23 / 37
1年生編:1学期
第23話 期末テスト返却
しおりを挟む
水曜日の朝、校舎に入った瞬間から、どこか張りつめたような空気が漂っているのが分かった。廊下ですれ違う生徒たちは口数が少なく、そわそわと落ち着きなく教室へ向かっていく。まるで静かな嵐の前触れだ。
教室に入ると、その独特な雰囲気はさらに濃くなった。
テストが終わった直後のように頭がぼんやりしているのに、返却日特有の緊張感が教室全体を包んでいる。机の上に並ぶ筆箱やノートさえ、いつもより整然として見える。
「……あー、胃が痛い」
席に座った晴は、半ば本気でつぶやいた。
試験中より返却日のほうが緊張するのは、もはや恒例だ。
隣からクスクスと小さな笑い声。
「珍しいね晴がここまで緊張するの。そんなに点数気になるの?」
美羽は、頬杖をつきながら楽しそうに晴の顔を覗き込んだ。
「気になるに決まってるだろ……今回はしっかり勉強したんだから……」
「ふふ、今回は私が見てあげたんだから大丈夫でしょ」
美羽が胸を張る。
その自信に満ちた表情に、晴の肩からほんの少し緊張が抜けた。
だが、後ろの席ではもうひとり――
紗耶がテストの問題用紙をぎゅっと握りしめ、小さく深呼吸していた。
「……はぁ……返却って苦手……」
弱々しくこぼした声に、晴が後ろを振り向く。
「黒瀬、仕事と並行でよく頑張ってたじゃん。そんなに心配すんなって」
紗耶は小さく、けれど確かに嬉しそうに笑う。
「ありがとう晴くん……でも、今回はこの学校に来て私にとっては初めてのテストで不安なの……」
「大丈夫だよ。絶対できてるよ、紗耶ちゃん」
美羽が優しく声をかけると、紗耶は少し照れたように目を伏せた。
三人で視線を交わし、ふっと気持ちが軽くなる――その直後。
「席につけー! 今日は期末テストの返却をするぞー!」
担任の声が教室に響き渡り、緊張の波が一気に戻ってきた。
担任がテストの束を掲げる。
「まずは国語から返すぞ。平均点は――68点だ」
その瞬間、教室のあちこちからため息や「微妙……」という声が漏れる。
晴の心臓がドクン、と跳ねた。
** 点数 **
桐谷晴:74点
水瀬美羽:92点
黒瀬紗耶:78点
「お、やった……平均より上だ」
自分の点数を見た瞬間、晴は胸を撫で下ろした。
「晴、ちゃんと読解できてたじゃん」
美羽が嬉しそうに肩を軽く叩く。
紗耶はというと――
「……78点。うん、悪くない……っ!」
ぎゅっと小さく拳を握り、静かに喜んでいた。
その慎ましい喜び方が、むしろ愛らしくて、晴と美羽は自然と笑みを浮かべた。
「次、英語を返すぞ。平均点は――58点だ」
「低っ!?」
美羽が思わず声を上げた。
晴は心の中で必死に祈る。
** 点数 **
桐谷晴:70点
水瀬美羽:94点
黒瀬紗耶:82点
「よっしゃあああ!!」
晴は机に突っ伏して喜びを爆発させた。
「晴がそんなに喜ぶなんて珍しいね」
美羽が呆れ半分で笑う。
「いや、だって今回はマジで頑張ったから……!」
紗耶も柔らかな笑みを浮かべる。
「晴くん、すごいよ。ちゃんと努力したって点数が言ってるね」
「黒瀬も82点ってすごいな!!」
「歌詞読むから……たぶんそのおかげ」
照れたように頬を染める紗耶。
それを見た美羽が、なぜかむっとした表情をしているのに晴は気づかなかった。
「次は社会を返すぞ。平均点は――71点だ」
「やべぇ……結構平均高いな……」
晴は天を仰ぐ。
** 点数 **
桐谷晴:65点
水瀬美羽:89点
黒瀬紗耶:81点
「……ほら、やっぱり……」
肩を落とす晴。
「晴、惜しいよ! ちょっと届かなかっただけ」
美羽がすぐに励ます。
「晴くん、社会苦手なの?」
紗耶が首を傾げる。
「暗記が……死ぬほど苦手で」
「じゃあ今度、一緒に覚える方法考えよっか」
紗耶の優しい提案に、美羽がすかさず割り込む。
「いや、暗記なら私のほうが教えるの得意だよ?」
空気に微妙な緊張が走る。
(……なんでそのテーマで張り合うんだよ……)
晴は心の中で頭を抱える。
「次は数学を返すぞ。平均点は――63点だ」
平均点を聞いた瞬間、晴の顔に光が射したように明るさが戻る。
