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楚夢雨雲
楚夢雨雲 第三話
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茶色の壁に囲まれながら、荒い息を吐いて快楽に懸命に耐える。
長年慣れ親しんだ仕事の癖が抜けていないのか、俺が淫乱だからなのかは解らない。
けれどどんなに嫌だと思っていたところで、意外と身体は感じてしまえるものらしい。
「あああああ!!!きょうじょうさんだめぇ!!!そんなにしたらまたいっちゃう………!!!」
手首が首の後ろに引っ掛かり、足首が完全に太ももとくっ付けられてしまう形の全身拘束具を着せられる。
犬のように這いながら、京條さんの愛撫に耐えた。
京條さんの指先が俺の中を擦る度に、不自由な体が軋んでゆく。
そして自分の意志とは無関係に、身体が達して跳ね上がる。
京條さんの指先は的確に俺の身体を高ぶらせてゆくのだ。
「ほらゼノちゃん、見て?鏡に映る自分の姿」
京條さんに抱かかえられて壁に貼られた鏡を見れば、先走りをダラダラと溢れさせながら、唾液と涙にまみれた情けない顔の淫乱と目が合う。
恥ずかしい位に情けない自分の姿に、俺は思わず苦笑いを浮かべた。
京條さんが俺の入り口を軽く開けば、鏡の中にぱくぱくと物欲しそうに痙攣する粘膜が映し出される。
それに指を這わせながら、京條さんは俺の耳元で囁いた。
「ゼノちゃんの入り口さぁ………ずっと物欲しそうにひくひくしてるよ?…………オグロはちゃんとぶち込んでくれてるぅ?大丈夫ぅ?」
思わず顔が真っ赤に染まり硬直すれば、京條さんが更に楽しそうに笑いだす。
すると京條さんが鏡に映し出された俺の入り口に、膝に乗せるような形で自身をねじ込んだ。
「あうっ………は…………!!!」
俺の身体の中で質量を増しているそれに、思わず身体が震える。
鏡の前では粘膜と粘膜が接合して、粘液に塗れて妖しくテラテラと光っている。
京條さんが俺の身体の中に入っていることが、異常な程に背徳心を刺激した。
「ああやっぱり、俺に抱かれてるゼノちゃんいいよ………可愛い……すごく可愛い……」
京條さんはそう言いながら、俺の身体を四つん這いに戻す。
その瞬間に京條さんのものが俺の中を擦り上げた。
声が今にも漏れ出しそうになるのを懸命に抑えながら、鏡に映っただらしない醜悪な自分を見つめる。
大嫌い。憎たらしい。悔しい。悲しい。色んな感情が入り交ざるのに、慣れ親しんだ身体ばかりが気持ちいい。
「あ、あああ、だめ、だめ、なかが……なかがしまる……」
自分で今京條さんのものに、自分の粘膜が絡みつくのを思い知る。
すると京條さんは鏡越しの俺に笑って囁いた。
「俺、オグロにこんな風になるゼノちゃん見せたい……オグロに抱かれてるゼノちゃんもみたい………。
ゼノちゃんどんなはしたない匂いかがせてくれるのかなぁ!?!?」
京條さんに腰を動かされた瞬間に、頭が真っ白になる。
言葉を失ってイってしまった俺に対して、京條さんは笑いながら囁いた。
「ゼノちゃんまだまだへばっちゃだめだよ?
……俺オグロに明日逢うんだからゼノちゃんの匂い身体にいっぱい付けておくんだから………。
俺の機嫌損ねたら、ゼノちゃんどうなっちゃうか解らないって知らしめなきゃね……」
そう言って笑う京條さんを見上げて、俺は静かに目を閉じる。
こんな俺が璃生がケーキの肉を食べる事に対して、不快感なんて抱いてはいけない。
そう思いながら京條さんをに犯される事にただ集中していた。
***
くっきりと拘束具の後が付いた手首を隠しながら、璃生の部屋の鍵を開ける。
すると今日は璃生が物凄い勢いで、玄関の方に飛んできた。
俺の姿を見るなり安心したような表情と、悲しそうな表情を浮かべる。
多分この様子であれば、璃生は俺が京條さんに何をされていたのかを解っているようだ。
「ただいま」
そう言って笑いかければ、璃生は何時も通りの笑みを浮かべる。
俺の身体を抱えるように抱き上げて、強請るように甘く囁いた。
「お帰り涼…………今日、抱きたい。抱いてもいい?」
俺は璃生にしがみ付いて、静かに頷く。
璃生は俺の身体を抱き上げたままで、静かに俺をバスルームに連れてゆく。
璃生に優しく服を脱がされて、バスルーム中で裸で向かい合う。
「………身体、洗ってあげる」
璃生はそう囁きながら、寂しそうな笑みを浮かべた。
璃生の優しい手つきで身体を洗われてゆきながら、この人だけのものになりたいと心から思う。
けれど、そうなれないことだって解っている。
俺は人質みたいなものだ。
璃生がオグロとしてちゃんとケーキを殺すようにするための、都合のいい道具。
どうやっても俺と璃生には、まともな平穏は訪れない。
「は………!!!涼……それ、きもちい………!!!」
璃生を寝かせて璃生のものを口に含みながら、声を漏らす璃生の様子を見つめている。
先端を舌先でつついてから、裏側の筋に舌を這われる。
自ら喉奥にねじ込んで粘膜に擦り、唇で絞めて吸い上げるた。
わざと唾液が沢山絡まるように動かせば、璃生の指先が俺のものを触る。
俺の身体もベッドに倒されて、俺のものに璃生が舌を這わせた。
「んむぅ………!!!」
二人で唾液の音を響かせながら、互いに互いの性器を貪るように舐め回す。
どうしようもなく、はしたない事をしたかった。
璃生とする淫らな事で、さっきまでされていたいやらしい事を塗り替えてほしかった。
璃生の下が俺の入り口に這い、シーツをきつく握りしめて息を漏らす。
「っ………そんなとこだめ!!」
口ではそう言って恥じらいながら、もっと舐められたいと思う。
俺のすべてを璃生に塗り替えられたい。
璃生に抱かれて綺麗な身体になりたい。
「甘い………全部甘いから……だから全部欲しい………」
そう言って笑う璃生に、下品にわざと足を開いて見せる。
そして不敵に微笑んで、舌なめずりをして見せた。
「ね………いれて………なか、こすられたい………」
璃生が侵して。俺の身体を。璃生だけで満たして。
璃生の白いのどが揺れて、俺の身体を噛んでゆく。
ずっと犯され続けていた俺の身体は異常な程に敏感で、入り口にものを宛がわれただけで理性を飛ばしそうだった。
「あ……!!!あああ!!!うあぁ……!!!」
璃生ものが入ってきた瞬間に、全身の毛が逆立ってゆく。
璃生が乱れた俺の前に、自分の舌を差し出した。
唾液を絡めた舌を差し出して、舌を重ね合わせ唇を重ねる。
キスをしながら俺の中に出入りされれば、快楽に溺れて思考が飛んだ。
揺さぶられれば揺さぶられるだけ、身体が熱くなってゆく。
時折抱き締め方を変えながら、璃生が俺の胸元を舐めた。
「涼………可愛い……涼………」
璃生が俺の名前を呼んだ瞬間に、首筋が冷たくなる感覚が駆け抜けて、体中の鳥肌が立つ。
そして視界がチカチカし始めて、俺の身体はイった。
「っーーーーーああああ!!!!!」
