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45 イエローアパタイト:欺く
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数日後の事。ここはエリコの通う小学校。この小学校にはマヒルが臨時で勤めており、学童保育のお迎えに来る親の対応をしているところだった。子供をニコニコで見送ったマヒルは、母子が立ち去ると疲れたように溜息。
(マキコさんって人の頼み…どうやって完遂しようかしら。広也って男の子は中学生、友達と遊ぶ時以外は殆ど家の中の引きこもりって話よね。捕まえたくとも隙がないわ。)
マヒルは教室に戻ると、帰った子が残した玩具の後片付け。
(あの人はなんで私に任せたのかしら?私より、暇な時間が多いコトネさんの方が適任じゃない。まあ、どちらにせよ記憶を消す少年を捕獲だなんて…危険すぎるミッションよね。)
そこまで考えると、マヒルは片付けをする手を止めた。そして何かに気づいた表情を浮かべる。
(まさかバレた?リョウキくんを私が呼んだ事とか…。だからわざと危険な事を…)
そう思っていると、マヒルはふと数成の事を思い出した。海の波止場でヒナツと協力し海に沈めようとした事だ。思い出すと気分が乗らないのか俯く。
(あの子、大丈夫かしら…。助けは呼べる状態にはしたけど、あの場所だからもう…)
するとマヒルは教室で遊んでいるエリコを発見。エリコはヒーローごっこを一人でしていた。エリコが無事に助かり今日も笑顔で過ごしているのを知ると、マヒルは思わず笑みを浮かべる。
(でもエリコちゃんの命は守れたし、良しという事にしておこう。)
場面は変わり、広也達の通うの高校の校門前。時刻は既に放課後を回っており、生徒達が帰宅していた。広也と数成は校門前で体育着姿の進也と談笑している。広也は言った。
「お前は部活しないで勉強しろよ」
「嫌っす!運動してる方が性に合ってるっすよ~!逆に合唱部は勿体無いっすよ二人とも!」
広也と数成は合唱部に所属しているらしく、進也は体育系の部活に入っているようだ。しかし数成は飽きた様子で欠伸をしている。
「もう解散でいいだろ、僕は用事があるんだ。」
「数成キツイっすよ~!」
進也が話し足りない様子でいるが、広也も数成もドライにも校門から出て帰ってしまう。進也はショックした様子で困った様子を見せていたが、やがてニコリと笑った。
「部活に急がなきゃっす!」
気分の切り替えが早いのか、そのままグラウンドに向かう。校庭に到着すると、部員の一人が進也の元へ駆け寄った。
「なあ進也、これ。」
「なんすか?」
そう言って渡されたのは茶色の封筒。首を傾げてその場で開封すると、部員が続ける。
「さっき校庭の外で渡されてよ。「白原に渡せ」って言われたんだ。」
「なるほどっす。」
中身は複数枚の写真と一枚のメモ用紙。その写真は全てマヒルの写真で、幼稚園で仕事している姿、プライベートで贅沢している姿、家に帰る瞬間の盗撮写真が入っていた。進也はマヒルの顔は以前綺瑠から見せてもらった為に知っていた様で反応を見せる。
(美夜を襲った事のある元カノの顔っす…!)
そして紙にはこうあった。
『この女が、お前達を狙っている。近々、気をつけろ。』
なんとも怪しい手紙に進也は気分が悪くなる。そして中身を封筒に戻すと難しい顔を浮かべた。
(誰か俺達の味方がいるんすか?それとも…)
一方、ここは数成が溺れかけた海の波止場。既に日が傾いており、夕日に近い黄色い日差しが差し込んでいた。
ここには数成が来ており、制服の上に帽子付きパーカーとマスクを着用していた。傍から見たら不審者である。どうやら探し物をしているようで、波止場の辺りをうろちょろ。そして海を覗き込んだ。
(まさか海の中…)
もう海は真っ平御免なのか、数成は青ざめている。そこに、ハイヒールの音が聞こえた。徐々に近付いてくるので、数成は誰かが来たのだと思い振り返る。
するとその正体はマヒルで、波止場の先で献花していた。するとマヒルは数成に気づく。
「あの。」
数成はそれに反応して驚くと、マヒルは数成に近づく。マヒルは数成の制服を見て、学生だと悟った。逆に数成は自分を捕らえた人間であろうマヒルを見て緊張で強い鼓動が鳴り、冷や汗が流れる。
「ここにはよく来るの?」
拍子抜けな事を聞かれるので、数成はやっと気づく。
(変装していて良かった、バレてない…!)
