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オリギナ魔法学校
第五話 入学試験とその結果
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問題用紙に目を落とす。
??? な、なんだこの問題? お、俺の知っている問題じゃ無いぞ!?
算数はまだいい。オリギナ第五代皇帝の名前なんて俺、知らないぞ!? レモンに刺すべき金属は?? な、何じゃこりゃ!?
「まずはわかるところを埋めて下さい」
とりあえず計算だけは埋める。その後は手が止まった。
文書読解であれば、ある程度はわかる。だが慣用句はわからないし、人間の気持ちが理解できているかと言われたら答えはノーだ。
砂時計を見る。回答欄はほとんど真っ白なのに時間は半分過ぎている。
シュンカは自分の席に座って他の書類に目を通している。
ならば、テレヴォイスでクラウディアに答えを教えてもらおう。クラウディアの気配を探る。俺にとっては簡単だ。聖剣の気配を探れば良いのだから。意識を絞ってクラウディアの居場所を探す。
パタッとシュンカが書類を置いた。
「カテイナ君、それはカンニングに相当します。せめてバレないようにやって下さい」
「……っぐっ、どこで気が付いた?」
「カテイナ君、君は一人で戦うと宣言しましたね? 嘘はつかないように」
「……だって、俺は歴代オリギナ皇帝の名前なんて知らない」
「別に恥ずかしい事じゃ有りません。貴方は魔界の人です。私だって歴代魔王を全員上げろと言われたら知りません。この知力の試験はね。貴方の得意分野を知るためのものです。私たちが貴方にどこを教えなくてはいけないのかを知らなくてはいけないのですよ。それが歴史の知識なのか、人の心なのか、それとも自然の原理なのかは知りませんがね」
「……くそっ」
俺はもう解ける問題は解いてしまった。あと一時間、こんな時間に耐えなくてはいけないのか。手が止まったまま問題をただ眺める時間が過ぎていく。
「良く耐えました。解答用紙を渡して下さい」
無言でシュンカに解答用紙を渡す。算数以外はほとんどわからなかった。オリギナの歴史、魔道科学、オリギナ文学、ほとんど空欄だ。
シュンカは俺の解答用紙を見て笑っている。
「流石に次期魔界王ですね。五歳ながらにこの数学の理解は天才以外の何物でも無い。但しオリギナの事はあまりわかってもらえていない様です。我々は決して魔法技術だけの国では無いのですよ」
「お、俺は、この国の最も優れていたところだと思って」
「ええ、もちろん。この国の国民として魔法技術に関しては世界有数を自負しています。ですが、他にも優れている分野がある。もっともっと、オリギナについて知って、調べて、大好きになったらもう一度来て下さい」
「な、何?」
「カテイナ君、辛いでしょうが、このままではオリギナのことを知らなすぎます。皆と一緒に進むのは難しいでしょう。オリギナについて知っているべき基礎分野を教えるのはこの学校の役割ではありません」
「不合格って事か!!?」
一挙に感情が爆発する。別に攻撃って分けじゃ無い。最初に見せつけた以上に魔力が急激に上がっただけだ。
校長室に爆風が吹き荒れる。設置されている窓ガラスが残らず吹っ飛び、柱には亀裂が走り校舎が揺れた。これが攻撃魔法という形で意思を絞っていない状態の感情の爆発なのだ。
その暴風を涼しい顔で吹き流してシュンカが立っている。
「カテイナ君、貴方の才能は嫉妬してしまうほどです。流石に次期魔界王、正直、貴方にオリギナの魔法技術をつぎ込んだらどうなるか私も見てみたい」
「だったら入れろよ! この学校に! 俺なら、俺の才能ならクラウディアにだって追いつけるぞ」
「貴方にはまだ、オリギナがわかっていない。加えてその幼い感情の爆発、なによりその暴風を全ての学生が防げるわけでは有りません。皆が怪我をしてしまうのですよ」
「……っ! お、お前は平気だろう」
「これは年の功です。暴発した魔力の衝撃波を受け流す方法を身につけている人はこの国でも少ないのですよ。私自身使ったのは今日が初めてです。これほどの魔力衝撃を起こせる人がいなかったのでね」
そういえばクラウディアは吹っ飛ばされていた。クラウディアができなきゃ他の奴らも出来ないだろう。俺がちょっと怒っただけでぎゃあぎゃあ言われるのか……クソッ。
「私としても残念ですよ。己の知識欲からしても貴方を入学させたいのです。ですが、貴方の入る準備も、こちらが受け入れる準備もまだ整っていません。本当に残念です」
「俺は、俺はな、……あきらめないからな! 今に見てろよ!」
「ええ、その熱意、お待ちしております」
シュンカが頭を下げて、それを上げるのを待たずに俺はゲートを使って暴風を吹き散らしながら魔界へ帰還した。
??? な、なんだこの問題? お、俺の知っている問題じゃ無いぞ!?