** 点数 **
桐谷晴:94点
水瀬美羽:96点
黒瀬紗耶:67点
「よしっ……! これはたぶん美羽に勝った!」
晴はガッツポーズ。
「残念でしたー。私は96点。2点、私の方が高ったね(笑)」
美羽はニコニコと笑った。
「晴くんも美羽ちゃんもすごいな……数学ってこんなに取れるものなの?」
紗耶の尊敬のまなざし。
「公式さえ覚えれば全部分かるんだよ。楽勝」
「その“楽勝”って言葉、一度でいいから言ってみたい……」
紗耶がしょんぼり肩を落とす。
「最後は理科のテスト返すぞ。平均点は――70点だ」
** 点数 **
桐谷晴:83点
水瀬美羽:88点
黒瀬紗耶:74点
「よし、これはまあまあかな!」
美羽が満足げに胸を張る。
晴も頷いた。
「俺も悪くないな。黒瀬も結構できてんじゃん」
紗耶は胸を撫で下ろしたように微笑む。
「うん…不安だったから、よかった……」
その声は柔らかく、ほっとした息遣いまで聞こえる気がした。
6時間目のチャイムが鳴り、教室がざわめきと安堵の空気に包まれ始めた。
晴、美羽、紗耶の三人は帰り支度をしながら、それぞれの答案を机に並べた。
日が傾き始めた窓から差し込む光が、白い紙の上に淡い影を落とす。
「こうして見ると……三人ともバランスいいね」
美羽が嬉しそうに言う。
「俺は社会の点数が低かったけどな」
「でも晴くん、英語70点だよ? 私、嬉しいよ」
美羽はふっと優しく笑った。
紗耶は二人を見つめ、静かに言葉を落とす。
「……私、もっと頑張りたいな。もっと……二人に追いつきたい」
その小さな声には、本音がにじんでいた。
晴は迷わず返す。
「次はもっと手伝うよ。数学、頑張ろうぜ!」
美羽も朗らかに微笑む。
「紗耶ちゃん、一緒に頑張ろ?」
紗耶はふわっと、春風みたいに柔らかく笑った。
その笑顔は――ステージの強いライトの下では見せない、等身大の“高校生の女の子”そのものだった。
教室に入ると、その独特な雰囲気はさらに濃くなった。
テストが終わった直後のように頭がぼんやりしているのに、返却日特有の緊張感が教室全体を包んでいる。机の上に並ぶ筆箱やノートさえ、いつもより整然として見える。
「……あー、胃が痛い」
席に座った晴は、半ば本気でつぶやいた。
試験中より返却日のほうが緊張するのは、もはや恒例だ。
隣からクスクスと小さな笑い声。
「珍しいね晴がここまで緊張するの。そんなに点数気になるの?」
美羽は、頬杖をつきながら楽しそうに晴の顔を覗き込んだ。
「気になるに決まってるだろ……今回はしっかり勉強したんだから……」
「ふふ、今回は私が見てあげたんだから大丈夫でしょ」
美羽が胸を張る。
その自信に満ちた表情に、晴の肩からほんの少し緊張が抜けた。
だが、後ろの席ではもうひとり――
紗耶がテストの問題用紙をぎゅっと握りしめ、小さく深呼吸していた。
「……はぁ……返却って苦手……」
弱々しくこぼした声に、晴が後ろを振り向く。
「黒瀬、仕事と並行でよく頑張ってたじゃん。そんなに心配すんなって」
紗耶は小さく、けれど確かに嬉しそうに笑う。
「ありがとう晴くん……でも、今回はこの学校に来て私にとっては初めてのテストで不安なの……」
「大丈夫だよ。絶対できてるよ、紗耶ちゃん」
美羽が優しく声をかけると、紗耶は少し照れたように目を伏せた。
三人で視線を交わし、ふっと気持ちが軽くなる――その直後。
「席につけー! 今日は期末テストの返却をするぞー!」
担任の声が教室に響き渡り、緊張の波が一気に戻ってきた。
担任がテストの束を掲げる。
「まずは国語から返すぞ。平均点は――68点だ」
その瞬間、教室のあちこちからため息や「微妙……」という声が漏れる。
晴の心臓がドクン、と跳ねた。
** 点数 **
桐谷晴:74点
水瀬美羽:92点
黒瀬紗耶:78点
「お、やった……平均より上だ」
自分の点数を見た瞬間、晴は胸を撫で下ろした。
「晴、ちゃんと読解できてたじゃん」
美羽が嬉しそうに肩を軽く叩く。
紗耶はというと――
「……78点。うん、悪くない……っ!」
ぎゅっと小さく拳を握り、静かに喜んでいた。