「いえ、今日来たばかりです。」
「そう…。」
そう答えたマヒルの表情は少し残念そうだった。数成は花束に目を向けると言う。
「あの、誰かをここで亡くされたんですか?」
「わからないわ。」
マヒルの言葉に数成は難しい表情を浮かべたが、マヒルは続けた。
「お姉さん、悪い事を沢山してきたの。」
「え?」
突然の告白に目を丸くした数成。マヒルは海の彼方を見つめながらも言う。
「お金が貰えるからって安易に悪い人に協力して…結局逃げられない所まで来ちゃったの。自業自得よね。
あの子も、私が余計な事しなければ…」
置かれた献花が自分のものだと知ると、数成は複雑に感じたのか微妙な表情。しかし一つだけ言える事があるのか、口を開いた。
「本当に逃げられないんですか?」
「ええ。」
マヒルの罪悪感を覚えた表情を、落ち着いた様子で見つめる数成。同時に数成は沈められた日を思い出していた。口のガムテープは口が出てきやすいようにズラして貼られていた事や、広也達から聞いた小銭で記された道など。犯行の穴の多さには違和感を覚えていたが、その理由がマヒルである可能性を感じた。
「…ここで沈められた少年は、本当に沈んでしまったんでしょうか?」
そう言われてさっきまで大人の余裕を見せていたマヒルは、急に目を剥いて驚く。「少年が沈められた」なんて、誰がそんな事を知れるだろう。沈めた人か、助けた人か…沈められた本人だけだ。そして数成の方を見ると数成は続けた。
「…あなたが自身を悪と語るには、冷酷さが足りなかったですね。」
数成はそうとだけ言い残し、背を向けて立ち去る。マヒルはその言葉の意味を理解しているのか手が震えた。海をジッと見つめるマヒルはやがて、俯いた様子で胸を撫で下ろす。次にどこか安心した表情を見せていた。
「そっか…。無事だったんだ。」
この後暫く、マヒルは海風に当たりながら海を眺めていた。
その日の夜。白原家では、再び家族会議が始まっていた。今回の議題はズバリ、進也の元に届けられた謎の茶封筒。中身を確認すると一同は難しい顔を浮かべ、綺瑠は言った。
「マヒルちゃんの存在を知らせてくれる第三者かぁ…。一体誰だと思う?」
「その危険をオレ達に知らせる点も変だな 本当に何モンだ?」
広也も理解が追いつかず険しい表情をしており、美夜も言う。
「しかも家の前まで盗撮して…ストーカー?」
すると璃沙は人差し指を自分のこめかみに当てて難しい顔を見せた。
「今検索する…。ストーカー心理とか。」
璃沙はこの様な仕草をすれば、ネット検索ができてしまうようだ。一同も結果を待っていると、璃沙は首を傾げる。
「参考にならない。この紙に記されている事は真実か確かめる必要がある。」
「エリコの学校の先生なんだろ 直接会いに行けそうだな」
広也が言うと美夜は首を大きく横に振る。進也も嫌なのか不味そうな顔を見せていた。
「ダメよ広也くん…!だってすーちゃんを海に沈めた様な人よ?何されるかわかったものじゃないわ…!」
すると綺瑠は考え込む。
「うーん…。とにかく、こちらからアクションをかけるべきじゃないと思うよ。相手の思惑がわからない以上、いつも通りに過ごすのが得策だと思う。だけど、みんなできる限り一人になるのは避けるんだ。もしもの事があると怖いから。」
「そうですね。」
と美夜は返事した。他の三人も承知したのか頷くと璃沙は言った。
「状況も状況だし、偽式の準備を急ぐか。」
「そうだね、僕も手伝うよ。やっておきたい事もあるし。」
「やっておきたい事…?」
美夜が首を傾げると、綺瑠は神妙な様子を見せる。それから美夜に笑みを向けて言った。
「うん。救えそうな子は、力を尽くしてあげようって。」
聞いただけではその言葉の意味を理解できなかった美夜だが、後々知る事になるだろう。