このままイってイキまくって璃生と二人で溶けてしまって、お互いの事しか考えられない位に馬鹿になってしまいたい。
嫌なことも余計なことも全部忘れてしまって、この熱と快楽に溺れて狂ってしまいたい。
そしてこのまま、璃生の一部になれたらいいのに。
璃生が俺を撫でる指先から、余裕がなくなっている事に気付く。
すると漓生が俺の耳元で囁いた。
「……涼……俺イキそう………」
さらさらした髪を乱して、汗で濡れた璃生が悩まし気に俺にしがみ付く。
俺は璃生に誘うように囁いた。
「いいよ……いって……!!……おれのなかに……だして………!!」
璃生に昂らされながら、はしたない声を出して乱れてゆく。
俺の身体の奥で漓生の熱が広がった。
汚れたシーツの中で璃生に抱かれながら、どうにもならない気持ちをひたすら噛み締める。
幸せなのに多分俺たちは、深い深い地獄にいる。
それを確信しながらも、気付かないふりをして指を絡ませた。
長年慣れ親しんだ仕事の癖が抜けていないのか、俺が淫乱だからなのかは解らない。
けれどどんなに嫌だと思っていたところで、意外と身体は感じてしまえるものらしい。
「あああああ!!!きょうじょうさんだめぇ!!!そんなにしたらまたいっちゃう………!!!」
手首が首の後ろに引っ掛かり、足首が完全に太ももとくっ付けられてしまう形の全身拘束具を着せられる。
犬のように這いながら、京條さんの愛撫に耐えた。
京條さんの指先が俺の中を擦る度に、不自由な体が軋んでゆく。
そして自分の意志とは無関係に、身体が達して跳ね上がる。
京條さんの指先は的確に俺の身体を高ぶらせてゆくのだ。
「ほらゼノちゃん、見て?鏡に映る自分の姿」
京條さんに抱かかえられて壁に貼られた鏡を見れば、先走りをダラダラと溢れさせながら、唾液と涙にまみれた情けない顔の淫乱と目が合う。
恥ずかしい位に情けない自分の姿に、俺は思わず苦笑いを浮かべた。
京條さんが俺の入り口を軽く開けば、鏡の中にぱくぱくと物欲しそうに痙攣する粘膜が映し出される。
それに指を這わせながら、京條さんは俺の耳元で囁いた。
「ゼノちゃんの入り口さぁ………ずっと物欲しそうにひくひくしてるよ?…………オグロはちゃんとぶち込んでくれてるぅ?大丈夫ぅ?」
思わず顔が真っ赤に染まり硬直すれば、京條さんが更に楽しそうに笑いだす。
すると京條さんが鏡に映し出された俺の入り口に、膝に乗せるような形で自身をねじ込んだ。
「あうっ………は…………!!!」
俺の身体の中で質量を増しているそれに、思わず身体が震える。
鏡の前では粘膜と粘膜が接合して、粘液に塗れて妖しくテラテラと光っている。
京條さんが俺の身体の中に入っていることが、異常な程に背徳心を刺激した。
「ああやっぱり、俺に抱かれてるゼノちゃんいいよ………可愛い……すごく可愛い……」
京條さんはそう言いながら、俺の身体を四つん這いに戻す。
その瞬間に京條さんのものが俺の中を擦り上げた。
声が今にも漏れ出しそうになるのを懸命に抑えながら、鏡に映っただらしない醜悪な自分を見つめる。
大嫌い。憎たらしい。悔しい。悲しい。色んな感情が入り交ざるのに、慣れ親しんだ身体ばかりが気持ちいい。
「あ、あああ、だめ、だめ、なかが……なかがしまる……」
自分で今京條さんのものに、自分の粘膜が絡みつくのを思い知る。
すると京條さんは鏡越しの俺に笑って囁いた。
「俺、オグロにこんな風になるゼノちゃん見せたい……オグロに抱かれてるゼノちゃんもみたい………。
ゼノちゃんどんなはしたない匂いかがせてくれるのかなぁ!?!?」
京條さんに腰を動かされた瞬間に、頭が真っ白になる。
言葉を失ってイってしまった俺に対して、京條さんは笑いながら囁いた。
「ゼノちゃんまだまだへばっちゃだめだよ?
……俺オグロに明日逢うんだからゼノちゃんの匂い身体にいっぱい付けておくんだから………。
俺の機嫌損ねたら、ゼノちゃんどうなっちゃうか解らないって知らしめなきゃね……」
そう言って笑う京條さんを見上げて、俺は静かに目を閉じる。
こんな俺が璃生がケーキの肉を食べる事に対して、不快感なんて抱いてはいけない。
そう思いながら京條さんをに犯される事にただ集中していた。
***
くっきりと拘束具の後が付いた手首を隠しながら、璃生の部屋の鍵を開ける。
すると今日は璃生が物凄い勢いで、玄関の方に飛んできた。
俺の姿を見るなり安心したような表情と、悲しそうな表情を浮かべる。
多分この様子であれば、璃生は俺が京條さんに何をされていたのかを解っているようだ。
「ただいま」
そう言って笑いかければ、璃生は何時も通りの笑みを浮かべる。
俺の身体を抱えるように抱き上げて、強請るように甘く囁いた。
「お帰り涼…………今日、抱きたい。抱いてもいい?」
俺は璃生にしがみ付いて、静かに頷く。
璃生は俺の身体を抱き上げたままで、静かに俺をバスルームに連れてゆく。
璃生に優しく服を脱がされて、バスルーム中で裸で向かい合う。
「………身体、洗ってあげる」
璃生はそう囁きながら、寂しそうな笑みを浮かべた。
璃生の優しい手つきで身体を洗われてゆきながら、この人だけのものになりたいと心から思う。
けれど、そうなれないことだって解っている。
俺は人質みたいなものだ。
璃生がオグロとしてちゃんとケーキを殺すようにするための、都合のいい道具。
どうやっても俺と璃生には、まともな平穏は訪れない。
「は………!!!涼……それ、きもちい………!!!」
璃生を寝かせて璃生のものを口に含みながら、声を漏らす璃生の様子を見つめている。
先端を舌先でつついてから、裏側の筋に舌を這われる。
自ら喉奥にねじ込んで粘膜に擦り、唇で絞めて吸い上げるた。
わざと唾液が沢山絡まるように動かせば、璃生の指先が俺のものを触る。
俺の身体もベッドに倒されて、俺のものに璃生が舌を這わせた。
「んむぅ………!!!」
二人で唾液の音を響かせながら、互いに互いの性器を貪るように舐め回す。
どうしようもなく、はしたない事をしたかった。
璃生とする淫らな事で、さっきまでされていたいやらしい事を塗り替えてほしかった。
璃生の下が俺の入り口に這い、シーツをきつく握りしめて息を漏らす。
「っ………そんなとこだめ!!」
口ではそう言って恥じらいながら、もっと舐められたいと思う。
俺のすべてを璃生に塗り替えられたい。
璃生に抱かれて綺麗な身体になりたい。
「甘い………全部甘いから……だから全部欲しい………」
そう言って笑う璃生に、下品にわざと足を開いて見せる。
そして不敵に微笑んで、舌なめずりをして見せた。
「ね………いれて………なか、こすられたい………」
璃生が侵して。俺の身体を。璃生だけで満たして。
璃生の白いのどが揺れて、俺の身体を噛んでゆく。
ずっと犯され続けていた俺の身体は異常な程に敏感で、入り口にものを宛がわれただけで理性を飛ばしそうだった。
「あ……!!!あああ!!!うあぁ……!!!」
璃生ものが入ってきた瞬間に、全身の毛が逆立ってゆく。
璃生が乱れた俺の前に、自分の舌を差し出した。
唾液を絡めた舌を差し出して、舌を重ね合わせ唇を重ねる。
キスをしながら俺の中に出入りされれば、快楽に溺れて思考が飛んだ。
揺さぶられれば揺さぶられるだけ、身体が熱くなってゆく。
時折抱き締め方を変えながら、璃生が俺の胸元を舐めた。
「涼………可愛い……涼………」
璃生が俺の名前を呼んだ瞬間に、首筋が冷たくなる感覚が駆け抜けて、体中の鳥肌が立つ。
そして視界がチカチカし始めて、俺の身体はイった。
「っーーーーーああああ!!!!!」
このままイってイキまくって璃生と二人で溶けてしまって、お互いの事しか考えられない位に馬鹿になってしまいたい。
嫌なことも余計なことも全部忘れてしまって、この熱と快楽に溺れて狂ってしまいたい。
そしてこのまま、璃生の一部になれたらいいのに。
璃生が俺を撫でる指先から、余裕がなくなっている事に気付く。
すると漓生が俺の耳元で囁いた。
「……涼……俺イキそう………」
さらさらした髪を乱して、汗で濡れた璃生が悩まし気に俺にしがみ付く。
俺は璃生に誘うように囁いた。
「いいよ……いって……!!……おれのなかに……だして………!!」
璃生に昂らされながら、はしたない声を出して乱れてゆく。
俺の身体の奥で漓生の熱が広がった。
汚れたシーツの中で璃生に抱かれながら、どうにもならない気持ちをひたすら噛み締める。
幸せなのに多分俺たちは、深い深い地獄にいる。
それを確信しながらも、気付かないふりをして指を絡ませた。
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