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第2部
第7話 深紅の蛇
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「相変わらずクソみてえな景色だな」
「クソとか言うなよ」
相変わらず、人の昼飯を食らう事を日常として扱うベリアル。律儀に自身が購入した昼飯のみを狙っているらしく、この時間に買い出しへ出かける3課のメンバーは二人だけである。
ならば、二人分をあらかじめ購入しておけばいいと思うだろうか。残念ながら、そんなものはこの暴君の前では意味を成さない。
コイツの中に存在する、食べていいものと食べてはいけないものの線引きがしっかりとしている故に、ベリアルは「トウヤの飯は俺が食っても問題ない」というふざけた思考を持ち合わせているのだ。
「もういい加減にしろよ……金欠だったのがお前来てから超金欠に進化したぞ……」
「オレ様が食えるもんを食えるとこに置いてるのが悪い」
もう、暴君以外のなんと呼ぼうか。高校生の頃、世界史で習ったどっかの国を収めていた奴に似た何かを感じる。
というか、獄には政治なるものが存在するのだろうか。支配者がいる時点で、力で定めた地位というのはなんとなく分かるが、そこまで無法地帯って訳でもなさそうだ。
「……言っとくけど、ささみは買わねえぞ」
「は?ふざけんな。じゃあ勝手に買うから金よこせ」
「そういう意味じゃねえし渡さねえし」
確かに教養がないのは事実であり、ついでに常識もないのがこのベリアルなる悪魔だ。公爵なんて名乗るのやめちまえ。
「じゃあ俺は何食えばいいんだ‼︎」
「うるせぇ‼︎なんでお前は食費かかるもんばっか食うんだよ駄菓子でも食ってろ‼︎ガムでも食ってろ‼︎」
一本十円のお手頃価格で購入できる駄菓子。これがコイツの主食になってくれれば、本当にありがたいのだが。というか、雑草食ってろとか言わない辺り、まだ自身に良心が残っているらしい。
そんなくだらない口論を繰り広げながら、次々と人通りの減る田舎道を抜けて、目的地を目指す道中。終わることのない争いが、十二時を過ぎた空腹に拍車を掛ける。
半年ほど前に、ルキフグと出会った辺りにて。無数のカカシが立ち並ぶ田を背景に、今にも崩れそうな建造物が立ち並ぶ景色。そんな道中で、突然隣に並んでいた足音が止んだ。
「……どしたベリアル」
眼球を大きく開き、牙を剥き出して笑う。空腹の限界を迎えたのだろうか。
「居るぜ、アイツ。すぐ近くに」
「は?」
何を言っているのか微塵も理解できなかった。だが、言葉が進むにつれて、比例するように大きくなる音が耳へと届いていた。
「あっちだな」
ベリアルの視線が向く方向は、田とは正反対の方向。こちらも同じように、今にも崩れそうなコンクリートの塊が立ち並ぶばかりだった。
その風景を、三秒程度。見つめたその後に、うち一つが予告もなく音を立てて崩れ落ちた。依然、音は大きくなるばかりだ。
その土煙の向こう側に小さな影が二つ浮かび上がる。先に飛び出したうち一つは、ワニの姿をしていた。
「トウヤ、久々にやるぞ」
「あれ……これヤバい感じ?」
「あぁ……サマエルの匂いだ」
三代支配者のルシファーですら、脅威として監視を行なってきた存在。そんなものが、この場にて出現するというのだ。
「つか、あれただのワニじゃねえの?」
「あれは……アガレスだな。その後ろの奴がサマエルだ」
アガレス。ルキフグの支配下に属する、時を超越した移動や、あらゆる言語の知識と自然災害の発現を能力として持つ悪魔である。
そんなアガレスに向け、煙の中からまた一方が勢いよく飛び出した。その姿は、真紅に染められた蛇だった。
「よし、丁度いいところに飯が来てくれたな。行くぜトウヤ」
「俺も腹減ったからさっさと終わらせろよ」
