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02 ヘグリスメオン教会
013 魔力の源。
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魔術科学園に着いたフューレンとキリエルは、早速受付の方へ。
「キュースって誰かに仕送りとかするか?仕送りの方法聞きたくて。」
「え?しないよ。あ、でもやり方は知ってるよ!牧師様に教えるよう頼まれてるからね!」
「そっか、ありがとな。」
「いいよいいよ!
えっとね、仕送りの方法は…まずは窓口で届ける相手を伝えるんだ。」
それを聞いた途端、フューレンは大事な事に気づく。
「そう言えば、母星の場所が明確にわかってないんだけど…」
「大丈夫!フューレンはあの大魔導師さんから連れられたんでしょ?
あの人から連れられた人のデータは大体学園の方にあるから、事情を話せば母星の場所を知らなくても大丈夫さ。」
「アイツに連れられて…幸いだったって事なのか…?
いや、こんな場所に送られる事もなかったろうから幸いでもないな…」
手続きをしている間、キリエルはフューレンに聞く。
「ねえ、フューレンは夢あるの?」
「なんだ急に。」
フューレンは眉を潜めると、キリエルは笑った。
「魔術科学園に来る人は何かしら目標があるからね!」
「特にないな。」
「へー、そっか。」
キリエルは目を丸くしてそう言うと、フューレンは逆に聞く。
「そう言うキュースは?夢あるのか?」
「あるよ!僕はエクソシストになりたいんだ!」
それを聞いたフューレンは微妙な反応を隠せなかった。
「お前は退魔する方じゃなくてされる方だろ!」
すると、キリエルは苦笑する。
「そうだね。
でも、悪魔になる前から夢なんだ。
お父さんがエクソシストでさ、人を護る姿がすっごいカッコイイんだ。」
「へー。」
フューレンがそう言うと、キリエルは陽気に笑う。
「今は僕は悪魔だけど、将来絶対になってみせるんだ!
悪魔はエクソシストになっちゃいけないってルールなんてないからね!」
「そっか。頑張れよ。」
フューレンの言葉に、キリエルは嬉しいのか喜んだ。
ニコニコした笑顔、キリエルはフューレンの手を掴んだ。
「ありがと!フューレン!」
(大袈裟…)
フューレンはそう思いつつも、キリエルの元気な笑顔を見ていた。
仕送り手続きを終えたフューレンはキリエルに連れられて、外に出る。
「さ!これで手続きは終わり!一度帰ろっか!」
「え、せっかく来たんだし学園を見たりはできないのか?」
フューレンが聞くと、キリエルは両手を合わせて言った。
「そうしたいんだけど、今日は僕も用事あってさ。
学園内は広くて迷子になっちゃうだろうし、また今度ね。」
「わかった。」
こうして、二人は教会に戻る事になった。
教会に帰ると、教会の前ではフェオドラとアシュターが一緒に遊んでいた。
「アシュター」
フューレンがそう言うと、アシュターは笑顔で手を振ってくれる。
「よ!」
するとフェオドラもアシュターの真似をしているのか言った。
「よぉ~!」
「フェオドラは元気そうだな、いつもはワレリーと一緒にいるのに。」
フューレンはそう言って、教会の前にあるレンガの花壇に座る。
キリエルは笑うと言った。
「牧師様はフェオドラと全く遊ばないから、いつもアシュターに遊んでもらっているんだ。」
「アイツ親なんだろ?子供の面倒くらい自分で見ろよ。」
フューレンは呆れた様子で言うと、フェオドラはしょんぼり。
ワレリーと遊べないのを悲しんでいるのだろう。
アシュターもフューレンと同じ顔をしてしまうと、キリエルは苦笑。
「牧師様はなんだかんだで多忙だからね。信徒の世話もしなきゃなんないし!」
「信徒の世話って?アイツらみんな大人だろ。」
それを聞いたアシュターは首を傾げた。
「お前、悪魔はどうやって生きてるか知ってるか?」
フューレンは眉を潜める。
見かねたアシュターは続けた。
「悪魔は生物から体の一部を奪ったり、人を不幸にする。
悪魔は動物の身体や人間のマイナスな感情を手に入れる事で魔力を得るんだ。
魔力がないと、悪魔は生きていられない。」
フューレンは話を聞いて納得。
「魔力がないと生きていけない…か。
俺達天使も、『神力』が無いと生きていけないからな。
この世界の悪魔もそういう生体なんだな。」
それを聞いたアシュターは目を剥く。
「え!?お前天使なの!?」
「うん。」
アシュターは妙に慌てた様子になってキリエルに言った。
「おい!いいのかよ天使をこんな所に置いて!