算数はまだいい。オリギナ第五代皇帝の名前なんて俺、知らないぞ!? レモンに刺すべき金属は?? な、何じゃこりゃ!?
「まずはわかるところを埋めて下さい」
とりあえず計算だけは埋める。その後は手が止まった。
文書読解であれば、ある程度はわかる。だが慣用句はわからないし、人間の気持ちが理解できているかと言われたら答えはノーだ。
砂時計を見る。回答欄はほとんど真っ白なのに時間は半分過ぎている。
シュンカは自分の席に座って他の書類に目を通している。
ならば、テレヴォイスでクラウディアに答えを教えてもらおう。クラウディアの気配を探る。俺にとっては簡単だ。聖剣の気配を探れば良いのだから。意識を絞ってクラウディアの居場所を探す。
パタッとシュンカが書類を置いた。
「カテイナ君、それはカンニングに相当します。せめてバレないようにやって下さい」
「……っぐっ、どこで気が付いた?」
「カテイナ君、君は一人で戦うと宣言しましたね? 嘘はつかないように」
「……だって、俺は歴代オリギナ皇帝の名前なんて知らない」
「別に恥ずかしい事じゃ有りません。貴方は魔界の人です。私だって歴代魔王を全員上げろと言われたら知りません。この知力の試験はね。貴方の得意分野を知るためのものです。私たちが貴方にどこを教えなくてはいけないのかを知らなくてはいけないのですよ。それが歴史の知識なのか、人の心なのか、それとも自然の原理なのかは知りませんがね」
「……くそっ」
俺はもう解ける問題は解いてしまった。あと一時間、こんな時間に耐えなくてはいけないのか。手が止まったまま問題をただ眺める時間が過ぎていく。
「良く耐えました。解答用紙を渡して下さい」
無言でシュンカに解答用紙を渡す。算数以外はほとんどわからなかった。オリギナの歴史、魔道科学、オリギナ文学、ほとんど空欄だ。
シュンカは俺の解答用紙を見て笑っている。
「流石に次期魔界王ですね。五歳ながらにこの数学の理解は天才以外の何物でも無い。但しオリギナの事はあまりわかってもらえていない様です。我々は決して魔法技術だけの国では無いのですよ」
「お、俺は、この国の最も優れていたところだと思って」
「ええ、もちろん。この国の国民として魔法技術に関しては世界有数を自負しています。ですが、他にも優れている分野がある。もっともっと、オリギナについて知って、調べて、大好きになったらもう一度来て下さい」
「な、何?」
「カテイナ君、辛いでしょうが、このままではオリギナのことを知らなすぎます。皆と一緒に進むのは難しいでしょう。オリギナについて知っているべき基礎分野を教えるのはこの学校の役割ではありません」
「不合格って事か!!?」
一挙に感情が爆発する。別に攻撃って分けじゃ無い。最初に見せつけた以上に魔力が急激に上がっただけだ。
校長室に爆風が吹き荒れる。設置されている窓ガラスが残らず吹っ飛び、柱には亀裂が走り校舎が揺れた。これが攻撃魔法という形で意思を絞っていない状態の感情の爆発なのだ。
その暴風を涼しい顔で吹き流してシュンカが立っている。
「カテイナ君、貴方の才能は嫉妬してしまうほどです。流石に次期魔界王、正直、貴方にオリギナの魔法技術をつぎ込んだらどうなるか私も見てみたい」
「だったら入れろよ! この学校に! 俺なら、俺の才能ならクラウディアにだって追いつけるぞ」
「貴方にはまだ、オリギナがわかっていない。加えてその幼い感情の爆発、なによりその暴風を全ての学生が防げるわけでは有りません。皆が怪我をしてしまうのですよ」
「……っ! お、お前は平気だろう」
「これは年の功です。暴発した魔力の衝撃波を受け流す方法を身につけている人はこの国でも少ないのですよ。私自身使ったのは今日が初めてです。これほどの魔力衝撃を起こせる人がいなかったのでね」
そういえばクラウディアは吹っ飛ばされていた。クラウディアができなきゃ他の奴らも出来ないだろう。俺がちょっと怒っただけでぎゃあぎゃあ言われるのか……クソッ。
「私としても残念ですよ。己の知識欲からしても貴方を入学させたいのです。ですが、貴方の入る準備も、こちらが受け入れる準備もまだ整っていません。本当に残念です」
「俺は、俺はな、……あきらめないからな! 今に見てろよ!」
「ええ、その熱意、お待ちしております」
シュンカが頭を下げて、それを上げるのを待たずに俺はゲートを使って暴風を吹き散らしながら魔界へ帰還した。
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