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01 賞金狩り
010 罪を背負った天使。
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フューレンは一人の男を追いかけていた。
他の男は見失ってしまったが、ただ一人、子供を投げ捨てていた男性だけは逃さなかった。
(コイツだけは絶対に逃がさない…!)
一方ワレリーは、とある一室で男一人に捕まっているフェオドラを発見。
「おや、こんなところにいましたか。」
ワレリーが言うと、男は気づく。
「なんださっきのお兄さんじゃねぇか。なんだ?取り返しに来たのか?」
「はい。」
ワレリーは微笑んでそう言うと、本を取り出す。
そして本を開くとワレリーは言った。
「目覚めなさいフェオドラ。主よ、聞こえませんか?」
すると、フェオドラは目を覚ます。
そして呆然としたまま翼を広げ、男の手から離れた。
男は驚いてワレリーに背を向けてフェオドラを見上げると、ワレリーは微笑んだままダガーを用意。
そのまま男の心臓を目掛けて背中から刺してしまう。
「ぐぅッ!テメェ…!」
男の顔が振り向いた所でワレリーはダガーを抜くと、血が一気に吹き出る。
男は抵抗をするが、ワレリーに蹴り倒された為、何もできずに目を見開いたまま死んでしまった。
ワレリーは血塗れで、目を開いて笑う。
「もう少しいい反応を期待してたんですがね…残念です。」
ワレリーの四白眼は、相変わらず狂気そのものだった。
フェオドラがワレリーの元に戻ってくると、ワレリーは男に手を伸ばした。
「フェオドラ、首を切り落としなさい。この男は額のある賞金首ですから。」
フェオドラはそれに従い、自分の翼を鋭い刃にして男の首を切り落とす。
ワレリーはフェオドラをいつも通りおんぶ紐で背負うと、男の首をボールを持つようにして運んだ。
男の無様な死に顔を見つめ、ワレリーは小さく鼻で笑った。
ワレリーが廊下に出ると、丁度ケリスがやってくる。
ケリスは赤子をあやし、一段落ついているところであった。
「おやケリス、その赤子は捕まった赤子ですか?」
「はい、フューレンさんからいただいたものです。」
「ほう…。」
ワレリーは興味深そうな顔をする。
それから周囲を見渡してから言った。
「ケリス、フューレンはどこへ?」
ケリスは鼻を効かせてみると言う。
「上の方です。屋上があったのでそこだと思われます。」
「なるほど。ケリスは赤子を避難させなさい、わかりましたね。」
「はっ。」
そう言ってケリスは走って外へ向かうと、ワレリーは逆に屋上を目指して走り出すのであった。
遂に男を屋上まで追い詰めたフューレン。
男は一人の赤子を人質に取っており、近づきたくても近づけない状況だった。
男はフューレンに言った。
「オラ、紙とペンをその場に捨てろ!命令だ!」
フューレンは眉を潜めると、メモ帳とペンを地面に滑らせるようにして捨てる。
フューレンは悔しそうな顔を浮かべていた。
(あんまりペンを傷つけたくないけど…!メモ帳汚したくねぇけど…!)
滑らせて捨てるというのは、メモとペンを傷つけない為だった。
男はニヤリと笑うと、フューレンに言う。
「なんだ?あの悪魔はお前が連れてきたのか?」
「いや、うちの腹黒牧師が連れてきたんだと思う。」
「は?」
男は話を理解していない様子。
そして男は続けた。
「お前、召喚術が巧みらしいな。
どうだ?俺達とチーム組んでみねぇか?」
「は?誰がお前みたいな奴等と…!」
「子供を一人売るだけで一週間は飯食えるぞ?大人だったらもっとだ!」
「その人達はどこに行くんだよ。」
「さあな。殆どが奴隷なんじゃねぇのか?それとも遊び道具かな?」
それを聞くとフューレンは相手を睨みつける。
「人の子供を奪って…!人をさらって…!そいつ等の人生を勝手に奪ってんのかお前らッ!」
「なんだ怒る事ねぇじゃねぇかよぉ!俺達だってそうやんないと生きてけねぇんだぜ?そうだろ?」
フューレンは怒りで拳を握り締めていた。
男は赤子を見せながら言う。
「コイツもさぁ、確かにどこかの親から奪ったガキだけど、ガキなんて沢山産まれるもんだろ?なぁ?」
しかしフューレンは言い放った。
「ガキは沢山産まれるかもしんねぇが!ガキ一人一人の命、それぞれに代わりなんてありゃしねんだよッ!!
