由。なぜ亮太ではなく咲良なのか。ルーグたちと行動している経緯など事細かく説明していた。
ルーグにしか言っていないことが多いのでルーグはこちらを見て首を傾げていたが睨み付けると察してくれた。なおさらカゼルに似てるなと思う咲良だった。
「そんなことがあったのか…」
「こんな感じだったよな咲良?」
「だいたいな」
「そんなことよりも、私は佐伯くんが私の1つ下のB級なのが驚きですね」
今の秀樹の話を聞いてそんな事と吐き捨てる辺り、やはり咲良は相当嫌悪されているらしい。
「ん?香織さんB級じゃなかったっすか?」
秀樹が疑問を投げかける
「あなた方が王都に向かってからすぐにA級に昇格したんですよ…」
「そうだったんすか…さすがっすね」
「いえ…当然のことですよ」
(こいつがA級?気配で見てもとてもそうは思えないが…あぁなるほど)
咲良は香織の腰にある白い刀に目を向ける。
(日輪の力を使えばそれくらいなら可能か…ま…武器に頼った偽物の力だ。日輪がなければ良くてもB級だろうな)
「この刀に興味があるのですか?」
咲良が日輪を見ているとその視線に香織が気付いたらしい。
「この刀は白峯といいまして…世にも珍しい能力があるんですよ…神器と呼ばれるそうですが」
「白峯…ね…ふっ」
「……なにか?」
咲良が笑ったことが気に障ったのか少し眉をひそめながら尋ねる。
「いや…なんでもねぇよ」
そう言いながらも近々回収してやると、心の内では香織に向かって語る。奪う事になるが、元々クロノスのだ。その本人から集めて相応しい者に託せと言われたのだからそこは目を瞑ってもらうしかない。第一、暴走を止めるためなのだから結果的には救う事にもなるから文句を言わせるつもりもない。
「本当に?……まぁいいでしょう。それよりもその喋り方どうにかなりませんか?仮にも私は先輩なんですが」
「ん?…あぁ…敬語を使って欲しいのか……却下だな…めんどくせぇし…」
確かに地球では敬語を使っていた記憶があるが、香織を敬う気は一切ないので自然とタメ口になる。
「そう言う問題ではありません。地球でも言ったはずです…あなたには先輩としての自覚がないと。後輩からすればあなたは見本なんですよ」
「だからなんだ?…俺は見本になる気もねえし…なによりここは地球じゃない」
「あなたは何も変わらないんですね…残念です」
「あんたこそ…なんも変わってねぇな」
「仕方ありません…私は器が小さいとは思われたくありませんから…許可します」
「…はいはい」
やっぱりこいつは不愉快だ。そう再確認して適当に返事を返す。
「ちょっと…2人とも落ち着いて」
穂花が止めに入った時ギルドの扉が開いた。
「ただいま戻りました!……なにかあったんで………す…か?………りょ、亮兄!」
入って来たのは地球で咲良の妹とよく遊んでくれていた紗月だ。
「紗月か…元気そうだな」
ボフッ
紗月はいきなり咲良に抱きついた。
「ひっく…ひっぐ…亮兄だ!…ひっく…生きてた!…生きてた!」
その後紗月をなだめるのにかなりの時間がかかり咲良は精神的にぐったりした。しかもその後これまでのことをしつこく聞いてこられ、さらに精神に追い打ちを食らった。
「コーチンに入ったらさっそくギルドに来てもらって良いか?咲良をみんなに会わせたいし…ルーグ達の件もあるからな」
「そうだね!みんなどんな顔するかな?」
「いろんな意味でビックリするだろうな」
「それは言えてるね」
咲良が冷たい人になったと思っている秀樹らは少し心配な眼差しを咲良に向けるがスルーされた。
そしてコーチンに入った。
(ほぉ…これはすごい。木々が人の生活に完全に溶け込んでいる。森のオアシスと呼ばれるだけはあるな)
咲良がコーチンの風景に見とれていると、秀樹が声をかける。
「ここが俺たちのギルドだ」
秀樹たちに案内された建物はこの街の景観に相応しい大木をくり抜いた建物だった。
「今帰った!」
「ただいまー!」
秀樹と穂花に続いて咲良たちも中に入る。
「おう!秀樹!穂花!遅かったじゃないか」
「先輩方お帰りなさい!」
ギルド内にいた委員のメンバーだろう人たちが声をかけて来た。
「おかえりなさい。無事で何よりです。盗賊が道中に出ると聞いていたものですから」
委員長である香織が声をかける。だが咲良は元々信用してないので、その心配している風な言葉も自分の管轄下で死なれては評価が下がるので死ななくてよかったと言う風にしか聞こえない。
