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02 ヘグリスメオン教会
017 小さな家政婦、メドゥーサのスピム。
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次の日。
ヘグリスメオン教会の家の地下、そこのキッチンには…
テーブルの上に美味しそうなお弁当が二つ、並んでいた。
そこに顔を出したのはなんとケリス。
ケリスはテーブルにひょっこり顔を出し、お弁当を見るとよだれを垂らして目を光らせた。
「美味しそう…!」
ケリスはそう呟いて手を伸ばすと、そこにスピムがやってくる。
「コラッ!泥棒狐!」
それにケリスはビクッと驚いてしまうと、涙目になって震えた。
「そんな顔したって駄目なんだから!あっち行きなさい!」
「はい…」
ケリスは残念そうに台所から立ち去ると、スピムはそれを見送ってから溜息をつく。
「アイツ、本当に油断ならないわね。」
スピムはそう呟きながら廊下に出ると、丁度キリエルを見かけるので言った。
「あ、キリエル。悪いけどキッチンのお弁当見張っててくれないかしら?」
「え?いいけど。」
キリエルはそう言って大きな欠伸をすると、スピムは続ける。
「ケリスが狙ってるみたいなのよ。私、洗濯干さないといけないからよろしくね。」
「おっけおっけ~」
キリエルはそう言って台所に入っていく。
スピムは小走りで洗面所に向かった。
洗面所にある洗濯機の前に行く。
スピムは身長が足りない為、台を使用して洗濯機を開いた。
しかし、洗濯機の中は空っぽ。
「あれ?さっきまで回してたはずなのに…」
スピムは洗濯カゴも無いのに気づき、眉を潜める。
「誰かが干した?
でも、今日はフレノアも牧師様も朝から慈善活動だし…」
スピムは急いで洗面所から出ると、外に向かった。
外に出ると、外ではフューレンが洗濯物を干していた。
スピムは目を丸くする。
「なんでアンタが!」
フューレンはスピムに気づくと言った。
「ん?洗濯機のアラームが丁度聞こえたからよ。
俺も世話になってばっかだし、出来ることくらいはな。」
「たまには使えるんじゃない。」
スピムはそう言うと、フューレンは洗濯物を干しつつ返す。
「お前、身長低くて大変そうだしな。」
それを聞くと、スピムは顔を真っ赤にして怒った。
「余計なお世話よッ!」
「はぁ?どっちだよ。」
フューレンは眉を潜めてそう言うと、スピムはムスっとしたまま「フン!」と顔を逸らす。
「そう言や、ワレリーが今朝からいないな。」
「牧師様は、今日はフレノアと一緒に慈善活動で近くの保育園に行ってるわ。」
「フレノア?」
フューレンは目を丸くすると、スピムは顔を引き攣った。
「アンタ、まだ信者の名前を全員把握してなかったの?」
「だってお前らずっと地下にいるじゃねぇかよ!」
「挨拶くらいするのは基本でしょうがッ!」
スピムは怒った様子で言うと、フューレンは眉を潜める。
「誰がいるとか聞かされてないのに挨拶なんて行けるか!」
「もう!」
スピムはそう言ってフューレンに背を向ける。
しかし、すぐにフューレンに振り返った。
「仕方ないわね。
後で牧師様とフレノアにお昼のお弁当届けに行くの私。
だからアンタも来なさい。絶対に!」
しかしフューレンは即答。
「無理、俺バイト探しに街に行くから。」
「…この世界にバイトなんてない!」
「はぁ!?マジで言ってんのか…!」
フューレンがそう言うと、スピムは教会に向かいながらも言った。
「わかったなら準備なさい。」
それを聞いたフューレンは難しい顔をしつつも、スピムについていく事にした。
フューレンはスピムと共に森を歩いていた。
そして背後には、ニッコニコのキリエルも。
「いいね遠足みたいで!」
キリエルが言うと、スピムはムスっとした顔で言う。
「アンタ達の分はないんだからね。」
「わかってるよ~」
キリエルはヘラヘラした顔で言っているので、スピムは気に入らないのか無愛想な顔。
フューレンはスピムが持つお弁当袋を見ると言う。
「カエルの干物とか入れてないよな?」
スピムはフューレンを睨みつけると、スピムの髪もフューレンを睨んだ。
キリエルは笑うと言う。
「大丈夫!僕さっき見たけどとっても美味しそうなお弁当だったよ~!」
「当たり前よッ!」
スピムが無愛想に言うと、フューレンはスピムの髪を見て言った。
「その蛇、一つ一つに命が宿ってんのか?」
するとスピムは怒り顔。
「もう!レディーに最初に聞く事がそれ!?
