先生、って呼ばないで!

藍川 東

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4.実力を示してからそれぞれの事情を知るまで②

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 井戸を覗き込んでみた。
 家畜たちからする臭いに混じっていたが、なるほどと把握する。
 この村の生存者は、村長だけだということを。 
 ずいぶんと『片付け』が好きな魔物もいたものだ。
 もしかしたら、このように『片付け』ておくことによって、状況を把握しようとやってくる次の獲物らを油断させようという手口かもしれない。
 だとすると、今までの魔物とは一線を画す。
「先生。どうかしたの?」
 ルカスが近寄ってきた。
 声を出さず、他の子どもたちの視線を集めることがないよう、小さな仕草で井戸を指す。
 ルカスは最小限の仕草で井戸を覗き込み、ルカディオの横に立った。
「すごいね、先生。魔物が『片付ける』なんて、初めて見た」
「俺もだ。さて、ルカはこれをどう見る?」
 ルカスはん~、と口の真ん中を上げる。
 ルディオからの課題を考えている様子だが、そこに井戸の中のものを見た衝撃や恐れは見えない。
「そうだなぁ。そのまま散らかしといたら『餌』たちが逃げちゃうって考えてんじゃないかな。だから『片付け』て、ここにまた『餌』が来ても、しばらくここにいるように」
「そうだな。俺もそう思った」
 ルカスがにっこりと笑った。
「先生と同じ」
「そうだな。そしたら、次はどうなると思う?」
 ルディオはあえて明言せず、ルカスに任せた。
 ふっと意識を広げると、人でない者の気配が近づいてくるのがわかった。
 ルカスも感じたのだろう。
「みんな並んでー。来るよー」
 声変わりまえの澄んだ子供の声が響く。
 ルカスの言葉を聞いた『証』をもつ子どもたちのうち、ルカスと共に訓練をした、ルディオを『先生』という子どもたちが、一瞬の迷いもなく戦闘陣形を取る。
 直接攻撃を仕掛ける者が最前線。
 その後ろにいつでも交代できるよう防御ができる力を持った子ども。
 中遠距離から攻撃できる者がその後ろにつき、最後尾は補助を主に担う子どもたち。
 ルディオが教えたとおりにできている。
 当然最前線にいるエウクが歯をむいて笑う。
「来るなら来やがれっってんだ。返り討ちにしてやんよっ」
 粗野で好戦的なセリフだが、気力がみなぎっている。
 それにつられる様に、みんな身構えて、『証』の力をすぐに発揮できるよう、武器を身構えたり手印を汲んだりしている。
 それをもう一方の『証』を持つ子どもたちが、不思議そうに見ている。
「ねぇ、貴方たち何をやっているの?」
 リリファの問いに、ルカスが笑って答えた。
「ん? 魔物と戦う準備。そっちのみんなはしなくていいの?」
「魔物と戦う準備、ですって? なにを張り切っているのか知らないけど、今日は探索だけよ」
「え~、それってこっちが勝手に思っていることで、魔物には関係ないんじゃない? 近づいてきてるでしょ? ほら」
「何をいっているの? 魔物が昼間から人間を襲うなんて、」
 リリファの言葉が終わらないうちに、森の中から魔物が現れた。
 
 事前の情報通り、数は多いが小物だ。
 しかし、並の人間では太刀打ちが難しい。
 魔物たちは森から出てきても、すぐには襲って来なかった。
 人間には不快な音を出して、なにやら会話でもしているかのように見える。
 小物たちの後ろから、やや大きな魔物が現れた。
 同じ種族だろうが、二本足で立ち体も大きい。
 そいつも人間を人回し見ると、はっきりとした意思をもってリリファ達の一団に向け奇声を上げた。
 小物たちが呼応するように叫び返す。

