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02 ヘグリスメオン教会
020 フェオドラの、初めてのヘグリス。
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ワレリーはアシュターの前に来ると、魔導書を開いた。
「アシュター、どうしますか?共に来ますか?」
「え?いいの若牧師。」
「私は構いませんよ。
あなたには力もありますし…何よりも、強い意志と忠誠心があります。」
「言っとくが、俺が忠誠を誓えるのはお前じゃなくてフェオドラちゃんだ。」
「別に私でなくてもいいのです。どちらにせよ、儀式は成り立ちます。」
アシュターは黙り込む。
次にワレリーの顔を見ると、とある質問をした。
「なあ、以前フレノアに聞いたんだけどよ、お前は自分に忠誠を誓う者じゃないと悪魔にしないって聞いた。
…なんで俺なんだ?俺はお前を信頼してるつもりもないし…ましてや忠誠だなんて…」
アシュターの問いに、ワレリーはクスクスと笑ってしまう。
アシュターは眉を潜めると、ワレリーは言った。
「知りたいですか?」
その言葉に、真面目に頷くアシュター。
するとワレリーは、アシュターの耳元で優しく囁く。
その言葉を聞いたアシュターは、目を見開いてからワレリーを見つめた。
それを近くで見ていたフェオドラは首を傾げる。
「なぁに?」
しかしワレリーは人差し指をフェオドラの口にゆっくり当てた。
「フェオドラ、あなたにもいづれ教える時が来るでしょう。」
それにフェオドラは首を傾げると、ワレリーはアシュターに言う。
「あなたは共に来る覚悟はありますか?」
ワレリーに言われると、アシュターはフェオドラを見つめる。
つぶらな瞳を持つフェオドラを見つめると、アシュターは決心をつける。
「行く!俺はフェオドラちゃんと一緒に行きたい!
お前じゃ頼り無さ過ぎて、フェオドラちゃんが心配だ!」
それを聞いたワレリーは一瞬穏やかな笑みを浮かべたが、次の瞬間に怪しげな笑みを浮かべると言った。
「その心意気…オドュラが喜びます。
さあ!血を差し出しなさい!」
アシュターは躊躇わず犬歯で手を切ると、血を魔導書に塗る。
すると魔導書が光り輝くので、ワレリーは笑みを浮かべたまま言った。
「さあフェオドラ、あなたに忠誠を誓うヘグリスの誕生です…ヴィデルニオ!!」
フェオドラは魔導書が光り輝くと同時に反応する。
アシュターはその光に若干困惑していると、光はアシュターに向かった。
そして魔導書からアシュターに力が流れ込むと、魔導書の血が消えていく。
続いて魔導書の輝きも失せると、ワレリーは本を静かに閉じるのであった。
それを見ていたキリエルは感心。
「牧師様かっくいー!」
そこに空かさずフューレンは言った。
「ああ、鼻にティッシュ詰めてなかったらな。」
それを聞いてキリエルは苦笑。
アシュターとの契約が終わると、男性はワレリーに言う。
「さあ、約束だ。」
ワレリーは男性に振り向くと微笑んだ。
「約束?はて、何の事ですか?」
「はぁ!?今言ったろ!この悪魔をやる代わりにミレサを…!」
しかしワレリーは首を横に振る。
「私は彼の道を聞いただけです。フレノアを渡すとは一言も言っていません。」
相手は眉をピクピクと動かしながら唸る。
更にワレリーは続けた。
「ご安心を。アシュターはあなたの元にいる時よりも、もっと輝かしく命を燃やす事でしょう。
そう…今の彼には全てを捧げる事のできる、御主人様がいるのですから。」
すると、男性は頭に血が昇ったのかワレリーに拳を振るう。
ワレリーは男性の拳を避けると、数歩下がった。
「暴力反対です。」
「うるさいッ!この…!」
男性はポケットに手を入れると、ポケットから赤い指輪を出す。
その指輪を空に掲げると言った。
「来い【ヴァレリカ】!エサの時間だッ!」