眼前で繰り広げられる光景では、恐らくサマエルがアガレスを追っているのだろう。どちらを攻撃すべきかは、ルシファーの言葉に従った方が良さそうだ。
かなり久しぶりに喉を通る、ベリアルのコア。懐かしい感覚を思い出しつつも、少し気分が悪くなっていく。
最後にコレを使ったのは、多分3課の壁を治したときだ。だが、そう考えると案外最近という事になるのだろうか。
「あー……クッソ久々だぜ、この感覚」
準備体操のような動きを繰り返すベリアル。身体を乗っ取られる側も、戦闘は久しいので緊張していた。
「さぁ、テイスティングの時間だ」
準備体操を終えたベリアルは、重心を後ろに乗せて跳躍する。身体が勢いよく飛び上がり、その視界の先で真紅の姿を捉えた。
「よぉ、何してんだ?」
「……ベリアル、か?」
蛇の尾となる一番後ろには、人の器をした男がいた。どうやら、腕を蛇に変換させて操っていたらしい。サマエルという悪魔の本体は、この白い髪をした男だ。
飛び上がった時点で既に構えていたベリアルの拳が、エクサード戦の後に食らったイフリートのコアを使って発火する。こういう描写は漫画などでよく見かけるが、燃えている本人に害はないのだろうか。リアルで見る機会が無い故に、少しばかり気になってしまった。
アガレスを追う事に夢中になっていたサマエルは、こちらの姿を確認して言葉を溢すので精一杯だったらしい。ベリアルは、防御の術を持たないサマエルの顔面に、燃え盛る拳をストレートで打ち込んだ。
「ちなみにめっちゃ熱いぜ?」
『あ、そうなんだ……』
気になってはいたが、今は戦闘に集中していただきたい。この言葉を何回言ったかは忘れたが、それほどまでにベリアルが真面目に戦ったこと無いという事だろうか。
「アガレス狙って何やろうとしてっかはなんとなく分かるけどよ、お前そこまでして天国行きてえのか?」
攻撃によって吹き飛ばされ、狭い路地のコンクリートに衝突したサマエルに問う。彼の概要はルシファーに聞いた通りだとすれば、恐らくアガレスの時空移動を使って悪魔学の起源を知るために四百年前へ飛ぶつもりなのだろう。
「あぁ、くだらねぇ偽善者共に是非とも会ってみたいからな‼︎」
伸びていた腕を元の人の形へ戻して、バランスの良いフォルムへと姿を変える。見た目的に、人間でいえば学生くらいの歳に捉えることができる。
「そんなのどうでもよくね?やりたい事して食いたいもん食って生きてきゃいいじゃねえか」
「お前みたいな低脳には分からないだろうと思ってたけど……マモンと言ってる事がそんなに変わらねえな」
ふと、思い出した。未だに目を覚さないマモンをあの状況に陥れた程の実力が、コイツにあるという事を。
ベリアルが弱体化した状態で自身の身を乗っ取る行為では、本来の一部しか引き出せていない。だというのに、ベリアルはサマエルに対して随分交戦的な姿勢を示していたのだ。
『なあ、今更なんだけど勝てんのか?』
「分かんねえ。でも腹減ってたし」
『理由になってねえよ⁉︎』
何も考えていなかったらしい。いくら飢えた暴君といえど、この戦闘はかなりハードなものになるだろう。
「なにボソボソ言ってんだお前」
「あぁ、ちょっと隣人がうるせえんだ。気にすんな」
ベリアルは、自身の胸を叩いて示す。サマエルは、それをみて不思議そうな雰囲気を見せるばかりだった。
「まあいいか。さっさと終わらせてやるよ」
「オレ様も腹減ってるから早めに終わらせようぜ」
その言葉を合図に、互いに向かって飛び出す。しゃがみ込んだベリアルの足払いにてサマエルはバランスを崩す。しかし、それに順応するよう瞬間的に身体の部位を蛇へと変化させてバランスを取っていた。
体勢を取り直すための行為だったが、四肢の変化のうち一つが蛇の顔になって牙を剥き出して勢いよく向かっていた。
間髪を与えずに、ベリアルはそれを口で掴んで噛みつく。首を引いてその姿を自身の身に近づけて、アッパーの要領で蹴りを顎目掛けて繰り出した。
『結構優勢だな……』
「飯の為ならなんでも出来る。それがオレ様のモットーだぜ」
「クソとか言うなよ」
相変わらず、人の昼飯を食らう事を日常として扱うベリアル。律儀に自身が購入した昼飯のみを狙っているらしく、この時間に買い出しへ出かける3課のメンバーは二人だけである。
ならば、二人分をあらかじめ購入しておけばいいと思うだろうか。残念ながら、そんなものはこの暴君の前では意味を成さない。
コイツの中に存在する、食べていいものと食べてはいけないものの線引きがしっかりとしている故に、ベリアルは「トウヤの飯は俺が食っても問題ない」というふざけた思考を持ち合わせているのだ。
「もういい加減にしろよ……金欠だったのがお前来てから超金欠に進化したぞ……」
「オレ様が食えるもんを食えるとこに置いてるのが悪い」
もう、暴君以外のなんと呼ぼうか。高校生の頃、世界史で習ったどっかの国を収めていた奴に似た何かを感じる。
というか、獄には政治なるものが存在するのだろうか。支配者がいる時点で、力で定めた地位というのはなんとなく分かるが、そこまで無法地帯って訳でもなさそうだ。
「……言っとくけど、ささみは買わねえぞ」
「は?ふざけんな。じゃあ勝手に買うから金よこせ」
「そういう意味じゃねえし渡さねえし」
確かに教養がないのは事実であり、ついでに常識もないのがこのベリアルなる悪魔だ。公爵なんて名乗るのやめちまえ。
「じゃあ俺は何食えばいいんだ‼︎」
「うるせぇ‼︎なんでお前は食費かかるもんばっか食うんだよ駄菓子でも食ってろ‼︎ガムでも食ってろ‼︎」
一本十円のお手頃価格で購入できる駄菓子。これがコイツの主食になってくれれば、本当にありがたいのだが。というか、雑草食ってろとか言わない辺り、まだ自身に良心が残っているらしい。
そんなくだらない口論を繰り広げながら、次々と人通りの減る田舎道を抜けて、目的地を目指す道中。終わることのない争いが、十二時を過ぎた空腹に拍車を掛ける。
半年ほど前に、ルキフグと出会った辺りにて。無数のカカシが立ち並ぶ田を背景に、今にも崩れそうな建造物が立ち並ぶ景色。そんな道中で、突然隣に並んでいた足音が止んだ。
「……どしたベリアル」
眼球を大きく開き、牙を剥き出して笑う。空腹の限界を迎えたのだろうか。
「居るぜ、アイツ。すぐ近くに」
「は?」
何を言っているのか微塵も理解できなかった。だが、言葉が進むにつれて、比例するように大きくなる音が耳へと届いていた。
「あっちだな」
ベリアルの視線が向く方向は、田とは正反対の方向。こちらも同じように、今にも崩れそうなコンクリートの塊が立ち並ぶばかりだった。
その風景を、三秒程度。見つめたその後に、うち一つが予告もなく音を立てて崩れ落ちた。依然、音は大きくなるばかりだ。
その土煙の向こう側に小さな影が二つ浮かび上がる。先に飛び出したうち一つは、ワニの姿をしていた。
「トウヤ、久々にやるぞ」
「あれ……これヤバい感じ?」
「あぁ……サマエルの匂いだ」
三代支配者のルシファーですら、脅威として監視を行なってきた存在。そんなものが、この場にて出現するというのだ。
「つか、あれただのワニじゃねえの?」
「あれは……アガレスだな。その後ろの奴がサマエルだ」
アガレス。ルキフグの支配下に属する、時を超越した移動や、あらゆる言語の知識と自然災害の発現を能力として持つ悪魔である。
そんなアガレスに向け、煙の中からまた一方が勢いよく飛び出した。その姿は、真紅に染められた蛇だった。
「よし、丁度いいところに飯が来てくれたな。行くぜトウヤ」
「俺も腹減ったからさっさと終わらせろよ」
眼前で繰り広げられる光景では、恐らくサマエルがアガレスを追っているのだろう。どちらを攻撃すべきかは、ルシファーの言葉に従った方が良さそうだ。
かなり久しぶりに喉を通る、ベリアルのコア。懐かしい感覚を思い出しつつも、少し気分が悪くなっていく。
最後にコレを使ったのは、多分3課の壁を治したときだ。だが、そう考えると案外最近という事になるのだろうか。
「あー……クッソ久々だぜ、この感覚」
準備体操のような動きを繰り返すベリアル。身体を乗っ取られる側も、戦闘は久しいので緊張していた。
「さぁ、テイスティングの時間だ」
準備体操を終えたベリアルは、重心を後ろに乗せて跳躍する。身体が勢いよく飛び上がり、その視界の先で真紅の姿を捉えた。
「よぉ、何してんだ?」
「……ベリアル、か?」
蛇の尾となる一番後ろには、人の器をした男がいた。どうやら、腕を蛇に変換させて操っていたらしい。サマエルという悪魔の本体は、この白い髪をした男だ。
飛び上がった時点で既に構えていたベリアルの拳が、エクサード戦の後に食らったイフリートのコアを使って発火する。こういう描写は漫画などでよく見かけるが、燃えている本人に害はないのだろうか。リアルで見る機会が無い故に、少しばかり気になってしまった。
アガレスを追う事に夢中になっていたサマエルは、こちらの姿を確認して言葉を溢すので精一杯だったらしい。ベリアルは、防御の術を持たないサマエルの顔面に、燃え盛る拳をストレートで打ち込んだ。
「ちなみにめっちゃ熱いぜ?」
『あ、そうなんだ……』
気になってはいたが、今は戦闘に集中していただきたい。この言葉を何回言ったかは忘れたが、それほどまでにベリアルが真面目に戦ったこと無いという事だろうか。
「アガレス狙って何やろうとしてっかはなんとなく分かるけどよ、お前そこまでして天国行きてえのか?」
攻撃によって吹き飛ばされ、狭い路地のコンクリートに衝突したサマエルに問う。彼の概要はルシファーに聞いた通りだとすれば、恐らくアガレスの時空移動を使って悪魔学の起源を知るために四百年前へ飛ぶつもりなのだろう。
「あぁ、くだらねぇ偽善者共に是非とも会ってみたいからな‼︎」
伸びていた腕を元の人の形へ戻して、バランスの良いフォルムへと姿を変える。見た目的に、人間でいえば学生くらいの歳に捉えることができる。
「そんなのどうでもよくね?やりたい事して食いたいもん食って生きてきゃいいじゃねえか」
「お前みたいな低脳には分からないだろうと思ってたけど……マモンと言ってる事がそんなに変わらねえな」
ふと、思い出した。未だに目を覚さないマモンをあの状況に陥れた程の実力が、コイツにあるという事を。
ベリアルが弱体化した状態で自身の身を乗っ取る行為では、本来の一部しか引き出せていない。だというのに、ベリアルはサマエルに対して随分交戦的な姿勢を示していたのだ。
『なあ、今更なんだけど勝てんのか?』
「分かんねえ。でも腹減ってたし」
『理由になってねえよ⁉︎』
何も考えていなかったらしい。いくら飢えた暴君といえど、この戦闘はかなりハードなものになるだろう。
「なにボソボソ言ってんだお前」
「あぁ、ちょっと隣人がうるせえんだ。気にすんな」
ベリアルは、自身の胸を叩いて示す。サマエルは、それをみて不思議そうな雰囲気を見せるばかりだった。
「まあいいか。さっさと終わらせてやるよ」
「オレ様も腹減ってるから早めに終わらせようぜ」
その言葉を合図に、互いに向かって飛び出す。しゃがみ込んだベリアルの足払いにてサマエルはバランスを崩す。しかし、それに順応するよう瞬間的に身体の部位を蛇へと変化させてバランスを取っていた。
体勢を取り直すための行為だったが、四肢の変化のうち一つが蛇の顔になって牙を剥き出して勢いよく向かっていた。
間髪を与えずに、ベリアルはそれを口で掴んで噛みつく。首を引いてその姿を自身の身に近づけて、アッパーの要領で蹴りを顎目掛けて繰り出した。
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