83 / 95
5章 諧謔叙唱
第81音 右顧左眄
しおりを挟む
【右顧左眄】うこさべん
右を見たり左を見たりして、
躊躇い迷う事。
======
食堂では話が盛り上がっている。
「ここ最近、話が急すぎて追いつけないわ」
とシナが言い、次にルカは言う。
「まず俺等が帰って来れた事奇跡ん」
そこにダニエルが調理室から出てきて言う。
「そうね、私達もここにいる場合じゃないわね。
いつまでもここでほのぼのしていないで、他の戦争に行った児童を連れ返しに行かなくちゃ。」
「俺達もだけど、勝手に連れ帰ってええん?」
「だって魔法戦争が始まるのよ?今までの兵は捨て物扱いに決まってるじゃない!
…そうなる前に私達で助けに行くの。
魔法戦争が始まれば、上の目は嫌でも兵から遠くなる。
どさくさに紛れて全員引っこ抜くわよ。」
その言葉にルカは深く考え始める。
ツウは立ち上がって言う。
「つべこべ言う暇ないね。勿論、僕は行くよ。
リーダー達は歌の練習やらしておけば?」
と言いつつ食堂を出た。
ユネイは言う。
「あの隊長なら真っ先にここに来そうな気がするんだ
だから僕等の逃げる手段は無い訳で
更には魔法が使える者はみんな駆り出される結果に」
それを聞いてみんなは俯く。
そこにアールは言った。
「魔法が使える者。
ラムは確実に連れて行かれ、私も含めノノやシナやリート、ユネイやテノも連れて行かれるかもな。」
その言葉にテノは「やってやんぜッ!」と上等だ。
そしてさり気なく、ルカは目を点にして呟く。
「えとぉ…最近俺も魔法使えるかな~なんて…」
しかしアールの耳には入っていない。
その為、ルカは涙目になった。
アールは思い出していた。
――…守る…。――
自分がラムに放った一言だ。
アールは悔しい表情を浮かべた。
(何が守るだ…!
私が一番、ラムの役に立っていないと言うのに…!)
ルネアは食堂に帰ってきたが、今はそれどころではない。
再びアールを呼び出そうとした。
するとシナは聞く。
「アンタ等大丈夫?喧嘩してんの?」
するとアールは言う。
「喧嘩はしていない。」
「僕は喧嘩してでも聞きたい事あるんです。」
ルネアの言葉に、アールはルネアの目を見る。
ルネアもアールを目を合わせた。
何とも言えない空気が漂っている。
そこでマイペースなダニエルが、歩いて部屋を出ながら言った。
「さ、私達も行きましょう?
ルカも急いで、早くね~」
ルカは冷や汗ながらも「はいお~」と言った。
部屋を出ようとルカが立とうとした瞬間、アールが椅子から立ち上がる。
それに驚くルカ。
アールはそのままルネアと共に部屋を出た。
シナは微妙な反応を抑えきれなかった。
「…本当に喧嘩始めないわよね?」
テノは「面白そう」と言っていたが、ノノは言った。
「流石にこの騒動で喧嘩はしないじゃろう」
ラムは二人の行動が怪しく見えつつも、見に行こうと思ったが窓を叩く音が聞こえる。
そこを見ると、なんとベスドマグが笑顔を向けていた。
ラムは顔を引き攣った。
みんなも驚いて黙り込む。
そして、ユネイは覚悟を決めて窓を開けるのであった。
児童園から出たアールとルネア。
二人は森に向かって歩きながら、ルネアは聞いた。
「何が足りないのか教えてください」
アールは黙っている。
「なぜ黙っているんですか!」
「お前が知ったところで何になる。」
「一人で黙らないでくださいよ!少しでも言った方が気が楽ですよ?」
しかし、アールは不機嫌な顔を見せた。
「知ったところでお前に今できる事はない。
言っても無駄だ。こっちで手を打つ。」
「無駄って!…そうやって隠すから、
僕のいた未来の様なアールさんになってしまうんですよ!
強がって物事を伝え無さ過ぎます!もっと教えて!」
そう言うと、アールは足を止めてルネアに振り向く。
「私はお前がどんな考えをしているかわからない。
勿論お前も私がどんな考えをしているかわからないだろう。
弱みを見せ、他人に縋ろうと思う者の気持ちがわからない。」
アールが言うと、ルネアは驚いた。
「アールさん無駄にプライド高いです!
と言うか、変なところでプライド発揮しないでください!
弱みは自分をより知ってもらうため、それに縋るではなく協力です!
助け合いですよ!」
「どうにもならない事もある。
…別に他人に知ってもらいたい訳ではない。
助け合いなど、足の引っ張り合いに過ぎん。」
ルネアは今までのアールの行動を考えて、勘づいたのか言った。
「アールさん!あなた全ての責任を背負おうとしてますね?
自分だけの問題にしないでくださいよ!」
アールは少し黙ると言った。
「責任を果たすのは義務だ。全てを背負うのではなく、
私自ら背負った責任を果たすまで。
…言わば自分の問題なんだ。私が作り出した問題。」
「それがダメなんです!
もっと分かち合う事必要ですよ!
…それでは前とちっとも変わりませんよ…」
ルネアが言うとアールは少し黙る。
分かち合う。
ルネアが自分の事、存在を知り、正体を知る。
彼は正体を知りながらも、怖がる事なくいつも通りに仲良くしてくれた。
自分は正体を知られ、距離を更に置かれるのを怖がっていた。
でも彼が距離を置かなかった事で、心に随分と余裕が出てきた。
そんな彼には感謝している。
感謝しているが、ラムを取られたという事もあり感謝しきていない。
それに気づけたのもイーの言葉のおかげ。
複雑な気持ちに悩まされるのだ。
好きなのに憎み、感謝したいのに恨み、守りたいからこそ裏切る。
どちらかに統一したいのにできない自分。
二つ以上の想いが交差し迷わせる。
逆に、ルネアには警戒と言う文字はないのだろうか。
誰にでも明るく接して、何が得でやっているかわからない。
自分の正体を知っても尚、普通に接する無警戒さには愚かさも感じた。
しかし、その全てに嘘はないと思った。
ルネアのありのままを感じていた。
アールは口を開く。
「分かり合う…。伝える…。
確かに私に足りない事かもしれない…。
ゆっくり治していく。必ず治す…。」
自然と言葉が出てしまった。
いつも考えてから言うアールが、自然と言葉が出てきた。
「そう…ですか。
…では、言えるまで待ちますが。
できるだけ早くしてください。できるなら、戦争が始まる前に。」
ルネアはそう言って、児童園に戻っていく。
アールは暫くその場で留まっていた。
ルネアはアールについて考えていた。
正直ルネアは、アールが少しだけ怖い。
恐怖の対象ではあるが、彼の優しい心、
または真っ直ぐに進む姿には憧れを感じていたし、
彼が道を踏み外したら助けたいと心から思えた。
必死に自分の中で戦う彼を、自分が助けたいと思った。
魔物がまだいた頃、自分がアールの嫌味を掴む形でアールとよく話した事を思い出す。
アールは秘密を知られた途端に喋るようになり、自分はアールに対して感じる事があった。
アールの他人に絶対に縋らない、
黙々と取り組む堂々とした姿が羨ましかった。
自分ではできないからと、憧れを感じていた。
でも今は、それに嫌悪を感じ始めている。
こんな重要な時にまで、大切な事を黙って欲しくないからだ。
ルネアは思わず首を横に振った。
(違う。
今はそんな事考えてる場合じゃない…!
戦争が始まる前に…!)
と、児童園付近まで来たルネア。
ルネアは児童園を見て、驚いた顔を見せた。
児童園の前で一人ポツンと佇む、
グランがもうここにはラム達はいない
と伝えているように感じたからだ。
右を見たり左を見たりして、
躊躇い迷う事。
======
食堂では話が盛り上がっている。
「ここ最近、話が急すぎて追いつけないわ」
とシナが言い、次にルカは言う。
「まず俺等が帰って来れた事奇跡ん」
そこにダニエルが調理室から出てきて言う。
「そうね、私達もここにいる場合じゃないわね。
いつまでもここでほのぼのしていないで、他の戦争に行った児童を連れ返しに行かなくちゃ。」
「俺達もだけど、勝手に連れ帰ってええん?」
「だって魔法戦争が始まるのよ?今までの兵は捨て物扱いに決まってるじゃない!
…そうなる前に私達で助けに行くの。
魔法戦争が始まれば、上の目は嫌でも兵から遠くなる。
どさくさに紛れて全員引っこ抜くわよ。」
その言葉にルカは深く考え始める。
ツウは立ち上がって言う。
「つべこべ言う暇ないね。勿論、僕は行くよ。
リーダー達は歌の練習やらしておけば?」
と言いつつ食堂を出た。
ユネイは言う。
「あの隊長なら真っ先にここに来そうな気がするんだ
だから僕等の逃げる手段は無い訳で
更には魔法が使える者はみんな駆り出される結果に」
それを聞いてみんなは俯く。
そこにアールは言った。
「魔法が使える者。
ラムは確実に連れて行かれ、私も含めノノやシナやリート、ユネイやテノも連れて行かれるかもな。」
その言葉にテノは「やってやんぜッ!」と上等だ。
そしてさり気なく、ルカは目を点にして呟く。
「えとぉ…最近俺も魔法使えるかな~なんて…」
しかしアールの耳には入っていない。
その為、ルカは涙目になった。
アールは思い出していた。
――…守る…。――
自分がラムに放った一言だ。
アールは悔しい表情を浮かべた。
(何が守るだ…!
私が一番、ラムの役に立っていないと言うのに…!)
ルネアは食堂に帰ってきたが、今はそれどころではない。
再びアールを呼び出そうとした。
するとシナは聞く。
「アンタ等大丈夫?喧嘩してんの?」
するとアールは言う。
「喧嘩はしていない。」
「僕は喧嘩してでも聞きたい事あるんです。」
ルネアの言葉に、アールはルネアの目を見る。
ルネアもアールを目を合わせた。
何とも言えない空気が漂っている。
そこでマイペースなダニエルが、歩いて部屋を出ながら言った。
「さ、私達も行きましょう?
ルカも急いで、早くね~」
ルカは冷や汗ながらも「はいお~」と言った。
部屋を出ようとルカが立とうとした瞬間、アールが椅子から立ち上がる。
それに驚くルカ。
アールはそのままルネアと共に部屋を出た。
シナは微妙な反応を抑えきれなかった。
「…本当に喧嘩始めないわよね?」
テノは「面白そう」と言っていたが、ノノは言った。
「流石にこの騒動で喧嘩はしないじゃろう」
ラムは二人の行動が怪しく見えつつも、見に行こうと思ったが窓を叩く音が聞こえる。
そこを見ると、なんとベスドマグが笑顔を向けていた。
ラムは顔を引き攣った。
みんなも驚いて黙り込む。
そして、ユネイは覚悟を決めて窓を開けるのであった。
児童園から出たアールとルネア。
二人は森に向かって歩きながら、ルネアは聞いた。
「何が足りないのか教えてください」
アールは黙っている。
「なぜ黙っているんですか!」
「お前が知ったところで何になる。」
「一人で黙らないでくださいよ!少しでも言った方が気が楽ですよ?」
しかし、アールは不機嫌な顔を見せた。
「知ったところでお前に今できる事はない。
言っても無駄だ。こっちで手を打つ。」
「無駄って!…そうやって隠すから、
僕のいた未来の様なアールさんになってしまうんですよ!
強がって物事を伝え無さ過ぎます!もっと教えて!」
そう言うと、アールは足を止めてルネアに振り向く。
「私はお前がどんな考えをしているかわからない。
勿論お前も私がどんな考えをしているかわからないだろう。
弱みを見せ、他人に縋ろうと思う者の気持ちがわからない。」
アールが言うと、ルネアは驚いた。
「アールさん無駄にプライド高いです!
と言うか、変なところでプライド発揮しないでください!
弱みは自分をより知ってもらうため、それに縋るではなく協力です!
助け合いですよ!」
「どうにもならない事もある。
…別に他人に知ってもらいたい訳ではない。
助け合いなど、足の引っ張り合いに過ぎん。」
ルネアは今までのアールの行動を考えて、勘づいたのか言った。
「アールさん!あなた全ての責任を背負おうとしてますね?
自分だけの問題にしないでくださいよ!」
アールは少し黙ると言った。
「責任を果たすのは義務だ。全てを背負うのではなく、
私自ら背負った責任を果たすまで。
…言わば自分の問題なんだ。私が作り出した問題。」
「それがダメなんです!
もっと分かち合う事必要ですよ!
…それでは前とちっとも変わりませんよ…」
ルネアが言うとアールは少し黙る。
分かち合う。
ルネアが自分の事、存在を知り、正体を知る。
彼は正体を知りながらも、怖がる事なくいつも通りに仲良くしてくれた。
自分は正体を知られ、距離を更に置かれるのを怖がっていた。
でも彼が距離を置かなかった事で、心に随分と余裕が出てきた。
そんな彼には感謝している。
感謝しているが、ラムを取られたという事もあり感謝しきていない。
それに気づけたのもイーの言葉のおかげ。
複雑な気持ちに悩まされるのだ。
好きなのに憎み、感謝したいのに恨み、守りたいからこそ裏切る。
どちらかに統一したいのにできない自分。
二つ以上の想いが交差し迷わせる。
逆に、ルネアには警戒と言う文字はないのだろうか。
誰にでも明るく接して、何が得でやっているかわからない。
自分の正体を知っても尚、普通に接する無警戒さには愚かさも感じた。
しかし、その全てに嘘はないと思った。
ルネアのありのままを感じていた。
アールは口を開く。
「分かり合う…。伝える…。
確かに私に足りない事かもしれない…。
ゆっくり治していく。必ず治す…。」
自然と言葉が出てしまった。
いつも考えてから言うアールが、自然と言葉が出てきた。
「そう…ですか。
…では、言えるまで待ちますが。
できるだけ早くしてください。できるなら、戦争が始まる前に。」
ルネアはそう言って、児童園に戻っていく。
アールは暫くその場で留まっていた。
ルネアはアールについて考えていた。
正直ルネアは、アールが少しだけ怖い。
恐怖の対象ではあるが、彼の優しい心、
または真っ直ぐに進む姿には憧れを感じていたし、
彼が道を踏み外したら助けたいと心から思えた。
必死に自分の中で戦う彼を、自分が助けたいと思った。
魔物がまだいた頃、自分がアールの嫌味を掴む形でアールとよく話した事を思い出す。
アールは秘密を知られた途端に喋るようになり、自分はアールに対して感じる事があった。
アールの他人に絶対に縋らない、
黙々と取り組む堂々とした姿が羨ましかった。
自分ではできないからと、憧れを感じていた。
でも今は、それに嫌悪を感じ始めている。
こんな重要な時にまで、大切な事を黙って欲しくないからだ。
ルネアは思わず首を横に振った。
(違う。
今はそんな事考えてる場合じゃない…!
戦争が始まる前に…!)
と、児童園付近まで来たルネア。
ルネアは児童園を見て、驚いた顔を見せた。
児童園の前で一人ポツンと佇む、
グランがもうここにはラム達はいない
と伝えているように感じたからだ。
0
あなたにおすすめの小説
無能妃候補は辞退したい
水綴(ミツヅリ)
ファンタジー
貴族の嗜み・教養がとにかく身に付かず、社交会にも出してもらえない無能侯爵令嬢メイヴィス・ラングラーは、死んだ姉の代わりに15歳で王太子妃候補として王宮へ迎え入れられる。
しかし王太子サイラスには周囲から正妃最有力候補と囁かれる公爵令嬢クリスタがおり、王太子妃候補とは名ばかりの茶番レース。
帰る場所のないメイヴィスは、サイラスとクリスタが正式に婚約を発表する3年後までひっそりと王宮で過ごすことに。
誰もが不出来な自分を見下す中、誰とも関わりたくないメイヴィスはサイラスとも他の王太子妃候補たちとも距離を取るが……。
果たしてメイヴィスは王宮を出られるのか?
誰にも愛されないひとりぼっちの無気力令嬢が愛を得るまでの話。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
『婚約破棄された悪役令嬢ですが、嫁ぎ先で“連れ子三人”の母になりました ~三人の「ママ」が聞けるまで、私は絶対に逃げません~』
放浪人
恋愛
「母はいりません」と拒絶された悪役令嬢が、最強の“ママ”になるまでの物語。
「君のような可愛げのない女は、王妃にふさわしくない」
身に覚えのない罪で婚約破棄され、“悪役令嬢”の汚名を着せられたクラリス。 彼女が新たに嫁いだのは、北方の辺境を守る「氷の公爵」ことレオンハルト・フォン・グレイフだった。
冷え切った屋敷で彼女を待っていたのは、無表情な夫と、心に傷を負った三人の連れ子たち。 「僕たちに、母はいりません」 初対面で突きつけられた三つの拒絶。しかし、クラリスは諦めなかった。
「称号はいりません。私が欲しいのは――あなたたち三人の『ママ』になれる日だけです」
得意の生活魔法『灯(ともしび)』で凍えた部屋を温め、『鎮(しずめ)』の歌で夜泣きを癒やし、家政手腕で荒れた食卓を立て直す。 クラリスの献身的な愛情は、頑なだった子供たちの心を解きほぐし、やがて不器用な夫の氷の心さえも熱く溶かしていく。
これは、不遇な悪役令嬢が「最強の母」となり、家族を脅かす元婚約者や魔獣たちを華麗に撃退し、最愛の家族から「ママ」と呼ばれるその日までを綴った物語。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
救世の結界師マールちゃん~無能だと廃棄されましたが、敵国で傭兵のおっさん達に餌付けされてるので、今さら必要と言われても戻りません~
ぽんぽこ@3/28新作発売!!
ファンタジー
「ウチの子、可愛いうえに最強すぎるんだが――!?」
魔の森の隣、辺境伯家。 そこで八歳のメイド・マールは、食事も与えられず“要らない人間”として扱われていた。
――そしてある日ついに、毒と魔獣の禁忌領域《魔の森》へ捨てられてしまう。
「ここ……どこ?」
現れた魔獣に襲われかけたその瞬間。
救いに現れたのは――敵国の”イケオジ”傭兵隊だった。
「ほら、食え」
「……いいの?」
焚き火のそばで差し出された“温かいお粥”は、マールに初めての「安心」と「ごはん」を教えてくれた。
行き場を失った幼女は、強面のおじさん傭兵たちに餌付けされ、守られ、少しずつ笑えるようになる―― そんなシナリオだったはずなのに。
旅の途中、マールは無意識に結界を張り、猛毒の果実を「安全な食べ物」に変えてしまう。
「これもおいしいよ、おじさん!食べて食べて!」
「ウチの子は天才か!?」
ただ食べたいだけ。 だけどその力は、国境も常識もくつがえす。
これは、捨てられた欠食幼女が、敵国でお腹いっぱい幸せになりながら、秘められた力で世界を巻き込んでいく物語。
※若干の百合風味を含みます。
王女様は聖女様?おてんば姫の大冒険~ペットのドラゴンが迷子なので冒険者になって探しに行きます!~
しましまにゃんこ
ファンタジー
アリシア王国の第3王女ティアラ姫には誰にも言えない秘密があった。
それは自分が全属性の魔力を持ち、最強のチート能力を持っていた「建国の賢者アリシア」の生まれ変わりであること!
8才の誕生日を境に前世の記憶を取り戻したものの、500年後に転生したことを知って慌てる。なぜなら死の直前、パートナーのドラゴンに必ず生まれ変わって会いにいくと約束したから。
どこにいてもきっとわかる!と豪語したものの、肝心のドラゴンの気配を感じることができない。全属性の魔力は受け継いだものの、かつての力に比べて圧倒的に弱くなっていたのだ!
「500年……長い。いや、でも、ドラゴンだし。きっと生きてる、よね?待ってて。約束通りきっと会いにいくから!」
かつての力を取り戻しつつ、チートな魔法で大活躍!愛する家族と優しい婚約者候補、可愛い獣人たちに囲まれた穏やかで平和な日々。
しかし、かつての母国が各国に向けて宣戦布告したことにより、少しずつ世界の平和が脅かされていく。
「今度こそ、私が世界を救って見せる!」
失われたドラゴンと世界の破滅を防ぐため、ティアラ姫の冒険の旅が今、始まる!
剣と魔法が織りなすファンタジーの世界で、アリシア王国第3王女として生まれ変わったかつての賢者が巻き起こす、愛と成長と冒険の物語です。
イケメン王子たちとの甘い恋の行方もお見逃しなく。
小説家になろう、カクヨムさま他サイトでも投稿しています。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
アガルタ・クライシス ―接点―
来栖とむ
SF
神話や物語で語られる異世界は、空想上の世界ではなかった。
九州で発見され盗難された古代の石板には、異世界につながる何かが記されていた。
同時に発見された古い指輪に偶然触れた瞬間、平凡な高校生・結衣は不思議な力に目覚める。
不審な動きをする他国の艦船と怪しい組織。そんな中、異世界からの来訪者が現れる。政府の秘密組織も行動を開始する。
古代から権力者たちによって秘密にされてきた異世界との関係。地球とアガルタ、二つの世界を巻き込む陰謀の渦中で、古代の謎が解き明かされていく。
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
