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06 忍び寄る悪魔
051 精霊使いの道を行くなら。
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フューレンとキリエルは、アイナに連れられて魔術科学園の庭に来ていた。
休みを謳歌する生徒達で庭はいっぱい。
思わずフューレンは言った。
「客が多いな。みんな勉強熱心って事か。」
その言葉に対し、キリエルは言う。
「違うよ。魔術科学園内では外と違って殺人や傷害は処罰される、ここだと襲われる心配もないから来るんだ。」
「今じゃ魔術科学園も、安全な遊び場になっちゃったもんね。昔と比べたら真面目な生徒は少ないわ。」
アイナの言葉に対し、キリエルは目を丸くした。
「昔と比べたらって…アイナはいくつ?」
アイナはその言葉にギクッとしてしまうと、愛想笑いをした。
それから二人から視線を逸らして言う。
「おじいちゃんから聞いたの!昔は真面目な人が多かったって!」
「へ~」
フューレンは意味深な反応を見せると、ついついアイナはフューレンを見てしまう。
フューレンは少々怪しい人を見るかのようにこちらを見つめている。
アイナは焦り、次はキリエルの様子を見た。
対しキリエルは、アイナの言葉を信じきって目がキラキラしていた。
「すげぇ…!時代を感じるよね!僕そういうの鳥肌立つ~!」
思わずアイナは呆れてしまい、深い溜息をついた。
(あのキュースが鋭いわけないわよね…)
キリエルはウキウキしている様子で、フューレンも思わず軽く溜息をついた。
それからフューレンは本題に入る。
「で、共鳴の事なんだが…」
「召喚術は共鳴を齧ってる。ただそれは、完璧な精霊使いとなった召喚術師だけの特徴よ。」
「完璧な召喚術師…?」
フューレンが言うと、アイナは続けた。
「精霊の力を完全に引き出すのは、術師の力だけでは無理なのよ。
精霊にも心がある。精霊の心を解く事が、何より力を引き出すきっかけになるわ。」
フューレンが思わず難しい顔をすると、アイナは苦笑。
それからアイナは言った。
「フューレンは友情とか愛情とか、無縁そうだもんね!ホント、力はあるのに勿体無いわ~!」
「悪かったな。」
フューレンが言うと、キリエルはニコニコで言う。
「でもさ、フューレンの精霊であるセイレーンはとってもフューレンに懐いているよ?」
アイナは興味深く思ったのか、フューレンに言った。
「出してもらえる?」
「おう。」
フューレンは腰のポケットに入れていたメモ帳とペンを取ると、陣を描いた。
「いでよセイレーン!」
陣は光り輝き、セイレーンが姿を表す。
セイレーンは呼ばれると同時に、穏やかな笑みを向けてくれた。
アイナはセイレーンを見ると、一度頷く。
「穏やかな性格ね、人懐っこいセイレーンだったのね。」
「見ただけでわかるのか?」
フューレンが言うと、アイナはセイレーンを見た。
セイレーンは早速、キリエルと遊び始めている。
「あれを見たらね…。それに、フューレンに懐く精霊だなんて心の広い子しか思いつかないし。」
「はぁ!?なんてった!」
フューレンは怒ると、アイナは笑った。
次にアイナはフューレンに言う。
「でもセイレーン以外で、フューレンの思う通りに力を発揮する子は少ないと思うけど。」
フューレンは図星なのか息を詰まらせると、アイナは笑顔。
「フューレンの性格なら、精霊使いになれるのも夢のまた夢かもね。」
「うるさい!」
フューレンは考え込んでしまうと、アイナはフューレンを見た。
キリエルの笑い声が聞こえる中、アイナは頭を悩ませるフューレンを見つめていた。
アイナは溜息をつき、それからフューレンに言う。
「仕方ないわ。あなたが召喚する精霊は、どれも遠くに居る赤の他人。
そんなに精霊使いに一歩近づきたければ、身内を精霊として召喚する練習をしなさい。」
フューレンはアイナの方を見ると、続いてアイナは言った。
「精霊使いに近づく事…それこそが、共鳴を得る第一歩になる。
あなたの知りたい共鳴が、自分の力で知る事ができるかもよ。」
フューレンはその言葉に眉を潜めると、やがて決心したのか言う。
「そうだな、やるしかないな。」
アイナはフューレンのやる気を感じると笑顔。
