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88.again①
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会う約束をした週末は、私が実家の方で用事ができてしまったので土曜日の夕方から。藤澤さんにもあるものを頼んだので、お互いちょうど良い時間だった。
彼はその前日までの出張で忙しかったにも関わらず、うちの実家近くまで車で迎えに来てくれたので早々に合流。うちの実家から少し車を走らせてもらい、飲食店が豊富な繁華街で夕食を済ませた。
帰りは夜景が綺麗な湾岸線みたいな道路を走ってくれて、即席のドライブデート。私は煌びやかな夜景にきゃーきゃーはしゃいでいたら、瞬く間に彼の自宅に着いた。
「お、お邪魔します...」
「はい、どうぞ」
もう何度もこの玄関に来たけれども、藤澤さんのお家だと思うと緊張してしまう。彼はいたって普通で、私のそんな様子を気にもとめず、冷蔵庫のドアを開けた。
「あ、ごめん。ずっと出張してたから飲み物がないや。今からコンビニに行ってくるよ。優里はなにが欲しい?言ってくれれば買ってくるよ」
「...それなら」
この部屋に1人で待つのは正直言って落ち着かない。彼と一緒に行きたいと申し出ると藤澤さんは迷子にならないようにと手を繋いでくれた。
「...ビールがお好きなのですか?」
コンビニに到着すると彼が手に取るのはビールばかり。飲まない私にはとって、それは不思議な光景だ。
「まあ、昔から炭酸とか喉越しの良いものが好きだからね。言われれば、家で飲むのはビールが多いか」
話しながらついでみたいに炭酸水のも少々カゴの中へ。それを見ていた私はビールが置いてある陳列棚を興味深くみる。改めて見ると色々な種類のビールがあった。
「優里はビール飲めるの?」
私が陳列棚を熱心に見ていたものだから、飲めると思ったらしい。
「いえ。私はビールは苦くて全然飲めません。お酒も殆ど苦手で...」
大学の時にビールを勧められ、無理して飲んではみたものの、具合が悪くなった。それ以来、アルコールは体質に合わないと、殆ど飲むことはなかった。だから、彼の前でも飲んだ記憶はない。
「そうなんだ...じゃあ、今日はジュースやお茶なんかで飲まなくて良いから。晩酌にだけ付き合って」
...晩酌、かあ。
1人で飲むのはつまらないと実家の父が話していたのを思い出し、私はカラフルな酎ハイやカクテルの棚に手を伸ばすと、彼が慌てた。
「それ、お酒...だよ?」
「あ、甘いお酒なら少しは...」
「飲めるの?」
頷いた私が選んだのはジュースみたいな味がするカシスウーロン。これはれっきとしたアルコールで、私が唯一好んで飲めるものだった。彼は私からそれを受け取り、「付き合ってくれて嬉しいよ」と目を細める。
※※※
コンビニから戻り、私が買ってきたものを冷蔵庫にしまっていると、藤澤さんは寝室からなにやら持ってきた。それは私が彼の出張の際リクエストしたものだったとすぐに気がつく。
「わぁ、2つも!」
小さな紙袋から取り出したのは、気に入って集めていたご当地もののキャラクターのストラップ。各地を出張でいく藤澤さんに頼んで正解で、なかなか行ったことのない場所のものを買ってきてくれた。
「そんなもので、本当に良かった?」
こういうのは、男性が買うのは結構抵抗あると松浦から言われたことがあり、ダメ元で藤澤さんに頼んだもの。それをすぐに買ってきてもらえたことが嬉しくて、つい。
「はい、嬉しいです。あの...また、出張の時はお願いしてもいいですか?」
図々しいついでで頼んでみると、彼は困った顔をしつつも快諾してくれた。私は早速その1つをスマホにつけようか悩んでいると藤澤さんはもうひとつを手に取る。
「...そういうのって、女子の間でそんなに流行ってるもの?」
