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いち

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   俺は25歳の男だ!仕事も全国的な洋菓子店の企画課に在籍しているんだ……が、今は女装姿でヘラヘラ笑いながらオヤジ臭い奴等に、クッソ高い酒を注いでるんだよ。
もうやけで俺もドンペリかなんか知らんが、飲みまくってやる。
こんな状態になってるのは……アイツのせいだ!!



……………………………………………………








「おい!!清美。金曜の夕方に呼び出しは有り得ないんだが、俺にデートでもあったらどうすんだよ。俺みたいなイケメンいつもモテモテで困ってるんだぞ!知ってるだろうが」


俺はどうにか仕事を終わらせて、急ぎの用事だから!来い!っと言う一方的な呼び出しに応じて、幼馴染みのやっている店に怒鳴り込んだ。



「え~しらなぁい~だってアンタさぁモテるけど……いつもなんか違うのよねって決まり文句で振られてんじゃん!それにアンタはカッコいいじゃないんだよね~綺麗でしょ、女はね!連れ歩くにしても、カッコイイは良いけど~自分より数段美人の彼氏はキッツイよね。

    んで!此処からが本題なんですよぉ~託也君わたくしを助けてはくれませんか?わたくしのお店の綺麗どころが皆様インフルエンザにかかりましてね。皆様お休みなんですよぉ~見栄えの良いのを少しは置いとかないとお客帰っちゃうじゃない!?託也君は学園祭のメイドも人気ナンバーワンだったじゃない貴方ならやれる!!」


「嫌だね!帰るし」


俺は、さっき蹴り開けた扉に手を掛けて、開けて出ようとした。


「あっ良いのぉ帰って?アンタが女絡みで困ってた時は、私がいつも助けてあげてたわよね?それにアンタのストーカから庇って、私には腕に一生消えない傷が……」

「あーーーー解ったよ。俺がやれば良いんだろう!でも、女装なんて学生以来してないから、ぜってぇ汚いぞ。いいのかよ?」

「大丈夫よ!この世には、化粧品というものがあるよの、それにアンタはこの店一番の美人になるわよ。私の神秘眼を信用しなさい」


俺はその後、顔にベタベタ臭い、いろんな種類の液体を塗りたくられ、変な粉などをつけられ最後に、完成と言われ鏡を見せられた。

    そこには……


「な、何だよこれ!? これ?俺かよ!可愛い……嫌、美女が居るぞぉぉ!!!!」



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