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はち
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「手の込んだ朝食をと思ったのだが、あいにく新作製作用の材料しかなくてな、簡単だが二日酔いには良いだろう」
遠が、ベッドで寝てる俺を起こして、目の前に出してくれた物は……トレーに乗った、ペットボトルの水とお粥と果物だ。
「お粥?お米?嫌、違うよね……オートミールか!オートミールのお粥?初めて食べるよ」
「オートミールは栄養価も高いし、吸収も良いから、ササミやゴマ小松菜を入れて、鰹出汁で合わせてみた」
「美味しそう。いただきます~」
俺は、大きめのカップに入った、オートミールのお粥を、ひと匙すくい口に入れた。美味い!食べやすく、全てのものが小さくなっていて、けれども小松菜の歯ごたえも残っている。鰹出汁が良く出ているし、ゴマがアクセントになっている。
「美味しいよ!これ本当に美味しい。今迄食べたお粥の中で、一番だ」
「それは良かった。果物も食べろよ」
「うん!」
俺は、ばくばくお粥を全て食べて。食べやすくカットされた、洋梨、苺、マスカットを全て食べ終えた。
「御馳走様でした。とても美味しかったよ。そーいえば遠は食べなくて良かったのか?」
「俺は、作りながら味見で食べたから大丈夫だ。後、飲み物は何がいい」
「遠は何飲む?」
「俺はコーヒーだ」
「じゃあ、それにミルクだけいれて、カフェオレにして貰えるかな」
「わかった。待ってろ」
遠は、食べ終えた食器を持ち部屋が出て行った。そういえば遠の私服初めてみた、スタイルの良い人間って何着ても似合うのな……普通のジーパンと、シンプルな縦縞シャツとカーディガンだけで、雑誌の表紙になりそうだぞ。
俺には無理だな。男として羨ましい……それよりも俺も服を着たいんだが……暖房効いてるから寒く無いけど、見た目がヤバイよね。
「服無いかな?あっあった!この袋の中に入ってるじゃん。でも、これってスーツだ。会社帰りで、清美に呼び出されて………あーーーー思い出したぞ!キャバ嬢になったんだ!んで、会社の知り合いが来て、遠に抱き上げられて…………えっと……どうなったっけ?そこから先は覚えてない」
頭を抱えていた俺に、大きな手が被さってきた。
「お待たせ、の前に服持って来た。俺のだけど、これなら大丈夫だと思うんだが、着てみてくれ」
半袖シャツとスポーツメーカーのスエット3L……デカイだろ。でも、仕方ない着てみるか。
「おい!流石にこれは……大人の服を、子供が悪戯で着たみたいになってるぞ。ウエストは、絞れば大丈夫だけど、布が脚も袖も余りすぎだ。中の半袖だけが長さ的にはいけるのか。俺は情け無い」
落ち込んでる俺の耳にボソボソした声が聞こえてきた。
「可愛い……可愛いな。写真撮りたい」
「何?何か言ってる?やっぱ変だよな。俺、鍛えても細くなるばかりで太くならないんだよ。太れもしないしさ。試食で甘い物、食べても食べても体重変化ないんだ。
そう言えば、さっき新作製作用って言ってたよな。それってうちのだよな?」
「それしかないだろ。企画の林さんにこの前会った時に、今年の傾向を聞いたんだよ。試しに色々作ってただけだ。因みにこれが一部だ」
トレーの上に、飲み物と一緒に置いてあるのは、クリスマスのオーナメントのクッキーだ。それも色々な形、大きさ、種類がある。
「これだよ!」
遠が、ベッドで寝てる俺を起こして、目の前に出してくれた物は……トレーに乗った、ペットボトルの水とお粥と果物だ。
「お粥?お米?嫌、違うよね……オートミールか!オートミールのお粥?初めて食べるよ」
「オートミールは栄養価も高いし、吸収も良いから、ササミやゴマ小松菜を入れて、鰹出汁で合わせてみた」
「美味しそう。いただきます~」
俺は、大きめのカップに入った、オートミールのお粥を、ひと匙すくい口に入れた。美味い!食べやすく、全てのものが小さくなっていて、けれども小松菜の歯ごたえも残っている。鰹出汁が良く出ているし、ゴマがアクセントになっている。
「美味しいよ!これ本当に美味しい。今迄食べたお粥の中で、一番だ」
「それは良かった。果物も食べろよ」
「うん!」
俺は、ばくばくお粥を全て食べて。食べやすくカットされた、洋梨、苺、マスカットを全て食べ終えた。
「御馳走様でした。とても美味しかったよ。そーいえば遠は食べなくて良かったのか?」
「俺は、作りながら味見で食べたから大丈夫だ。後、飲み物は何がいい」
「遠は何飲む?」
「俺はコーヒーだ」
「じゃあ、それにミルクだけいれて、カフェオレにして貰えるかな」
「わかった。待ってろ」
遠は、食べ終えた食器を持ち部屋が出て行った。そういえば遠の私服初めてみた、スタイルの良い人間って何着ても似合うのな……普通のジーパンと、シンプルな縦縞シャツとカーディガンだけで、雑誌の表紙になりそうだぞ。
俺には無理だな。男として羨ましい……それよりも俺も服を着たいんだが……暖房効いてるから寒く無いけど、見た目がヤバイよね。
「服無いかな?あっあった!この袋の中に入ってるじゃん。でも、これってスーツだ。会社帰りで、清美に呼び出されて………あーーーー思い出したぞ!キャバ嬢になったんだ!んで、会社の知り合いが来て、遠に抱き上げられて…………えっと……どうなったっけ?そこから先は覚えてない」
頭を抱えていた俺に、大きな手が被さってきた。
「お待たせ、の前に服持って来た。俺のだけど、これなら大丈夫だと思うんだが、着てみてくれ」
半袖シャツとスポーツメーカーのスエット3L……デカイだろ。でも、仕方ない着てみるか。
「おい!流石にこれは……大人の服を、子供が悪戯で着たみたいになってるぞ。ウエストは、絞れば大丈夫だけど、布が脚も袖も余りすぎだ。中の半袖だけが長さ的にはいけるのか。俺は情け無い」
落ち込んでる俺の耳にボソボソした声が聞こえてきた。
「可愛い……可愛いな。写真撮りたい」
「何?何か言ってる?やっぱ変だよな。俺、鍛えても細くなるばかりで太くならないんだよ。太れもしないしさ。試食で甘い物、食べても食べても体重変化ないんだ。
そう言えば、さっき新作製作用って言ってたよな。それってうちのだよな?」
「それしかないだろ。企画の林さんにこの前会った時に、今年の傾向を聞いたんだよ。試しに色々作ってただけだ。因みにこれが一部だ」
トレーの上に、飲み物と一緒に置いてあるのは、クリスマスのオーナメントのクッキーだ。それも色々な形、大きさ、種類がある。
「これだよ!」
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