生きてないわよ!私の気分で動くだけ!」
フューレンはその剣幕に驚くと、キリエルは笑う。
「面白いなぁ。スピムに出会った人はみんな口を揃えてそれを聞くよ。
ちなみに僕も言った!」
「へー、だからこんな不機嫌なのか。」
スピムは早歩きし始めるので、二人はついていく。
キリエルは笑顔でフューレンに言った。
「スピムはね、牧師様に初めて会った時に『可愛らしいお洋服を着ていますね』って言われて一目惚れしちゃったらしいんだよ~
牧師様だけが唯一、スピムの髪について触れなかったんだってさ~」
キリエルはワレリーの物真似をしつつも言うと、スピムは顔を真っ赤にして言い放つ。
「ち、違うもん!
そ、そんな事言われなくたって!牧師様の素晴らしさに気づくわよ!」
「単純なんだな。」
フューレンがサラッと言うと、スピムは怒ったのか髪の毛の蛇が威嚇してきた。
キリエルは笑いながらも言う。
「スピムは牧師様の虜だよ。」
「ワレリーは口だけは上手いからな。」
「そうそう!」
キリエルが笑顔で言うと、スピムはキリエルに言い放った。
「その口に乗ったのはアンタもそうでしょ!」
「ヘイ。」
キリエルは笑っていた。
するとフューレンは聞く。
「つーか、なんでキリエルはついてきたんだ?」
「暇でしょー?」
単純な理由。
キリエルの言葉に、フューレンは軽く溜息をつくのであった。
森を抜けた所に保育園らしき建物を発見。
フューレンとキリエルは会話をしていた。
「この保育園もヘグリスメオン教会の様に森に囲まれてるんだな。」
「まあね。街中に置いてると、以前行ったアジトの人間みたいな奴等に襲われるからね。」
「森も森で危ない気がするんだけどな。」
「人手が足りなくて困る意味で危ないね。だから牧師様がよく手伝いに行くんだよ。
ここは信者であるフレノアが育った場所でもあるからね。」
「へぇ。」
そして三人は保育園を訪ねると、扉が開いてワレリーが顔を出した。
ちなみにフェオドラも顔を出してこっちを見ている。
「おはようございます皆さん、何かあったのですか?」
「ふゆーれん!」
フェオドラの一言にフューレンは鋭い視線をフェオドラに向けたが、スピムが答えた。
「えっと、牧師様とあの女の為にお弁当作ってきたの。」
それを聞くとワレリーは微笑み、優しく言う。
「わざわざありがとうございます、スピム。」
スピムは顔を真っ赤にする。
ワレリーは扉を全開にすると三人を招き入れた。
「どうぞ、お入りなさい。」
三人は素直に、保育園内に入ってくのであった。
ヘグリスメオン教会の家の地下、そこのキッチンには…
テーブルの上に美味しそうなお弁当が二つ、並んでいた。
そこに顔を出したのはなんとケリス。
ケリスはテーブルにひょっこり顔を出し、お弁当を見るとよだれを垂らして目を光らせた。
「美味しそう…!」
ケリスはそう呟いて手を伸ばすと、そこにスピムがやってくる。
「コラッ!泥棒狐!」
それにケリスはビクッと驚いてしまうと、涙目になって震えた。
「そんな顔したって駄目なんだから!あっち行きなさい!」
「はい…」
ケリスは残念そうに台所から立ち去ると、スピムはそれを見送ってから溜息をつく。
「アイツ、本当に油断ならないわね。」
スピムはそう呟きながら廊下に出ると、丁度キリエルを見かけるので言った。
「あ、キリエル。悪いけどキッチンのお弁当見張っててくれないかしら?」
「え?いいけど。」
キリエルはそう言って大きな欠伸をすると、スピムは続ける。
「ケリスが狙ってるみたいなのよ。私、洗濯干さないといけないからよろしくね。」
「おっけおっけ~」
キリエルはそう言って台所に入っていく。
スピムは小走りで洗面所に向かった。
洗面所にある洗濯機の前に行く。
スピムは身長が足りない為、台を使用して洗濯機を開いた。
しかし、洗濯機の中は空っぽ。
「あれ?さっきまで回してたはずなのに…」
スピムは洗濯カゴも無いのに気づき、眉を潜める。
「誰かが干した?
でも、今日はフレノアも牧師様も朝から慈善活動だし…」
スピムは急いで洗面所から出ると、外に向かった。
外に出ると、外ではフューレンが洗濯物を干していた。
スピムは目を丸くする。
「なんでアンタが!」
フューレンはスピムに気づくと言った。
「ん?洗濯機のアラームが丁度聞こえたからよ。
俺も世話になってばっかだし、出来ることくらいはな。」
「たまには使えるんじゃない。」
スピムはそう言うと、フューレンは洗濯物を干しつつ返す。
「お前、身長低くて大変そうだしな。」
それを聞くと、スピムは顔を真っ赤にして怒った。
「余計なお世話よッ!」
「はぁ?どっちだよ。」
フューレンは眉を潜めてそう言うと、スピムはムスっとしたまま「フン!」と顔を逸らす。
「そう言や、ワレリーが今朝からいないな。」
「牧師様は、今日はフレノアと一緒に慈善活動で近くの保育園に行ってるわ。」
「フレノア?」
フューレンは目を丸くすると、スピムは顔を引き攣った。
「アンタ、まだ信者の名前を全員把握してなかったの?」
「だってお前らずっと地下にいるじゃねぇかよ!」
「挨拶くらいするのは基本でしょうがッ!」
スピムは怒った様子で言うと、フューレンは眉を潜める。
「誰がいるとか聞かされてないのに挨拶なんて行けるか!」
「もう!」
スピムはそう言ってフューレンに背を向ける。
しかし、すぐにフューレンに振り返った。
「仕方ないわね。
後で牧師様とフレノアにお昼のお弁当届けに行くの私。
だからアンタも来なさい。絶対に!」
しかしフューレンは即答。
「無理、俺バイト探しに街に行くから。」
「…この世界にバイトなんてない!」
「はぁ!?マジで言ってんのか…!」
フューレンがそう言うと、スピムは教会に向かいながらも言った。
「わかったなら準備なさい。」
それを聞いたフューレンは難しい顔をしつつも、スピムについていく事にした。
フューレンはスピムと共に森を歩いていた。
そして背後には、ニッコニコのキリエルも。
「いいね遠足みたいで!」
キリエルが言うと、スピムはムスっとした顔で言う。
「アンタ達の分はないんだからね。」
「わかってるよ~」
キリエルはヘラヘラした顔で言っているので、スピムは気に入らないのか無愛想な顔。
フューレンはスピムが持つお弁当袋を見ると言う。
「カエルの干物とか入れてないよな?」
スピムはフューレンを睨みつけると、スピムの髪もフューレンを睨んだ。
キリエルは笑うと言う。
「大丈夫!僕さっき見たけどとっても美味しそうなお弁当だったよ~!」
「当たり前よッ!」
スピムが無愛想に言うと、フューレンはスピムの髪を見て言った。
「その蛇、一つ一つに命が宿ってんのか?」
するとスピムは怒り顔。
「もう!レディーに最初に聞く事がそれ!?
生きてないわよ!私の気分で動くだけ!」
フューレンはその剣幕に驚くと、キリエルは笑う。
「面白いなぁ。スピムに出会った人はみんな口を揃えてそれを聞くよ。
ちなみに僕も言った!」
「へー、だからこんな不機嫌なのか。」
スピムは早歩きし始めるので、二人はついていく。
キリエルは笑顔でフューレンに言った。
「スピムはね、牧師様に初めて会った時に『可愛らしいお洋服を着ていますね』って言われて一目惚れしちゃったらしいんだよ~
牧師様だけが唯一、スピムの髪について触れなかったんだってさ~」
キリエルはワレリーの物真似をしつつも言うと、スピムは顔を真っ赤にして言い放つ。
「ち、違うもん!
そ、そんな事言われなくたって!牧師様の素晴らしさに気づくわよ!」
「単純なんだな。」
フューレンがサラッと言うと、スピムは怒ったのか髪の毛の蛇が威嚇してきた。
キリエルは笑いながらも言う。
「スピムは牧師様の虜だよ。」
「ワレリーは口だけは上手いからな。」
「そうそう!」
キリエルが笑顔で言うと、スピムはキリエルに言い放った。
「その口に乗ったのはアンタもそうでしょ!」
「ヘイ。」
キリエルは笑っていた。
するとフューレンは聞く。
「つーか、なんでキリエルはついてきたんだ?」
「暇でしょー?」
単純な理由。
キリエルの言葉に、フューレンは軽く溜息をつくのであった。
森を抜けた所に保育園らしき建物を発見。
フューレンとキリエルは会話をしていた。
「この保育園もヘグリスメオン教会の様に森に囲まれてるんだな。」
「まあね。街中に置いてると、以前行ったアジトの人間みたいな奴等に襲われるからね。」
「森も森で危ない気がするんだけどな。」
「人手が足りなくて困る意味で危ないね。だから牧師様がよく手伝いに行くんだよ。
ここは信者であるフレノアが育った場所でもあるからね。」
「へぇ。」
そして三人は保育園を訪ねると、扉が開いてワレリーが顔を出した。
ちなみにフェオドラも顔を出してこっちを見ている。
「おはようございます皆さん、何かあったのですか?」
「ふゆーれん!」
フェオドラの一言にフューレンは鋭い視線をフェオドラに向けたが、スピムが答えた。
「えっと、牧師様とあの女の為にお弁当作ってきたの。」
それを聞くとワレリーは微笑み、優しく言う。
「わざわざありがとうございます、スピム。」
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