王さまに憑かれてしまいました

九重

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第三巻 児童書風ダイジェスト版

17 ダンス

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キラキラキラときらめく眩いほどの光に溢れた大広間。
「まあ、コーネリア! とってもキレイよ。流石、私の“娘”だわ」
その中でも一段と光り輝く前トーレス伯爵夫人は、とんでもないことを大声で言いながら、近寄って来ました。
「“娘”じゃありませんから!」
慌てて否定するコーネリア。
「“まだ”ね。」
そう言って、年齢不詳の美女はニッコリ笑いました。
「お初にお目にかかります。前トーレス伯爵夫人。」
コーネリアの隣でルスカ子爵が礼儀正しく頭を下げます。
「はじめまして、ルスカ子爵さま。今日は、コーネリアがお世話になるわね。……とは言っても、私は別にあのままオスカーさまにエスコートをしていただいても、かまわなかったのだけれど。……フフッ、思いもよらない“横槍”が入ったものよね」
手に持っていた羽扇を優雅に扇ぎながら、上機嫌に前トーレス伯爵夫人は話します。
横槍とは、いったいなんのことなのでしょう?
前トーレス伯爵夫人に聞こうとコーネリアが口を開いた瞬間、少し離れたところから声がかけられました。
「コーネリア!」
走ってやって来たのは、ホルテン侯爵とシモンです。
「コーネリア! 無事か?」
息せき駆けつけるホルテン。
そんなホルテンに、前トーレス伯爵夫人が、ニッコリと笑いかけました。
「ごきげんよう、ホルテン侯爵。……ごめんなさいね。最近、年のせいかしら? 耳が遠くなったらしくって、あなたの“ご挨拶”が聞こえなかったわ」
コーネリアを心配するあまり、前トーレス伯爵夫人を無視する形になったホルテンに、前トーレス伯爵夫人は、痛烈な嫌味を言います。
ホルテンは、慌てて頭を下げました。
「これは、申し訳ありません。マリア・バルバラさま。……急にオスカーさまが、当家にお出でになりましたものですから、私も狼狽えてしまいました。……今宵は、お目にかかれて光栄です」
頭は下げながらも、今度はホルテンが、前トーレス伯爵夫人に苦情を言います。
羽扇を優雅に揺らした夫人は、クスリと笑いました。
「それでは、おあいこということで許してさしあげるわ。――――まあ、オスカーさまに大切な少女を連れ去られたあなたの動揺もわからないでもないですものね」
そんなことを言い出します。
「大切な――――」
言われたホルテンは、少し顔を赤くしました。自分がコーネリアを大切に思っていることは、そんなにわかり易いのだろうかと、ちょっぴり恥ずかしくなったのです。
でも、羽扇の一振りで、ホルテンたちを自分の側に寄せた前トーレス伯爵夫人は、声をひそめ、ホルテンの心配とはまるで違うことを話しました。
「――――コーネリアは、王太子さまからお預かりした、将来この国の“正妃に”なろうという大事な少女ですもの。急にオスカーさまにエスコートをさせたりしたら、それは焦るわよね。……ごめんなさいね。でも、あなたも悪いのよ、ホルテン。私にそれを教えてくれないのだもの」
プーっと可愛らしく頬を膨らませる、前トーレス伯爵夫人。
「え?」
「えぇっ?」
「えっ、えええええぇぇぇぇっっっ!?」
ホルテンとシモン、そしてコーネリアの悲鳴のような絶叫が、舞踏会会場に響き渡りました。
慌てて前トーレス伯爵夫人は、コーネリアたちを壁際に移動させます。
(へ、陛下……いったいどういう理由でそんなことになっているのでしょう?)
コーネリアの顔色は、はっきりとわかるほど悪くなっていました。
(どういう理由も何も、アレクがそなたを好いていることなど、わかっていたことであろう?)
おそらくこうなるだろうと思っていたルードビッヒは、慌てることなく泰然としています。
(で、でも、私は平民です。アレクのお妃さまになんか、なれるはずがありません!)
