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じゅういち
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「見つけた!託也の車。と言うことは、行き先はあそこか……」
俺は斉木遠27
パティシエとスイーツコンシェルジュの資格を取り、ある洋菓子メーカーの製品工場に入社した。
計画では2、3年勉強した後海外のメーカーに行く予定で、内定も決まっていたんだが。ある青年との出逢いで計画を、全て白紙に戻したんだよ。水木託也俺の大事な人だ。
いつも天使の笑顔。工場に来ても、本社の企画の人間が楽しそうに、仕事を手伝っているんだ。水木託也が居るだけで、ギスギスしてた筈の工場内が、柔らかな雰囲気になるんだよ。
不思議だよ。
けれど企画の仕事になると、途端に真剣に考え始めるんだ。本当に好きなんだろう。俺達に新作の情報を提供する時も、改善点が見つかると素直にすぐ変更するんだよ。そんな事するなんて、最初は信じられなくてな。
本社の企画の人間は他にも来てたが皆、言うだけ言って帰るんだよ。
質問には答えるが、変更などあり得ないのだろう。
水木託也は熱量も凄くてな。ピエロのクッキーの企画があった時、皆は反対が多かったのだが。面白いからやるだけやってみようと言う事で、キャラクターから自身で描いて、周りを巻き込んで愛嬌のあるピエロが完成したんだ。今では看板迄は行かないが、なかなかニッチな人気を維持している。特に、映画の影響なのか一時期は、話題に登りかなりの出荷があり大変だった。
俺は、どんどん彼に惹かれていき。もともとの性癖は女の筈が、女といても抱いてる時でさえ、託也を思い出す。これはもうダメだろうと思い。
制欲処理の為だけに付き合っていた、女達と全て手を切った。もともと人に対しての愛情など感じたことはなかった俺が、託也には何故だろう惹かれるんだ。
どうにか俺の事を意識して貰えたらと、色々試しても鈍いのか鈍感なのか、男にそもそも興味等無いのだろう。気付いて貰えなく苦戦していた時、俺にチャンスが回って来たんだ。
付き合いでついて行った飲み会の店で、女装姿の託也を見つけたんだ!それで、俺はやっと手に入れた。
それからの日々は、今までの人生で一番楽しかった。幸せだったのだが……
喜びもつかの間、先日バイトで入った女子大生がしつこく言い寄ってくる……余りにも鬱陶しかったので、今日注意していた時、不意を突かれて抱きつかれキスされた。直ぐに離したが、丁度その時を託也に見られていたらしい。
パートのおば様達が、車を見たのにこないのよって、心配していた時間とキスされた時間が重なるのがわかって、俺はすぐさま携帯のアプリを開き、託也の居場所をみつけたと言う事だ。
「さあ託也を取り返しに行くぞ」
俺は斉木遠27
パティシエとスイーツコンシェルジュの資格を取り、ある洋菓子メーカーの製品工場に入社した。
計画では2、3年勉強した後海外のメーカーに行く予定で、内定も決まっていたんだが。ある青年との出逢いで計画を、全て白紙に戻したんだよ。水木託也俺の大事な人だ。
いつも天使の笑顔。工場に来ても、本社の企画の人間が楽しそうに、仕事を手伝っているんだ。水木託也が居るだけで、ギスギスしてた筈の工場内が、柔らかな雰囲気になるんだよ。
不思議だよ。
けれど企画の仕事になると、途端に真剣に考え始めるんだ。本当に好きなんだろう。俺達に新作の情報を提供する時も、改善点が見つかると素直にすぐ変更するんだよ。そんな事するなんて、最初は信じられなくてな。
本社の企画の人間は他にも来てたが皆、言うだけ言って帰るんだよ。
質問には答えるが、変更などあり得ないのだろう。
水木託也は熱量も凄くてな。ピエロのクッキーの企画があった時、皆は反対が多かったのだが。面白いからやるだけやってみようと言う事で、キャラクターから自身で描いて、周りを巻き込んで愛嬌のあるピエロが完成したんだ。今では看板迄は行かないが、なかなかニッチな人気を維持している。特に、映画の影響なのか一時期は、話題に登りかなりの出荷があり大変だった。
俺は、どんどん彼に惹かれていき。もともとの性癖は女の筈が、女といても抱いてる時でさえ、託也を思い出す。これはもうダメだろうと思い。
制欲処理の為だけに付き合っていた、女達と全て手を切った。もともと人に対しての愛情など感じたことはなかった俺が、託也には何故だろう惹かれるんだ。
どうにか俺の事を意識して貰えたらと、色々試しても鈍いのか鈍感なのか、男にそもそも興味等無いのだろう。気付いて貰えなく苦戦していた時、俺にチャンスが回って来たんだ。
付き合いでついて行った飲み会の店で、女装姿の託也を見つけたんだ!それで、俺はやっと手に入れた。
それからの日々は、今までの人生で一番楽しかった。幸せだったのだが……
喜びもつかの間、先日バイトで入った女子大生がしつこく言い寄ってくる……余りにも鬱陶しかったので、今日注意していた時、不意を突かれて抱きつかれキスされた。直ぐに離したが、丁度その時を託也に見られていたらしい。
パートのおば様達が、車を見たのにこないのよって、心配していた時間とキスされた時間が重なるのがわかって、俺はすぐさま携帯のアプリを開き、託也の居場所をみつけたと言う事だ。
「さあ託也を取り返しに行くぞ」
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