先生、って呼ばないで!

「英雄」とはなんなのか。
「英雄」を育てた先生とはどんな存在なのか。

 辺境の村で子どもたちの「先生」をしてるルディオは、かつて「英雄ルカス」とその仲間の「先生」でもあった。
 英雄たちによって魔物の脅威が払われた今、「英雄」にされた教え子たちが会いに来たとき、かつての戦いの思い出が読みがる。
 年端もいかない子どもたちを、「英雄」として戦わせているとき、大人たちは何をしていたのか。
 「英雄」と讃え奉ることは体の良い「生贄」ではないのかーーー

 「英雄」の子どもたちと、それを取り巻く様々な思惑を持った大人。
 その一員であることを自覚しながら、大人として、「先生」として、ちょっとはマシなことをしていこうとする自称「平凡な先生」主人公ルディオの話。
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