他の悪魔に狙われんぞッ!」
キリエルは微妙な反応をしつつも言う。
「そうなんだけど、牧師様は離す気はないみたい。
全力で護衛するように僕達は言われているし、護る気なんじゃないかな。」
「護衛!?」
フューレンが言うと、アシュターは深く溜息をついた。
「あの若牧師は何考えてんだか…」
「まあ、フューレンに言うのを忘れたけど、周囲にあまり自分が天使だって言いふらさない方がいいよ。
この世界の悪魔はね、なんかわかんないけど天使を狙う輩が多いみたいなんだ。
なぜかはわからないんだけど。」
「…おう。」
フューレンはキリエルに対し返事をすると、アシュターは頭を抱えている。
フューレンはアシュターに言った。
「で、話の続き。」
アシュターはポカンとした顔をすると、一度落ち着く。
「んで、何の話してたっけ…」
アシュターの言葉にフューレンはガクッと頭を下げてしまうと言った。
「なんでワレリーはガキの世話しないで悪魔の世話をするんだって話だろ!
そしたら悪魔は魔力がないと生きてけないって話になって…」
そこまで言われると、アシュターは思い出したのか頷く。
「そうそう!」
フューレンは呆れて溜息をつくと、アシュターは続けた。
「俺の主人は定期的に悪魔全員を引き連れて人間を襲うんだ、勿論魔力の補給の為にな。」
「お前、無差別に人間を襲ってるのか!?」
フューレンは前のめりになって言う。
アシュターは数回瞬乾をすると悪びれず言った。
「だって、そうしないと俺も生きてけないからさ。」
その言葉にフューレンは愕然としてしまうと、次はキリエルを見た。
「お前もか…?」
しかし、キリエルは首を横に振った。
「僕達は襲わないよ。その役割を全部牧師様が担ってるんだ。」
フューレンは顔を引き攣ってしまうと、アシュターは呆れた様子で言う。
「ここの若牧師は悪魔に自分の負の感情や身体を捧げてるんだ。
よくもまぁやるよ。最近悪魔がもう一人増えたんだっけ?あの若牧師は死ぬ気なわけ?」
キリエルは困った顔をしながら首を傾げた。
それからフューレンの表情を見てから言う。
「さあね、僕は比較的最近に悪魔にされたから、牧師様の事はわからないなぁ。
僕も月に一回二回くらい、牧師様から血を分けてもらってる。
いつも顔を青くしちゃってるよ…」
すると、教会の扉からワレリーが現れる。
「おや、人の話は楽しいですか?」
キリエルが大袈裟に驚き、フェオドラも目を丸くした。
ワレリーは鼻で軽く息をつくと、急に胸を手で押さえて苦しみ始める。
「ぐっ…!」
「牧師様!」
「ぱーぱ!」
キリエルとフェオドラはワレリーに駆け寄ると、ワレリーは冷や汗を浮かべながら言った。
「いえ…少し痛んだだけです。」
それを見たフューレンも只事ではないと思って言う。
「ワレリー、本当に大丈夫なのか?」
「ええ。慣れていますから。」
ワレリーはそう答えると、アシュターを見て微笑んだ。
「おや、いらっしゃいアシュター。
今日もフェオドラと遊んでいただいて悪いですね。」
するとアシュターは無愛想な顔で答える。
「別にぃ!フェオドラちゃんと遊びたいだけだし。
お前は早く死んでフェオドラちゃんに魂を差し出せ!」
それを聞いてフューレンは眉を潜めるが、ワレリーは嫌な顔を一つ見せず上品に笑った。
ワレリーが平気そうな顔をしているのを見て、フューレンは聞く。
「そう言えば、今日は用事あるんだってな。」
「ええ、とある荷物を街へ届けるよう頼まれているんです。
道中は魔物が出ますので…フューレンも来ていただけますか?」
「いいけど。お前もたまには仕事するんだな。」
そう言われると、ワレリーは満面の笑みを見せる。
「私を何だと思っているんですか?」
ワレリーは早口気味にそう言うと、フューレンは目を丸くした。
「ヒモ牧師?」
ワレリーは満面の笑みで暫く黙る。
数秒もすると、ワレリーは教会の扉を開いて中には入りつつも言った。
「フューレンはお金に困っているのでしょう?ならば沢山働いてもらいませんと。」
「ん、ありがとうなワレリー。」
フューレンはそう呟くと、ワレリーは何も答えずに教会内に入って言った。
「モルビス、仕事ですよ。近くの街まで行きますよ。」
ワレリーの声が遠くなっていくと、キリエルは舌を出して笑う。
「じゃ、噂のお荷物さんが届くまで暫くゆっくりしよっか。」
「キュースって誰かに仕送りとかするか?仕送りの方法聞きたくて。」
「え?しないよ。あ、でもやり方は知ってるよ!牧師様に教えるよう頼まれてるからね!」
「そっか、ありがとな。」
「いいよいいよ!
えっとね、仕送りの方法は…まずは窓口で届ける相手を伝えるんだ。」
それを聞いた途端、フューレンは大事な事に気づく。
「そう言えば、母星の場所が明確にわかってないんだけど…」
「大丈夫!フューレンはあの大魔導師さんから連れられたんでしょ?
あの人から連れられた人のデータは大体学園の方にあるから、事情を話せば母星の場所を知らなくても大丈夫さ。」
「アイツに連れられて…幸いだったって事なのか…?
いや、こんな場所に送られる事もなかったろうから幸いでもないな…」
手続きをしている間、キリエルはフューレンに聞く。
「ねえ、フューレンは夢あるの?」
「なんだ急に。」
フューレンは眉を潜めると、キリエルは笑った。
「魔術科学園に来る人は何かしら目標があるからね!」
「特にないな。」
「へー、そっか。」
キリエルは目を丸くしてそう言うと、フューレンは逆に聞く。
「そう言うキュースは?夢あるのか?」
「あるよ!僕はエクソシストになりたいんだ!」
それを聞いたフューレンは微妙な反応を隠せなかった。
「お前は退魔する方じゃなくてされる方だろ!」
すると、キリエルは苦笑する。
「そうだね。
でも、悪魔になる前から夢なんだ。
お父さんがエクソシストでさ、人を護る姿がすっごいカッコイイんだ。」
「へー。」
フューレンがそう言うと、キリエルは陽気に笑う。
「今は僕は悪魔だけど、将来絶対になってみせるんだ!
悪魔はエクソシストになっちゃいけないってルールなんてないからね!」
「そっか。頑張れよ。」
フューレンの言葉に、キリエルは嬉しいのか喜んだ。
ニコニコした笑顔、キリエルはフューレンの手を掴んだ。
「ありがと!フューレン!」
(大袈裟…)
フューレンはそう思いつつも、キリエルの元気な笑顔を見ていた。
仕送り手続きを終えたフューレンはキリエルに連れられて、外に出る。
「さ!これで手続きは終わり!一度帰ろっか!」
「え、せっかく来たんだし学園を見たりはできないのか?」
フューレンが聞くと、キリエルは両手を合わせて言った。
「そうしたいんだけど、今日は僕も用事あってさ。
学園内は広くて迷子になっちゃうだろうし、また今度ね。」
「わかった。」
こうして、二人は教会に戻る事になった。
教会に帰ると、教会の前ではフェオドラとアシュターが一緒に遊んでいた。
「アシュター」
フューレンがそう言うと、アシュターは笑顔で手を振ってくれる。
「よ!」
するとフェオドラもアシュターの真似をしているのか言った。
「よぉ~!」
「フェオドラは元気そうだな、いつもはワレリーと一緒にいるのに。」
フューレンはそう言って、教会の前にあるレンガの花壇に座る。
キリエルは笑うと言った。
「牧師様はフェオドラと全く遊ばないから、いつもアシュターに遊んでもらっているんだ。」
「アイツ親なんだろ?子供の面倒くらい自分で見ろよ。」
フューレンは呆れた様子で言うと、フェオドラはしょんぼり。
ワレリーと遊べないのを悲しんでいるのだろう。
アシュターもフューレンと同じ顔をしてしまうと、キリエルは苦笑。
「牧師様はなんだかんだで多忙だからね。信徒の世話もしなきゃなんないし!」
「信徒の世話って?アイツらみんな大人だろ。」
それを聞いたアシュターは首を傾げた。
「お前、悪魔はどうやって生きてるか知ってるか?」
フューレンは眉を潜める。
見かねたアシュターは続けた。
「悪魔は生物から体の一部を奪ったり、人を不幸にする。
悪魔は動物の身体や人間のマイナスな感情を手に入れる事で魔力を得るんだ。
魔力がないと、悪魔は生きていられない。」
フューレンは話を聞いて納得。
「魔力がないと生きていけない…か。
俺達天使も、『神力』が無いと生きていけないからな。
この世界の悪魔もそういう生体なんだな。」
それを聞いたアシュターは目を剥く。
「え!?お前天使なの!?」
「うん。」
アシュターは妙に慌てた様子になってキリエルに言った。
「おい!いいのかよ天使をこんな所に置いて!