その慎ましい喜び方が、むしろ愛らしくて、晴と美羽は自然と笑みを浮かべた。
「次、英語を返すぞ。平均点は――58点だ」
「低っ!?」
美羽が思わず声を上げた。
晴は心の中で必死に祈る。
** 点数 **
桐谷晴:70点
水瀬美羽:94点
黒瀬紗耶:82点
「よっしゃあああ!!」
晴は机に突っ伏して喜びを爆発させた。
「晴がそんなに喜ぶなんて珍しいね」
美羽が呆れ半分で笑う。
「いや、だって今回はマジで頑張ったから……!」
紗耶も柔らかな笑みを浮かべる。
「晴くん、すごいよ。ちゃんと努力したって点数が言ってるね」
「黒瀬も82点ってすごいな!!」
「歌詞読むから……たぶんそのおかげ」
照れたように頬を染める紗耶。
それを見た美羽が、なぜかむっとした表情をしているのに晴は気づかなかった。
「次は社会を返すぞ。平均点は――71点だ」
「やべぇ……結構平均高いな……」
晴は天を仰ぐ。
** 点数 **
桐谷晴:65点
水瀬美羽:89点
黒瀬紗耶:81点
「……ほら、やっぱり……」
肩を落とす晴。
「晴、惜しいよ! ちょっと届かなかっただけ」
美羽がすぐに励ます。
「晴くん、社会苦手なの?」
紗耶が首を傾げる。
「暗記が……死ぬほど苦手で」
「じゃあ今度、一緒に覚える方法考えよっか」
紗耶の優しい提案に、美羽がすかさず割り込む。
「いや、暗記なら私のほうが教えるの得意だよ?」
空気に微妙な緊張が走る。
(……なんでそのテーマで張り合うんだよ……)
晴は心の中で頭を抱える。
「次は数学を返すぞ。平均点は――63点だ」
平均点を聞いた瞬間、晴の顔に光が射したように明るさが戻る。
** 点数 **
桐谷晴:94点
水瀬美羽:96点
黒瀬紗耶:67点
「よしっ……! これはたぶん美羽に勝った!」
晴はガッツポーズ。
「残念でしたー。私は96点。2点、私の方が高ったね(笑)」
美羽はニコニコと笑った。
「晴くんも美羽ちゃんもすごいな……数学ってこんなに取れるものなの?」
紗耶の尊敬のまなざし。
「公式さえ覚えれば全部分かるんだよ。楽勝」
「その“楽勝”って言葉、一度でいいから言ってみたい……」
紗耶がしょんぼり肩を落とす。
「最後は理科のテスト返すぞ。平均点は――70点だ」
** 点数 **
桐谷晴:83点
水瀬美羽:88点
黒瀬紗耶:74点
「よし、これはまあまあかな!」
美羽が満足げに胸を張る。
晴も頷いた。
「俺も悪くないな。黒瀬も結構できてんじゃん」
紗耶は胸を撫で下ろしたように微笑む。
「うん…不安だったから、よかった……」
その声は柔らかく、ほっとした息遣いまで聞こえる気がした。
6時間目のチャイムが鳴り、教室がざわめきと安堵の空気に包まれ始めた。
晴、美羽、紗耶の三人は帰り支度をしながら、それぞれの答案を机に並べた。
日が傾き始めた窓から差し込む光が、白い紙の上に淡い影を落とす。
「こうして見ると……三人ともバランスいいね」
美羽が嬉しそうに言う。
「俺は社会の点数が低かったけどな」
「でも晴くん、英語70点だよ? 私、嬉しいよ」
美羽はふっと優しく笑った。
紗耶は二人を見つめ、静かに言葉を落とす。
「……私、もっと頑張りたいな。もっと……二人に追いつきたい」
その小さな声には、本音がにじんでいた。
晴は迷わず返す。
「次はもっと手伝うよ。数学、頑張ろうぜ!」
美羽も朗らかに微笑む。
「紗耶ちゃん、一緒に頑張ろ?」
紗耶はふわっと、春風みたいに柔らかく笑った。
その笑顔は――ステージの強いライトの下では見せない、等身大の“高校生の女の子”そのものだった。
0
あなたにおすすめの小説
小さい頃「お嫁さんになる!」と妹系の幼馴染みに言われて、彼女は今もその気でいる!
竜ヶ崎彰
恋愛
「いい加減大人の階段上ってくれ!!」
俺、天道涼太には1つ年下の可愛い幼馴染みがいる。
彼女の名前は下野ルカ。
幼少の頃から俺にベッタリでかつては将来"俺のお嫁さんになる!"なんて事も言っていた。
俺ももう高校生になったと同時にルカは中学3年生。
だけど、ルカはまだ俺のお嫁さんになる!と言っている!
堅物真面目少年と妹系ゆるふわ天然少女による拗らせ系ラブコメ開幕!!