アイナはキリエルを見てから言った。
「キュースは悪魔なんでしょ?あの子は人懐っこいし、あの子で試してみたらいいじゃない。」
「人懐っこかったらセイレーンと変わらないだろ」
フューレンの言葉にごもっともと思ってしまうアイナ。
アイナは笑みを見せると言う。
「他に知り合いの悪魔とかいる?」
「…心当たりはある。」
「あらそう。」
アイナはつまらなそうな顔をすると、フューレンはキリエルの方に来た。
キリエルはフューレンを見ると、フューレンは言った。
「一度教会に帰るぞ。」
「え!?もう!?もうちょっと遊んでこ!」
「じゃあお前だけでもそこで遊んでろ。」
「ヤだよ!」
キリエルは急いでフューレンに追いつこうとし、セイレーンもフューレンの後を追った。
フューレンはセイレーンを元の世界に返そうとするが、キリエルはフューレンの手に手を乗せて止める。
フューレンはキリエルを見ると、キリエルは言った。
「もうちょっと一緒にいようよ。精霊さんと仲良くなるんでしょ?」
フューレンは大人しくなり、少し考えてから言う。
「そうだな。」
「やりぃ!」
キリエルは喜び、セイレーンも喜んだ。
それに対し、フューレンは微妙な表情。
「キリエルに乗せられた感じがして嫌だな、やっぱり返しとくか?」
「えぇ!?」
キリエルは絶望し、セイレーンも同じ顔をする。
二人は似た者同士なのかと、フューレンは溜息をついた。
そこにアイナがやってくる。
「私も来ていい?」
「いいよ!」
キリエルが言うので、フューレンはアイナをじっと見る。
アイナは驚いて顔を真っ赤に。
「なっ、なに?」
あまりにもじっと見つめられるので、アイナは少々恍惚とした表情を見せた。
「まさかフューレン…」
フューレンはアイナから目を逸らすと、教会に向かって歩き出して言う。
「まあいいか。」
「はぁい!?」
アイナは軽く流された気がして、怒りが込み上げる。
フューレンは何も答えず帰るので、アイナは怒りに任せて早歩き。
キリエルは両手の人差し指と親指を使って四角を作ると、それを覗き始める。
「これは…!アイナはフューレンに恋をしている…!?」
セイレーンも真似をして覗いていた。
アイナは顔を赤くしてフューレンを見つめ、フューレンは気にせず帰路を歩くだけ。
思わずキリエルは笑顔。
「これは人肌脱がないといけませんな~!」
休みを謳歌する生徒達で庭はいっぱい。
思わずフューレンは言った。
「客が多いな。みんな勉強熱心って事か。」
その言葉に対し、キリエルは言う。
「違うよ。魔術科学園内では外と違って殺人や傷害は処罰される、ここだと襲われる心配もないから来るんだ。」
「今じゃ魔術科学園も、安全な遊び場になっちゃったもんね。昔と比べたら真面目な生徒は少ないわ。」
アイナの言葉に対し、キリエルは目を丸くした。
「昔と比べたらって…アイナはいくつ?」
アイナはその言葉にギクッとしてしまうと、愛想笑いをした。
それから二人から視線を逸らして言う。
「おじいちゃんから聞いたの!昔は真面目な人が多かったって!」
「へ~」
フューレンは意味深な反応を見せると、ついついアイナはフューレンを見てしまう。
フューレンは少々怪しい人を見るかのようにこちらを見つめている。
アイナは焦り、次はキリエルの様子を見た。
対しキリエルは、アイナの言葉を信じきって目がキラキラしていた。
「すげぇ…!時代を感じるよね!僕そういうの鳥肌立つ~!」
思わずアイナは呆れてしまい、深い溜息をついた。
(あのキュースが鋭いわけないわよね…)
キリエルはウキウキしている様子で、フューレンも思わず軽く溜息をついた。
それからフューレンは本題に入る。
「で、共鳴の事なんだが…」
「召喚術は共鳴を齧ってる。ただそれは、完璧な精霊使いとなった召喚術師だけの特徴よ。」
「完璧な召喚術師…?」
フューレンが言うと、アイナは続けた。
「精霊の力を完全に引き出すのは、術師の力だけでは無理なのよ。
精霊にも心がある。精霊の心を解く事が、何より力を引き出すきっかけになるわ。」
フューレンが思わず難しい顔をすると、アイナは苦笑。
それからアイナは言った。
「フューレンは友情とか愛情とか、無縁そうだもんね!ホント、力はあるのに勿体無いわ~!」
「悪かったな。」