お前らによって…!今までどれほどのガキが命を落としてきたか…っ!」
フューレンは骨の転がる部屋の事を思い返していて、大きな怒りが込み上げている。
「お前達が今すぐこんな悪事をやめるべきだッ!」
フューレンがそう言い放つと、男は笑った。
「あんま大口叩いてっと、このガキ殺すぞ。」
男は声色を暗くして赤子に首に手を添えると、フューレンは焦る。
「やめろッ!」
「じゃあ俺の言う事を聞くんだな。」
フューレンは黙り込むと、赤子は急に泣き出した。
「たぁッ!うっるせぇよなぁガキはッ!弱らせねぇとうるさくて仕方ねぇ!」
そう言って男は赤子の口を無理矢理塞ぐ。
しかし男の手は大きく、赤子の鼻まで押さえていて息ができない状態になっていた。
フューレンは咄嗟に地面に落ちていた石を拾い上げると、石の地面に陣を描いた。
「いでよナイトゴースト!!」
鎧だけで動く騎士が現れ、ナイトゴーストは男の背後までやってくる。
男は焦ると、慌てて子供の首に手を添えた。
「おいッ!本当にガキを殺してもいいってのかぁッ!?」
フューレンは躊躇ったが、次に言う。
「剣を振り下ろせ!ナイトゴーストっ!」
ナイトゴーストは指示に従って剣を振り下ろし、男の足元に剣が刺さった。
男は子供を抱えたまま逃げ出す。
「クソッ…!」
男はナイトゴーストの行動を見るのに夢中になっていると、柵もない屋上の足場から足を外してしまう。
男は体が傾くと、そのまま落っこちてしまった。
「うわぁっ!」
フューレンは咄嗟に男を助けに走り出す。
フューレンはメモを取ろうと腰に手を当てたが、メモ帳とペンがない事に気づく。
(クソ…!これじゃファルケを召喚できない…!)
落ち始める男、そして赤子。
フューレンは眉を潜めて悔しがると、そのまま男に向かって飛び込んだ。
男はフューレンに向かって手を伸ばす。
フューレンは男に手を伸ばしつつも、自分の指を歯で切ろうと口に持っていった。
その時だ。
フューレンの体は空を飛ぶ謎の黒い影にさらわれる。
気づけばフューレンの腕には人質の赤子が抱かれていた。
赤子の体には、一本の切断された腕がくっついている。
それは言うまでもなく、赤子を人質に取っていた男の手だった。
男は腕を切断されたまま、そのまま落ちていく。
フューレンは呆然とそれを見下ろしていると、ワレリーの声が上から聞こえた。
「おや、助けたかったのは子供だけではなかったようですね。」
フューレンはその声に顔を上げると、ワレリーがフューレンを抱いていた。
フェオドラはワレリーに背負われたまま飛行しており、どうやら二人が助けてくれた様子。
「ワレリー…」
フューレンはそう言うと、ワレリーはフューレンの指を見た。
フューレンの指は噛み切った為か、少し血が滲んでいる。
「血で陣を書こうとしたのですか?ふふ。」
それからワレリーは落ちた後の男を見つめながら言う。
「あなたは赤子を救う為に、彼を殺せば良かったのですよ。
彼は、どの道を辿っても弱い者を売る事でしか生きていけないのですから…」
「だからって見殺しにできるか…!」
フューレンはそう言うと、ワレリーは微笑んだ。
「愚かな天使です。」
その言葉にフューレンは眉を潜めると、ワレリーはフューレンを地上に降ろしてから自分も降り立つ。
フューレンは少し遠くにある男の死体を見ると、顔を引き攣ってしまった。
ワレリーはフューレンの真後ろで優しく言う。
「しかしこれで、これから誘拐されるはずだった多くの人間が救われたはずです。
そうではありませんか?」
フューレンは黙っていると、ワレリーは続けた。
「…これからどうするもあなたの勝手ですが、お金の為にも罪を背負う仕事をしてもいいかもしれませんね。
命の重みを知るあなただからこそ、奪う事で救える命があるはずです。」
「誰かが犠牲になる世界だなんておかしいだろ…」
「いいえ。今や人が絶えず罪を犯す世の中、罪を背負う者は必ずいるのです。
赤子を殺してしまう悪人も、その悪人を処刑する役人だって、殺人という罪を背負っています。
賞金首を狩る人々…それは、罪の背負い合い、罰し合いなのです。