確かにアレクは、いつも彼女に優しくしてくれました。その優しさの中に、自分に対する好意がひょっとしたらあるのではないかと、流石のコーネリアでも思ったことがあります。
それでも、例えアレクが自分を好いてくれていたのだとしても、彼女の想いは叶わぬもののはずでした。
(そうだな。わしもそう思う)
ルードビッヒは、静かにコーネリアの言葉を肯定します。
だが――――と、言葉を続けました。
(アレクサンデルは、そうは思わなかったのだろう。……コーネリア、そなたと知り合い、そなたに惹かれ、そなたを愛し……そしてアレクサンデルは、そなたを妃にと望んだ。……そこにどれほどの葛藤と悩みがあったのか、わしには想像もつかないが――――しかし、そなたを妃にしたいとはっきりと言葉に出して表明したからには、あ奴の心は既に決まっているのであろうよ)
困った奴だとルードビッヒは苦笑します。
しかしその笑みは、どことなく嬉しそうであり、また誇らしそうにも見えました。
(だって、私は……だって……)
コーネリアは言葉をなくします。
大好きなアレクが自分を望んでくれていると言う事は、とてつもなく嬉しい事のはずなのに、それを素直に喜べない自分が悲しくなりました。
俯くコーネリア。
顔色の悪い彼女を心配そうに見たホルテンは、意を決したように前トーレス伯爵夫人に向き直ります。
「…………マリア・バルバラさまを疑うわけではありませんが、そのお話は何かの間違い_ではありませんか? コーネリアは私の領民です。私について来るまでは、王宮はもちろん王都にさえ来たことのない一般人なのです。彼女は王太子殿下に会ったことすらないはずです」
そうだろう?と同意を求められて、コーネリアは困ります。
確かに表向き、コーネリアは王太子アレクサンデルさまを知らないということになっていました。
(私は、アレクが王太子さまだなんて知らないことになっているのですから、ここは頷いてもいいんですよね?)
そうそう、そうだったと思い出したコーネリアは、勢い込んで頷こうとします。
ところが、その直前、「あ!」と、前トーレス伯爵夫人は声を上げました。
「そうだったわ。……私ったら、アレクサンデルさまからコーネリアへの伝言をすっかり忘れてしまっていたわ。いやぁねぇ、年のせいかしら?」
そうこぼした前トーレス伯爵夫人は、コーネリアに優しい視線を向けてきます。
「コーネリア、あなたは王太子殿下が誰か知らないのよね。……本当にごめんなさい、一番先にあなたに伝えなければならないことだったのに……王太子殿下というのは、あなたの知っている“アレックス”という青年のことなの。“アレク”だと言ってもらえれば、直ぐにわかるはずだって殿下は仰っていたわ。……『騙していてすまない』と、謝って欲しいとお願いされたのよ。『心配しないで私に全てを任せて、待っていて欲しい』とも」
フフフと、前トーレス伯爵夫人は笑います。
「それは、本当なのですか?……本当にコーネリアは王太子殿下と知り合っていたと?」
驚き詰め寄るホルテン。
その時、高らかなファンファーレが鳴り響きます。
それは、舞踏会会場への王族の入場を知らせる音色でした。

(どうしてこうなったのでしょう?)
懸命に覚えたステップを間違えないように踏みながら、コーネリアは混乱しています。
彼女の目の前、超至近距離には、嬉しそうに笑うアレクがいました。
美しい音楽に合わせ、巧みなアレクのリードで、コーネリアはクルクルとダンスを踊ります。
心の中までクルクルと回っているようでした。
――――今から少し前、舞踏会の会場に入って来たアレク。
威風堂々とした王太子さまは、ファーストダンスがはじまると同時に、誰より早くコーネリアの前に来て、膝をついたのでした。
「リア……私と、踊ってくれる?」
そう言って手を差し出してきます。
(ムリ、ムリ、ムリです! どうしましょう、陛下!?)
コーネリアは慌てふためきました。
平民の彼女が、王太子であるアレクと踊れるはずなんてありません。
(別にムリではあるまい。そなたは、あんなに一生懸命ダンスの練習をしたではないか。ファーストダンスの曲はそれほど難しいものではない。今のそなたであれば十分踊れるだろう)
飄々と答えるルードビッヒ。
しかし、そういう問題ではありませんでした。
(技術的に踊れる踊れないではないんです! 立場的に踊れないっていうことです。…………だって、私は平民なんですよ!)
心の中で怒鳴るコーネリア。
ルードビッヒは、(フム)と考え込みました。
(確かにそなたは平民だ。…………それも、この世でただ一人。ダンス嫌いの王太子アレクサンデルが一緒に踊りたいと願う唯一無二の平民なのだ。胸を張って踊るがよい)
そんなことを言ってきます。
(で、でも……)
だからと言って頷けるはずもないコーネリアでした。
どうして断ればいいのかと頭を悩ませる彼女に、アレクが声をかけてきます。
「お願いだよ、リア。こんなことになってしまって、多分とってもビックリしているのだと思うけれど……実は私は、元々ダンスがあまり得意ではないんだ。今もすごく緊張して手に汗をかいている。こんなカッコ悪い私と踊ってと頼めるのなんて、リアしかいないんだ。……お願いだよ、リア。頼む! 私と踊って欲しい」
情けなさそうに眉を下げ、ついでに頭も下げようとするアレク。
それは確かに可哀想だなとコーネリアは同情しました。
とはいえ、アレクは王太子さまなのです。コーネリアだって「はい」と言うわけにはいきません。
やっぱり勇気を出して断ろうと思った彼女の目の前に、アレクの手がズイッと迫ってきました。
「本当に本当なんだよ。……ほら、リア、触ってみて」
手に触れて汗をかいているのを確かめて欲しいと頼んでくるアレク。
それはいつものアレクと同じ口調でした。
喋り方だけではなく、表情も態度もいつも通りの何気ないその仕草に――――
つい、
思わず、
うっかりと、
コーネリアは、アレクの大きな掌を確かめるように触ってしまったのです。
確かに、アレクの手は少し濡れたようなしっとりとした感じがしました。
「まあ! ホントだわ」と、驚くコーネリア。
「……ああ」
そう言って、アレクはニッコリと笑いました。
そのままギュッとコーネリアの手を握ってきます。
「あっ!」
「リア、踊ろう」
こうして、迂闊にもコーネリアはアレクに捕まってしまったのでした。
あっという間に会場の真ん中に来て、コーネリアをリードして踊るアレク。
(ダンスが得意じゃないなんて、絶対ウソですよね!)
