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04 大家族
037 ワレリー、父との対面。
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ワレリーはギルドの受付で待っていると、緊急放送が流れた。
「緊急事態発生。直ちにお客様は外に避難してください。」
放送と共に、客は外へ走り出して口々に言う。
「なんだなんだ!?」
「中で捕まってる凶悪な賞金首が脱走でも図ってるのかな?」
「どちらにせよ早く避難しないと飛び火食らうぞ!」
ワレリーも客に流れて外に出ると、辺りを見回す。
(モルビス達はまだ帰ってきていないようですね…ギルドの外を一周してきましょうか。)
ワレリーはギルドの外を一周する事にし、ギルドの裏側まで行った途端に気づいた。
ジェミヤンとオリガが人を避難させている所を。
ワレリーは驚いた表情をし、更にはファルケを見て目を丸くした。
「これはフューレンの…。なぜ彼等が人の避難を…?」
再びジェミヤン達に視線を向けると、ワレリーは引き返す。
ギルド内にはまだ客がいるのか、まちまちと人が出てきていた。
ワレリーは小走りで再びギルド内に入ると、人に紛れつつも奥を目指す。
ギルドの階段前には避難を誘導するギルドの人間がおり、正面突破するのは不可能。
(ここは駄目ですか。)
ワレリーは階段付近の部屋に入り、窓の外を見る。
外から建物の窓の位置を確認した。
斜め上に見える窓の上には、如何にも丈夫そうなパイプが通っている。
それからフェオドラを背負う為に使っている紐を用意し、ダガーも併せて用意。
紐をダガーに結び、紐を結んだダガーを窓の外で構えた。
ワレリーはダガーをパイプに向けて投げ、見事パイプに紐を通す。
そしてダガーの重みを使って通した紐を手元に持っていき、ダガーを取り外した。
次に紐の両端を結ぶと、ワレリーはその紐を掴んで登り始めたのだ。
紐を伝って上の窓に行くのは容易く、あっという間に上の窓に到着したワレリー。
中に入ると紐を解き、再び手元に。
どうやらワレリーが入ってきた窓は階段の踊り場にある窓。
踊り場という事で窓の位置が低かった為、この作戦が成功したという訳だ。
窓の右手には下り階段、その先には先程の階段にいた避難誘導するギルドの人間。
ワレリーは彼等を無視し、そのまま上へと目指した。
次の階に着くと、ギルドの人間の話し声が聞こえる。
「ヤバイなあの人間。魔法も魔術も使えないのに俺達を押してんぞ!」
「全勢力を六階に回せ!あの傭兵一家を皆殺しにするんだ!」
それを聞くと、ワレリーは険しい表情を見せた。
ワレリーは急いで六階へと向かう。
その途中、先から階段を降りる物音を聞いたワレリー。
ワレリーはすぐに今いる階の死角へと隠れた。
案の定ギルドの人間が降りており、会話をしている。
「そう言えば傭兵一家の家族を二人くらい捕獲していたろ?人質にできんじゃねぇか?」
「お!じゃあ今すぐ連れ出さないと。どこに今いるっけ?」
「金持ち専用の寝室じゃね?確か女が欲しいって言って連れてったとか。」
「じゃあもう一回七階に行かねぇとじゃん。」
そう言ってギルドの人間二人が再び上の階を目指そうとした時、ワレリーは背後から一人の人間の首を切る。
「うわあああっ!!」
倒れる仲間にもう一人は驚いていると、後ろから首を押さえつけられ刃物を突きつけられた。
「その寝室とは七階のどこです?答えなさい。」
相手は冷汗を浮かべながらも聞く。
「お前一体…!」
「答えなさい。」
ワレリーは質問だけをするので、相手は呟く。
「一番北の扉から二番目…!」
それを聞くと、ワレリーは無情にも相手の首を切った。
「あああ…!!」
ワレリーは相手を引きずり、近くの窓からそのまま落としてしまう。
先程切った相手も同様に落とすと、ワレリーは七階へと向かった。
ワレリーは七階に着くと、まずは北の方角を探すが…
「おや、北はどちらでしょうか。」
方角が分からないワレリー。
とりあえず手当たり次第端から二番目の部屋を探してみる事に。
この階の部屋はどれもお客用の為か、既に無人。
ワレリーはどの部屋も空いているのを見る。
(既に連れて行かれたか…?)
そう言って最後の部屋へと向かう途中、男性に声をかけられる。
「お!」
その声にダガーを構えて振り返るワレリー。
(気配に気付かなかった…!一体何者…!)
ワレリーが見た先には、なんとフロル父。
ワレリーは目を丸くした。
フロル父はワレリーを見ると、眩しい位に目を輝かせた。
「【マリヤ】…!愛しのマリヤー!」
フロル父はワレリーに飛び込んでくるので、ワレリーはフロル父にダガーを無情にも突き立てる。
フロル父はニコニコしたまま足を止めると、ワレリーは言った。
「お父様、私はお母様ではありません。ワレリーです。」
フロル父はそれを聞くと、目を丸くしてから笑う。
「なーんだワレリーか!相変わらずマリヤにそっくりでわからなかったぞ!久々に会ったなぁ!親子の再会だぁ!」
なんとフューレンが考えていた通り、ワレリーはフロル達の兄弟だったのだ。
ワレリーはダガーを下ろすと、フロル父に言う。
「まさかこんな所で家族の生存を知るなんて思ってもいませんでした。」
「まあまあ!さ、家族に会いに行こう!て言うか…【ガリーナ】ちゃんは?」
ガリーナ、この名前にワレリーは強く反応した。
一瞬にしてワレリーの表情が青ざめたのだ。
フロル父は珍しく驚いた顔をし、ワレリーに手を伸ばして聞く。
「まさか…」
ワレリーはその手を叩き払うと言った。
「そのまさかです。…申し訳ありませんお父様、私は兄弟に顔を合わせるつもりはありません。」
フロル父は驚いたまま手を下ろすと、深く考え込む。
「ワレリーが理由もなく会わないと言うのは考えられないからな。きっと深い理由があるんだろう。うーん……」
フロル父は考え込むと、ワレリーは言った。
「お父様はここに何をしに来たのですか?」
「キーラとアンゲリーナを助けに来た。あとはここにいる捕まった人々を助けに。
あとはギルドのトップの首を狩る事かなぁ。」
「そうですか…」
ワレリーはフェルケの事も一瞬頭に過ぎったが、フューレンの事は聞かずに言う。
「二人を助けるのに、ギルドの全軍を相手にするのは無理があるでしょう。
できる限りならば、私も手伝います。」
「ホント!?」
フロル父は嬉しそう。
ワレリーは頷くと、フロル父は自分が羽織っていたポンチョマントをワレリーに渡す。
ワレリーはマントを手に取ると、フロル父は言った。
「家族に顔を合わせたくないなら、これでも羽織っとけ。応援よろしくな!」
フロル父はそれだけ言い残すと、さっさと立ち去ってしまう。
ワレリーは父の後ろ姿を見ると、少しだけ微笑んでから呟いた。
「相変わらずせっかちですね。息子のお礼くらい聞いてから立ち去って欲しいものです。」
ワレリーはそう呟くと、ポンチョマントを羽織って顔を隠すと再び出発した。
「緊急事態発生。直ちにお客様は外に避難してください。」
放送と共に、客は外へ走り出して口々に言う。
「なんだなんだ!?」
「中で捕まってる凶悪な賞金首が脱走でも図ってるのかな?」
「どちらにせよ早く避難しないと飛び火食らうぞ!」
ワレリーも客に流れて外に出ると、辺りを見回す。
(モルビス達はまだ帰ってきていないようですね…ギルドの外を一周してきましょうか。)
ワレリーはギルドの外を一周する事にし、ギルドの裏側まで行った途端に気づいた。
ジェミヤンとオリガが人を避難させている所を。
ワレリーは驚いた表情をし、更にはファルケを見て目を丸くした。
「これはフューレンの…。なぜ彼等が人の避難を…?」
再びジェミヤン達に視線を向けると、ワレリーは引き返す。
ギルド内にはまだ客がいるのか、まちまちと人が出てきていた。
ワレリーは小走りで再びギルド内に入ると、人に紛れつつも奥を目指す。
ギルドの階段前には避難を誘導するギルドの人間がおり、正面突破するのは不可能。
(ここは駄目ですか。)
ワレリーは階段付近の部屋に入り、窓の外を見る。
外から建物の窓の位置を確認した。
斜め上に見える窓の上には、如何にも丈夫そうなパイプが通っている。
それからフェオドラを背負う為に使っている紐を用意し、ダガーも併せて用意。
紐をダガーに結び、紐を結んだダガーを窓の外で構えた。
ワレリーはダガーをパイプに向けて投げ、見事パイプに紐を通す。
そしてダガーの重みを使って通した紐を手元に持っていき、ダガーを取り外した。
次に紐の両端を結ぶと、ワレリーはその紐を掴んで登り始めたのだ。
紐を伝って上の窓に行くのは容易く、あっという間に上の窓に到着したワレリー。
中に入ると紐を解き、再び手元に。
どうやらワレリーが入ってきた窓は階段の踊り場にある窓。
踊り場という事で窓の位置が低かった為、この作戦が成功したという訳だ。
窓の右手には下り階段、その先には先程の階段にいた避難誘導するギルドの人間。
