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20話
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「ずいぶんと騒がしいじゃないか、いったい何を揉めているのかね?」
訝しな顔をしながら白髪細身なダンディが歩いて来る
あーあ、遂に学園長まで出張って来ちゃった~
しかも、後ろについて来てるのはオネェ公爵司書様ではないですか
こりゃ~、ローラ先生崖っぷちからずど~んと谷底へ突き落とされるな
自分が問題の中心なのに、めちゃくちゃ他人事みたいになってるぅ
まさに、現実逃避ぃ~
なんて、余裕ぶちかましてる場合じゃない!
ほ~ら~、ローラ先生が絶望的に真っ青な顔色になっちゃった
「が、が、が、学園長、ど、ど、ど、どうして職員室なんかに?」
ローラ先生、壊れる寸前な口調
学園長の後ろで、オネェ公爵司書様が悪魔な笑顔で居る~
絶対、悪い事考えてる!
私の嫌な予感レーダーがガンガン反応して、自分のことだけど退避したい
もう、私白目だわ
そんな私をよそに、先輩先生より私の飛び級制度の件で許可を出さないことや、我が子爵家の暗黙のルールを知らないことが、あっさりバレたローラ先生
しかも芋蔓式に私以外にも、ここ数年飛び級制度を使おうとした生徒にも同様に拒否したことが判明。
「ここ数年、飛び級制度を使う制度が減っていたと思っていたが、まさかキミが阻止していたとは‥。
しかも前までは、我が学園は周辺よりも優秀校として名を馳せていたが数年で入学希望者数が減少していた。
何故か、原因が解らなかったが‥‥。
ローラさん、我が校出身者だったにも関わらず何故こんなことをしたのかね?」
怒気を含みつつ、まだ大人な言い方で学園長が問い詰める
ここで、悪魔じゃなかった!オネェ公爵司書様が口を開いた
「あらっ、貴女確か在学中に何度か下位貴族へ成績について文句を言ってたわよね?
不正をしたんじゃないかとかなんとか。
あの時は、ただ頭の悪い子だと思ってたけど~とても頭の悪い女だったのね。
そんなんだから、恥ずかしげもなく私の家に釣書なんて送ってきたのねぇ~」
うっわぁ~、過去を引き合いにして恥ずかしいことまでバラしたよ。
さすが、オネェ公爵司書様
あっ、ローラ先生の様子がおかしいぞ
顔がさっきまで真っ白だったのに、今は小刻みにカクカク身体が動いてる
「アハハハハハハハハハハハハハハッ」
急に、上を向いて笑い始めたー
とうとう、気が触れたみたい。
笑っていたローラ先生が、ピタっと止みぐりんと顔が正面を向いた
真顔
めちゃくちゃ怖い
「うるせぇ~下位がしゃしゃり出てくるから黙らせて来たんだよ。
高位の私に楯突くやつらは、みぃ~んな追い出してやっただけじゃない。
それに下位の癖に先輩面して、いつも嫌味を言ってくるアンタは生意気だし、そこの天下りクソジジイも現場を知らな過ぎて話にならない。
そんな奴らの指導なんて、なぁ~んにも役に立たないからガン無視してやったわ!
あ~そこでボケっと突っ立ってる下位、あんた飛び級制度を使いたきゃ、高位貴族に生まれ変わってからにしなさいねぇ」
まじかぁ~、頭が痛いなぁ
私は思わず頭を抱えた
ローラ先生、一体何年教師やってたのかな?
学園長を天下りの官僚と勘違いしてる!
嘘でしょ?
この方、賢者様本人だよ?
しかも先輩先生のことを下位呼ばわりしてるけど、アンジュ先生は先月結婚し侯爵夫人になられていますよ?
貴女、結婚報告受けてないの?どんだけハブられてんのかな?
私のことは、まぁ追々でいいんだけどぉ~ローラ先生って伯爵家のご令嬢ってだけ。
私将来、子爵位を継承する者としては些か腹が立つ
そう、腹が立つ←ここ大事だから2回言った
私、ムカムカきた
こちらも、成人女にメンチ切りつつ真顔で言い返すことに決定
「いい歳したヤツが真顔でキレて、貴女の戯言なんて知らないんですよ。
クソジジイ呼ばわりした学園長は、天下りの官僚じゃない。
世界に名を馳せる賢者様ですよ。
あと下位呼ばわりしてたアンジュ先生、ご結婚されて今は侯爵夫人ですよ?
出来が大変良いローラ先生の頭の中は、一体何が入ってるんでしょうか?
しかも私は将来、子爵位を継ぐ者ですがローラ先生は何者ですか?
今現在、伯爵家のご令嬢であり当主は父親であり次期当主は長兄のバーグ様。
で、そんな貴女は今教諭としての地位しかありません。
今回の事案に対して、ご実家の伯爵家は貴女を擁護してくれますかね?
問題を起こした貴女を、婚約者様は無事に結婚してくれます?」
問題をあげればキリがない。
だけど、どうしても言いたくなった
後悔は、後でします(キリッ
「まぁ結果は実家からの擁護は無い&婚約者様も婚約白紙が妥当。
何年も拗らせた思想で、長年学園に不利益を出した成人を擁護するのは家にとってはハイリスク以外ないです。
また他家へ嫁いだとしても、次はどんなことをやるとも分かりませんよねぇ~
不良債権なんて、何処も要りません。
そんな事、下位の馬鹿でも分かりますよ?
