昭和特撮想い出アンソロジー

國永 覚

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帰ってきたウルトラマン 

2.ウルトラマン(ジャック)、MATとは何か?

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ウルトラマン(もしくはウルトラマンジャック)



出身地 M78星雲・光の国
身長 40メートル
体重 35000トン
最高走行速度 600㎞/h
最高飛行速度 マッハ5
年齢 17000歳

人間態の姿 郷秀樹
変身アイテム なし(常時、郷の意識化に潜在)

主な得意技
スペシウム光線
初代ウルトラマンと同じく代表的な技。手刀を十字に組んで照射。

八つ裂き光輪
ノコギリの様な刃が施された光の輪で、敵の身体を切断。これも初代と同様だが、投擲して完全に仕留めたのは、第3話に登場したザドラのみ。よって使用頻度は極めて少ない。

流星キック
ハイジャンプして、光速でほぼ垂直に両脚で落とす蹴り技。第4話にて、一旦はキングザウルス三世との戦いに敗れたウルトラマンが、人間態の郷に戻って特訓を積み重ねて編み出した。結果、あらゆる光の技を撥ね退けたキングザウルス三世のバリヤーの発生源である両角を、圧し折り勝利を収めた。

ウルトラハリケーン
敵をリフトアップして、回転をかけて天空高く投げ飛ばす。最終話、2代目ゼットンに対し、「ウルトラハリケーン!」とコールし、この技を使用。極め技はむしろ、中継ぎの道程である。

特殊能力
ウルトラブレスレット
第18話、ベムスターとの一戦で敗れたウルトラマンは、エネルギーを補給するべく太陽へ飛び立った。しかし力尽き果てて、ウルトラセブンに救出された。その際受け取ったのは、あらゆる武器に変化するアイテム・「ウルトラブレスレット」だった。形状は腕時計風で、装飾に菱形のマークが施されている。
なお、その主な形態及び能力は次の通り。

ウルトラスパーク
棒状の物に小さな尾翼が装着したもの。発光させ投擲して、敵を切断。要領としては八つ裂き光輪と同様だが、その威力はウルトラスパークの方がグレードが高い。言うまでもなく初出は第18話で、ベムスターの両翼と頭部を断ち切った。

ウルトラランス
ウルトラスパークを長くしたもの。その名が示す通り槍の一種。第29話にて、ヤドカリンに投擲し命中。結果、ヤドカリンの身体は焼き尽くされた。

ウルトラクロス
前述、ウルトラランスの変形版。要するに巨大な十字架。第36話、ドラキュラスにて使用され、絶命に到らしめた。武器としての能力は寧ろ、駄洒落感の強いアイテム。余談ではあるが、吸血鬼ドラキュラの苦手なものの一つとして、十字架が挙げられている。

ブレスレットボム
ウルトラブレスレットそのものを、敵の体内へ飲み込ませ、念動力で爆破させる特殊技。
第32話、キングマイマイにて使用。

「ウルトラマンジャック」の名称について
現在の名称になるまでは、主に雑誌等で「新マン」、「新ウルトラマン」の名称が確認されている。おそらく、初代ウルトラマンとの区別化を図ったものと思われる。
現在の「ウルトラマンジャック」の名称の初出は、昭和59年(1984)に公開された映画「ウルトラマンZOFFY・ウルトラの戦士VS大怪獣軍団」である。以降、後年にわたって「ウルトラマンジャック」の名称が定着した。実はこの名称は、「ウルトラマンタロウ」(昭和48年)の企画段階のものであり、その由来としてトランプのJ(ジャック)に準えて「11の必殺技を持つウルトラマン」として設定されていた。

MATとは何か?


「Monster Attack Team」の略称で、日本名は「怪獣攻撃部隊」。国際平和機構内の管轄で地球防衛庁に属する部署。本部はニューヨーク。世界各地に支部が置かれている。
ここでは日本支部のメンバーについて紹介する。

郷秀樹(ごう・ひでき)
本編の主人公。23歳。ヘルメットの番号は6。
運動神経が抜群に良く、射撃や武道では他の隊員を凌駕するほど。第4話でキングザウルス三世に一旦苦杯を喫したが、新必殺技「流星キック」を編み出すなど、努力家の一面も窺える。趣味はギター。甘党でもある。

加藤勝一郎(かとう・しょういちろう)
MAT初代隊長。38歳。ヘルメット番号は1。
普段は温厚ではあるが、規律には厳しい。
第21話を以って、ニューヨーク本部へ栄転。

伊吹竜(いぶき・りゅう)
2代目MAT隊長。45歳。ヘルメット番号は1。
第22話より登場。ニューヨーク本部から転任。非常に責任感が強く、着任するや否やゴキネズラを独りで戦いに挑むほど。意外と人情に厚く、隊員の心情を察する。また家庭人で妻と娘・美奈子と旅行に出掛ける場面も。

南猛(みなみ・たけし)
MATの副隊長格。25歳。ヘルメットの番号は2。
心優しい性格の持ち主。少年時代は「じゃみっこ」と侮蔑され、いじめられていた悲しい過去を持つ。射撃の名手でもある。

岸田文夫(きしだ・ふみお)
MAT隊員。25歳。ヘルメットの番号は3。
父は旧日本軍の軍人で誇りに思う一方、プライドが高い。判断力に長けていそうだが、後々になって、大事件に発展することもしばしば。第11話、郷に助けられたことが切っ掛けで、次第に打ち明けるようになり、ユーモアを解することが出来た。

上野一平(うえの・いっぺい)
MAT隊員。23歳。ヘルメットの番号は4。直情型の熱血漢。郷と同年齢で、良い話し相手である。また占いや迷信を信じることが有り、凶事の前兆を察すると被害妄想に陥ることも。

丘ゆり子(おか・ゆりこ)
MAT隊員。20歳。ヘルメットの番号は5。チームの紅一点で通信が主任務。他の隊員と事件現場に同行することがある。ハキハキとした受け答えが印象的だが、あまり私心を見せない。

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