157 / 199
157.誰が為に鐘は鳴る⑬
しおりを挟む
「はぁー、緊張した...」
さっきまで目の前にいた藤澤さんは、私の隣に座りなおした途端、深く溜息をつく。その仕草がなんだか可愛くてつい小さく笑みがこぼれてしまう。
私の知っている藤澤さんは歳上いう事もあっていつでも落ち着いて何事にも動じないイメージがしかなかったから。
「藤澤さんでも緊張する事ってあるんですね。そういうのは、全然、平気な人かと...」
私の何の気なしの独り言にソファーに座ってグーっと腕を伸ばしてストレッチモードの彼は首を傾げた。
「そう?俺だって緊張する時くらいあるさ。それにプロポーズなんて生まれて初めてだしなぁ」
「そ、そうでしたか...」
彼の口から飛び出し『プロポーズ』はもちろん私に向けての出来事のお話。その時の状況がポンっと頭に浮かんでしまうと全身の血が顔に集まっているのでないかと思うほど顔が熱くなる。
...そうだ、プ、プロポーズ。
ずっと憧れていて好きだった人に結婚を申し込まれるなんて夢見ていた事が現実になったのは今でも信じられない。それに数年ぶりかに至近距離にいる藤澤さんに胸の高鳴りが抑えきれなかった。
さっきまでは自分から壁を作ってなるべく見ないようにしていたから余計に意識してしまっている。お互い歳を重ねていたから外見は変わっていても仕方のない事だけれど、彼は以前と同じようにスタイルも良くてタダでさえ整った顔立ちが軽い日焼けにより精悍さを増し、大人の男性の色気みたいなものを醸し出していた。だから、片思いの時みたいにまっすぐ目を見て話す事がなかなかできなくて顔の下半分の方ばかり見てしまい、彼の口元に手をやる仕草にさえドキドキする。
その左手の指先は顎を掠め、ガラスのローテーブルに置かれた指輪に伸びた。私の視線の先で指輪はもう一度彼の左手の薬指に嵌められる。指輪をフェイクだと聞かされていた私は思わず声をかけてしまった。
「...なんで、またそれを?」
「これは優里のと対の結婚指輪だからね」
怪訝な顔をする私を尻目に彼は私の指輪が光る左手に自分の左手を揃えて見せてくれる。確かにデザインは全く一緒のシンプルなプラチナリング。それに気がついた私に彼は少々意地悪な笑みを浮かべる。
「ほら、これで俺が優里一筋だったって証明できた。だから、誤解されて拒絶された時は、スゴく悲しかった...」
なんて、冗談めかしなことを言われてしまうと焦ってしまう。
「...そ、それは、藤澤さんが結婚していたと思って気が動転してっ!!でも、藤澤さんだって...なんでこんな時間に鈴木さんとっ!?」
「??誰のこと?」
突然の言いがかりに彼は真面目な顔で顎に手を当て考え込んだ。そんな風に惚けられてもと、実はこの事は気になって仕方なかった。
「だって、藤澤さんの前に...来てまし、た、よ?」
そこでようやく鈴木さんがどの人が思い出したみたいで。
「あー、それは田山の奥さんでしょ?へぇ、あの人の旧姓が鈴木さんって言うんだ?」
彼にとってその位の認識しかないとはわかったけれど、私の方は少しだけわだかまりがある。
「鈴木さんに、昔、...」
告白されていましたよね?と語尾を小さく問うと藤澤さんは目を瞠る。
「え?あの時の!?」
その時の反応で藤澤さんが覚えていた事とその出来事を思い出させてしまった自分に自己嫌悪。言わなくても良かったかもと言葉少なになると、彼に肩を抱かれ頭が彼の肩にコツンとぶつかる。
「何か、気に触ることでもあった?」
「...いえ、何もないです」
身体が密着している至近距離でさえ顔をそむけようとすると彼には呆気なく阻止されてしまう。
「...もしかして、彼女と何か関係があったと思ってる?」
ソファーに向き合うように座らせられると逃げ場がない。洗いざらい心の内をぶちまけるしかなかった。
「いえ...そうでなくて。鈴木さんの方が美人だし、なんでなんか...」
なんてことはない、それはただのヤキモチ。もしかしたら私の知らない間の彼と鈴木さんは接点があったのではと勘ぐっていたから。でも、それを彼は笑いながら否定する。
「俺は鈴木さんというか田山の奥さんに何の興味もないよ。それにそんなに女性にもてたことはないし」
「...そんな事はないとは思いますけど?現に鈴木さんも」
自分でも呆れるほどの疑り深さで私が顔だけそっぽ向けた会話が続いてしまう。それでも藤澤さんは怒ったりもせずに話を聞いてくれた。
「そうかな?そんなにモテるならとっくに誰かと結婚していると思うけどね」
「え?結婚?」
予期せぬ言葉に彼の方を向いてしまうと、彼は口元を緩めて目尻を少し下げしたり顔。こうなってしまうと藤澤さんのペース。
「なんて、冗談。俺が君一筋だっていうのは、さっき証明したはずだよ」
「...それは、その」
今みたいに拗ねているのがバカバカしくなるくらいの気持ちを彼はくれたのだ。その時の状況を思い出すだけで私は藤澤さんの顔が見れなくなってしまう。
「変な事言ってすみません」
「うん、素直でよろしい」
チュッと小さく音を立てて頰にキスされる。そして、近くにある互いの手はどちらかともなく絡みあい、私が身体ごと彼の方に身体を預けると彼は黙って私の方へ少しだけ身体を傾けた。
こんな風に以前は部屋のソファーでいつも身を寄せ合うようにくっついていた私たち。
...あったかいな。
お互いの体温が感じるすぐ近くに藤澤さんがいる。
私は彼が隣に戻ってきてくれた事をやっとやっと実感していた。
さっきまで目の前にいた藤澤さんは、私の隣に座りなおした途端、深く溜息をつく。その仕草がなんだか可愛くてつい小さく笑みがこぼれてしまう。
私の知っている藤澤さんは歳上いう事もあっていつでも落ち着いて何事にも動じないイメージがしかなかったから。
「藤澤さんでも緊張する事ってあるんですね。そういうのは、全然、平気な人かと...」
私の何の気なしの独り言にソファーに座ってグーっと腕を伸ばしてストレッチモードの彼は首を傾げた。
「そう?俺だって緊張する時くらいあるさ。それにプロポーズなんて生まれて初めてだしなぁ」
「そ、そうでしたか...」
彼の口から飛び出し『プロポーズ』はもちろん私に向けての出来事のお話。その時の状況がポンっと頭に浮かんでしまうと全身の血が顔に集まっているのでないかと思うほど顔が熱くなる。
...そうだ、プ、プロポーズ。
ずっと憧れていて好きだった人に結婚を申し込まれるなんて夢見ていた事が現実になったのは今でも信じられない。それに数年ぶりかに至近距離にいる藤澤さんに胸の高鳴りが抑えきれなかった。
さっきまでは自分から壁を作ってなるべく見ないようにしていたから余計に意識してしまっている。お互い歳を重ねていたから外見は変わっていても仕方のない事だけれど、彼は以前と同じようにスタイルも良くてタダでさえ整った顔立ちが軽い日焼けにより精悍さを増し、大人の男性の色気みたいなものを醸し出していた。だから、片思いの時みたいにまっすぐ目を見て話す事がなかなかできなくて顔の下半分の方ばかり見てしまい、彼の口元に手をやる仕草にさえドキドキする。
その左手の指先は顎を掠め、ガラスのローテーブルに置かれた指輪に伸びた。私の視線の先で指輪はもう一度彼の左手の薬指に嵌められる。指輪をフェイクだと聞かされていた私は思わず声をかけてしまった。
「...なんで、またそれを?」
「これは優里のと対の結婚指輪だからね」
怪訝な顔をする私を尻目に彼は私の指輪が光る左手に自分の左手を揃えて見せてくれる。確かにデザインは全く一緒のシンプルなプラチナリング。それに気がついた私に彼は少々意地悪な笑みを浮かべる。
「ほら、これで俺が優里一筋だったって証明できた。だから、誤解されて拒絶された時は、スゴく悲しかった...」
なんて、冗談めかしなことを言われてしまうと焦ってしまう。
「...そ、それは、藤澤さんが結婚していたと思って気が動転してっ!!でも、藤澤さんだって...なんでこんな時間に鈴木さんとっ!?」
「??誰のこと?」
突然の言いがかりに彼は真面目な顔で顎に手を当て考え込んだ。そんな風に惚けられてもと、実はこの事は気になって仕方なかった。
「だって、藤澤さんの前に...来てまし、た、よ?」
そこでようやく鈴木さんがどの人が思い出したみたいで。
「あー、それは田山の奥さんでしょ?へぇ、あの人の旧姓が鈴木さんって言うんだ?」
彼にとってその位の認識しかないとはわかったけれど、私の方は少しだけわだかまりがある。
「鈴木さんに、昔、...」
告白されていましたよね?と語尾を小さく問うと藤澤さんは目を瞠る。
「え?あの時の!?」
その時の反応で藤澤さんが覚えていた事とその出来事を思い出させてしまった自分に自己嫌悪。言わなくても良かったかもと言葉少なになると、彼に肩を抱かれ頭が彼の肩にコツンとぶつかる。
「何か、気に触ることでもあった?」
「...いえ、何もないです」
身体が密着している至近距離でさえ顔をそむけようとすると彼には呆気なく阻止されてしまう。
「...もしかして、彼女と何か関係があったと思ってる?」
ソファーに向き合うように座らせられると逃げ場がない。洗いざらい心の内をぶちまけるしかなかった。
「いえ...そうでなくて。鈴木さんの方が美人だし、なんでなんか...」
なんてことはない、それはただのヤキモチ。もしかしたら私の知らない間の彼と鈴木さんは接点があったのではと勘ぐっていたから。でも、それを彼は笑いながら否定する。
「俺は鈴木さんというか田山の奥さんに何の興味もないよ。それにそんなに女性にもてたことはないし」
「...そんな事はないとは思いますけど?現に鈴木さんも」
自分でも呆れるほどの疑り深さで私が顔だけそっぽ向けた会話が続いてしまう。それでも藤澤さんは怒ったりもせずに話を聞いてくれた。