(マキコさんって人の頼み…どうやって完遂しようかしら。広也って男の子は中学生、友達と遊ぶ時以外は殆ど家の中の引きこもりって話よね。捕まえたくとも隙がないわ。)
マヒルは教室に戻ると、帰った子が残した玩具の後片付け。
(あの人はなんで私に任せたのかしら?私より、暇な時間が多いコトネさんの方が適任じゃない。まあ、どちらにせよ記憶を消す少年を捕獲だなんて…危険すぎるミッションよね。)
そこまで考えると、マヒルは片付けをする手を止めた。そして何かに気づいた表情を浮かべる。
(まさかバレた?リョウキくんを私が呼んだ事とか…。だからわざと危険な事を…)
そう思っていると、マヒルはふと数成の事を思い出した。海の波止場でヒナツと協力し海に沈めようとした事だ。思い出すと気分が乗らないのか俯く。
(あの子、大丈夫かしら…。助けは呼べる状態にはしたけど、あの場所だからもう…)
するとマヒルは教室で遊んでいるエリコを発見。エリコはヒーローごっこを一人でしていた。エリコが無事に助かり今日も笑顔で過ごしているのを知ると、マヒルは思わず笑みを浮かべる。
(でもエリコちゃんの命は守れたし、良しという事にしておこう。)
場面は変わり、広也達の通うの高校の校門前。時刻は既に放課後を回っており、生徒達が帰宅していた。広也と数成は校門前で体育着姿の進也と談笑している。広也は言った。
「お前は部活しないで勉強しろよ」
「嫌っす!運動してる方が性に合ってるっすよ~!逆に合唱部は勿体無いっすよ二人とも!」
広也と数成は合唱部に所属しているらしく、進也は体育系の部活に入っているようだ。しかし数成は飽きた様子で欠伸をしている。
「もう解散でいいだろ、僕は用事があるんだ。」
「数成キツイっすよ~!」
進也が話し足りない様子でいるが、広也も数成もドライにも校門から出て帰ってしまう。進也はショックした様子で困った様子を見せていたが、やがてニコリと笑った。
「部活に急がなきゃっす!」
気分の切り替えが早いのか、そのままグラウンドに向かう。校庭に到着すると、部員の一人が進也の元へ駆け寄った。
「なあ進也、これ。」
「なんすか?」
そう言って渡されたのは茶色の封筒。首を傾げてその場で開封すると、部員が続ける。
「さっき校庭の外で渡されてよ。「白原に渡せ」って言われたんだ。」
「なるほどっす。」
中身は複数枚の写真と一枚のメモ用紙。その写真は全てマヒルの写真で、幼稚園で仕事している姿、プライベートで贅沢している姿、家に帰る瞬間の盗撮写真が入っていた。進也はマヒルの顔は以前綺瑠から見せてもらった為に知っていた様で反応を見せる。
(美夜を襲った事のある元カノの顔っす…!)
そして紙にはこうあった。
『この女が、お前達を狙っている。近々、気をつけろ。』
なんとも怪しい手紙に進也は気分が悪くなる。そして中身を封筒に戻すと難しい顔を浮かべた。
(誰か俺達の味方がいるんすか?それとも…)
一方、ここは数成が溺れかけた海の波止場。既に日が傾いており、夕日に近い黄色い日差しが差し込んでいた。
ここには数成が来ており、制服の上に帽子付きパーカーとマスクを着用していた。傍から見たら不審者である。どうやら探し物をしているようで、波止場の辺りをうろちょろ。そして海を覗き込んだ。
(まさか海の中…)
もう海は真っ平御免なのか、数成は青ざめている。そこに、ハイヒールの音が聞こえた。徐々に近付いてくるので、数成は誰かが来たのだと思い振り返る。
するとその正体はマヒルで、波止場の先で献花していた。するとマヒルは数成に気づく。
「あの。」
数成はそれに反応して驚くと、マヒルは数成に近づく。マヒルは数成の制服を見て、学生だと悟った。逆に数成は自分を捕らえた人間であろうマヒルを見て緊張で強い鼓動が鳴り、冷や汗が流れる。
「ここにはよく来るの?」
拍子抜けな事を聞かれるので、数成はやっと気づく。
(変装していて良かった、バレてない…!)
