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【Verβ編】
1話「サバイバルモード」
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「ふう……」
午後9時。
私はシャワーを浴びて胸まで届く髪の毛を乾かしながら鏡を見ていた。
貧相な身体だ。でも、顔は中々愛嬌があって自分では気に入っている。
髪の毛を乾かすのに飽きると、髪先が濡れたまま私はベッドへと移動した。ベッドサイドには、自転車のヘルメットをなんかSFチックにしたガラクタが置いてある。
「売るかこれ……」
親友のユキナに一緒にやろうと誘われて買ったVRゲーム専用機器なのだけど、結局一度も使っていない。
そもそもゲームには興味ないし……それよりも現実をなんとかしないと。就活は上手くいかないし、彼氏も出来ない。
顔は悪くないし、告白もよくされる。なのに本命だけにはいつもフラれる。
就活も、今年はどこも売り手市場で周りはみんな内定出ているのに、なぜか私だけ内定ゼロ。手応えはあったのに、いつも来るのはお祈りメール。
あまりにも負け犬な日々だった。不幸が続いている気がする。
その時、携帯デバイスに着信があった。見れば、ユキナからのメッセージだ。
『最近不幸自慢が多いアキコへ朗報! めちゃくちゃ当たる占いゲーム出たしやるべし! VR持ってるでしょ?』
占い……占いねえ……。
というか占いゲーム? と思ったけど最近は多いんだっけ?
『んー興味ないかなあ』
『いいから試しにやろうよ。オンライン上で会えるし、女子会しよ』
このまま寝る気分でもないしなあ。まあいいか。
まずはユキナのメッセージからゲームをダウンロードし、VR機器に転送。
ゲーム名は【前々前世オンラインVer.β】
名前から察するに前世占いだろうか? β版と付いているからにはどうやら体験版らしい。
私はVR機器を被ると、起動させた。
五感が一瞬消失し、気付けば私は真っ白な空間に立っていた。
おおー! 凄いなVR!
現実の私はベッドで寝転がっているはずなのに、この空間では自由に動く事ができる。現実と全く遜色ない。
ええっと、どうやってそのゲームを起動できるんだろう? と思考すると、目の前に透明なウィンドウが出てきた。この辺りは携帯デバイスと同じ仕組みっぽい。
ウィンドウにはいくつか項目があったが、その中に【前々前世オンライン】の文字を見付けてタップ。
目の前が暗転。
1秒後には、目の前にデカデカと【前々前世オンライン】というタイトルロゴが表示された。
はじめるの項目をタッチすると、いきなり画面……画面? 目の前の風景? が割れた。
『貴方の生年月日と出生地、血液型、身長、体重、本名、ニックネームを入力してください』
無機質な音声と共に、入力画面が出てきた。
これで、占いをするのかな?
体重と本名の欄で一瞬躊躇ったけど、結局そのまま入力した。
さて、前世なんだろう? 羊とか? そういえばリスっぽいとか言われたことあるなあ。楽しみだ!
「絶対なる運命……前世へ——ようこそ」
音声と共に暗転。
——気付けば、私は森の中にいた。
え、森?
なんというか、背の低い森。
シダとかがやたら多いし、湿気が凄い。
何かのドキュメンタリーで見た、熱帯雨林のような感じだ。
見ればすぐ横に川が流れている。
私が何気なく、下を見ると、
「ぎゃあああああああああああああ!!」
鱗に覆われ、凶暴そうな爪の映えた太い脚が見えた。
見れば、手も同じように鱗で覆われており、こちらも湾曲した爪が生えている。
トカゲ! トカゲの足! あと手! 手? いや前脚か……じゃなくて!
え、待って、というか地面が遠い。そうか……森の背が低いんじゃない……私の背が高いんだ。
私が混乱していると、ピロンという音と共に、目の前に光が集まり出す。
「こんにちはアキコ! 前々前世オンラインVer.βにようこそ!」
光が形になり、可愛らしい声でそう私に告げる。見ると、それは妖精のような姿になった。
緑色の露出高めなワンピースに、金髪のショートボブ。人形みたいに可愛らしい顔。背中にはトンボのような薄透明の羽が生えている。
「あたしはアシストAIのターナだよ! よろしくねアキコ!」
ナビがウィンクすると、星のエフェクトが出た。おー、細かい。
「じゃなくて! どうなってるの!?」
「アキコは凄いね! あたし、こんな前世の人初めて見た!」
「そんなのは良いから! 占いは? というか何この姿!? トカゲ!?」
私が足踏みをすると、それだけで、ズーンッッッ……という音が響いた。あと背中がやたらスースーする。
「占いはメニュー画面からやれるよ! 交流サロンに入るのにその姿だと困るだろうから、このモードなら、いつでも人に戻れるよ!」
良かった! ちゃんと人に戻れるんだ!