他の悪魔に狙われんぞッ!」
キリエルは微妙な反応をしつつも言う。
「そうなんだけど、牧師様は離す気はないみたい。
全力で護衛するように僕達は言われているし、護る気なんじゃないかな。」
「護衛!?」
フューレンが言うと、アシュターは深く溜息をついた。
「あの若牧師は何考えてんだか…」
「まあ、フューレンに言うのを忘れたけど、周囲にあまり自分が天使だって言いふらさない方がいいよ。
この世界の悪魔はね、なんかわかんないけど天使を狙う輩が多いみたいなんだ。
なぜかはわからないんだけど。」
「…おう。」
フューレンはキリエルに対し返事をすると、アシュターは頭を抱えている。
フューレンはアシュターに言った。
「で、話の続き。」
アシュターはポカンとした顔をすると、一度落ち着く。
「んで、何の話してたっけ…」
アシュターの言葉にフューレンはガクッと頭を下げてしまうと言った。
「なんでワレリーはガキの世話しないで悪魔の世話をするんだって話だろ!
そしたら悪魔は魔力がないと生きてけないって話になって…」
そこまで言われると、アシュターは思い出したのか頷く。
「そうそう!」
フューレンは呆れて溜息をつくと、アシュターは続けた。
「俺の主人は定期的に悪魔全員を引き連れて人間を襲うんだ、勿論魔力の補給の為にな。」
「お前、無差別に人間を襲ってるのか!?」
フューレンは前のめりになって言う。
アシュターは数回瞬乾をすると悪びれず言った。
「だって、そうしないと俺も生きてけないからさ。」
その言葉にフューレンは愕然としてしまうと、次はキリエルを見た。
「お前もか…?」
しかし、キリエルは首を横に振った。
「僕達は襲わないよ。その役割を全部牧師様が担ってるんだ。」
フューレンは顔を引き攣ってしまうと、アシュターは呆れた様子で言う。
「ここの若牧師は悪魔に自分の負の感情や身体を捧げてるんだ。
よくもまぁやるよ。最近悪魔がもう一人増えたんだっけ?あの若牧師は死ぬ気なわけ?」
キリエルは困った顔をしながら首を傾げた。
それからフューレンの表情を見てから言う。
「さあね、僕は比較的最近に悪魔にされたから、牧師様の事はわからないなぁ。
僕も月に一回二回くらい、牧師様から血を分けてもらってる。
いつも顔を青くしちゃってるよ…」
すると、教会の扉からワレリーが現れる。
「おや、人の話は楽しいですか?」
キリエルが大袈裟に驚き、フェオドラも目を丸くした。
ワレリーは鼻で軽く息をつくと、急に胸を手で押さえて苦しみ始める。
「ぐっ…!」
「牧師様!」
「ぱーぱ!」
キリエルとフェオドラはワレリーに駆け寄ると、ワレリーは冷や汗を浮かべながら言った。
「いえ…少し痛んだだけです。」
それを見たフューレンも只事ではないと思って言う。
「ワレリー、本当に大丈夫なのか?」
「ええ。慣れていますから。」
ワレリーはそう答えると、アシュターを見て微笑んだ。
「おや、いらっしゃいアシュター。
今日もフェオドラと遊んでいただいて悪いですね。」
するとアシュターは無愛想な顔で答える。
「別にぃ!フェオドラちゃんと遊びたいだけだし。
お前は早く死んでフェオドラちゃんに魂を差し出せ!」
それを聞いてフューレンは眉を潜めるが、ワレリーは嫌な顔を一つ見せず上品に笑った。
ワレリーが平気そうな顔をしているのを見て、フューレンは聞く。
「そう言えば、今日は用事あるんだってな。」
「ええ、とある荷物を街へ届けるよう頼まれているんです。
道中は魔物が出ますので…フューレンも来ていただけますか?」
「いいけど。お前もたまには仕事するんだな。」
そう言われると、ワレリーは満面の笑みを見せる。
「私を何だと思っているんですか?」
ワレリーは早口気味にそう言うと、フューレンは目を丸くした。
「ヒモ牧師?」
ワレリーは満面の笑みで暫く黙る。
数秒もすると、ワレリーは教会の扉を開いて中には入りつつも言った。
「フューレンはお金に困っているのでしょう?ならば沢山働いてもらいませんと。」
「ん、ありがとうなワレリー。」
フューレンはそう呟くと、ワレリーは何も答えずに教会内に入って言った。
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ワレリーの声が遠くなっていくと、キリエルは舌を出して笑う。
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