「いえ、今日来たばかりです。」
「そう…。」
そう答えたマヒルの表情は少し残念そうだった。数成は花束に目を向けると言う。
「あの、誰かをここで亡くされたんですか?」
「わからないわ。」
マヒルの言葉に数成は難しい表情を浮かべたが、マヒルは続けた。
「お姉さん、悪い事を沢山してきたの。」
「え?」
突然の告白に目を丸くした数成。マヒルは海の彼方を見つめながらも言う。
「お金が貰えるからって安易に悪い人に協力して…結局逃げられない所まで来ちゃったの。自業自得よね。
あの子も、私が余計な事しなければ…」
置かれた献花が自分のものだと知ると、数成は複雑に感じたのか微妙な表情。しかし一つだけ言える事があるのか、口を開いた。
「本当に逃げられないんですか?」
「ええ。」
マヒルの罪悪感を覚えた表情を、落ち着いた様子で見つめる数成。同時に数成は沈められた日を思い出していた。口のガムテープは口が出てきやすいようにズラして貼られていた事や、広也達から聞いた小銭で記された道など。犯行の穴の多さには違和感を覚えていたが、その理由がマヒルである可能性を感じた。
「…ここで沈められた少年は、本当に沈んでしまったんでしょうか?」
そう言われてさっきまで大人の余裕を見せていたマヒルは、急に目を剥いて驚く。「少年が沈められた」なんて、誰がそんな事を知れるだろう。沈めた人か、助けた人か…沈められた本人だけだ。そして数成の方を見ると数成は続けた。
「…あなたが自身を悪と語るには、冷酷さが足りなかったですね。」
数成はそうとだけ言い残し、背を向けて立ち去る。マヒルはその言葉の意味を理解しているのか手が震えた。海をジッと見つめるマヒルはやがて、俯いた様子で胸を撫で下ろす。次にどこか安心した表情を見せていた。
「そっか…。無事だったんだ。」
この後暫く、マヒルは海風に当たりながら海を眺めていた。
その日の夜。白原家では、再び家族会議が始まっていた。今回の議題はズバリ、進也の元に届けられた謎の茶封筒。中身を確認すると一同は難しい顔を浮かべ、綺瑠は言った。
「マヒルちゃんの存在を知らせてくれる第三者かぁ…。一体誰だと思う?」
「その危険をオレ達に知らせる点も変だな 本当に何モンだ?」
広也も理解が追いつかず険しい表情をしており、美夜も言う。
「しかも家の前まで盗撮して…ストーカー?」
すると璃沙は人差し指を自分のこめかみに当てて難しい顔を見せた。
「今検索する…。ストーカー心理とか。」
璃沙はこの様な仕草をすれば、ネット検索ができてしまうようだ。一同も結果を待っていると、璃沙は首を傾げる。
「参考にならない。この紙に記されている事は真実か確かめる必要がある。」
「エリコの学校の先生なんだろ 直接会いに行けそうだな」
広也が言うと美夜は首を大きく横に振る。進也も嫌なのか不味そうな顔を見せていた。
「ダメよ広也くん…!だってすーちゃんを海に沈めた様な人よ?何されるかわかったものじゃないわ…!」
すると綺瑠は考え込む。
「うーん…。とにかく、こちらからアクションをかけるべきじゃないと思うよ。相手の思惑がわからない以上、いつも通りに過ごすのが得策だと思う。だけど、みんなできる限り一人になるのは避けるんだ。もしもの事があると怖いから。」
「そうですね。」
と美夜は返事した。他の三人も承知したのか頷くと璃沙は言った。
「状況も状況だし、偽式の準備を急ぐか。」
「そうだね、僕も手伝うよ。やっておきたい事もあるし。」
「やっておきたい事…?」
美夜が首を傾げると、綺瑠は神妙な様子を見せる。それから美夜に笑みを向けて言った。
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