その声と共に、空は厚い雲で覆われる。
フューレンはその雲から強大な魔力を感じた為、鳥肌が立った。
「なっ…なんつー魔力…!」
ワレリーは苦笑してしまうと言った。
「おや、本気モードですね。」
厚い雲から雷が一直線に落ち、周囲が白光る。
雷が落ちた先に、人の影。
一同の目から光の残像が消えると、その影の正体がわかる。
悪魔使いの男性と同じくらいの金髪と長い髪を持つ女性。
全体的に白い服に槍、凛々しい表情、まるで神々しい。
しかし、彼女の背中に生えているのは悪魔の翼。
悪魔使いの男性は笑った。
「どうだ!流石にアシュターもヒョロヒョロヴァンパイアもヴァレリカに勝てやしないだろ!」
するとキリエルはムスっとする。
「ちょ!ヒョロヒョロって僕に言ってるの!?ひっどーい!」
「ヴァレリカはやばいな。」
アシュターは冷静に言うと、フューレンはピンと来る。
「ヴァレリカって、一番高い懸賞金懸けられてるって言う…!」
「そうです。」
ワレリーがそう答えると、フューレンは一歩前に出た。
「手強そうだな。」
しかし、それをワレリーが止める。
「おやめなさい。
ヴァレリカは天使の光が効かない上に、天使の力を破壊するほどの力を持っています。
ヴァレリカは光と闇の力を持っています。」
それを聞いたフューレンは目を丸くした。
「は…?神力を破壊なんてできんのか…!?」
「少なくとも、ヴァレリカはこの世界に来た天使を皆殺ししています。
以前、この世界に来た天使は皆生きて帰らないと言ったでしょう。
そう…彼女が殺してしまったのですよ。」
「光を持った悪魔…」
フューレンはそう呟くと、ふと本来の目的を思い出す。
(天使の力を持つ悪魔『カオスリート』。…まさかヴァレリカ?)
フューレンは眉を潜めると、ヴァレリカは一歩前に出てフューレンを見る。
すると持っていた槍をフューレンに向けた。
槍の先が光ると、槍の先から光線が放たれるのでフューレンは避ける。
光線が当たった地面は、音を立てながら煙をあげていた。
「なんつー力だ…」
フューレンはヴァレリカを見ると、ヴァレリカは呟く。
「マスターの言う事は絶対…あなた達には消えてもらうわ。」
そう言って槍を空に掲げると、厚い雲から幾つも雷が落下してきた。
アシュターは咄嗟にみんなの為にバリアを貼ると、あまりの威力にアシュターは押しつぶされそうになっている。
「アシュター!大丈夫!?」
キリエルの言葉に、アシュターは攻撃に耐えながらも言った。
「無理…!早くなんとかしてくれ若牧師…!お前のトコに強い奴一人いんだろ…!」
それを聞いたワレリーは眉を潜めると、首を横に振る。
「それはできません。キリエル」
「はい!?」
キリエルは怯えたように返事をすると、ワレリーは言った。
「フレノアと共に、彼女と戦ってくれますか?私も全力でサポートいたします。」
キリエルは怯えてはいたが、ワレリーの真摯な表情を見ると自然と表情も同じようになる。
それから大きく頷くと言った。
「わかった!牧師様!」
ワレリーはその言葉に頷くと、保育園に向かって声を張る。
「フレノア!」
すると保育園の中からフレノアが出てきた。
「あらあら、また聖なる悪魔ちゃんが暴れてるのね。」
フレノアは余裕そうに答えると、自分の髪を纏めて結ぶ。
するとフレノアの周囲に炎が渦巻き、そのままサキュバスの姿へと変化した。
それに対し、アシュターは焦る。
「無謀だッ!悪魔二人と人間一人に何ができる!?」
「おや、フェオドラを忘れられては困ります。
それに、あなたもいるでしょう?」
ワレリーは微笑むと、アシュターは黙り込む。
フェオドラはワレリーの背中に飛んでくると、ワレリーはおんぶ紐で締めた。
「フューレン、あなたはそこで見ていなさい。
ヴァレリカの魔力は、天使にとって致命的なダメージとなりますからね。
…本当に危ない時、力を借りるかもしれません。」
