【完結】乙女ゲームのモブの私は気ままに過ごします。

里音

文字の大きさ
4 / 13

4 ゲーム展開紹介

しおりを挟む
そんな風に入学から1週間ほどたったある日、ついにヒロインが動き出した。

「あのー。私も生徒会のお手伝いができればと思ったのですが…。」

そう言ってドアからちょっと覗いている。
男性から見たら可愛いのかしら?私からしたら不審者でしかないのだけれど。

今は新入生の歓迎会を計画中なので猫の手も借りたいほど忙しい。
なので、すぐに生徒会入りを果たした。
彼女からみると攻略対象者との仲が進展しているのだろうか?私からしたらこき使われているだけのようなのだが…。
だって元から補佐として入っている私とルルシュはシスコンの兄達に無理のない仕事量しか与えられないもの。


ヒロインのシルリーザは生徒会のメンバー全員から求愛されて自分が誰を本当に愛しているのか悩む。そんな話だったはず。
その時その時のメンバーにより、邪魔をする令嬢がいる。

まず、バルトルート。
彼には幼馴染で婚約者のアイリスがいる。
アイリスは控え目でバルトは自分が愛されていないと勘違いをしている。
そんな時、明るく動くヒロインを好意を持つ。そんなヒロインからのまっすぐな好意に触れ、気持ちが揺れる。
そうなった時、婚約者のアイリスが壁となり立ちふさがる。

ガブリエルルートは従姉妹のマリエッタ。
マリエッタは一方的にガブリエルを好きになっており、ガブリエルが次男で継ぐ家がないので格下ではあるが子爵家の一人娘である自分の婿にと画策している。

エリオットルートはもちろん妹のルルシュ。
あのシスコンがヒロインに心奪われるなんて信じられないが話ではそうなっていた。
きっかけはルルシュが困っていた時にヒロインがさっと助けに入った事でヒロインを気に入りそこから誰に対しても優しいが少し無鉄砲なヒロインを見ているうちに恋に落ちる。

シュナイザールートでは公にしていない婚約者がいたのだが、義妹である私が知らないからこの世界ではいないのだろう。
そうなると現実問題、ここではフローリアになるのかなぁ?


あ、また考え込んでしまっていた。
慌てて周囲をうかがうとシュナイザーは困った子を見るように目を細めてこちらを見ていた。
いつまでたってもゲームの世界に引きずられすぎている。早く結末を迎えたらこんなに考えなくて済むのだろうか。
ヒロインは一体誰を選ぶのだろう?


⭐︎⭐︎ガブリエル視点⭐︎⭐︎

また、フローリアが何か考え込んでいるようで、目の前に置いた書類に気がつかない。
ふわふわと夢みがちで可愛い幼馴染みのフローリア。

フローリアが7歳の時に義兄ができた。
血の繋がらない異性が同じ邸にいるのは面白くないが、家を存続させるには仕方がない。多くの貴族がやっている事だ。
だが、義兄となったシュナイザーはフローリアを気に入っている。手を引いての通学など、距離が明らかに兄妹の関係より近い。
自他共にシスコンと言っているが、彼のフローリアを見つめる目は兄妹愛ではない。
いつからか、フローリアを幼馴染ではなく1人の女性として見ている自分がいた。
9歳の頃、フローリアに家を通して婚約を申し込んだが、当主のデオドルドに断られた。シュナイザーがジュトール家を継ぐので爵位のない自分にフローリアの相手はダメだったのだろう。
ジュトール伯爵はフローリアを溺愛しているから
一代限りの騎士伯ではなくきちんと手柄を立てて爵位を授爵したいと思い武道や剣技を習い始めた。

ジュトール伯爵は妻を早くに亡くしており一人娘のフローリアを溺愛しているが、それはフローリアには伝わっていない。
フローリアは自分に婚約者がいないのもデオドルドが自分に興味がないからだと思い込んでいる。本当は政略結婚ではなくフローリアが好きになった相手と結婚してもらいたいからだ。
それを知ってはいるが、そうして落ち込んだ時に慰める役目をやめたくなくてフローリアには告げていない。
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

あなたを忘れる魔法があれば

美緒
恋愛
乙女ゲームの攻略対象の婚約者として転生した私、ディアナ・クリストハルト。 ただ、ゲームの舞台は他国の為、ゲームには婚約者がいるという事でしか登場しない名前のないモブ。 私は、ゲームの強制力により、好きになった方を奪われるしかないのでしょうか――? これは、「あなたを忘れる魔法があれば」をテーマに書いてみたものです――が、何か違うような?? R15、残酷描写ありは保険。乙女ゲーム要素も空気に近いです。 ※小説家になろう、カクヨムにも掲載してます

鈍感令嬢は分からない

yukiya
恋愛
 彼が好きな人と結婚したいようだから、私から別れを切り出したのに…どうしてこうなったんだっけ?