 戦いが始まった。

 居丈高にしていた官僚は、とにかく体の大きなルディオの後ろに隠れ、キイキイと声を上げた。
「なにをぼさっとしておるっ。私を守って即刻この場から離れろっ」
 ルディオがのんびりと返す。
「いやぁ、俺の命令系統は王太子殿下なもんで。いくら代官様のおいいつけでも、従うわけには参らないのですよ。なにしろ王太子殿下から、子どもたちの引率を任されてますので」
「なっ、王太子殿下の直属だと……」
 この期に及んで命令系統の方を意識する官僚根性に、ルディオは感心した。
 髪の毛一本分だけ。
 なので、魔物が代官の眉間に投げつけてきた石を、髪の毛一本分の隙間で弾いてやる。
「う、あ、あぁ……」
 当たっていないのに、代官はその場で崩れ落ちて白目を剥いた。
「あれ? 当たった?」
 ルディオがいうと、ルカスが答えた。
「当たってないよっ。先生がちゃんと弾いてあげたのにっ。このおじさんズルしてるだけだよっ」
 ルディオの正しさを主張するとき、ルカスは他人に容赦がない。

「余裕があるなら、こっちを手伝いなさいよっ」
 リリファが声を上げる。
 そちらの一団ではリリファとレノルズ、あと数人がまとまった動きをして魔物を退けているが、他の子どもたちは支離滅裂に『証』の力を出しているだけだ。
 肉薄した魔物に怯え叫びながら滅茶苦茶に力を使うので、仲間からの傷を負わされている者もいる。
「なにをしているんだっ。相手を見て、秩序をもって行動したまえっ」
 レノルズが叫ぶが、聞く耳を持つ者はほとんどいない。
 恐怖に叫びながら輪から外れて逃げようとして、そこを魔物に狙われる者。
 力を持たない自分の従者を盾にして、魔物の爪から逃れようとする者。
 いっそ見事なほどの崩れ具合に、逆に感心してしまうほどだ。
 しかし人死が出るのは流石に後味が悪いので、死にそうな怪我を負わされたり毒に触れた者を選りすぐって集めて、死なない程度に治療をしておく。
 すると人間たちの塊は三つになった。

 ルカスが指揮を執る『証』持ちの中でも身分が低く、ルディオを『先生』とする一団。
 力に差はあっても、ルディオの教えた通り『できることをやる』に徹底し、それなりに魔物に対応している。
 ルカスやエウクのように突出した力のない者でも補い合っているので、多少傷は負わされても、命にかかわるようなケガをしている者はいない。

 リリファたち『証』持ちの中でも身分が高いと自称している一団。
 リリファ達数人はなんとか集団を機能作用としているが、まるでなっていない。
 いっそのことリリファやレノルズ達動けている者たちだけになった方が身軽だとおもうが、なったらなったで力不足で魔物に屠られるだろう。
 他のものは論外。
 泣き出すだけならマシ。
 動いている味方に取りすがって邪魔をする。
 むやみやたらと力を放って、魔物よりも味方に損害を与えている。
 集団として機能していないどころが、集団でいることが害でしかない。

 そして、ルディオと集めてきた負傷者の一団。
 大人たちが主だが、リリファ達の集団から引き抜いてきた怪我人がほとんどだ。
 動けるのはルディオと村長くらい(失神している代官は蹴とばせは起きると思うが、邪魔なので放置しておく)で、あとは動けない者しかいない。
 にもかかわらず、魔物たちは襲ってこない。
 ときおり的を外した流れ矢のように魔物の攻撃が来るが、すべてルディオが当の魔物に跳ね返しているので、結果として魔物の数を減らしている。

 この状況に気づいているルカスは当然、と得意げに胸を張っている。
 エウクはルカスから聞いていたことが本当だと、驚きながら感心している。
 リリファは気づいているが、気を回す余裕がない。
 レノルズは状況を理解しようと、必死で考えをめぐらす。

 そうしている間にも、ルカスたちの一団は魔物たちを押し返している。 
「ルカス」
「なに? 先生?」
 ルディオがルカスを呼び寄せても、集団は崩れない。
「ちょっとあっちを手伝ってやってくれないか?」
 ルディオがリリファ達を指さす。
「えー、放っておいちゃだめ? だってあいつら、先生のいうこと全然聞かないし。負けたら負けたでしょうがないんじゃない?」
 魔物に負けるということは殺されることだとわかっていても、ルカスはいった。