罪ある者を殺し、その者の罪を被り、賞金をかけられる。
罪を罰すれば罰するほど賞金は増す、次に罰せられるのは自分かもしれません。
救いようがなく、面白い方式です。」
するとフェオドラは顔を出し、フューレンに手を伸ばす。
「げんき、だーして」
フューレンはフェオドラの声を聞いて顔を上げると、ワレリーはさっき自分で狩った男の首を見せる。
フューレンは驚くと、ワレリーはニッコリ。
「これは私の収穫です。ほら、あなたの初めての収穫はどうですか?
自分で狩ったお金ですよ?」
「は!?俺は殺してない!」
フューレンはそう言うと、ワレリーは首を傾げる。
「おや、彼を落とすきっかけを作ったのはあなたですよ?」
フューレンはそれを聞いて顔を引き攣ると、ワレリーは笑った。
それからフューレンは死んでしまった男を見つめると、再び暗い表情を見せそうになったが首を横に振った。
「…コイツは正せなかったが、多くの人が救われた事は間違いないよな。」
ワレリーはその言葉に頷くと、フューレンは悔やんだ表情を見せる。
それから男の前に行くと言った。
「俺は無駄が嫌いなんだ。…有り難く金にさせてもらうさ、貧乏だし。」
そう言ってフューレンはナイトゴーストに男を運んでもらうと、ワレリーは再び頷く。
フューレンは暫く、上の空で考え事をしていた。
他の男は見失ってしまったが、ただ一人、子供を投げ捨てていた男性だけは逃さなかった。
(コイツだけは絶対に逃がさない…!)
一方ワレリーは、とある一室で男一人に捕まっているフェオドラを発見。
「おや、こんなところにいましたか。」
ワレリーが言うと、男は気づく。
「なんださっきのお兄さんじゃねぇか。なんだ?取り返しに来たのか?」
「はい。」
ワレリーは微笑んでそう言うと、本を取り出す。
そして本を開くとワレリーは言った。
「目覚めなさいフェオドラ。主よ、聞こえませんか?」
すると、フェオドラは目を覚ます。
そして呆然としたまま翼を広げ、男の手から離れた。
男は驚いてワレリーに背を向けてフェオドラを見上げると、ワレリーは微笑んだままダガーを用意。
そのまま男の心臓を目掛けて背中から刺してしまう。
「ぐぅッ!テメェ…!」
男の顔が振り向いた所でワレリーはダガーを抜くと、血が一気に吹き出る。
男は抵抗をするが、ワレリーに蹴り倒された為、何もできずに目を見開いたまま死んでしまった。
ワレリーは血塗れで、目を開いて笑う。
「もう少しいい反応を期待してたんですがね…残念です。」
ワレリーの四白眼は、相変わらず狂気そのものだった。
フェオドラがワレリーの元に戻ってくると、ワレリーは男に手を伸ばした。
「フェオドラ、首を切り落としなさい。この男は額のある賞金首ですから。」
フェオドラはそれに従い、自分の翼を鋭い刃にして男の首を切り落とす。
ワレリーはフェオドラをいつも通りおんぶ紐で背負うと、男の首をボールを持つようにして運んだ。
男の無様な死に顔を見つめ、ワレリーは小さく鼻で笑った。
ワレリーが廊下に出ると、丁度ケリスがやってくる。
ケリスは赤子をあやし、一段落ついているところであった。
「おやケリス、その赤子は捕まった赤子ですか?」
「はい、フューレンさんからいただいたものです。」
「ほう…。」
ワレリーは興味深そうな顔をする。
それから周囲を見渡してから言った。
「ケリス、フューレンはどこへ?」
ケリスは鼻を効かせてみると言う。
「上の方です。屋上があったのでそこだと思われます。」
「なるほど。ケリスは赤子を避難させなさい、わかりましたね。」
「はっ。」
そう言ってケリスは走って外へ向かうと、ワレリーは逆に屋上を目指して走り出すのであった。
遂に男を屋上まで追い詰めたフューレン。
男は一人の赤子を人質に取っており、近づきたくても近づけない状況だった。
男はフューレンに言った。
「オラ、紙とペンをその場に捨てろ!命令だ!」
フューレンは眉を潜めると、メモ帳とペンを地面に滑らせるようにして捨てる。
フューレンは悔しそうな顔を浮かべていた。
(あんまりペンを傷つけたくないけど…!メモ帳汚したくねぇけど…!)
滑らせて捨てるというのは、メモとペンを傷つけない為だった。
男はニヤリと笑うと、フューレンに言う。
「なんだ?あの悪魔はお前が連れてきたのか?」
「いや、うちの腹黒牧師が連れてきたんだと思う。」
「は?」
男は話を理解していない様子。
そして男は続けた。
「お前、召喚術が巧みらしいな。
どうだ?俺達とチーム組んでみねぇか?」
「は?誰がお前みたいな奴等と…!」
「子供を一人売るだけで一週間は飯食えるぞ?大人だったらもっとだ!」
「その人達はどこに行くんだよ。」
「さあな。殆どが奴隷なんじゃねぇのか?それとも遊び道具かな?」
それを聞くとフューレンは相手を睨みつける。
「人の子供を奪って…!人をさらって…!そいつ等の人生を勝手に奪ってんのかお前らッ!」
「なんだ怒る事ねぇじゃねぇかよぉ!俺達だってそうやんないと生きてけねぇんだぜ?そうだろ?」
フューレンは怒りで拳を握り締めていた。
男は赤子を見せながら言う。
「コイツもさぁ、確かにどこかの親から奪ったガキだけど、ガキなんて沢山産まれるもんだろ?なぁ?」
しかしフューレンは言い放った。
「ガキは沢山産まれるかもしんねぇが!ガキ一人一人の命、それぞれに代わりなんてありゃしねんだよッ!!
お前らによって…!今までどれほどのガキが命を落としてきたか…っ!」
フューレンは骨の転がる部屋の事を思い返していて、大きな怒りが込み上げている。
「お前達が今すぐこんな悪事をやめるべきだッ!」
フューレンがそう言い放つと、男は笑った。
「あんま大口叩いてっと、このガキ殺すぞ。」
男は声色を暗くして赤子に首に手を添えると、フューレンは焦る。
「やめろッ!」
「じゃあ俺の言う事を聞くんだな。」
フューレンは黙り込むと、赤子は急に泣き出した。
「たぁッ!うっるせぇよなぁガキはッ!弱らせねぇとうるさくて仕方ねぇ!」
そう言って男は赤子の口を無理矢理塞ぐ。
しかし男の手は大きく、赤子の鼻まで押さえていて息ができない状態になっていた。
フューレンは咄嗟に地面に落ちていた石を拾い上げると、石の地面に陣を描いた。
「いでよナイトゴースト!!」
鎧だけで動く騎士が現れ、ナイトゴーストは男の背後までやってくる。
男は焦ると、慌てて子供の首に手を添えた。
「おいッ!本当にガキを殺してもいいってのかぁッ!?」
フューレンは躊躇ったが、次に言う。
「剣を振り下ろせ!ナイトゴーストっ!」
ナイトゴーストは指示に従って剣を振り下ろし、男の足元に剣が刺さった。
男は子供を抱えたまま逃げ出す。
「クソッ…!」
男はナイトゴーストの行動を見るのに夢中になっていると、柵もない屋上の足場から足を外してしまう。
男は体が傾くと、そのまま落っこちてしまった。
「うわぁっ!」
フューレンは咄嗟に男を助けに走り出す。
フューレンはメモを取ろうと腰に手を当てたが、メモ帳とペンがない事に気づく。
(クソ…!これじゃファルケを召喚できない…!)