クラスで1番の美少女のことが好きなのに、なぜかクラスで3番目に可愛い子に絡まれる
グミ食べたい
青春
高校一年生の高居宙は、クラスで一番の美少女・一ノ瀬雫に一目惚れし、片想い中。
彼女と仲良くなりたい一心で高校生活を送っていた……はずだった。
だが、なぜか隣の席の女子、三間坂雪が頻繁に絡んでくる。
容姿は良いが、距離感が近く、からかってくる厄介な存在――のはずだった。
「一ノ瀬さんのこと、好きなんでしょ? 手伝ってあげる」
そう言って始まったのは、恋の応援か、それとも別の何かか。
これは、一ノ瀬雫への恋をきっかけに始まる、
高居宙と三間坂雪の、少し騒がしくて少し甘い学園ラブコメディ。
クラスメイトの王子様系女子をナンパから助けたら。
桜庭かなめ
恋愛
高校2年生の白石洋平のクラスには、藤原千弦という女子生徒がいる。千弦は美人でスタイルが良く、凛々しく落ち着いた雰囲気もあるため「王子様」と言われて人気が高い。千弦とは教室で挨拶したり、バイト先で接客したりする程度の関わりだった。
とある日の放課後。バイトから帰る洋平は、駅前で男2人にナンパされている千弦を見つける。普段は落ち着いている千弦が脚を震わせていることに気付き、洋平は千弦をナンパから助けた。そのときに洋平に見せた笑顔は普段みんなに見せる美しいものではなく、とても可愛らしいものだった。
ナンパから助けたことをきっかけに、洋平は千弦との関わりが増えていく。
お礼にと放課後にアイスを食べたり、昼休みに一緒にお昼ご飯を食べたり、お互いの家に遊びに行ったり。クラスメイトの王子様系女子との温かくて甘い青春ラブコメディ!
※特別編3が完結しました!(2025.12.18)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、いいね、感想などお待ちしております。
友達の妹が、入浴してる。
つきのはい
恋愛
「交換してみない?」
冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。
それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。
鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。
冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。
そんなラブコメディです。
クラスで一番人気者の女子が構ってくるのだが、そろそろ僕がコミュ障だとわかってもらいたい
みずがめ
恋愛
学生にとって、席替えはいつだって大イベントである。
それはカースト最下位のぼっちである鈴本克巳も同じことであった。せめて穏やかな学生生活をを求める克巳は陽キャグループに囲まれないようにと願っていた。
願いが届いたのか、克巳は窓際の後ろから二番目の席を獲得する。しかし喜んでいたのも束の間、彼の後ろの席にはクラスで一番の人気者の女子、篠原渚が座っていた。
スクールカーストでの格差がありすぎる二人。席が近いとはいえ、関わることはあまりないのだろうと思われていたのだが、渚の方から克巳にしょっちゅう話しかけてくるのであった。
ぼっち男子×のほほん女子のほのぼのラブコメです。
※あっきコタロウさんのフリーイラストを使用しています。
陰キャ幼馴染に振られた負けヒロインは俺がいる限り絶対に勝つ!
みずがめ
恋愛
★講談社ラノベ文庫新人賞佳作を受賞しました!
杉藤千夏はツンデレ少女である。
そんな彼女は誤解から好意を抱いていた幼馴染に軽蔑されてしまう。その場面を偶然目撃した佐野将隆は絶好のチャンスだと立ち上がった。
千夏に好意を寄せていた将隆だったが、彼女には生まれた頃から幼馴染の男子がいた。半ば諦めていたのに突然転がり込んできた好機。それを逃すことなく、将隆は千夏の弱った心に容赦なくつけ込んでいくのであった。
徐々に解されていく千夏の心。いつしか彼女は将隆なしではいられなくなっていく…。口うるさいツンデレ女子が優しい美少女幼馴染だと気づいても、今さらもう遅い!
※他サイトにも投稿しています。
※表紙絵イラストはおしつじさん、ロゴはあっきコタロウさんに作っていただきました。
俺をフッた幼馴染が、トップアイドルになって「もう一度やり直したい」と言ってきた
夏見ナイ
恋愛
平凡な大学生・藤堂蓮には忘れられない過去がある。高校時代、告白した幼馴染の星宮瑠奈に「アイドルになるから」とこっ酷くフラれたことだ。
数年後、瑠奈は国民的アイドル『LUNA』として輝いていた。遠い世界の住人になった彼女との再会なんて、あるはずもなかった――そう、変装した彼女が俺の前に現れ、「もう一度やり直したい」と泣きつくまでは。
トップアイドルの立場を使い強引に迫る元幼馴染と、過去の傷。揺れ動く俺の日常を照らしてくれたのは、俺の才能を信じてくれる後輩・朝霧陽葵の存在だった。
俺をフッた幼馴染か、俺を支える後輩か。過去の清算と未来の選択を描く、ほろ苦くも甘い、逆転ラブコメディ、開幕。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる