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最終章 ジャックにはジルがいる

347 君といちめんのなのはな ②

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 翌朝、僕は鳥の声で目が覚めた。

「おはよう」
「おはよう、新くん」
「鳥のさえずりすごいけど、すずめ……じゃないよね」
「これ、ひばりなんだって。『子羊と共に寝て、ひばりと共に起きよ』ってことわざもあるくらい、イギリスでは朝の鳥だよ」

 ひばりのおしゃべりをBGMに、僕がそっとキスをすると、若葉ちゃんはくすぐったそうに笑む。

「どうかした?」
「ん……新くん、髭が伸びてて、ちくちくしたの」
「ごめん。痛かった?」
「ううん。幸せだなあって思って」
「髭が?」
「うん」

 若葉ちゃんのはにかんだような笑顔がとても可愛いな。そう思っていたら、今度は若葉ちゃんからくちづけられた。舌を絡め、互いをじっくり味わう。若葉ちゃんは僕の背に腕を廻し、委ねるように身体を寄せてきた。甘く爽やかな花の香りが鼻をくすぐり、腿に若葉ちゃんのしなやかな脚がふれ、僕は我慢しきれなくなった。

「若葉ちゃん、わがまま言っていい?」
「なあに?」
「朝っぱらだけど、いちゃいちゃしたい」

 若葉ちゃんはくすくす笑って続けた。

「奇遇ね。私もそう思っていたところ」



 もう一度そっとキスを落として、若葉ちゃんの部屋着に手を掛ける。若葉ちゃんは全く抵抗せず、僕からされるがままになっている。でも、もうオフィーリアのようにうつろな目はしていない。とても嬉しそうで、僕のことを心から求めてくれているのを感じる。
 ボタンを外し終えたので、ゆっくり腕から袖を抜く。若葉ちゃんらしい繊細なレースがたくさんあしらわれた純白のタンクトップが可愛らしいけれど、それよりも秘められた肌を見たい。裾をそっとたくし上げると、若葉ちゃんがばんざいをしてくれたので、そのまま抜き去った。

 みずみずしい白い肌。丸みを帯びた乳房に、楚々とした桃色の乳首と乳輪が美しく配され、まるで一幅の麗しい絵のようだ。
 乳房をふんわり揉みしだく。やわらかな感触。そのまま指の腹でゆっくり乳輪をなぞると、若葉ちゃんは切なげに眉を寄せた。もっと快楽を味わわせたくて、そっと乳首を口に含み、転がすように舌で舐めると、少しずつ乳頭が硬くなっていく。ちゅくちゅくと音を立てながら吸うと、あっ……あっ……と若葉ちゃんは小さな声を上げた。あんまり可愛いので、思わず乳首を甘噛みする。

「んんんっ……!」

 押し殺しきれない女の声を上げてしまった若葉ちゃんは、頬が紅潮し、乳首と乳輪も僕の唾液で濡れたからか、なまめかしく色づいて見えた。
 ショーツの中に手を入れ、しとどに濡れた膣に指を滑り込ませると、ぐちゅりと大きな水音がし、若葉ちゃんは身体を震わせながら甘く啼いた。

「ああぁんっ……!」
「そんな声出されたら、僕、もう、我慢できないよ」
「私も……私も、我慢できない……」
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