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いざゆかん、魔王退治へ③
しおりを挟むやあ、ご機嫌いかがかな?これを見ているそこの貴方。
あらすじは面倒だから戻って読んできてくれ。
かくかくしかじかで魔王の城へ行くことになった俺、イオン。
今は自宅で持っていく荷物を確認している。
「えーと……回復薬は持った、小道具も入れた…あとなんかあったっけか?……あっ、そうだ」
そういえば、おっさん(王)から変な紙をもらっていたな。
これに詳細が書いてあるからどーたらこーたら…。
一応、目を通しておくか。
「えっと、なになに。…『勇者イオンへ。ここにはお主の潜入方法共々記しておくので、よく読んでおくように』。…ん?潜入……?」
書いてあるのは、次のような内容だった。
勇者イオンへ。ここにはお主の潜入方法共々記しておくので、よく読んでおくように。
①お主にはアリカルの執事として…いわゆる「お世話係」として魔王の城へ潜入してもらう。
それについてはすでに手配済みで、向こうも完全に信用しているから安心して入って行くがよい。
出入の合言葉として「リウムベリリチ」という言葉を門番に言えば通してもらえるらしいので、くれぐれも間違えないように。
②アリカルを倒す時期じゃが、それはお主に任せることとしよう。
向こうを信用させてからでもよいし、なんならついてすぐでもよい。
が、出来るだけ早くした方が国の者も安心できるじゃろう。
と、いうわけなので、寝泊まりするための寝具や服もろもろを持っていくかはお主に委ねる。
それと、名乗る名は変えておくとよいだろう。イオン何て言えば、たちまち捕らえられかねんからな。
それでは幸運を祈っておるぞ。よろしく頼む。
オルゴーラ国王・アモニア
「…………つまり、魔王の(仮)お世話係として潜入しろ、と………………?」
……あのジジイ。
戻ったら褒美として財産根こそぎ頂いてやろうか。
「……はぁあ。仕方ないか。…まあ、前回と比べれば全然楽だし安全かもしれないな。」
そう、あくまで魔王の「娘」を、倒すのだから…。
~一週間後~
「……ふぅ…。やっと、見えてきた……。相変わらずアホみてーに遠いなクソ野郎……」
魔王の城へ行くには、恐ろしいほどの魔力と体力を使う。
魔王に近づくということで魔力を馬鹿みたいに消耗するし、単純にクッソ遠い。
というわけでこの俺様が、普通一ヶ月かかる道のりを一週間で頑張ってやってきたわけだが……。
「……ふむ、成る程。確かに二年前と比べると、大分この辺は空気が穏やかだな」
二年前では、俺がいるこの森には凶暴で獰猛な怪獣や怪物やらがウヨウヨいて、空気は淀んで立っているだけで目眩がするような状態だった。
しかし今では小鳥が鳴き、木漏れ日がきらきらと眩しい。
心なしかすぐのところの魔王城も、なんだか大人しい雰囲気が漂っている。
「よし……行くぞ。俺は、魔王様の執事………『カリム』。」
おわり
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