私は早速メニューを開いた。メニューを見ると、項目がめちゃくちゃあった。
へー、ダイエットメニューレシピとかあるんだ。後で見よっと。
じゃなくて。ええっと、人に戻るの項目は……うわ、一番下じゃん。
なぜかその下に不自然な空白があるけど無視。早く人の姿に戻りたい!
そう思って、その項目をタップしようと思った瞬間に、通知。
それはユキナからのメッセージだった。
『ごめーん! 彼ピいきなり来たし、オンライン女子会はまた今度! グンナイ!!』
はああああああ!? そっちが誘ったんでしょおおおお!?
彼氏来たとか知るか!!
私はメッセージを睨みながら項目を連打した。むかつくううう!
その瞬間に、目の前に現れるメッセージ。
【サバイバルモード】
黄色の縁のウインドウに真っ赤な文字。
へ? 私はどうやら【人間に戻る】の項目の下の、不自然な空白を連打していたみたいだ。ユキナからのメッセージに気を取られすぎた。
「ほお……それを初見で見付けるたあ、あんたやるね」
ん? ターナの声が変わった?
視線を上がると、ターナの見た目が変わっていた。衣装と髪が赤色になっており、顔つきも可愛いというより美人になっている。何より目付きが怖い。
「くっくっく、なるほどなるほど……その姿でそれを選ぶのは正解だ。なるほど、知らない振りをしていたのか」
口調もなんか変わってません?
「おーけい、上等だ。いいぜ、子猫ちゃん。あたしはノンアシストAIのスーズだ! 改めてようこそ、前々前世オンライン【サバイバルモード】へ。さあ、占いなんていう糞みたいなまやかしなんざ忘れて、自らの運命を切り開け」
「え、いや待って、何サバイバルモードって! あれ項目が全部変わってる!! 【人間に戻る】はどこ!?」
占い、オンラインショップ、ダイエットメニューレシピなどが全て消え、ステータスとかランキングとか進化とかよくわかんない項目になっている。
「あん? このモードになったらずっとその姿だぞ? 交流サロンは進入不可だから、そこんとこよろしくな!、お、早速来たぜ」
待って待って待って。え、何どういうこと?
混乱の極みに達していると、ガサガサという音がした。
見ると、茂みから、動物が出てきた。もこもこしてて、細長い口。両手には鋭い爪。オオアリクイ? だったかな?
頭上には、【マイタケ】という表記と緑色のゲージがあった。
マイタケっていう名前なのかな?
「わー可愛い! こっちおいでー」
私が手を伸ばした瞬間、そのオオアリクイがまるで人間みたいにぎょっと目を見開いた。
その子は二足歩行で、両手を広げている。抱きしめて! って感じのポーズになっていて凄く可愛い。
「私動物には弱いんだよねえ。ヨシヨシしてあげようね~」
私は一歩その子へと踏みだし、手を伸ばす。
すると、思ったよりも歩幅が大きく、伸ばした手がオオアリクイにぶつかってしまった!
「ああ! ごめんね!」
ちょっと掠ったかな? ぐらいの感触だったのだが、
見ると私の爪が——オオアリクイを——貫通していた。
「ぎゃあああああああああああ!!」
オオアリクイの上の緑ゲージが一瞬で透明になり、ガラスのように割れた。
と同時にオオアリクイがエフェクトを巻き散らしながら消失。
ドゥゥーンっていう音と共に目の前に、
【YOU HUNTED PREVIOUS BEAST】
という表記が現れた。
「一撃たあ、やるじゃねえか! オオアリクイがあのポーズからスキルを発動させようとしていたのをよく見抜いた!」
スーズが褒めてくれるが、私は嬉しくない……視界の脇に、何やらポイントを入手とか表示されたけど、無視。
オオアリクイちゃん……。
悲しみにくれた私は何気なく横にある川を覗き込んだ。
川面には、怪物が映っていた。
ワニのように長い口に鋭い歯が並び、瞳孔は縦長。背中には、帆のようなヒレが生えており、振り返れば長い尻尾がある。
全身に鱗が生えており、ちょっとした小型バスぐらいの大きさだ。
「いやあ凄い凄い。当たりも当たり、大当たりだ! まさか前世が【スピノサウルス】の奴がいるとはな!」
私の前世……恐竜でした……。いやだあああああリスとかハムスターとかが良かったあああああ!
「うううう……最近運が悪いとは思っていたけど……前世ですら不幸だなんて……」
「ん? なんだお前、不幸なのか? だったら丁度良い。サバイバルモードに占いが無い代わりに、運気を上げる方法がある。何、簡単さ、現にもう一回済ませている」
「え、運気上げられるの!? 教えて!」
私の問いに、スーズは邪悪な笑みを言いながらこう言い放ったのだった。
「プレイヤーを、全てのプレイヤーの前世をぶっ殺せばいい——それだけさ」
午後9時。
私はシャワーを浴びて胸まで届く髪の毛を乾かしながら鏡を見ていた。
貧相な身体だ。でも、顔は中々愛嬌があって自分では気に入っている。
髪の毛を乾かすのに飽きると、髪先が濡れたまま私はベッドへと移動した。ベッドサイドには、自転車のヘルメットをなんかSFチックにしたガラクタが置いてある。
「売るかこれ……」
親友のユキナに一緒にやろうと誘われて買ったVRゲーム専用機器なのだけど、結局一度も使っていない。
そもそもゲームには興味ないし……それよりも現実をなんとかしないと。就活は上手くいかないし、彼氏も出来ない。
顔は悪くないし、告白もよくされる。なのに本命だけにはいつもフラれる。
就活も、今年はどこも売り手市場で周りはみんな内定出ているのに、なぜか私だけ内定ゼロ。手応えはあったのに、いつも来るのはお祈りメール。
あまりにも負け犬な日々だった。不幸が続いている気がする。
その時、携帯デバイスに着信があった。見れば、ユキナからのメッセージだ。
『最近不幸自慢が多いアキコへ朗報! めちゃくちゃ当たる占いゲーム出たしやるべし! VR持ってるでしょ?』
占い……占いねえ……。
というか占いゲーム? と思ったけど最近は多いんだっけ?
『んー興味ないかなあ』
『いいから試しにやろうよ。オンライン上で会えるし、女子会しよ』
このまま寝る気分でもないしなあ。まあいいか。
まずはユキナのメッセージからゲームをダウンロードし、VR機器に転送。
ゲーム名は【前々前世オンラインVer.β】
名前から察するに前世占いだろうか? β版と付いているからにはどうやら体験版らしい。
私はVR機器を被ると、起動させた。
五感が一瞬消失し、気付けば私は真っ白な空間に立っていた。
おおー! 凄いなVR!
現実の私はベッドで寝転がっているはずなのに、この空間では自由に動く事ができる。現実と全く遜色ない。
ええっと、どうやってそのゲームを起動できるんだろう? と思考すると、目の前に透明なウィンドウが出てきた。この辺りは携帯デバイスと同じ仕組みっぽい。
ウィンドウにはいくつか項目があったが、その中に【前々前世オンライン】の文字を見付けてタップ。
目の前が暗転。
1秒後には、目の前にデカデカと【前々前世オンライン】というタイトルロゴが表示された。
はじめるの項目をタッチすると、いきなり画面……画面? 目の前の風景? が割れた。
『貴方の生年月日と出生地、血液型、身長、体重、本名、ニックネームを入力してください』
無機質な音声と共に、入力画面が出てきた。
これで、占いをするのかな?
体重と本名の欄で一瞬躊躇ったけど、結局そのまま入力した。
さて、前世なんだろう? 羊とか? そういえばリスっぽいとか言われたことあるなあ。楽しみだ!
「絶対なる運命……前世へ——ようこそ」
音声と共に暗転。
——気付けば、私は森の中にいた。
え、森?
なんというか、背の低い森。
シダとかがやたら多いし、湿気が凄い。
何かのドキュメンタリーで見た、熱帯雨林のような感じだ。
見ればすぐ横に川が流れている。
私が何気なく、下を見ると、
「ぎゃあああああああああああああ!!」
鱗に覆われ、凶暴そうな爪の映えた太い脚が見えた。
見れば、手も同じように鱗で覆われており、こちらも湾曲した爪が生えている。
トカゲ! トカゲの足! あと手! 手? いや前脚か……じゃなくて!
え、待って、というか地面が遠い。そうか……森の背が低いんじゃない……私の背が高いんだ。
私が混乱していると、ピロンという音と共に、目の前に光が集まり出す。
「こんにちはアキコ! 前々前世オンラインVer.βにようこそ!」
光が形になり、可愛らしい声でそう私に告げる。見ると、それは妖精のような姿になった。
緑色の露出高めなワンピースに、金髪のショートボブ。人形みたいに可愛らしい顔。背中にはトンボのような薄透明の羽が生えている。
「あたしはアシストAIのターナだよ! よろしくねアキコ!」
ナビがウィンクすると、星のエフェクトが出た。おー、細かい。
「じゃなくて! どうなってるの!?」
「アキコは凄いね! あたし、こんな前世の人初めて見た!」
「そんなのは良いから! 占いは? というか何この姿!? トカゲ!?」
私が足踏みをすると、それだけで、ズーンッッッ……という音が響いた。あと背中がやたらスースーする。
「占いはメニュー画面からやれるよ! 交流サロンに入るのにその姿だと困るだろうから、このモードなら、いつでも人に戻れるよ!」
良かった! ちゃんと人に戻れるんだ!
