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01 賞金狩り
004 血の闇魔術、悪魔の誕生。
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フューレンは紙に必要な物を記載し終え、ワレリーのいる教会へ向かった。
教会に続く扉を開くと、そこにはさっき学園で戦った男とワレリーが一緒にいる。
フューレンは警戒してこっそり話を聞く事に。
男は元気のない様子で、ワレリーはいつも通りの穏やかな顔を浮かべていた。
「牧師様、俺は強くなれないんですかね?
どんなに魔術を極めてもさ、この通り鏡に映る色は赤なんだよ。黄色にもなりゃしねぇ。」
フューレンはふと、ワレリーの色がなかった事を思い出す。
(赤って四つの階級の内、一番低い階級なのか。俺の階級は上から二番目だし、「黄色にもならない」って言動からして赤が一番下だな。
ワレリーは魔術も使えないって事なのか。)
ワレリーは男に言った。
「ですが、あなたには拳があります。」
「でもよ!みんなは魔術ばっか使うんだぞ!?
今日だって、仕留めようとした男一人に負けちまった…新入生で、しかも拳と魔術を両立した男だった!」
心当たりがあるのかフューレンは冷や汗。
ワレリーは男の背中を優しく撫でる。
「あなたは頑張ったのですよ?いくら負けであっても、それはあなたの糧になります。
私は何より、あなたが命を落とさず戻ってきた事を心から嬉しく思います。」
男はワレリーの顔を見て瞳を潤ませた。
「牧師様…!」
ワレリーは優しい微笑みを男に向け、男の手を取る。
「あなたに、【オドュラ】様の御加護があらん事を…」
男は深く頷くと、教会の天井を見上げた。
「俺は強くなりたいです牧師様。
知識のある牧師様にならわかりますか!?強くなれる方法を!」
ワレリーは少し戸惑った様子を見せたが、再び微笑む。
「無い事はありません。…あなたが、力を求めれば良いのです。
そうすれば、オドュラ様は応えてくださります。」
「求めてるよッ!」
男の声が一瞬荒くなった。
ワレリーは動じず小さく頷くと、フューレンの今いる扉を指差した。
「ではおまじないをかけましょう、ほんの気持ちです。」
「ありがとうございます…!」
そして二人は扉に向かってくるので、フューレンは扉から離れ部屋に一度戻る。
(今アイツに会ったら、ここで戦う事になったら…流石にワレリーに迷惑がかかるな。)
暫くして、二人が廊下にやってきて話し声が聞こえた。
すると下へ声が吸い込まれていく。
(地下に行ったのか。アイツも信徒なのかな。)
フューレンはさっきの男が出て行くまで待つ事にしたが、日が完全に沈んでしまい辺りが真っ暗になった。
部屋の電気のスイッチを入れたが、なぜか部屋の電気がつかない。
「嘘だろ?…電球取り替えてないのかな…ワレリーに聞いてみるか。」
と言って廊下に出てみると、なんと廊下も真っ暗。
地下の扉に近づくと、フューレンは足を止める。
(ここが確か地下へ続く…。
アイツまだいるんだろうな…様子見ながら入るか。)
フューレンは静かに地下の階段を下ると、そこは狭い廊下だった。
廊下の壁にロウソクの灯りがある為、廊下はよく見える。
幾つか部屋の扉がある為、一つずつ確認しているが殆ど鍵部屋。
廊下を歩いていると、ある一室からワレリーの声が聞こえてきた。
「あなたは自分の欲望だけに集中するのです。
それ以外の言葉は無用。」
「でも牧師様…」
どうやら男性と一緒にいる様子だ。
フューレンはその部屋の扉に近づくと、少しだけ開いてみる。
男性は壁で磔にされていた。
目隠しをされ、両手首、両足首、腹を固定され、壁から免れない状況。
ワレリーはと言うと、その様子を近くで眺めるだけ。
部屋の中は男性が磔にされているのと、その近くに机が一つポツンと置いてあるだけの実に殺風景な部屋だった。
男性は長い事この状態で待っているのか、冷や汗を浮かべて黙り込んでいた。
ワレリーは呆れた顔をすると言う。
「足りません…あなたの欲望が感じられないのです。
集中なさい、オドュラの心には響いていません。」
ワレリーがおんぶ紐で背負っている赤子は目覚めており、大人しくしている。
「ぱーぱ…」
赤子がそう呟くと、ワレリーは赤子に言った。
「目覚めましたか。待ちなさい、すぐに終わりますから。」
ワレリーはそう言って男性に近づくと、近くの机に置いてあった長い布を手に取って彼の首に巻く。
机には他に一冊の本と、よく研がれたダガーが置いてあった。
ワレリーは首に巻いた布を一気に絞め、男性の首を絞めると脅迫する。
「抵抗できますか?できませんよね?
ほら、力を求めなさい…あなたには力がないから、この程度の磔から逃れられないのです。」
男性が苦しみ始めると、男性は呟いた。
「ぐっ…!牧師様…!」
「求めなさい!」
力を更に加えると、男性は顔を歪め足掻き始める。
男性が歯を食い縛る様を見たワレリーは、今まで開かなかった目を見開いた。
ワレリーの目は四白眼で、今の状況を面白がるように笑っている。
今までの穏やかな雰囲気は消え去っていた。
「その顔です!
その、悔しくて悔しくてたまらない表情!
求めるのです!
さあ言いなさい、「力を寄越せ!」と!さもなくば死ぬのみです!」
男性は首を絞められつつも、ワレリーが一瞬力を抜いた隙に叫んだ。
「力をくれぇええッ!!」
ワレリーは奇妙な笑みを浮かべると、机にあった赤いダガーを手に取って言う。
「合格です…!」
布を捨て、ダガーで男性の首を切りつけた。
動脈を切られたのか、大量に鮮血が吹き出る。
フューレンは男性の危険を感じて部屋の中に入ってしまうと、ワレリーは机の本を手に取る。
「ぐああああああっ!!」
男性は叫び、首から噴射する血をワレリーは浴びていた。
ワレリーは手に取った本を開き、鮮血を本に染み込ませるとフューレンを見て微笑む。
目を開いている為か、いつもの穏やかな微笑みとは思えない。
「おやおや、少しお待ちください。
新しい【ヘグリス】を苦しめるわけにはなりません。」
そう言ってワレリーは本を持つと、悍ましい力を纏う。
ワレリーの背にいる赤子は、自分の顔に付いた血を舐めていた。
フューレンは思わず一歩下がってしまう。
(これは…!闇魔術か!?)
ワレリーは本を掲げると唱えた。
「さあ、私の忠実な羊よ…生まれなさい!
【ヴィデルニオ】!!」
その掛け声と共に血の付いた本は輝き、男性の体に悍ましい力が流れ込む。
あまりの力に、フューレンは近づけないでいた。
(なんだあの本…!強大な魔力がこもってやがる…!)
すると男性の傷は癒え、本の光は徐々に弱まった。
男性の動きはピタリと止まり、本の血は消えてなくなっていた。
しかしすぐに、血を流したはずの男性が動き出す。
磔の拘束具を無理矢理破壊し、自由を手に入れた。
男性は目隠しを自ら取ると、自分の両手を見つめる。
「すげぇ…!本当に力を手に入れた!力が…!みなぎってくるぜ!」
ワレリーはいつもの通り目を閉じて微笑むと、男性に言う。
「おめでとうございます。あなたの強い意志により、力を手に入れる事ができましたね。」
しかしフューレンは言った。
「騙されんな!お前はワレリーに闇の力を注がれ、魔族にされたんだ!」
「そう、悪魔。
彼は晴れて私達と同じ信徒になれたのです。」
フューレンはその言葉に眉を潜めた。
「悪魔教か。」
しかしワレリーは答えずに言う。
「さあ【モルビス】、あの男を捕らえなさい!」
ワレリーの指示を聞いた途端、モルビスと呼ばれたその男性は目の色を変えてフューレンを追いかけた。
フューレンは廊下へ逃げ、外を目指す。
(ワレリーのヤツ、最初から俺もこうする気で…!?
召喚術で蹴散らしたいところだが、ここじゃ狭くて召喚術を使えない!)
フューレンは教会を通って外に出ると、紙とペンを持って陣を描いた。
モルビスは外まで出てくると、雄叫びを上げる。
するとモルビスの体は大きくなり、体毛が濃くなり、立派な角と悪魔の翼と尻尾が生えた。
「いでよ!【ハーピー】!」
陣は光を放つと、半人半鳥のハーピーが出てくる。
フューレンはモルビスに手を向けると言った。
「ハーピー!風で動きを止めるんだ!」
ハーピーは羽で暴風を起こすと、森の木々が大きく揺れる。
教会の頂辺にある風見鶏は大きく揺れ動いた。
モルビスの様子はと言うと、ビクともしない。
「何!?ハーピーの暴風でもビクともしない!?」
フューレンは驚くと、教会の中から血濡れたワレリーが出てくる。
「私のヘグリスを侮ってはいけませんよ。」
ワレリーは手に持っていた本を優しく閉じると同時に、目を開いた。
「あなたも…私の羊となりますか?」
教会に続く扉を開くと、そこにはさっき学園で戦った男とワレリーが一緒にいる。
フューレンは警戒してこっそり話を聞く事に。
男は元気のない様子で、ワレリーはいつも通りの穏やかな顔を浮かべていた。
「牧師様、俺は強くなれないんですかね?
どんなに魔術を極めてもさ、この通り鏡に映る色は赤なんだよ。黄色にもなりゃしねぇ。」
フューレンはふと、ワレリーの色がなかった事を思い出す。
(赤って四つの階級の内、一番低い階級なのか。俺の階級は上から二番目だし、「黄色にもならない」って言動からして赤が一番下だな。
ワレリーは魔術も使えないって事なのか。)
ワレリーは男に言った。
「ですが、あなたには拳があります。」
「でもよ!みんなは魔術ばっか使うんだぞ!?
今日だって、仕留めようとした男一人に負けちまった…新入生で、しかも拳と魔術を両立した男だった!」
心当たりがあるのかフューレンは冷や汗。
ワレリーは男の背中を優しく撫でる。
「あなたは頑張ったのですよ?いくら負けであっても、それはあなたの糧になります。
私は何より、あなたが命を落とさず戻ってきた事を心から嬉しく思います。」
男はワレリーの顔を見て瞳を潤ませた。
「牧師様…!」
ワレリーは優しい微笑みを男に向け、男の手を取る。
「あなたに、【オドュラ】様の御加護があらん事を…」
男は深く頷くと、教会の天井を見上げた。
「俺は強くなりたいです牧師様。
知識のある牧師様にならわかりますか!?強くなれる方法を!」
ワレリーは少し戸惑った様子を見せたが、再び微笑む。
「無い事はありません。…あなたが、力を求めれば良いのです。
そうすれば、オドュラ様は応えてくださります。」
「求めてるよッ!」
男の声が一瞬荒くなった。
ワレリーは動じず小さく頷くと、フューレンの今いる扉を指差した。
「ではおまじないをかけましょう、ほんの気持ちです。」
「ありがとうございます…!」
そして二人は扉に向かってくるので、フューレンは扉から離れ部屋に一度戻る。
(今アイツに会ったら、ここで戦う事になったら…流石にワレリーに迷惑がかかるな。)
暫くして、二人が廊下にやってきて話し声が聞こえた。
すると下へ声が吸い込まれていく。
(地下に行ったのか。アイツも信徒なのかな。)
フューレンはさっきの男が出て行くまで待つ事にしたが、日が完全に沈んでしまい辺りが真っ暗になった。
部屋の電気のスイッチを入れたが、なぜか部屋の電気がつかない。
「嘘だろ?…電球取り替えてないのかな…ワレリーに聞いてみるか。」
と言って廊下に出てみると、なんと廊下も真っ暗。
地下の扉に近づくと、フューレンは足を止める。
(ここが確か地下へ続く…。
アイツまだいるんだろうな…様子見ながら入るか。)
フューレンは静かに地下の階段を下ると、そこは狭い廊下だった。
廊下の壁にロウソクの灯りがある為、廊下はよく見える。
幾つか部屋の扉がある為、一つずつ確認しているが殆ど鍵部屋。
廊下を歩いていると、ある一室からワレリーの声が聞こえてきた。
「あなたは自分の欲望だけに集中するのです。
それ以外の言葉は無用。」
「でも牧師様…」
どうやら男性と一緒にいる様子だ。
フューレンはその部屋の扉に近づくと、少しだけ開いてみる。
男性は壁で磔にされていた。
目隠しをされ、両手首、両足首、腹を固定され、壁から免れない状況。
ワレリーはと言うと、その様子を近くで眺めるだけ。
部屋の中は男性が磔にされているのと、その近くに机が一つポツンと置いてあるだけの実に殺風景な部屋だった。
男性は長い事この状態で待っているのか、冷や汗を浮かべて黙り込んでいた。
ワレリーは呆れた顔をすると言う。
「足りません…あなたの欲望が感じられないのです。
集中なさい、オドュラの心には響いていません。」
ワレリーがおんぶ紐で背負っている赤子は目覚めており、大人しくしている。
「ぱーぱ…」
赤子がそう呟くと、ワレリーは赤子に言った。
「目覚めましたか。待ちなさい、すぐに終わりますから。」
ワレリーはそう言って男性に近づくと、近くの机に置いてあった長い布を手に取って彼の首に巻く。
机には他に一冊の本と、よく研がれたダガーが置いてあった。
ワレリーは首に巻いた布を一気に絞め、男性の首を絞めると脅迫する。
「抵抗できますか?できませんよね?
ほら、力を求めなさい…あなたには力がないから、この程度の磔から逃れられないのです。」
男性が苦しみ始めると、男性は呟いた。
「ぐっ…!牧師様…!」
「求めなさい!」
力を更に加えると、男性は顔を歪め足掻き始める。
男性が歯を食い縛る様を見たワレリーは、今まで開かなかった目を見開いた。
ワレリーの目は四白眼で、今の状況を面白がるように笑っている。
今までの穏やかな雰囲気は消え去っていた。
「その顔です!
その、悔しくて悔しくてたまらない表情!
求めるのです!
さあ言いなさい、「力を寄越せ!」と!さもなくば死ぬのみです!」
男性は首を絞められつつも、ワレリーが一瞬力を抜いた隙に叫んだ。
「力をくれぇええッ!!」
ワレリーは奇妙な笑みを浮かべると、机にあった赤いダガーを手に取って言う。
「合格です…!」
布を捨て、ダガーで男性の首を切りつけた。
動脈を切られたのか、大量に鮮血が吹き出る。
フューレンは男性の危険を感じて部屋の中に入ってしまうと、ワレリーは机の本を手に取る。
「ぐああああああっ!!」
男性は叫び、首から噴射する血をワレリーは浴びていた。
ワレリーは手に取った本を開き、鮮血を本に染み込ませるとフューレンを見て微笑む。
目を開いている為か、いつもの穏やかな微笑みとは思えない。
「おやおや、少しお待ちください。
新しい【ヘグリス】を苦しめるわけにはなりません。」
そう言ってワレリーは本を持つと、悍ましい力を纏う。
ワレリーの背にいる赤子は、自分の顔に付いた血を舐めていた。
フューレンは思わず一歩下がってしまう。
(これは…!闇魔術か!?)
ワレリーは本を掲げると唱えた。
「さあ、私の忠実な羊よ…生まれなさい!
【ヴィデルニオ】!!」
その掛け声と共に血の付いた本は輝き、男性の体に悍ましい力が流れ込む。
あまりの力に、フューレンは近づけないでいた。
(なんだあの本…!強大な魔力がこもってやがる…!)
すると男性の傷は癒え、本の光は徐々に弱まった。
男性の動きはピタリと止まり、本の血は消えてなくなっていた。
しかしすぐに、血を流したはずの男性が動き出す。
磔の拘束具を無理矢理破壊し、自由を手に入れた。
男性は目隠しを自ら取ると、自分の両手を見つめる。
「すげぇ…!本当に力を手に入れた!力が…!みなぎってくるぜ!」
ワレリーはいつもの通り目を閉じて微笑むと、男性に言う。
「おめでとうございます。あなたの強い意志により、力を手に入れる事ができましたね。」
しかしフューレンは言った。
「騙されんな!お前はワレリーに闇の力を注がれ、魔族にされたんだ!」
「そう、悪魔。
彼は晴れて私達と同じ信徒になれたのです。」
フューレンはその言葉に眉を潜めた。
「悪魔教か。」
しかしワレリーは答えずに言う。
「さあ【モルビス】、あの男を捕らえなさい!」
ワレリーの指示を聞いた途端、モルビスと呼ばれたその男性は目の色を変えてフューレンを追いかけた。
フューレンは廊下へ逃げ、外を目指す。
(ワレリーのヤツ、最初から俺もこうする気で…!?
召喚術で蹴散らしたいところだが、ここじゃ狭くて召喚術を使えない!)
フューレンは教会を通って外に出ると、紙とペンを持って陣を描いた。
モルビスは外まで出てくると、雄叫びを上げる。
するとモルビスの体は大きくなり、体毛が濃くなり、立派な角と悪魔の翼と尻尾が生えた。
「いでよ!【ハーピー】!」
陣は光を放つと、半人半鳥のハーピーが出てくる。
フューレンはモルビスに手を向けると言った。
「ハーピー!風で動きを止めるんだ!」
ハーピーは羽で暴風を起こすと、森の木々が大きく揺れる。
教会の頂辺にある風見鶏は大きく揺れ動いた。
モルビスの様子はと言うと、ビクともしない。
「何!?ハーピーの暴風でもビクともしない!?」
フューレンは驚くと、教会の中から血濡れたワレリーが出てくる。
「私のヘグリスを侮ってはいけませんよ。」
ワレリーは手に持っていた本を優しく閉じると同時に、目を開いた。
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