颯爽と踊るその様子に、コーネリアは心の中で文句を言いました。
ルードビッヒは困ったように笑っています。
突然――――
「……キレイだよ。リア。とてもステキだ」
真面目な顔をしたアレクが、耳元でうっとりと囁いてきました。
そんな風に囁かれて、嬉しくない女の子なんているはずがありません。
コーネリアはたちまち真っ赤になりました。
……彼女がクルリと回るたびに、青いドレスがフワリと広がります。
クルリクルリ
フワリフワリ
美しい調べに乗って、ダンスは続きます。
永遠に続く夢のようなダンス。
それでも、……終わらぬ夢は、ありませんでした。
最後の音のひとひらが名残惜しそうに宙に響き……消えていきます。
アレクとコーネリアも、動きを止めました。
広がっていたドレスの裾が、ゆっくりと落ちていきます。
それを少し残念に思いながら、コーネリアは小さく息を吐きました。
ダンスが終われば、後はお辞儀をして離れるだけです。それがダンスの決まりというものです。
なのに、何故かアレクはコーネリアを離してくれませんでした。
「アレク?」
「リア、私は――――」
何かを言おうとするアレク
そこに――――
パンパンパン! という拍手の音が、唐突に鳴り響きました。
驚き振り向く、コーネリアとアレク。
視線を向けた先には、白髪まじりの頭をした一人のおじいさんがいました。
(……宰相のスベイデルだ)
それまで黙ってコーネリアたちを見ていたルードビッヒが、おじいさんの正体を教えてくれます。
なんと彼は、この国の宰相――――フォルカー・アガタ・スベイデル伯爵でした。
彼はオスカーのおじいさんです。
ニコニコと笑いながら、宰相は話しかけてきました。
「実に見事なダンスであらせられましたな、アレクサンデルさま。いやいや、すっかりお見逸れいたしました。……私どもに、そちらのご令嬢をご紹介くださいませんか」
そんなことを言ってきます。
「断る!」
間髪入れずにアレクは宰相の頼みを断りました。なおも冷たく睨むつけます。
そうかと思えば、一転して優しい笑顔をコーネリアに向けてきたりもしました。
「疲れたよね、リア。さあ、向こうで休もう」
あまりの変わり身の早さに、コーネリアはびっくりしました。
宰相は怒って顔を赤くします。
「アレクサンデルさま!」
「後にしろ」
冷たい青い瞳に睨まれて、言葉に詰まる宰相。
一触即発の緊張が、舞踏会の会場に走りました。
このままではいけないと思ったコーネリアは、自分から口を開きます。
「はじめてお目にかかります。……私は、コーネリア・サンダースです」
ルードビッヒに教えられた王族の作法に従ったお辞儀をしました。
突然のコーネリアの自己紹介に、みんな驚きます。
「……サンダース? そんな名前は聞いたことがない。私が知らぬということは、お前は、高位貴族の娘ではないな! それなのに、アレクサンデルさまと踊るなど……身分違いも甚だしい!」
宰相は、高位貴族とその家族全ての顔と名前を憶えているのでした。
憤然とする宰相の前に、コーネリアを庇いようにしてアレクが立ちはだかります。
「宰相、あなたが知らないのは当たり前だ。――――リアは、平民だからね」
あっさりとそう言いました。
みんな、思わず息を呑みます。
「……へ、平民?」
間の抜けた声を宰相が上げました。
「そうだよ。……本当は、教えてやるのももったいないと思っていたのだけれど、こうなっては仕方がないかな。――――彼女はコーネリア・サンダース。ホルテン侯爵領の長閑な田舎に住む平民だ。流行病で両親を亡くし、施設で育ち、自分の力で精一杯働いて生きる健気な娘だよ。自分の境遇を恨むでもなく嘆くでもなく、真っ直ぐ生きているステキな人だ」
凛とよく通る声でアレクは話します。
青い瞳はこの上なく優しくコーネリアに注がれていました。
「ア、 アレク……」
ベタベタに褒められて、コーネリアは身の置き所がなくなります。
それでも、アレクの言葉は止まりませんでした。
「彼女は私の知る限り、最高の女性だ。優しく素直で、何にでも一生懸命努力することを惜しまない。私は、そんな彼女のありのままを好ましく思う」
堂々とそう言います。
「こ、好ましいだなんて――――」
コーネリアの頬は、真っ赤に染まりました。