嘘つきな婚約者を愛する方法

キムラましゅろう
恋愛
わたしの婚約者は嘘つきです。 本当はわたしの事を愛していないのに愛していると囁きます。 でもわたしは平気。だってそんな彼を愛する方法を知っているから。 それはね、わたしが彼の分まで愛して愛して愛しまくる事!! だって昔から大好きなんだもん! 諦めていた初恋をなんとか叶えようとするヒロインが奮闘する物語です。 いつもながらの完全ご都合主義。 ノーリアリティノークオリティなお話です。 誤字脱字も大変多く、ご自身の脳内で「多分こうだろう」と変換して頂きながら読む事になると神のお告げが出ている作品です。 菩薩の如く広いお心でお読みくださいませ。 作者はモトサヤハピエン至上主義者です。 何がなんでもモトサヤハピエンに持って行く作風となります。 あ、合わないなと思われた方は回れ右をお勧めいたします。 ※性別に関わるセンシティブな内容があります。地雷の方は全力で回れ右をお願い申し上げます。 小説家になろうさんでも投稿します。

良くある事でしょう。

r_1373
恋愛
テンプレートの様に良くある悪役令嬢に生まれ変っていた。 若い頃に死んだ記憶があれば早々に次の道を探したのか流行りのざまぁをしたのかもしれない。 けれど酸いも甘いも苦いも経験して産まれ変わっていた私に出来る事は・・。

恋心を封印したら、なぜか幼馴染みがヤンデレになりました?

夕立悠理
恋愛
 ずっと、幼馴染みのマカリのことが好きだったヴィオラ。  けれど、マカリはちっとも振り向いてくれない。  このまま勝手に好きで居続けるのも迷惑だろうと、ヴィオラは育った町をでる。  なんとか、王都での仕事も見つけ、新しい生活は順風満帆──かと思いきや。  なんと、王都だけは死んでもいかないといっていたマカリが、ヴィオラを追ってきて……。

【完結】サポートキャラって勝手に決めないで!

里音
恋愛
私、リリアナ・モントン。伯爵令嬢やってます。で、私はサポートキャラ?らしい。 幼馴染で自称親友でヒロインのアデリーナ・トリカエッティ伯爵令嬢がいうには… この世界はアデリーナの前世での乙女ゲームとやらの世界と同じで、その世界ではアデリーナはヒロイン。彼女の親友の私リリアナはサポートキャラ。そして悪役令嬢にはこの国の第二王子のサリントン王子の婚約者のマリエッタ・マキナイル侯爵令嬢。 攻略対象は第二王子のサリントン・エンペスト、側近候補のマイケル・ラライバス伯爵家三男、親友のジュード・マキナイル侯爵家嫡男、護衛のカイル・パラサリス伯爵家次男。 ハーレムエンドを目指すと言う自称ヒロインに振り回されるリリアナの日常。 ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ 多人数の視点があり、くどく感じるかもしれません。 文字数もばらつきが多いです。

不機嫌な侯爵様に、その献身は届かない

翠月 瑠々奈
恋愛
サルコベリア侯爵夫人は、夫の言動に違和感を覚え始める。 始めは夜会での振る舞いからだった。 それがさらに明らかになっていく。 機嫌が悪ければ、それを周りに隠さず察して動いてもらおうとし、愚痴を言ったら同調してもらおうとするのは、まるで子どものよう。 おまけに自分より格下だと思えば強気に出る。 そんな夫から、とある仕事を押し付けられたところ──?

身代わりーダイヤモンドのように

Rj
恋愛
恋人のライアンには想い人がいる。その想い人に似ているから私を恋人にした。身代わりは本物にはなれない。 恋人のミッシェルが身代わりではいられないと自分のもとを去っていった。彼女の心に好きという言葉がとどかない。 お互い好きあっていたが破れた恋の話。 一話完結でしたが二話を加え全三話になりました。(6/24変更)

処理中です...