フューレンが言うと、キリエルはニコニコで言う。
「でもさ、フューレンの精霊であるセイレーンはとってもフューレンに懐いているよ?」
アイナは興味深く思ったのか、フューレンに言った。
「出してもらえる?」
「おう。」
フューレンは腰のポケットに入れていたメモ帳とペンを取ると、陣を描いた。
「いでよセイレーン!」
陣は光り輝き、セイレーンが姿を表す。
セイレーンは呼ばれると同時に、穏やかな笑みを向けてくれた。
アイナはセイレーンを見ると、一度頷く。
「穏やかな性格ね、人懐っこいセイレーンだったのね。」
「見ただけでわかるのか?」
フューレンが言うと、アイナはセイレーンを見た。
セイレーンは早速、キリエルと遊び始めている。
「あれを見たらね…。それに、フューレンに懐く精霊だなんて心の広い子しか思いつかないし。」
「はぁ!?なんてった!」
フューレンは怒ると、アイナは笑った。
次にアイナはフューレンに言う。
「でもセイレーン以外で、フューレンの思う通りに力を発揮する子は少ないと思うけど。」
フューレンは図星なのか息を詰まらせると、アイナは笑顔。
「フューレンの性格なら、精霊使いになれるのも夢のまた夢かもね。」
「うるさい!」
フューレンは考え込んでしまうと、アイナはフューレンを見た。
キリエルの笑い声が聞こえる中、アイナは頭を悩ませるフューレンを見つめていた。
アイナは溜息をつき、それからフューレンに言う。
「仕方ないわ。あなたが召喚する精霊は、どれも遠くに居る赤の他人。
そんなに精霊使いに一歩近づきたければ、身内を精霊として召喚する練習をしなさい。」
フューレンはアイナの方を見ると、続いてアイナは言った。
「精霊使いに近づく事…それこそが、共鳴を得る第一歩になる。
あなたの知りたい共鳴が、自分の力で知る事ができるかもよ。」
フューレンはその言葉に眉を潜めると、やがて決心したのか言う。
「そうだな、やるしかないな。」
アイナはフューレンのやる気を感じると笑顔。
アイナはキリエルを見てから言った。
「キュースは悪魔なんでしょ?あの子は人懐っこいし、あの子で試してみたらいいじゃない。」
「人懐っこかったらセイレーンと変わらないだろ」
フューレンの言葉にごもっともと思ってしまうアイナ。
アイナは笑みを見せると言う。
「他に知り合いの悪魔とかいる?」
「…心当たりはある。」
「あらそう。」
アイナはつまらなそうな顔をすると、フューレンはキリエルの方に来た。
キリエルはフューレンを見ると、フューレンは言った。
「一度教会に帰るぞ。」
「え!?もう!?もうちょっと遊んでこ!」
「じゃあお前だけでもそこで遊んでろ。」
「ヤだよ!」
キリエルは急いでフューレンに追いつこうとし、セイレーンもフューレンの後を追った。
フューレンはセイレーンを元の世界に返そうとするが、キリエルはフューレンの手に手を乗せて止める。
フューレンはキリエルを見ると、キリエルは言った。
「もうちょっと一緒にいようよ。精霊さんと仲良くなるんでしょ?」
フューレンは大人しくなり、少し考えてから言う。
「そうだな。」
「やりぃ!」
キリエルは喜び、セイレーンも喜んだ。
それに対し、フューレンは微妙な表情。
「キリエルに乗せられた感じがして嫌だな、やっぱり返しとくか?」
「えぇ!?」
キリエルは絶望し、セイレーンも同じ顔をする。
二人は似た者同士なのかと、フューレンは溜息をついた。
そこにアイナがやってくる。
「私も来ていい?」
「いいよ!」
キリエルが言うので、フューレンはアイナをじっと見る。
アイナは驚いて顔を真っ赤に。
「なっ、なに?」
あまりにもじっと見つめられるので、アイナは少々恍惚とした表情を見せた。
「まさかフューレン…」
フューレンはアイナから目を逸らすと、教会に向かって歩き出して言う。
「まあいいか。」
「はぁい!?」
アイナは軽く流された気がして、怒りが込み上げる。
フューレンは何も答えず帰るので、アイナは怒りに任せて早歩き。
キリエルは両手の人差し指と親指を使って四角を作ると、それを覗き始める。
「これは…!アイナはフューレンに恋をしている…!?」
セイレーンも真似をして覗いていた。
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