彼に聞かれて、周りの友達を想像して首を傾げた。
「うーん、どうでしょう。私の周りにはいないと思うんですけど。あ、でも、松浦は凄く馬鹿にするんですよ。こういうの集めているのは子供だとか言って...!」
私は話しながら松浦に嫌味を言われたことを思い出して、ソファーに座りながら憤慨する。そんな私に藤澤さんは少し笑っていた。
「もう、藤澤さんまで...」
少々口をとんがらせてむくれると、彼は私を引き寄せて。
「え...?」
彼の腕の中に閉じ込められた私は何も言えなくなる。久しぶりに感じた彼の身体に安心して、背中にぎゅっとしがみつき、胸に顔を寄せた。すると、彼の腕に力が入り、少し苦しかったけれど、それでも自分からははなれたくない。
彼は私の想いを感じ取ってくれたのか、ずっとそのままでいてくれてポツリと呟く。
「優里のことを笑ったわけじゃないから。俺を選んでくれて嬉しいと思っただけだよ」
不意に言われたことに、すごく意味を感じた。
「どうかしましたか...?」
いつもより、ギュッと強く抱きしめられた気がして、それが長く続くので思わず声を発してしまう。
「...あ、ごめん」
彼はすぐに私から身体を離してくれて、先にお風呂を勧められた。
それはお泊りの時には、いつも通りのことで、私はさっきの事は気のせいだと大して気にもとめず、勧められるまま浴室へと入る。でもって、浴室で身体を洗っていると今度は少しだけ不安と緊張が。
...今日は、その、に、2回目...よね、多分。
こんな貧素な身体を彼に見られるのは未だに慣れなくて恥ずかしい。だから、少しでも綺麗にとゴシゴシ念入りに洗っているうちに、はじめての事を思い出してしまった。
あの時は痛みに耐えている中で、無我夢中で、朧げで。
鮮明に覚えているのは、彼に「愛してる」と言われたこと。
その言葉がとても嬉しかった。
今は恥ずかしいけれど、私もそういう気持ちをいつか彼に伝えられると良いなって、シャワーを浴びながら思う。
言葉って大事。
私は藤澤さんからたくさんの言葉をもらって、好かれているって自信が持てた。
彼はその前日までの出張で忙しかったにも関わらず、うちの実家近くまで車で迎えに来てくれたので早々に合流。うちの実家から少し車を走らせてもらい、飲食店が豊富な繁華街で夕食を済ませた。
帰りは夜景が綺麗な湾岸線みたいな道路を走ってくれて、即席のドライブデート。私は煌びやかな夜景にきゃーきゃーはしゃいでいたら、瞬く間に彼の自宅に着いた。
「お、お邪魔します...」
「はい、どうぞ」
もう何度もこの玄関に来たけれども、藤澤さんのお家だと思うと緊張してしまう。彼はいたって普通で、私のそんな様子を気にもとめず、冷蔵庫のドアを開けた。
「あ、ごめん。ずっと出張してたから飲み物がないや。今からコンビニに行ってくるよ。優里はなにが欲しい?言ってくれれば買ってくるよ」
「...それなら」
この部屋に1人で待つのは正直言って落ち着かない。彼と一緒に行きたいと申し出ると藤澤さんは迷子にならないようにと手を繋いでくれた。
「...ビールがお好きなのですか?」
コンビニに到着すると彼が手に取るのはビールばかり。飲まない私にはとって、それは不思議な光景だ。
「まあ、昔から炭酸とか喉越しの良いものが好きだからね。言われれば、家で飲むのはビールが多いか」
話しながらついでみたいに炭酸水のも少々カゴの中へ。それを見ていた私はビールが置いてある陳列棚を興味深くみる。改めて見ると色々な種類のビールがあった。
「優里はビール飲めるの?」
私が陳列棚を熱心に見ていたものだから、飲めると思ったらしい。
「いえ。私はビールは苦くて全然飲めません。お酒も殆ど苦手で...」
大学の時にビールを勧められ、無理して飲んではみたものの、具合が悪くなった。それ以来、アルコールは体質に合わないと、殆ど飲むことはなかった。だから、彼の前でも飲んだ記憶はない。
「そうなんだ...じゃあ、今日はジュースやお茶なんかで飲まなくて良いから。晩酌にだけ付き合って」
...晩酌、かあ。
1人で飲むのはつまらないと実家の父が話していたのを思い出し、私はカラフルな酎ハイやカクテルの棚に手を伸ばすと、彼が慌てた。
「それ、お酒...だよ?」
「あ、甘いお酒なら少しは...」
「飲めるの?」
頷いた私が選んだのはジュースみたいな味がするカシスウーロン。これはれっきとしたアルコールで、私が唯一好んで飲めるものだった。彼は私からそれを受け取り、「付き合ってくれて嬉しいよ」と目を細める。
※※※
コンビニから戻り、私が買ってきたものを冷蔵庫にしまっていると、藤澤さんは寝室からなにやら持ってきた。それは私が彼の出張の際リクエストしたものだったとすぐに気がつく。
「わぁ、2つも!」
小さな紙袋から取り出したのは、気に入って集めていたご当地もののキャラクターのストラップ。各地を出張でいく藤澤さんに頼んで正解で、なかなか行ったことのない場所のものを買ってきてくれた。
「そんなもので、本当に良かった?」
こういうのは、男性が買うのは結構抵抗あると松浦から言われたことがあり、ダメ元で藤澤さんに頼んだもの。それをすぐに買ってきてもらえたことが嬉しくて、つい。
「はい、嬉しいです。あの...また、出張の時はお願いしてもいいですか?」
図々しいついでで頼んでみると、彼は困った顔をしつつも快諾してくれた。私は早速その1つをスマホにつけようか悩んでいると藤澤さんはもうひとつを手に取る。
「...そういうのって、女子の間でそんなに流行ってるもの?」
彼に聞かれて、周りの友達を想像して首を傾げた。
「うーん、どうでしょう。私の周りにはいないと思うんですけど。あ、でも、松浦は凄く馬鹿にするんですよ。こういうの集めているのは子供だとか言って...!」
私は話しながら松浦に嫌味を言われたことを思い出して、ソファーに座りながら憤慨する。そんな私に藤澤さんは少し笑っていた。
「もう、藤澤さんまで...」
少々口をとんがらせてむくれると、彼は私を引き寄せて。
「え...?」
彼の腕の中に閉じ込められた私は何も言えなくなる。久しぶりに感じた彼の身体に安心して、背中にぎゅっとしがみつき、胸に顔を寄せた。すると、彼の腕に力が入り、少し苦しかったけれど、それでも自分からははなれたくない。
彼は私の想いを感じ取ってくれたのか、ずっとそのままでいてくれてポツリと呟く。
「優里のことを笑ったわけじゃないから。俺を選んでくれて嬉しいと思っただけだよ」
不意に言われたことに、すごく意味を感じた。
「どうかしましたか...?」
いつもより、ギュッと強く抱きしめられた気がして、それが長く続くので思わず声を発してしまう。
「...あ、ごめん」
彼はすぐに私から身体を離してくれて、先にお風呂を勧められた。
それはお泊りの時には、いつも通りのことで、私はさっきの事は気のせいだと大して気にもとめず、勧められるまま浴室へと入る。でもって、浴室で身体を洗っていると今度は少しだけ不安と緊張が。
...今日は、その、に、2回目...よね、多分。
こんな貧素な身体を彼に見られるのは未だに慣れなくて恥ずかしい。だから、少しでも綺麗にとゴシゴシ念入りに洗っているうちに、はじめての事を思い出してしまった。
あの時は痛みに耐えている中で、無我夢中で、朧げで。
鮮明に覚えているのは、彼に「愛してる」と言われたこと。
その言葉がとても嬉しかった。
今は恥ずかしいけれど、私もそういう気持ちをいつか彼に伝えられると良いなって、シャワーを浴びながら思う。
言葉って大事。
私は藤澤さんからたくさんの言葉をもらって、好かれているって自信が持てた。
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