ある平凡な女、転生する

眼鏡から鱗

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7話

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手紙を書いた後、物凄い早さで領地から祖父母が来た。

先ぶれもなく王都邸に来たと思ったら、真っ直ぐ執務室に居た父を祖父が引っ掴んで庭にぶん投げた

そう、投げたの。

まじまじと、祖父を見れば筋骨隆々でした。

どこぞの世紀末覇王みたいと思ったわたし

土まみれの父は、庭にて今回の件を一生懸命言い訳をしてたけど、祖父の拳の前では無力だった。

祖母は、息子を虫ケラのようにみて一言

「誤解される奴が悪いわ」

と、腕を組み仁王立ちで祖父の隣に立っていた。

美魔女みたいな容姿なのに、じつに漢らしい佇まいでした。

まぁ、息も絶え絶えな父の言い分として外で会っていた女性は、元同級生で母との関係を修復したく相談していただけと。

勿論、疾しい関係でもなく会っていた女性の旦那さんも仕事終わりに後からいつも合流して相談していたんだって。

先に女性と会っていたのは、アクセサリーなどのデザインを打ち合わせていたらしい。

祖父による強烈な鉄拳制裁の後

祖母が監視する中で、顔がぼこぼこの父より今世まだ7歳娘のわたしに、土下座で今回の件と今までの環境などについて謝罪された。

さすがに、以前の記憶が無くてもラーラから聞いていたので謝罪は受けた。

ぼこぼこの顔、めちゃくちゃ怖かったよ。

父の件が終わった翌日、母への対応が始まった。

父の制裁後、直ぐに男爵家へ先ぶれは出していたみたい

当日は、実家のネット男爵家から祖父母を恐れて部屋から出てこない母。

その行動を分かっていたのか祖父母は、迷わず男爵家へ乗り込んで行った。

祖母が部屋の前で、室内に居る母へ向かって疾しいことがないなら隠れる必要なんて無いのだから、子爵家こちらに帰ってきなさいと言って来たみたい。

籠城中の母への説得?後、ネット男爵家の応接室にて母の両親(母方の祖父母)と母の兄(伯父さん)と父方の祖父母と父とわたしで話し合い。

その話し合いで、覇王様と美魔女が母について幾つかバサバサと書類を出した。

男爵家の皆さんが書類を読んでいる‥

しかし大事な話し合いに、何故子供のわたしが同席しているのか疑問だったけど、とても言い出せる様な空気じゃない。

前世、空気の読める日本人にはこの禍々しい空気を打破できる策はない。

そんな思考に落ちていたわたしだったけど、男爵家の皆さんが祖父へ書類の真偽を説いていた。

そう何やら祖父母は、わたしが手紙を出して僅かの間に母がしでかしたであろう情報を掴んでいた。

えぇ~なにそれ怖い!子爵家って、下級貴族だよね?

わたしが、恐怖に慄いている間にも母のやらかしが暴かれていく

男爵家の皆さんも、わたしと同様に戦慄していたよ。

イメージ 祖父母
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