落ち始める男、そして赤子。
フューレンは眉を潜めて悔しがると、そのまま男に向かって飛び込んだ。
男はフューレンに向かって手を伸ばす。
フューレンは男に手を伸ばしつつも、自分の指を歯で切ろうと口に持っていった。
その時だ。
フューレンの体は空を飛ぶ謎の黒い影にさらわれる。
気づけばフューレンの腕には人質の赤子が抱かれていた。
赤子の体には、一本の切断された腕がくっついている。
それは言うまでもなく、赤子を人質に取っていた男の手だった。
男は腕を切断されたまま、そのまま落ちていく。
フューレンは呆然とそれを見下ろしていると、ワレリーの声が上から聞こえた。
「おや、助けたかったのは子供だけではなかったようですね。」
フューレンはその声に顔を上げると、ワレリーがフューレンを抱いていた。
フェオドラはワレリーに背負われたまま飛行しており、どうやら二人が助けてくれた様子。
「ワレリー…」
フューレンはそう言うと、ワレリーはフューレンの指を見た。
フューレンの指は噛み切った為か、少し血が滲んでいる。
「血で陣を書こうとしたのですか?ふふ。」
それからワレリーは落ちた後の男を見つめながら言う。
「あなたは赤子を救う為に、彼を殺せば良かったのですよ。
彼は、どの道を辿っても弱い者を売る事でしか生きていけないのですから…」
「だからって見殺しにできるか…!」
フューレンはそう言うと、ワレリーは微笑んだ。
「愚かな天使です。」
その言葉にフューレンは眉を潜めると、ワレリーはフューレンを地上に降ろしてから自分も降り立つ。
フューレンは少し遠くにある男の死体を見ると、顔を引き攣ってしまった。
ワレリーはフューレンの真後ろで優しく言う。
「しかしこれで、これから誘拐されるはずだった多くの人間が救われたはずです。
そうではありませんか?」
フューレンは黙っていると、ワレリーは続けた。
「…これからどうするもあなたの勝手ですが、お金の為にも罪を背負う仕事をしてもいいかもしれませんね。
命の重みを知るあなただからこそ、奪う事で救える命があるはずです。」
「誰かが犠牲になる世界だなんておかしいだろ…」
「いいえ。今や人が絶えず罪を犯す世の中、罪を背負う者は必ずいるのです。
赤子を殺してしまう悪人も、その悪人を処刑する役人だって、殺人という罪を背負っています。
賞金首を狩る人々…それは、罪の背負い合い、罰し合いなのです。
罪ある者を殺し、その者の罪を被り、賞金をかけられる。
罪を罰すれば罰するほど賞金は増す、次に罰せられるのは自分かもしれません。
救いようがなく、面白い方式です。」
するとフェオドラは顔を出し、フューレンに手を伸ばす。
「げんき、だーして」
フューレンはフェオドラの声を聞いて顔を上げると、ワレリーはさっき自分で狩った男の首を見せる。
フューレンは驚くと、ワレリーはニッコリ。
「これは私の収穫です。ほら、あなたの初めての収穫はどうですか?
自分で狩ったお金ですよ?」
「は!?俺は殺してない!」
フューレンはそう言うと、ワレリーは首を傾げる。
「おや、彼を落とすきっかけを作ったのはあなたですよ?」
フューレンはそれを聞いて顔を引き攣ると、ワレリーは笑った。
それからフューレンは死んでしまった男を見つめると、再び暗い表情を見せそうになったが首を横に振った。
「…コイツは正せなかったが、多くの人が救われた事は間違いないよな。」
ワレリーはその言葉に頷くと、フューレンは悔やんだ表情を見せる。
それから男の前に行くと言った。
「俺は無駄が嫌いなんだ。…有り難く金にさせてもらうさ、貧乏だし。」
そう言ってフューレンはナイトゴーストに男を運んでもらうと、ワレリーは再び頷く。
フューレンは暫く、上の空で考え事をしていた。
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