「お前の先生とやらに、さっさと魔物どもの殺して俺たちを煩わせないよう伝えろっ。まったく役に立たない奴だな」
 わめいた子どもを、ルカスは見た。
「お前、先生がだめっていってなきゃ、石投げてるからな」
 ルカスは冷えた声を出した。
 魔物に向かい合い、命の危険を感じていたはずなのに、ルカスのひとことのに熱くなっていた体が冷える。
 ルカスの言葉が実行可能であり、ルカスがそれをした時は自分の命が危うくなることを、ようやく理解したからだ。
「先生が、邪魔になるだろうってわざわざ、死にそうな人だけ選んで助けてあげてるのに。ちゃんと気づいている?」
 ルカスの言葉に初めて周囲を見回す者がいる。
 気づいていたリリファとレノルズは下を向いた。
「オレより30倍も偉いんでしょ? 俺はさっきので80匹倒したよ? オレより30倍も偉いのが何人のいるんだったら、ホントだったらアンタたちだけで魔物全部引き受けるくらいの数でしょ? 違う?」
 ルカスの言葉にリリファは口ごもる。
「それは……」
「いや、でも私たちは『証』の仲間だろう? 仲間なら助け合うべきだろう?」
 おもねる声が上がった。賛同の声も上がる。
 しかし幾人かは唇を噛み、視線を逸らせている。
「一緒にするな、って先にいったのそっちじゃないか。自分の言葉には責任を持ちなさい、って先生いつもいってる」
「お前は『英雄の証持ち』だろうっ。だったら俺たちを助ける責任があるだろうっ」
「オレが『英雄の証持ち』でも一緒にしないで、っていいたのそっちじゃん。オレは放っておいてもいいと思ってるんだけど、先生がやってあげろ、っていうからしただけだし」
 ルカスが言葉を返すたびに、理解と絶望が広がっていく。
 今まで命令すれば済んでいたのに、自分たちの命令が効かない。
 それがよりにもよって、自分たちの命がかかっている場面で。
「なぁ、おい。だったら金をやるよ。それとも宝石の方がいいか? 手持で足りないなら、家に戻れは欲しいだけやる。だから、」
 超えた震えていたのは、ルカスの返事を予想していたからかもしれない。
「え? いらない」
 ルカスはなんの気負いもなく答えた。
「森で狩りすれば、お金稼げるし」
「いや、欲しいものとかあるだろう?」
「べつに? あ、そうだな。先生に新しい靴とかあげたいけど、オレが自分で稼いだお金であげた方が、先生喜んでくれるし」
 絶望を深くしていく子どもたちの前で、ルカスは晴れやかに笑った。
「そうだな。戻ったらおうたいしでんかが報酬くれるっていってたし。それで何か買ってプレゼントしようっと」
 いい事を思いついた、とルカスは笑う。
 ルカスにとってルディオと共に王都に戻ることは当たり前のことであるが、目の前の子どもたちにとって、自分が王都に生きて戻れるかどうかは、未確定なのだ。
 それどころか、このままでは『生きて』帰れるか確証はなにもない。
 王宮や社交界ならいくらでも力の持ちようがわかる。
 血統、財力、人脈。
 話術や流行に乗っているかも重要だ。
 しかし、人間以外と対峙した今。
 魔物と文字通り命のやり取りをする場では、なにひとつ役に立たない。
 ただ『証』が出たと持ち上げられ、家門の誉れとほめそやされて集められた場所が、実は生贄として送り込まれた場所だと、ようやっと気づいたようだ。
 そこに容赦なく、ルカスが屠った魔物の体液が頬にかかる。
「はえ?」
 間の抜けた声を上げ、ついた体液を指先で拭う。
 今まで触ったこともない感触と、今まで嗅いだこともない悪臭。
 今までふわふわと漂っている権力の悪臭しか嗅いでこなかった人間が、初めて体験した五感を通じての悪臭。
「う。わぁぁぁぁっ」
 汚れた自分の指先を遠ざけるように、背を反らせる。
 自分の体の一部であるのに、恐怖の対象となった物を必死に遠ざけようとしている。
 もはや『証』の力を使えるほどの冷静さもない。
 恐慌に陥る一部の子どもたちを前にして、ルカスがいう。
「先生ー。放っぽっといていい?」
 ルカスがルディオのいいつけに意見をいうのは、よっぽどのことだ。
 ルディオもこれが大人だったらそうさせるが、さすがに子どもが相手では、なけなしの良心がやや痛む。
「邪魔なら気絶させてこっちに寄こしていいぞ」
 ルカスが放り投げるのを前提で、ルディオが両手を出す。
「えぇ。先生の邪魔になるのはやだ」
「じゃあ、そこらに転がしておけ」
「はーい」
 子弟で気の抜けた会話をしながらも、ルカスは死人が出ない程度にリリファ達の一群に寄せる魔物を屠り、ルディオは『生徒たち』の一群の様子を見つつ時折手助けを出しながら、集めた怪我人などに魔物を寄せ付けないようにしている。
 ごく自然な姿で立っているのはその二人のみで、あとは初めての魔物との遭遇に、生き残ろうと必死に動いていた。
 圧されていて人間側が魔物を少しずつ押し返し始めていた。
 それを察した人間側が、一筋の光を見出したように顔を上げ始める。
 調子に乗ったリリファたちの、貴族の子弟のひとりが力を抜いた。
「俺たちだってでき……」
 その声をかき消すように、後ろに控えていた大型の魔物が力を放ち、その子どもの足を吹き飛ばした。
 絶望的な声を上げられて味方の士気が下がる前に、ルカスがその子どもを気絶させた。
 さすがに放っておけず、ルディオが駆け寄り止血して、自分の近くに置く。
「放っておく?」
 ルカスが聞く。
 魔物が足を吹き飛ばしたのは、的を外したわけではなく逃げられないようにするためだ。
 そういえば他の子どもよりも肉付きがいい。
 目を付けた獲物に魔物は執着する。効率を考えれば、この子供を餌にして大型の魔物を呼び寄せ、ルディオかルカスが倒せばいい。
 気を失っている顔を見下ろせば、『こちら側』を見下して暴言を吐いていた中でも、特にうっとおしかった子どものひとりだ。
 ルディオが口を開く前に、後ろから声がかかった。
「た、助けてあげてください」
 リリファが見上げて来ていた。
 この村に着いた数刻前とは、まったく様子が異なっている。
 上等な服は薄汚れ所々破けて、見える肌には血がにじんでいる。
 自分の才覚と力と身分を信じていた瞳は、恐怖に見開かれている。
 自分が今も生きているのは、ルディオが『生かしておこう』と思ってるからだけであって、その関心が少しでも逸らされれば魔物に殺される状況だと理解しているのだ。
「ずうずうしいお願いだとわかっています。でも、助けて」
 そっとルディオの服の裾を掴む。
 権高く育てられ生きてきた少女からすれば、今までの人生を覆す行動だろう。
 しかも、自分の身が危ういとわかっているところで、他人を助けて欲しいと願っている。
 たとえそれが、命の危機に面しての、一時の行動だったとしても。
「ま、お願いされたら、仕方ないな」
 嫌いではない。
「ルカ、どっちにする?」
 子弟ではそれだけで事足りた。
「えー。じゃあ久しぶりに先生の見たいー」
「んー。じゃあ、見せてやるか。よく見てろよ」
 ルディオは体をほぐすように伸びをした。
 ふっと息をひとつ吐くと、魔物たちに向き合う。
 大型であろうと小物であろうと、この程度なら差は関係ない。
「じゃあ、さっさと終わらすかな」
 ルディオからほんの一瞬だけ力が溢れ、次の瞬間には、地に立っている者は人間だけになった。
「先生、早すぎてよく見えなかったー」
 ルカスが文句をいう。
「えー、そこはちゃんと見ていったろう。またあとで教えてやるよ。とにかく今日はこれでおしまいだ。さっさと戻って飯を食おう」
「はーい」
 ルカスが元気よく返事をする。
 ルディオとルカスだけはまるでちょっと散歩に出てこれから帰る、といった雰囲気だが、その周りには魔物の死体が悪臭を放って散乱している。
 大型の魔物も、いつの間にか粉々になって地に散らばっている。
 ルディオが教えていた少年たちは、軽い傷を負ったものはいても、まだ瞳に力が残っていた。
「えー。先生ずる~。そんなぱぱってできるなら、今度それ教えてよ~」
 エウクがいうと、他の子どもたちも興味津々に見てくる。
「早すぎて見えなかったっ。僕にもできる?」
「私がやるとしたら、どうやってやればいい? ねぇ、先生」
 自分の特性を理解した子どもたちが、『次』のためにルディオに教えてもらおうと集まってくる。
 その姿を、辛うじて意識を保ったままへたり込んだリリファやレノルズたち数人が、呆然と見つめていた。
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