15 / 18
第一章
2-4.
しおりを挟む(これで引き下がったと思うんじゃないぞ…!)
ずんずん廊下を行くアレックスは対抗心に燃えていた。
先日の本当は歩けるのではないかとヘーゼルに問うた時こそは子どもに腰を折った。あの場はそうする他なかった。己はただの使用人なのだ。
(だから、あの子どもの気迫に呑まれたからじゃない…。断じてない…! そんなわけあるか!)
頭を振り、己を鼓舞する。
アレックスは自らの考えが正しいと確信していた。
絶対にあの子どもは何かを隠している。
ここまでこてんぱんにされたからには尻尾を掴んでみせないと気が済まない。大人の面目丸潰れだ。
もとより監視の役目を与えられているのだ。今までは遠慮していたのは否めない。けれどこれからは大いに役目を果たしてやろうではないか。幼気な子どもを監視するなど酷いこと? 知ったことか。
アレックスは頭の何処かにあったヘーゼルに対する罪悪感なぞかなぐり捨てる決心をしたのだった。
(見てろよ!)
内心は決意に燃えながら、しかし表面上は落ち着き払った態度を装おって扉を開ける。
「アレックス先生、おはようございます」
出迎えたヘーゼルが花の咲くように笑った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる