106 / 199
106.happy ending③藤澤視点
しおりを挟む
食事処の個室で懐石のような夕食を堪能した後、優里はちょうどデザートを食べている。俺は運転が無い為、デザートの代わりに赤ワインを嗜み彼女の様子を眺めていた。
「美味しいですぅ」
頰に手を当て「美味しい」を連呼し舌鼓を打っている彼女に目尻を下げながら、頃合いを見計らい、ある事を伝える。
「...もどったら部屋の露天風呂に一緒に入ろうか?」
大したことないみたいに言い放ったのは、恥ずかしがり屋の彼女の退路を断つ為。だが、言われた意味を大した事と捉えた彼女は、先ほどまで忙しく動かしていたフォークをピタリと止めた。デザートの美味しさに流されて「はい」と返事をしてくれればいいのにと思っていたのだが、真顔で聞き返される。
「...酔ってます?」
「いや、全然」
まだワイン一杯しか飲んでおらず、冗談を言ったつもりはない。即座に否定するものの、彼女は酔っ払いの戯言だとまだ信じているようだった。
「一緒って...その、私とですか?」
「そりゃそうでしょ?他に誰がいるの?」
質問に質問返しをするとアルコールを一口も嗜んでいない彼女の顔が赤面する。ようやく冗談ではないと悟ったらしい。
「む、無理です!無理です!!絶対、無理です!!!」
彼女は必死で手を横に振り断ろうとしていたが、そんなのは想定内。彼女を説得すべくワザと肩を落とし落ち込んだふりをする。
「優里とお風呂に入るのすごく楽しみにしてたのに...」
彼女の横に振る手が勢いをなくす。それを確認した俺はここぞとばかりに畳み掛けた。
「今日の為に、仕事一生懸命頑張って片付けてきたんだけど。彼女と一緒に露天風呂に入るのなんて、俺にとっても初めての事だから、楽しみで楽しみで...」
チラリと様子を伺うと顔を赤らめながらも、困った顔をしているのが見て取れる。もう一息と拝むように願うと優里は折れてくれ、気が変わらないうちにと部屋に戻るなりさっさと露天風呂の脱衣所へと向かう。ただ、一緒に入るのは恥ずかしいからと先に入ることになった。
はやる気持ちを抑え浴衣を脱ぎ、掛け湯をしていると扉を隔てた向こうで人の気配がする。拒絶する優里をようやく懐柔できたと、意気揚々と風呂に浸かった。
浴槽縁に両腕を引っ掛け、何気なく見上げるとそこには満天の星空が広がっていた。先ほど入った大きな露天風呂での夕刻の眺めも良かったが、これもまた味がある。その雄大さに大きく息を吐き、お湯を掬いとり、バシャバシャと乱雑に顔にかけるとさっぱりして気持ちが良い。
「最高...」
リラックスしながら顔に滴り落ちてくる水滴を払いのけるように、髪をかき上げる。すると、背後の出入り口の扉が開く気配がした。
「し、失礼します...」
待ち人来ると振り返ると優里にタオルで身体を思いっきり隠されてしまう。
「み、見ないでください!あっち向いてて下さい!!」
相変わらずのガードの固さに苦笑しかない。
...もう何度も見て、しかも触れているその身体を見るなと?
そう口から出そうになるのをグッと我慢する。言ってしまったらここまでの誘いが元も子もなくなるので、素直に従い前を向きなおした。
「はーい、分かりましたよ」
背を向けて返事をしたものの、聞こえてくる水音が想像力を掻き立ててしまうのは男の性みたいなものだろう。
チャプン...。
水音に導かれて隣から入ってくる彼女をようやく眺め見ることができたのだが、そのまま、速攻で湯の中に入られてしまった。
しかも、残念なことにここは濁り湯。中に深く入られてしまうと、鎖骨ラインの下の造形はその混濁した湯に阻まれる。彼女のガードはなかなか手強かったのだが、そんなに大きな露天風呂ではなかったので、付かず離れずの距離に並ぶ事は出来た。肩を並べて、お互い脚を伸ばしてリラックス。彼女もその湯の心地よさか、気持ち良さそうなため息を漏らす。そんな姿を見ると、ここに連れてきて心底良かったと感じた。
「ほら、見てごらん?」
「...あ、星」