ワレリーは彼等を無視し、そのまま上へと目指した。
次の階に着くと、ギルドの人間の話し声が聞こえる。
「ヤバイなあの人間。魔法も魔術も使えないのに俺達を押してんぞ!」
「全勢力を六階に回せ!あの傭兵一家を皆殺しにするんだ!」
それを聞くと、ワレリーは険しい表情を見せた。
ワレリーは急いで六階へと向かう。
その途中、先から階段を降りる物音を聞いたワレリー。
ワレリーはすぐに今いる階の死角へと隠れた。
案の定ギルドの人間が降りており、会話をしている。
「そう言えば傭兵一家の家族を二人くらい捕獲していたろ?人質にできんじゃねぇか?」
「お!じゃあ今すぐ連れ出さないと。どこに今いるっけ?」
「金持ち専用の寝室じゃね?確か女が欲しいって言って連れてったとか。」
「じゃあもう一回七階に行かねぇとじゃん。」
そう言ってギルドの人間二人が再び上の階を目指そうとした時、ワレリーは背後から一人の人間の首を切る。
「うわあああっ!!」
倒れる仲間にもう一人は驚いていると、後ろから首を押さえつけられ刃物を突きつけられた。
「その寝室とは七階のどこです?答えなさい。」
相手は冷汗を浮かべながらも聞く。
「お前一体…!」
「答えなさい。」
ワレリーは質問だけをするので、相手は呟く。
「一番北の扉から二番目…!」
それを聞くと、ワレリーは無情にも相手の首を切った。
「あああ…!!」
ワレリーは相手を引きずり、近くの窓からそのまま落としてしまう。
先程切った相手も同様に落とすと、ワレリーは七階へと向かった。
ワレリーは七階に着くと、まずは北の方角を探すが…
「おや、北はどちらでしょうか。」
方角が分からないワレリー。
とりあえず手当たり次第端から二番目の部屋を探してみる事に。
この階の部屋はどれもお客用の為か、既に無人。
ワレリーはどの部屋も空いているのを見る。
(既に連れて行かれたか…?)
そう言って最後の部屋へと向かう途中、男性に声をかけられる。
「お!」
その声にダガーを構えて振り返るワレリー。
(気配に気付かなかった…!一体何者…!)
ワレリーが見た先には、なんとフロル父。
ワレリーは目を丸くした。
フロル父はワレリーを見ると、眩しい位に目を輝かせた。
「【マリヤ】…!愛しのマリヤー!」
フロル父はワレリーに飛び込んでくるので、ワレリーはフロル父にダガーを無情にも突き立てる。
フロル父はニコニコしたまま足を止めると、ワレリーは言った。
「お父様、私はお母様ではありません。ワレリーです。」
フロル父はそれを聞くと、目を丸くしてから笑う。
「なーんだワレリーか!相変わらずマリヤにそっくりでわからなかったぞ!久々に会ったなぁ!親子の再会だぁ!」
なんとフューレンが考えていた通り、ワレリーはフロル達の兄弟だったのだ。
ワレリーはダガーを下ろすと、フロル父に言う。
「まさかこんな所で家族の生存を知るなんて思ってもいませんでした。」
「まあまあ!さ、家族に会いに行こう!て言うか…【ガリーナ】ちゃんは?」
ガリーナ、この名前にワレリーは強く反応した。
一瞬にしてワレリーの表情が青ざめたのだ。
フロル父は珍しく驚いた顔をし、ワレリーに手を伸ばして聞く。
「まさか…」
ワレリーはその手を叩き払うと言った。
「そのまさかです。…申し訳ありませんお父様、私は兄弟に顔を合わせるつもりはありません。」
フロル父は驚いたまま手を下ろすと、深く考え込む。
「ワレリーが理由もなく会わないと言うのは考えられないからな。きっと深い理由があるんだろう。うーん……」
フロル父は考え込むと、ワレリーは言った。
「お父様はここに何をしに来たのですか?」
「キーラとアンゲリーナを助けに来た。あとはここにいる捕まった人々を助けに。
あとはギルドのトップの首を狩る事かなぁ。」
「そうですか…」
ワレリーはフェルケの事も一瞬頭に過ぎったが、フューレンの事は聞かずに言う。
「二人を助けるのに、ギルドの全軍を相手にするのは無理があるでしょう。
できる限りならば、私も手伝います。」
「ホント!?」
フロル父は嬉しそう。
ワレリーは頷くと、フロル父は自分が羽織っていたポンチョマントをワレリーに渡す。
ワレリーはマントを手に取ると、フロル父は言った。
「家族に顔を合わせたくないなら、これでも羽織っとけ。応援よろしくな!」
フロル父はそれだけ言い残すと、さっさと立ち去ってしまう。
ワレリーは父の後ろ姿を見ると、少しだけ微笑んでから呟いた。
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