甘く見つめ合う二人。
そこに――――
「本当にいい加減になさってください!」
宰相の怒鳴り声が響き渡りました。
見れば宰相は、強い視線でアレクを睨み付けています。その拳はギュッと握られ、体中に力がこめられていました。
「アレクサンデルさま。先ほどから黙って聞いていれば……あなたは、平民の娘をこんなところにまで連れて来て、大切にしたいだの好ましいだの――――まともに聞くもバカバカしいような大騒ぎを起こすなど、いったい何をなされたいのですか!?」
強い叱責の声。
「バカバカしい?」
不穏な声でアレクが聞き返します。
「バカバカしいですとも! アレクサンデルさまは、国王の妃となる者に、一番必要なものが何か、お分かりになっていないのですか?」
質問しながら宰相はコーネリアに蔑んだ視線を向けます。
そのまま、アレクが答える前に、自分でその回答を口にしました。
「礼儀作法に教養、知識。表舞台に立つ正妃ともなれば、その上に万人を魅了する美しさと聡明さが必要不可欠になります。――しかし、それより何より、国王の妃に必要なものは、国と王を支えるだけの揺るぎない力なのです! 一個人が持つようなちっぽけなものではなく、国王の権勢を盤石にできるような権力と財力、そして高貴な身分。……強い力を持つ後ろ盾が、妃になる者には絶対に必要なのです!」
きっぱりと宰相は言い切ります。
それは、どれほど裕福な平民であっても、決して持ちえないものでした。
宰相の鋭い目に睨まれて、コーネリアはビクリと震えます。
そんなことは言われるまでもなく、わかっていました。
(フム。……正論だな)
それなのに、どこかのんびりとルードビッヒまでそう言います。
(……へ、陛下)
(そんなに情けない顔をするな。言ったであろう、顔を上げ笑っていろと。……スベイデルの言うことなど、アレクサンデルは百も承知しておる。その上で、奴はそなたを選んだのだ。堂々としておるがよい)
フヨフヨ浮きながら、笑いかけてくれるルードビッヒ。
そのいつも通りの姿にコーネリアはホッとしました。
(それに、スベイデルの言うことなど理想論だ。世の中にそんな完璧な王妃などいるはずもなかろう?)
いるのならぜひ会ってみたいものだと、ルードビッヒはしみじみ話します。
確かに、そんな完璧な女性を見たことはありませんでした。
(そう言われればそうかもしれませんよね?)
(そうであろう?)
ルードビッヒと顔を見合わせ、コーネリアはクスリと笑います。
「何を笑っている!?」
宰相の怒鳴り声が、またまた響きました。
「自分が原因でアレクサンデルさまが責められていると言うのに、ヘラヘラとしおって……これだから平民は」
バカにしたように鼻を鳴らす宰相。
「リアに対する誹謗は許さない。彼女は私の大切な人だ」
「ですから! その“大切な人”というのが問題なのです。アレクサンデルさまは、その平民の少女を、側室にでも召すおつもりですか!? 妃の一人もいないこの状況で!」
宰相の言葉にアレクは、きっぱりと首を横に振りました。
「側妃になどするつもりはない。……コーネリアは私の唯一の人なのだから。彼女がなるのは、当然、私の正妃だ」
「ア、アレク――――」
驚き惑いながらもコーネリアは喜びに頬を染めます。
またまた見つめ合う二人。
………………宰相の中で、プツンと何かが切れたようでした。
「――わかりました。アレクサンデルさま……やはりあなたはルードビッヒ陛下のお子さまではない」
低く、しかしはっきりと宰相は言います。
「ご自身の立場も考えずに、このような騒ぎを起こすなど。あなたは、王としての自覚も責任もお持ちでありません。どれほど王太子として育てられ教えを受けようとも、所詮王の血を引かぬあなたでは、国を治めることなどできないのです。――――それでも、あなたを自分の子と最後まで信じておられたルードビッヒ陛下のお心をくんで、あなたを廃嫡するのは人目のないところでと思っておりましたが……もはや、堪忍袋の緒が切れました! この場であなたには王太子の位から退いていただきましょう!」
宰相の言葉が、舞踏会会場に響き渡りました。
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