「りょ…りょうた……亮太!」
咲良に気づき駆けてくる者がいる。
それはもちろん、唯一無二の友である陸だ。
「陸か…久しぶりだな」
「本当に亮太なのか!?…今まで何してたんだ!?」
陸の言葉にギルド中がざわめき始めた。死んだと思っていた者がひょっこり現れたのだ。
「まさか…佐伯くんですか…生きていたんですね。良かった。私は必ず生きていると信じてましたよ」
(全く…秀樹の話だと俺を死んだと決めつけたのはあんたのはずなんだがな)
咲良は香織の言葉には反応しない。
「亮太!本当に生きてて良かった!」
「陸…落ち着け…」
「なぁ…咲良はこの人たちと知り合いなのか?」
ルーグが話についていけず無理やり割って入って来た。
「あぁ…昔のな」
ルーグに意味深な表情をしながら言うと納得してくれたようだ。異世界人の仲間であると。
「さ…くら?」
「またこのやり取りか…めんどくせぇ…おい秀樹、頼んだ」
「投げやりかよ…まぁ全部まとめて説明するからよ…みんな落ち着いて聞いてくれ」
そういうと秀樹は話出した。
王都アムルでのギルド開業と同時に咲良が訪ねて来たこと。咲良を探しても見つからなかった理由。なぜ亮太ではなく咲良なのか。ルーグたちと行動している経緯など事細かく説明していた。
ルーグにしか言っていないことが多いのでルーグはこちらを見て首を傾げていたが睨み付けると察してくれた。なおさらカゼルに似てるなと思う咲良だった。
「そんなことがあったのか…」
「こんな感じだったよな咲良?」
「だいたいな」
「そんなことよりも、私は佐伯くんが私の1つ下のB級なのが驚きですね」
今の秀樹の話を聞いてそんな事と吐き捨てる辺り、やはり咲良は相当嫌悪されているらしい。
「ん?香織さんB級じゃなかったっすか?」
秀樹が疑問を投げかける
「あなた方が王都に向かってからすぐにA級に昇格したんですよ…」
「そうだったんすか…さすがっすね」
「いえ…当然のことですよ」
(こいつがA級?気配で見てもとてもそうは思えないが…あぁなるほど)
咲良は香織の腰にある白い刀に目を向ける。
(日輪の力を使えばそれくらいなら可能か…ま…武器に頼った偽物の力だ。日輪がなければ良くてもB級だろうな)
「この刀に興味があるのですか?」
咲良が日輪を見ているとその視線に香織が気付いたらしい。
「この刀は白峯といいまして…世にも珍しい能力があるんですよ…神器と呼ばれるそうですが」
「白峯…ね…ふっ」
「……なにか?」
咲良が笑ったことが気に障ったのか少し眉をひそめながら尋ねる。
「いや…なんでもねぇよ」
そう言いながらも近々回収してやると、心の内では香織に向かって語る。奪う事になるが、元々クロノスのだ。その本人から集めて相応しい者に託せと言われたのだからそこは目を瞑ってもらうしかない。第一、暴走を止めるためなのだから結果的には救う事にもなるから文句を言わせるつもりもない。
「本当に?……まぁいいでしょう。それよりもその喋り方どうにかなりませんか?仮にも私は先輩なんですが」
「ん?…あぁ…敬語を使って欲しいのか……却下だな…めんどくせぇし…」
確かに地球では敬語を使っていた記憶があるが、香織を敬う気は一切ないので自然とタメ口になる。
「そう言う問題ではありません。地球でも言ったはずです…あなたには先輩としての自覚がないと。後輩からすればあなたは見本なんですよ」
「だからなんだ?…俺は見本になる気もねえし…なによりここは地球じゃない」
「あなたは何も変わらないんですね…残念です」
「あんたこそ…なんも変わってねぇな」
「仕方ありません…私は器が小さいとは思われたくありませんから…許可します」
「…はいはい」
やっぱりこいつは不愉快だ。そう再確認して適当に返事を返す。
「ちょっと…2人とも落ち着いて」
穂花が止めに入った時ギルドの扉が開いた。
「ただいま戻りました!……なにかあったんで………す…か?………りょ、亮兄!」
入って来たのは地球で咲良の妹とよく遊んでくれていた紗月だ。
「紗月か…元気そうだな」
ボフッ
紗月はいきなり咲良に抱きついた。
「ひっく…ひっぐ…亮兄だ!…ひっく…生きてた!…生きてた!」
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