私は早速メニューを開いた。メニューを見ると、項目がめちゃくちゃあった。
へー、ダイエットメニューレシピとかあるんだ。後で見よっと。
じゃなくて。ええっと、人に戻るの項目は……うわ、一番下じゃん。
なぜかその下に不自然な空白があるけど無視。早く人の姿に戻りたい!
そう思って、その項目をタップしようと思った瞬間に、通知。
それはユキナからのメッセージだった。
『ごめーん! 彼ピいきなり来たし、オンライン女子会はまた今度! グンナイ!!』
はああああああ!? そっちが誘ったんでしょおおおお!?
彼氏来たとか知るか!!
私はメッセージを睨みながら項目を連打した。むかつくううう!
その瞬間に、目の前に現れるメッセージ。
【サバイバルモード】
黄色の縁のウインドウに真っ赤な文字。
へ? 私はどうやら【人間に戻る】の項目の下の、不自然な空白を連打していたみたいだ。ユキナからのメッセージに気を取られすぎた。
「ほお……それを初見で見付けるたあ、あんたやるね」
ん? ターナの声が変わった?
視線を上がると、ターナの見た目が変わっていた。衣装と髪が赤色になっており、顔つきも可愛いというより美人になっている。何より目付きが怖い。
「くっくっく、なるほどなるほど……その姿でそれを選ぶのは正解だ。なるほど、知らない振りをしていたのか」
口調もなんか変わってません?
「おーけい、上等だ。いいぜ、子猫ちゃん。あたしはノンアシストAIのスーズだ! 改めてようこそ、前々前世オンライン【サバイバルモード】へ。さあ、占いなんていう糞みたいなまやかしなんざ忘れて、自らの運命を切り開け」
「え、いや待って、何サバイバルモードって! あれ項目が全部変わってる!! 【人間に戻る】はどこ!?」
占い、オンラインショップ、ダイエットメニューレシピなどが全て消え、ステータスとかランキングとか進化とかよくわかんない項目になっている。
「あん? このモードになったらずっとその姿だぞ? 交流サロンは進入不可だから、そこんとこよろしくな!、お、早速来たぜ」
待って待って待って。え、何どういうこと?
混乱の極みに達していると、ガサガサという音がした。
見ると、茂みから、動物が出てきた。もこもこしてて、細長い口。両手には鋭い爪。オオアリクイ? だったかな?
頭上には、【マイタケ】という表記と緑色のゲージがあった。
マイタケっていう名前なのかな?
「わー可愛い! こっちおいでー」
私が手を伸ばした瞬間、そのオオアリクイがまるで人間みたいにぎょっと目を見開いた。
その子は二足歩行で、両手を広げている。抱きしめて! って感じのポーズになっていて凄く可愛い。
「私動物には弱いんだよねえ。ヨシヨシしてあげようね~」
私は一歩その子へと踏みだし、手を伸ばす。
すると、思ったよりも歩幅が大きく、伸ばした手がオオアリクイにぶつかってしまった!
「ああ! ごめんね!」
ちょっと掠ったかな? ぐらいの感触だったのだが、
見ると私の爪が——オオアリクイを——貫通していた。
「ぎゃあああああああああああ!!」
オオアリクイの上の緑ゲージが一瞬で透明になり、ガラスのように割れた。
と同時にオオアリクイがエフェクトを巻き散らしながら消失。
ドゥゥーンっていう音と共に目の前に、
【YOU HUNTED PREVIOUS BEAST】
という表記が現れた。
「一撃たあ、やるじゃねえか! オオアリクイがあのポーズからスキルを発動させようとしていたのをよく見抜いた!」
スーズが褒めてくれるが、私は嬉しくない……視界の脇に、何やらポイントを入手とか表示されたけど、無視。
オオアリクイちゃん……。
悲しみにくれた私は何気なく横にある川を覗き込んだ。
川面には、怪物が映っていた。
ワニのように長い口に鋭い歯が並び、瞳孔は縦長。背中には、帆のようなヒレが生えており、振り返れば長い尻尾がある。
全身に鱗が生えており、ちょっとした小型バスぐらいの大きさだ。
「いやあ凄い凄い。当たりも当たり、大当たりだ! まさか前世が【スピノサウルス】の奴がいるとはな!」
私の前世……恐竜でした……。いやだあああああリスとかハムスターとかが良かったあああああ!
「うううう……最近運が悪いとは思っていたけど……前世ですら不幸だなんて……」
「ん? なんだお前、不幸なのか? だったら丁度良い。サバイバルモードに占いが無い代わりに、運気を上げる方法がある。何、簡単さ、現にもう一回済ませている」
「え、運気上げられるの!? 教えて!」
私の問いに、スーズは邪悪な笑みを言いながらこう言い放ったのだった。
「プレイヤーを、全てのプレイヤーの前世をぶっ殺せばいい——それだけさ」
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