「…おう。」
フューレンはそう答えると、一同は構える。
キリエルは相手の隙を探し、攻撃の準備に出るのであった。
「アシュター、どうしますか?共に来ますか?」
「え?いいの若牧師。」
「私は構いませんよ。
あなたには力もありますし…何よりも、強い意志と忠誠心があります。」
「言っとくが、俺が忠誠を誓えるのはお前じゃなくてフェオドラちゃんだ。」
「別に私でなくてもいいのです。どちらにせよ、儀式は成り立ちます。」
アシュターは黙り込む。
次にワレリーの顔を見ると、とある質問をした。
「なあ、以前フレノアに聞いたんだけどよ、お前は自分に忠誠を誓う者じゃないと悪魔にしないって聞いた。
…なんで俺なんだ?俺はお前を信頼してるつもりもないし…ましてや忠誠だなんて…」
アシュターの問いに、ワレリーはクスクスと笑ってしまう。
アシュターは眉を潜めると、ワレリーは言った。
「知りたいですか?」
その言葉に、真面目に頷くアシュター。
するとワレリーは、アシュターの耳元で優しく囁く。
その言葉を聞いたアシュターは、目を見開いてからワレリーを見つめた。
それを近くで見ていたフェオドラは首を傾げる。
「なぁに?」
しかしワレリーは人差し指をフェオドラの口にゆっくり当てた。
「フェオドラ、あなたにもいづれ教える時が来るでしょう。」
それにフェオドラは首を傾げると、ワレリーはアシュターに言う。
「あなたは共に来る覚悟はありますか?」
ワレリーに言われると、アシュターはフェオドラを見つめる。
つぶらな瞳を持つフェオドラを見つめると、アシュターは決心をつける。
「行く!俺はフェオドラちゃんと一緒に行きたい!
お前じゃ頼り無さ過ぎて、フェオドラちゃんが心配だ!」
それを聞いたワレリーは一瞬穏やかな笑みを浮かべたが、次の瞬間に怪しげな笑みを浮かべると言った。
「その心意気…オドュラが喜びます。
さあ!血を差し出しなさい!」
アシュターは躊躇わず犬歯で手を切ると、血を魔導書に塗る。
すると魔導書が光り輝くので、ワレリーは笑みを浮かべたまま言った。
「さあフェオドラ、あなたに忠誠を誓うヘグリスの誕生です…ヴィデルニオ!!」
フェオドラは魔導書が光り輝くと同時に反応する。
アシュターはその光に若干困惑していると、光はアシュターに向かった。
そして魔導書からアシュターに力が流れ込むと、魔導書の血が消えていく。
続いて魔導書の輝きも失せると、ワレリーは本を静かに閉じるのであった。
それを見ていたキリエルは感心。
「牧師様かっくいー!」
そこに空かさずフューレンは言った。
「ああ、鼻にティッシュ詰めてなかったらな。」
それを聞いてキリエルは苦笑。
アシュターとの契約が終わると、男性はワレリーに言う。
「さあ、約束だ。」
ワレリーは男性に振り向くと微笑んだ。
「約束?はて、何の事ですか?」
「はぁ!?今言ったろ!この悪魔をやる代わりにミレサを…!」
しかしワレリーは首を横に振る。
「私は彼の道を聞いただけです。フレノアを渡すとは一言も言っていません。」
相手は眉をピクピクと動かしながら唸る。
更にワレリーは続けた。
「ご安心を。アシュターはあなたの元にいる時よりも、もっと輝かしく命を燃やす事でしょう。
そう…今の彼には全てを捧げる事のできる、御主人様がいるのですから。」
すると、男性は頭に血が昇ったのかワレリーに拳を振るう。
ワレリーは男性の拳を避けると、数歩下がった。
「暴力反対です。」
「うるさいッ!この…!」
男性はポケットに手を入れると、ポケットから赤い指輪を出す。
その指輪を空に掲げると言った。
「来い【ヴァレリカ】!エサの時間だッ!」
その声と共に、空は厚い雲で覆われる。
フューレンはその雲から強大な魔力を感じた為、鳥肌が立った。
「なっ…なんつー魔力…!」
ワレリーは苦笑してしまうと言った。
「おや、本気モードですね。」
厚い雲から雷が一直線に落ち、周囲が白光る。
雷が落ちた先に、人の影。
一同の目から光の残像が消えると、その影の正体がわかる。
悪魔使いの男性と同じくらいの金髪と長い髪を持つ女性。
全体的に白い服に槍、凛々しい表情、まるで神々しい。
しかし、彼女の背中に生えているのは悪魔の翼。
悪魔使いの男性は笑った。
「どうだ!流石にアシュターもヒョロヒョロヴァンパイアもヴァレリカに勝てやしないだろ!」
するとキリエルはムスっとする。
「ちょ!ヒョロヒョロって僕に言ってるの!?ひっどーい!」
「ヴァレリカはやばいな。」
アシュターは冷静に言うと、フューレンはピンと来る。
「ヴァレリカって、一番高い懸賞金懸けられてるって言う…!」
「そうです。」
ワレリーがそう答えると、フューレンは一歩前に出た。
「手強そうだな。」
しかし、それをワレリーが止める。
「おやめなさい。
ヴァレリカは天使の光が効かない上に、天使の力を破壊するほどの力を持っています。
ヴァレリカは光と闇の力を持っています。」
それを聞いたフューレンは目を丸くした。
「は…?神力を破壊なんてできんのか…!?」
「少なくとも、ヴァレリカはこの世界に来た天使を皆殺ししています。
以前、この世界に来た天使は皆生きて帰らないと言ったでしょう。
そう…彼女が殺してしまったのですよ。」
「光を持った悪魔…」
フューレンはそう呟くと、ふと本来の目的を思い出す。
(天使の力を持つ悪魔『カオスリート』。…まさかヴァレリカ?)
フューレンは眉を潜めると、ヴァレリカは一歩前に出てフューレンを見る。
すると持っていた槍をフューレンに向けた。
槍の先が光ると、槍の先から光線が放たれるのでフューレンは避ける。
光線が当たった地面は、音を立てながら煙をあげていた。
「なんつー力だ…」
フューレンはヴァレリカを見ると、ヴァレリカは呟く。
「マスターの言う事は絶対…あなた達には消えてもらうわ。」
そう言って槍を空に掲げると、厚い雲から幾つも雷が落下してきた。
アシュターは咄嗟にみんなの為にバリアを貼ると、あまりの威力にアシュターは押しつぶされそうになっている。
「アシュター!大丈夫!?」
キリエルの言葉に、アシュターは攻撃に耐えながらも言った。
「無理…!早くなんとかしてくれ若牧師…!お前のトコに強い奴一人いんだろ…!」
それを聞いたワレリーは眉を潜めると、首を横に振る。
「それはできません。キリエル」
「はい!?」
キリエルは怯えたように返事をすると、ワレリーは言った。
「フレノアと共に、彼女と戦ってくれますか?私も全力でサポートいたします。」
キリエルは怯えてはいたが、ワレリーの真摯な表情を見ると自然と表情も同じようになる。
それから大きく頷くと言った。
「わかった!牧師様!」
ワレリーはその言葉に頷くと、保育園に向かって声を張る。
「フレノア!」
すると保育園の中からフレノアが出てきた。
「あらあら、また聖なる悪魔ちゃんが暴れてるのね。」
フレノアは余裕そうに答えると、自分の髪を纏めて結ぶ。
するとフレノアの周囲に炎が渦巻き、そのままサキュバスの姿へと変化した。
それに対し、アシュターは焦る。
「無謀だッ!悪魔二人と人間一人に何ができる!?」
「おや、フェオドラを忘れられては困ります。
それに、あなたもいるでしょう?」
ワレリーは微笑むと、アシュターは黙り込む。
フェオドラはワレリーの背中に飛んでくると、ワレリーはおんぶ紐で締めた。
「フューレン、あなたはそこで見ていなさい。
ヴァレリカの魔力は、天使にとって致命的なダメージとなりますからね。
…本当に危ない時、力を借りるかもしれません。」
「…おう。」
フューレンはそう答えると、一同は構える。
キリエルは相手の隙を探し、攻撃の準備に出るのであった。
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