先ほど見上げた夜空を教えると、強張っていた彼女の口元が一気に綻ぶ。この星空を見せたくてわざわざこの場所を選んだのだ。目を輝かせながら、「きれい...」と呟く彼女の方がこの満天の星空よりも、俺にとっては何倍も価値がある。
「今日は来て良かったです」
「うん、俺も。今日は本当に来て良かった」
さりげなく背後から腕を伸ばし彼女の肩を抱き、自分の方へと引き寄せる。いきなり肌を触れらた彼女は小さく身体を震わせた。それでも抗うことなく身体はこちらに委ねられる。
「優里...」
喉が乾くほどに彼女を渇望するのは温泉のせいだけじゃない。彼女の潤んでいる黒い瞳に吸い込まれるように距離を縮めて。そうなると彼女からは落ち着きがなくなり、瞬きが多くなる。
まだ羞恥心が抜けきらない所なのだろうが、構わず唇を軽く重ねると、ようやく目を閉じてくれた。
それから唇が触れ合うようなキスを何度もしていくうちに唇が濡れていくようなキスに変わる。少しでも離れたら追いかけ、息をするのも忘れて求めてしまう。まるでそうしていないと生きていけないみたいに。酸素を求めるかのように繰り返す。
「んっ...」
唇を舐め、舌を絡める音が、今日はやたら大きく響いている気がした。それでも、俺は止めようとは思わない。いつもより不自然な体勢で行うようなこのキスが、身体以上に心を昂らせているせいだ。そんなキスに慣れない優里はうまく呼吸ができなくて、少し苦しそうだった。でも、俺はもっと触れていたかった。
「......っ、はぁ...」
ついに彼女がその息苦しさに耐えきれず、唇がほんの少し離れてしまう。その隙に薄く眼を開けると、彼女の上半身は抱き上げられているせいか露わになっていた。それに全く気がつかず、その膨らみを晒したまま、浅く呼吸を繰り返している彼女の肢体は艶かしくてゾクッとする。
「まずいよ、それは...」
最後まで言い終わらないうちにその美味しそうな白い首筋へと唇を這わしていく。抑えていた雄としての昂りがとっくに限界点を超えてしまった。感情の赴くまま、キツく吸ってしまい、赤い花を散らす。彼女は俺の肩に手を置きながらも小刻みに震え何かに耐えているよう。それをいい事に唇で触れるのが大胆になり、下の方へと移動してゆく。
「あっ.....」
手を使ってその白い乳房を包むと彼女は声を上げて、背をしならせる。それでもその行為を止めることなく指先でくるくるっと優しく胸の先端を弄り、口に含む。舌で愛撫し、軽く吸ってから離す。同じように反対の胸に触れる間、乳房を揉みあげ、その柔らかさを堪能した。その行為に耐えられなくなった彼女は俺の首に腕を絡ませながら、弱々しい声で訴えてくる。
「も...胸、やめっ...」
言葉が途切れ途切れになっても言いたいことは分かっていた。それを敢えてすっとぼける。
「....胸がどうかした?」
「え....?」
冷静に聞き返されてしまい、彼女は自分が口走ってしまった事への恥ずかしさに目を伏せたけれど、はっきり言わなかった事を後悔させよう。俺が口角を上げると同時に彼女は俺の身体に抱きつきながらも、白い喉を無防備に晒し、背中を大きく仰け反らせた。バシャンと大きな水音とともに優里の嬌声が大きくなる。
「やっ、んんっ.....!?」
彼女の背に回した手で腰を撫で指先をその臀部に忍ばせた俺は、胸から離れた唇で彼女に余計な事を考えさせまいと啄むキスを。すぐに唇は解け、深いキスになるには造作もなかった。
「ふじ.......っん」
臀部を撫でながら、背後から優里の身体の中を指で探り、ゆっくりとそのあたたかな内部に侵入させると、その身体はびくりと震える。次第に鼻にかかるような甘い息を出し、その腰は揺れ動く。
「やっ.....あぁっ...」
それでも往生際悪く逃げようとする腰を抱き、喉の部分に唇を寄せ、逃してはあげなかった。
「あっん...あぁっ....」
優里の声が甘くなるたびに、こちらはますます煽られる一方。
その声を出させているのは自分だというのに、翻弄されている気分になるのはどうしてだろう?
「美味しいですぅ」
頰に手を当て「美味しい」を連呼し舌鼓を打っている彼女に目尻を下げながら、頃合いを見計らい、ある事を伝える。
「...もどったら部屋の露天風呂に一緒に入ろうか?」
大したことないみたいに言い放ったのは、恥ずかしがり屋の彼女の退路を断つ為。だが、言われた意味を大した事と捉えた彼女は、先ほどまで忙しく動かしていたフォークをピタリと止めた。デザートの美味しさに流されて「はい」と返事をしてくれればいいのにと思っていたのだが、真顔で聞き返される。
「...酔ってます?」
「いや、全然」
まだワイン一杯しか飲んでおらず、冗談を言ったつもりはない。即座に否定するものの、彼女は酔っ払いの戯言だとまだ信じているようだった。
「一緒って...その、私とですか?」
「そりゃそうでしょ?他に誰がいるの?」
質問に質問返しをするとアルコールを一口も嗜んでいない彼女の顔が赤面する。ようやく冗談ではないと悟ったらしい。
「む、無理です!無理です!!絶対、無理です!!!」
彼女は必死で手を横に振り断ろうとしていたが、そんなのは想定内。彼女を説得すべくワザと肩を落とし落ち込んだふりをする。
「優里とお風呂に入るのすごく楽しみにしてたのに...」
彼女の横に振る手が勢いをなくす。それを確認した俺はここぞとばかりに畳み掛けた。
「今日の為に、仕事一生懸命頑張って片付けてきたんだけど。彼女と一緒に露天風呂に入るのなんて、俺にとっても初めての事だから、楽しみで楽しみで...」
チラリと様子を伺うと顔を赤らめながらも、困った顔をしているのが見て取れる。もう一息と拝むように願うと優里は折れてくれ、気が変わらないうちにと部屋に戻るなりさっさと露天風呂の脱衣所へと向かう。ただ、一緒に入るのは恥ずかしいからと先に入ることになった。
はやる気持ちを抑え浴衣を脱ぎ、掛け湯をしていると扉を隔てた向こうで人の気配がする。拒絶する優里をようやく懐柔できたと、意気揚々と風呂に浸かった。
浴槽縁に両腕を引っ掛け、何気なく見上げるとそこには満天の星空が広がっていた。先ほど入った大きな露天風呂での夕刻の眺めも良かったが、これもまた味がある。その雄大さに大きく息を吐き、お湯を掬いとり、バシャバシャと乱雑に顔にかけるとさっぱりして気持ちが良い。
「最高...」
リラックスしながら顔に滴り落ちてくる水滴を払いのけるように、髪をかき上げる。すると、背後の出入り口の扉が開く気配がした。
「し、失礼します...」
待ち人来ると振り返ると優里にタオルで身体を思いっきり隠されてしまう。
「み、見ないでください!あっち向いてて下さい!!」
相変わらずのガードの固さに苦笑しかない。
...もう何度も見て、しかも触れているその身体を見るなと?
そう口から出そうになるのをグッと我慢する。言ってしまったらここまでの誘いが元も子もなくなるので、素直に従い前を向きなおした。
「はーい、分かりましたよ」
背を向けて返事をしたものの、聞こえてくる水音が想像力を掻き立ててしまうのは男の性みたいなものだろう。
チャプン...。
水音に導かれて隣から入ってくる彼女をようやく眺め見ることができたのだが、そのまま、速攻で湯の中に入られてしまった。
しかも、残念なことにここは濁り湯。中に深く入られてしまうと、鎖骨ラインの下の造形はその混濁した湯に阻まれる。彼女のガードはなかなか手強かったのだが、そんなに大きな露天風呂ではなかったので、付かず離れずの距離に並ぶ事は出来た。肩を並べて、お互い脚を伸ばしてリラックス。彼女もその湯の心地よさか、気持ち良さそうなため息を漏らす。そんな姿を見ると、ここに連れてきて心底良かったと感じた。
「ほら、見てごらん?」
「...あ、星」
先ほど見上げた夜空を教えると、強張っていた彼女の口元が一気に綻ぶ。この星空を見せたくてわざわざこの場所を選んだのだ。目を輝かせながら、「きれい...」と呟く彼女の方がこの満天の星空よりも、俺にとっては何倍も価値がある。
「今日は来て良かったです」
「うん、俺も。今日は本当に来て良かった」
さりげなく背後から腕を伸ばし彼女の肩を抱き、自分の方へと引き寄せる。いきなり肌を触れらた彼女は小さく身体を震わせた。それでも抗うことなく身体はこちらに委ねられる。
「優里...」
喉が乾くほどに彼女を渇望するのは温泉のせいだけじゃない。彼女の潤んでいる黒い瞳に吸い込まれるように距離を縮めて。そうなると彼女からは落ち着きがなくなり、瞬きが多くなる。
まだ羞恥心が抜けきらない所なのだろうが、構わず唇を軽く重ねると、ようやく目を閉じてくれた。
それから唇が触れ合うようなキスを何度もしていくうちに唇が濡れていくようなキスに変わる。少しでも離れたら追いかけ、息をするのも忘れて求めてしまう。まるでそうしていないと生きていけないみたいに。酸素を求めるかのように繰り返す。
「んっ...」
唇を舐め、舌を絡める音が、今日はやたら大きく響いている気がした。それでも、俺は止めようとは思わない。いつもより不自然な体勢で行うようなこのキスが、身体以上に心を昂らせているせいだ。そんなキスに慣れない優里はうまく呼吸ができなくて、少し苦しそうだった。でも、俺はもっと触れていたかった。
「......っ、はぁ...」
ついに彼女がその息苦しさに耐えきれず、唇がほんの少し離れてしまう。その隙に薄く眼を開けると、彼女の上半身は抱き上げられているせいか露わになっていた。それに全く気がつかず、その膨らみを晒したまま、浅く呼吸を繰り返している彼女の肢体は艶かしくてゾクッとする。
「まずいよ、それは...」
最後まで言い終わらないうちにその美味しそうな白い首筋へと唇を這わしていく。抑えていた雄としての昂りがとっくに限界点を超えてしまった。感情の赴くまま、キツく吸ってしまい、赤い花を散らす。彼女は俺の肩に手を置きながらも小刻みに震え何かに耐えているよう。それをいい事に唇で触れるのが大胆になり、下の方へと移動してゆく。
「あっ.....」
手を使ってその白い乳房を包むと彼女は声を上げて、背をしならせる。それでもその行為を止めることなく指先でくるくるっと優しく胸の先端を弄り、口に含む。舌で愛撫し、軽く吸ってから離す。同じように反対の胸に触れる間、乳房を揉みあげ、その柔らかさを堪能した。その行為に耐えられなくなった彼女は俺の首に腕を絡ませながら、弱々しい声で訴えてくる。
「も...胸、やめっ...」
言葉が途切れ途切れになっても言いたいことは分かっていた。それを敢えてすっとぼける。
「....胸がどうかした?」
「え....?」
冷静に聞き返されてしまい、彼女は自分が口走ってしまった事への恥ずかしさに目を伏せたけれど、はっきり言わなかった事を後悔させよう。俺が口角を上げると同時に彼女は俺の身体に抱きつきながらも、白い喉を無防備に晒し、背中を大きく仰け反らせた。バシャンと大きな水音とともに優里の嬌声が大きくなる。
「やっ、んんっ.....!?」
彼女の背に回した手で腰を撫で指先をその臀部に忍ばせた俺は、胸から離れた唇で彼女に余計な事を考えさせまいと啄むキスを。すぐに唇は解け、深いキスになるには造作もなかった。
「ふじ.......っん」
臀部を撫でながら、背後から優里の身体の中を指で探り、ゆっくりとそのあたたかな内部に侵入させると、その身体はびくりと震える。次第に鼻にかかるような甘い息を出し、その腰は揺れ動く。
「やっ.....あぁっ...」
それでも往生際悪く逃げようとする腰を抱き、喉の部分に唇を寄せ、逃してはあげなかった。
「あっん...あぁっ....」
優里の声が甘くなるたびに、こちらはますます煽られる一方。
その声を出させているのは自分だというのに、翻弄されている気分になるのはどうしてだろう?
0
あなたにおすすめの小説
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
『冷徹社長の秘書をしていたら、いつの間にか専属の妻に選ばれました』
鍛高譚
恋愛
秘書課に異動してきた相沢結衣は、
仕事一筋で冷徹と噂される社長・西園寺蓮の専属秘書を務めることになる。
厳しい指示、膨大な業務、容赦のない会議――
最初はただ必死に食らいつくだけの日々だった。
だが、誰よりも真剣に仕事と向き合う蓮の姿に触れるうち、
結衣は秘書としての誇りを胸に、確かな成長を遂げていく。
そして、蓮もまた陰で彼女を支える姿勢と誠実な仕事ぶりに心を動かされ、
次第に結衣は“ただの秘書”ではなく、唯一無二の存在になっていく。
同期の嫉妬による妨害、ライバル会社の不正、社内の疑惑。
数々の試練が二人を襲うが――
蓮は揺るがない意志で結衣を守り抜き、
結衣もまた社長としてではなく、一人の男性として蓮を信じ続けた。
そしてある夜、蓮がようやく口にした言葉は、
秘書と社長の関係を静かに越えていく。
「これからの人生も、そばで支えてほしい。」
それは、彼が初めて見せた弱さであり、
結衣だけに向けた真剣な想いだった。
秘書として。
一人の女性として。
結衣は蓮の差し伸べた未来を、涙と共に受け取る――。
仕事も恋も全力で駆け抜ける、
“冷徹社長×秘書”のじれ甘オフィスラブストーリー、ここに完結。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
腹黒上司が実は激甘だった件について。
あさの紅茶
恋愛
私の上司、坪内さん。
彼はヤバいです。
サラサラヘアに甘いマスクで笑った顔はまさに王子様。
まわりからキャーキャー言われてるけど、仕事中の彼は腹黒悪魔だよ。
本当に厳しいんだから。
ことごとく女子を振って泣かせてきたくせに、ここにきて何故か私のことを好きだと言う。
マジで?
意味不明なんだけど。
めっちゃ意地悪なのに、かいま見える優しさにいつしか胸がぎゅっとなってしまうようになった。
素直に甘えたいとさえ思った。
だけど、私はその想いに応えられないよ。
どうしたらいいかわからない…。
**********
この作品は、他のサイトにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる