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54. 淫紋発現 ①
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「ジェラール……。お願い、助けて……」
「ど、どうした?」
魔物が根城にしていた部屋ならむしろ安全だろうと判断し、今日はもうここで休むと二人は決め、斜向かいの隅にそれぞれ布団代わりの布を敷いて寝ていた。一応年頃の男女なのだから、というジェラールの紳士的な提案によるものである。それなのにリリアンはわざわざジェラールの寝床にやってきたのだ。
「お腹が……お腹が熱くて……」
「すまん。毒消しはもうないんだ……」
「……たぶん、違うの」
リリアンが瞳を潤ませてかぶりを振るので、ジェラールは優しく訊ねる。
「違う? 何か心当たりがあるのか?」
「痴女だと思わないでね……」
陰部が見える直前の、かなりきわどい部分まで、リリアンはゆっくりスカートを下げた。
「ちょ……リリアン、おま……!」
「こうしないと、見えないから……」
ジェラールは盗み見るようにちらっと目を向け、はっと気づき、リリアンの下腹部を覗き込んだ。
「……これ、淫紋じゃないか?」
「やっぱり、そう?」
リリアンは涙声で返す。ジェラールは上を見ながら、あー……とつぶやいたが、意を決したように問うた。
「つまり、腹の表面じゃなく、腹の内側……身体の奥が疼くのか?」
リリアンは小さくこくりと頷く。
ここには呪いを解除できる魔術師も祈りを捧げて神の力を宿す僧侶もいない。薬草はあるが回復用なので、おそらく効かないと察しがついた。
「その……。俺は絶対に見ないし、耳も塞いでおくから、自分で慰めてみては……」
「自分で、慰める……?」
リリアンの初心な反応に、ジェラールは項垂れ、マジか……とつぶやく。
「……リリアンも男と交わる時にどこを使うかくらいは、知っているだろう?」
「そ、それは……。うん……」
「女陰の上にある小さな突起を擦ると……蜜が溢れるはずだし、痛くなければ入口にも指を入れてみたら……おそらく気持ちよくなるはずだ。胸を揉んだり、乳首を弄ってもいいかもしれない。おそらく絶頂を得ないと、淫紋は消えないと思う……」
「ええっ!」
リリアンは真っ赤になるが、ジェラールにとってもとんだ羞恥行為である。
「俺は! 毛布に包まっておくから!」
そう言うと、ジェラールは本当に毛布を頭に巻きつけてから包まり、部屋の隅に身体を寄せた。
リリアンはしばらく固まっていたが、言われた通りするしかないと覚悟を決め、元の隅に戻った。ジェラールに教えられて行う、初めての自慰。
下着の中にそっと右手を入れると、既に蜜が溢れていて、くちゅりと水音がした。いやらしい音にリリアンは羞恥心を覚える。指に蜜を纏わせ、ゆっくり突起にふれると、じんわりした快感が走り、腹の奥が更に切なくなった。
「あぁ……んっ」
思わず出た声がやけに媚びていて恥ずかしく、リリアンは情けなくて泣きそうになる。身体の熱を逃すためとはいえ、自分は何をやっているのだろう。早く、早く終わらせたい。その一心で、リリアンはくちゅくちゅと女陰の入口と花芽をさすり、左手で胸も弄った。軽い快感はあるものの、どうしても決定的な絶頂を得ることができず、リリアンは焦れる。もういや、どうしてこんなことに。そう思いながら慰め続ける己がひどく滑稽で、リリアンは涙をぽろぽろこぼした。
「ど、どうした?」
魔物が根城にしていた部屋ならむしろ安全だろうと判断し、今日はもうここで休むと二人は決め、斜向かいの隅にそれぞれ布団代わりの布を敷いて寝ていた。一応年頃の男女なのだから、というジェラールの紳士的な提案によるものである。それなのにリリアンはわざわざジェラールの寝床にやってきたのだ。
「お腹が……お腹が熱くて……」
「すまん。毒消しはもうないんだ……」
「……たぶん、違うの」
リリアンが瞳を潤ませてかぶりを振るので、ジェラールは優しく訊ねる。
「違う? 何か心当たりがあるのか?」
「痴女だと思わないでね……」
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ジェラールは盗み見るようにちらっと目を向け、はっと気づき、リリアンの下腹部を覗き込んだ。
「……これ、淫紋じゃないか?」
「やっぱり、そう?」
リリアンは涙声で返す。ジェラールは上を見ながら、あー……とつぶやいたが、意を決したように問うた。
「つまり、腹の表面じゃなく、腹の内側……身体の奥が疼くのか?」
リリアンは小さくこくりと頷く。
ここには呪いを解除できる魔術師も祈りを捧げて神の力を宿す僧侶もいない。薬草はあるが回復用なので、おそらく効かないと察しがついた。
「その……。俺は絶対に見ないし、耳も塞いでおくから、自分で慰めてみては……」
「自分で、慰める……?」
リリアンの初心な反応に、ジェラールは項垂れ、マジか……とつぶやく。
「……リリアンも男と交わる時にどこを使うかくらいは、知っているだろう?」
「そ、それは……。うん……」
「女陰の上にある小さな突起を擦ると……蜜が溢れるはずだし、痛くなければ入口にも指を入れてみたら……おそらく気持ちよくなるはずだ。胸を揉んだり、乳首を弄ってもいいかもしれない。おそらく絶頂を得ないと、淫紋は消えないと思う……」
「ええっ!」
リリアンは真っ赤になるが、ジェラールにとってもとんだ羞恥行為である。
「俺は! 毛布に包まっておくから!」
そう言うと、ジェラールは本当に毛布を頭に巻きつけてから包まり、部屋の隅に身体を寄せた。
リリアンはしばらく固まっていたが、言われた通りするしかないと覚悟を決め、元の隅に戻った。ジェラールに教えられて行う、初めての自慰。
下着の中にそっと右手を入れると、既に蜜が溢れていて、くちゅりと水音がした。いやらしい音にリリアンは羞恥心を覚える。指に蜜を纏わせ、ゆっくり突起にふれると、じんわりした快感が走り、腹の奥が更に切なくなった。
「あぁ……んっ」
思わず出た声がやけに媚びていて恥ずかしく、リリアンは情けなくて泣きそうになる。身体の熱を逃すためとはいえ、自分は何をやっているのだろう。早く、早く終わらせたい。その一心で、リリアンはくちゅくちゅと女陰の入口と花芽をさすり、左手で胸も弄った。軽い快感はあるものの、どうしても決定的な絶頂を得ることができず、リリアンは焦れる。もういや、どうしてこんなことに。そう思いながら慰め続ける己がひどく滑稽で、リリアンは涙をぽろぽろこぼした。
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