あっそれと、飛び級制度は今しますからご心配なくぅ~」
訝しな顔をしながら白髪細身なダンディが歩いて来る
あーあ、遂に学園長まで出張って来ちゃった~
しかも、後ろについて来てるのはオネェ公爵司書様ではないですか
こりゃ~、ローラ先生崖っぷちからずど~んと谷底へ突き落とされるな
自分が問題の中心なのに、めちゃくちゃ他人事みたいになってるぅ
まさに、現実逃避ぃ~
なんて、余裕ぶちかましてる場合じゃない!
ほ~ら~、ローラ先生が絶望的に真っ青な顔色になっちゃった
「が、が、が、学園長、ど、ど、ど、どうして職員室なんかに?」
ローラ先生、壊れる寸前な口調
学園長の後ろで、オネェ公爵司書様が悪魔な笑顔で居る~
絶対、悪い事考えてる!
私の嫌な予感レーダーがガンガン反応して、自分のことだけど退避したい
もう、私白目だわ
そんな私をよそに、先輩先生より私の飛び級制度の件で許可を出さないことや、我が子爵家の暗黙のルールを知らないことが、あっさりバレたローラ先生
しかも芋蔓式に私以外にも、ここ数年飛び級制度を使おうとした生徒にも同様に拒否したことが判明。
「ここ数年、飛び級制度を使う制度が減っていたと思っていたが、まさかキミが阻止していたとは‥。
しかも前までは、我が学園は周辺よりも優秀校として名を馳せていたが数年で入学希望者数が減少していた。
何故か、原因が解らなかったが‥‥。
ローラさん、我が校出身者だったにも関わらず何故こんなことをしたのかね?」
怒気を含みつつ、まだ大人な言い方で学園長が問い詰める
ここで、悪魔じゃなかった!オネェ公爵司書様が口を開いた
「あらっ、貴女確か在学中に何度か下位貴族へ成績について文句を言ってたわよね?
不正をしたんじゃないかとかなんとか。
あの時は、ただ頭の悪い子だと思ってたけど~とても頭の悪い女だったのね。
そんなんだから、恥ずかしげもなく私の家に釣書なんて送ってきたのねぇ~」
うっわぁ~、過去を引き合いにして恥ずかしいことまでバラしたよ。
さすが、オネェ公爵司書様
あっ、ローラ先生の様子がおかしいぞ
顔がさっきまで真っ白だったのに、今は小刻みにカクカク身体が動いてる
「アハハハハハハハハハハハハハハッ」
急に、上を向いて笑い始めたー
とうとう、気が触れたみたい。
笑っていたローラ先生が、ピタっと止みぐりんと顔が正面を向いた
真顔
めちゃくちゃ怖い
「うるせぇ~下位がしゃしゃり出てくるから黙らせて来たんだよ。
高位の私に楯突くやつらは、みぃ~んな追い出してやっただけじゃない。
それに下位の癖に先輩面して、いつも嫌味を言ってくるアンタは生意気だし、そこの天下りクソジジイも現場を知らな過ぎて話にならない。
そんな奴らの指導なんて、なぁ~んにも役に立たないからガン無視してやったわ!
あ~そこでボケっと突っ立ってる下位、あんた飛び級制度を使いたきゃ、高位貴族に生まれ変わってからにしなさいねぇ」
まじかぁ~、頭が痛いなぁ
私は思わず頭を抱えた
ローラ先生、一体何年教師やってたのかな?
学園長を天下りの官僚と勘違いしてる!
嘘でしょ?
この方、賢者様本人だよ?
しかも先輩先生のことを下位呼ばわりしてるけど、アンジュ先生は先月結婚し侯爵夫人になられていますよ?
貴女、結婚報告受けてないの?どんだけハブられてんのかな?
私のことは、まぁ追々でいいんだけどぉ~ローラ先生って伯爵家のご令嬢ってだけ。
私将来、子爵位を継承する者としては些か腹が立つ
そう、腹が立つ←ここ大事だから2回言った
私、ムカムカきた
こちらも、成人女にメンチ切りつつ真顔で言い返すことに決定
「いい歳したヤツが真顔でキレて、貴女の戯言なんて知らないんですよ。
クソジジイ呼ばわりした学園長は、天下りの官僚じゃない。
世界に名を馳せる賢者様ですよ。
あと下位呼ばわりしてたアンジュ先生、ご結婚されて今は侯爵夫人ですよ?
出来が大変良いローラ先生の頭の中は、一体何が入ってるんでしょうか?
しかも私は将来、子爵位を継ぐ者ですがローラ先生は何者ですか?
今現在、伯爵家のご令嬢であり当主は父親であり次期当主は長兄のバーグ様。
で、そんな貴女は今教諭としての地位しかありません。
今回の事案に対して、ご実家の伯爵家は貴女を擁護してくれますかね?
問題を起こした貴女を、婚約者様は無事に結婚してくれます?」
問題をあげればキリがない。
だけど、どうしても言いたくなった
後悔は、後でします(キリッ
「まぁ結果は実家からの擁護は無い&婚約者様も婚約白紙が妥当。
何年も拗らせた思想で、長年学園に不利益を出した成人を擁護するのは家にとってはハイリスク以外ないです。
また他家へ嫁いだとしても、次はどんなことをやるとも分かりませんよねぇ~
不良債権なんて、何処も要りません。
そんな事、下位の馬鹿でも分かりますよ?
あっそれと、飛び級制度は今しますからご心配なくぅ~」
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