「そうかな?そんなにモテるならとっくに誰かと結婚していると思うけどね」
「え?結婚?」
予期せぬ言葉に彼の方を向いてしまうと、彼は口元を緩めて目尻を少し下げしたり顔。こうなってしまうと藤澤さんのペース。
「なんて、冗談。俺が君一筋だっていうのは、さっき証明したはずだよ」
「...それは、その」
今みたいに拗ねているのがバカバカしくなるくらいの気持ちを彼はくれたのだ。その時の状況を思い出すだけで私は藤澤さんの顔が見れなくなってしまう。
「変な事言ってすみません」
「うん、素直でよろしい」
チュッと小さく音を立てて頰にキスされる。そして、近くにある互いの手はどちらかともなく絡みあい、私が身体ごと彼の方に身体を預けると彼は黙って私の方へ少しだけ身体を傾けた。
こんな風に以前は部屋のソファーでいつも身を寄せ合うようにくっついていた私たち。
...あったかいな。
お互いの体温が感じるすぐ近くに藤澤さんがいる。
私は彼が隣に戻ってきてくれた事をやっとやっと実感していた。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
隠れドS上司の過剰な溺愛には逆らえません
如月 そら
恋愛
旧題:隠れドS上司はTL作家を所望する!
【書籍化】
2023/5/17 『隠れドS上司の過剰な溺愛には逆らえません』としてエタニティブックス様より書籍化❤️
たくさんの応援のお陰です❣️✨感謝です(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)
🍀WEB小説作家の小島陽菜乃はいわゆるTL作家だ。
けれど、最近はある理由から評価が低迷していた。それは未経験ゆえのリアリティのなさ。
さまざまな資料を駆使し執筆してきたものの、評価が辛いのは否定できない。
そんな時、陽菜乃は会社の倉庫で上司が同僚といたしているのを見てしまう。
「隠れて覗き見なんてしてたら、興奮しないか?」
真面目そうな上司だと思っていたのに︎!!
……でもちょっと待って。 こんなに慣れているのなら教えてもらえばいいんじゃないの!?
けれど上司の森野英は慣れているなんてもんじゃなくて……!?
※普段より、ややえちえち多めです。苦手な方は避けてくださいね。(えちえち多めなんですけど、可愛くてきゅんなえちを目指しました✨)
※くれぐれも!くれぐれもフィクションです‼️( •̀ω•́ )✧
※感想欄がネタバレありとなっておりますので注意⚠️です。感想は大歓迎です❣️ありがとうございます(*ᴗˬᴗ)💕
『冷徹社長の秘書をしていたら、いつの間にか専属の妻に選ばれました』
鍛高譚
恋愛
秘書課に異動してきた相沢結衣は、
仕事一筋で冷徹と噂される社長・西園寺蓮の専属秘書を務めることになる。
厳しい指示、膨大な業務、容赦のない会議――
最初はただ必死に食らいつくだけの日々だった。
だが、誰よりも真剣に仕事と向き合う蓮の姿に触れるうち、
結衣は秘書としての誇りを胸に、確かな成長を遂げていく。
そして、蓮もまた陰で彼女を支える姿勢と誠実な仕事ぶりに心を動かされ、
次第に結衣は“ただの秘書”ではなく、唯一無二の存在になっていく。
同期の嫉妬による妨害、ライバル会社の不正、社内の疑惑。
数々の試練が二人を襲うが――
蓮は揺るがない意志で結衣を守り抜き、
結衣もまた社長としてではなく、一人の男性として蓮を信じ続けた。
そしてある夜、蓮がようやく口にした言葉は、
秘書と社長の関係を静かに越えていく。
「これからの人生も、そばで支えてほしい。」
それは、彼が初めて見せた弱さであり、
結衣だけに向けた真剣な想いだった。
秘書として。
一人の女性として。
結衣は蓮の差し伸べた未来を、涙と共に受け取る――。
仕事も恋も全力で駆け抜ける、
“冷徹社長×秘書”のじれ甘オフィスラブストーリー、ここに完結。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
小野寺社長のお気に入り
茜色
恋愛
朝岡渚(あさおかなぎさ)、28歳。小さなイベント企画会社に転職して以来、社長のアシスタント兼お守り役として振り回される毎日。34歳の社長・小野寺貢(おのでらみつぐ)は、ルックスは良いが生活態度はいい加減、デリカシーに欠ける困った男。
悪天候の夜、残業で家に帰れなくなった渚は小野寺と応接室で仮眠をとることに。思いがけず緊張する渚に、「おまえ、あんまり男を知らないだろう」と小野寺が突然迫ってきて・・・。
☆全19話です。「オフィスラブ」と謳っていますが、あまりオフィスっぽくありません。
☆「ムーンライトノベルズ」様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる