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07 悪魔に産まれた事
071 教会のみんなに話すべきか。
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大魔導師から知らされた真実に驚愕するフューレン。
フューレンは言った。
「カオスリートが、ヴァレリカを倒す為に必要な力だって…?
お前がカオスリートを探している理由…
まさかヴァレリカの存在を、自分を脅かす存在だからって消したいとかじゃねぇよな…?」
すると大魔導師は言った。
「まあ端的に言えばそうなるね。
でも、君も他人事じゃないだろうフューレン。」
フューレンはそれを聞いて考える。
(確かにヴァレリカが天界を滅ぼす気なら、全力で止めるしか他ねぇ。
俺の故郷であり、まだ母さんもいる天界を滅ぼさせる訳には…!)
すると大魔導師は続けた。
「今、この世界では革命が始まっているだろう?」
「あ?ああ、賞金首制度廃止運動の事か?」
「そうだよ。それと同時にね、今まで人々を惨殺してきた極悪人を処刑しようって要望も強まっていてね。」
フューレンは驚いた顔。
「は…!?それって…!俺もアウトだがワレリー達も相当…!」
「そうだね。まあ一人や二人くらいなら許されるみたいだよ。
問題なのは金の為に人々を惨殺するする人間や悪魔だからね。」
それでもフューレンの表情は優れない。
(つまりワレリーにスピムにモルビスにフレノアにフェオドラまで…キリエルとケリス以外は全員当てはまるんじゃないのか!?)
「でも人間だけじゃ圧倒的力不足、悪魔は裁ききれないだろう?
だから人間達はねぇ、ここに天使を連れてきて裁いて欲しいって僕にお願いしてきたんだよ。」
「天使?」
「うん。だから私はこれから天界に行ってね、話をつけに行きたい。」
「へぇ。」
「それでねー、天界は使いを送る前に視察の天使を送るんだって。
視察の天使が『OK』を出したら、天使は来てくれるらしいんだけど…フューレン?」
「は?まさか俺にやれって?
言っとくが、視察は視察の仕事をしてる天使に…」
フューレンはそこまで言ったが、大魔導師に言葉を阻まれてしまう。
「大丈夫だ、別に書類を書いて提出するわけじゃない。
ただフューレンが『OK』を僕に言えばいいだけさ。無駄な苦労はかけないよ。」
「そうか?じゃあいいけど。」
すると大魔導師は、フューレンに顔を近づけて言った。
「ありがとフューレン。OKって事で私は失礼するね。」
「お、おい!もう帰るのか!?」
フューレンが言うと、最後に大魔導師は言う。
「天使の裁きが終わったら、その時はフューレンも天界に帰れるよう手続きしておこう。」
それを聞いたフューレンは目を丸くした。
そして大魔導師が立ち去るので、声を掛けるまもなくフューレンは立ち尽くしていた。
(あの制度を廃止して…この世界が平和になったら…俺は帰れるって事か…
いやでも待て、天使の裁判が始まったとして、天使の力も悪魔の力も効かないヴァレリカはどう処罰するんだ?
多分捕まえる事も難しいんじゃないのか。)
フューレンは難しい表情をしながらも考えていた。
するとフューレンは、先程大魔導師が着席していた席の机に目が行った。
その机の上には、一枚の手紙が。
宛先を見ると、それはフューレンへの手紙だった。
しかも、故郷の母親からの。
(母さんからの…!?そう言や、手紙送ってから返事が来ないと思っていたんだ!
アイツが隠し持ってたのか…!)
フューレンは一度手紙を胸ポケットにしまい、仕事に集中する事にした。
そして仕事が終わったフューレン。
フューレンは帰り道を歩きながらも、母親の手紙を見ていた。
母親の手紙を見ると、フューレンは安堵の溜息。
(そっか…天界の奴等には知らせてくれたみたいだな…良かった…)
それからフューレンは険しい顔を見せた。
(大魔導師の話は、もう世間には知れ渡っているんだろうか。いや、知れ渡っていたら今頃大騒ぎか。
悪魔ばっかりいるこの世界に、天使が現れるとなればな…
これは教会の奴等に言うべきか…?いや、大騒ぎになるな、ほぼ全員処罰を喰らう事になるし…
当然の報いっちゃ当然の報いなんだが…)
フューレンはヘグリスメオン教会のみんなを思い出すと、眉を潜めた。
(なんだか煮え切らないな。)
フューレンは帰宅。
教会のみんなはいつも通り自分のやりたい事をやっている様子だった。
フューレンは表情は優れなくとも、ワレリーの部屋を訪ねる。
(ワレリーだけにも…伝えておくべきか…?)
扉にノックしようとするが、留まるフューレン。
フューレンは頭を抱えた。
(いやでも、ワレリーって意外と突飛な行動するから言ったら何するかわかんないんだよな…
呆気なく自棄になっちまうし、言わない方が…)
その時だ。
風呂場の方からケリスの悲鳴が聞こえた。
「ケリス!?」
フューレンは思わず走り、風呂場へ駆け込んだ。
扉を開くと、フューレンはその壮絶な現場に息を飲んだ。
風呂の床が血だらけなのだ。
それだけではない。
上半身裸のワレリーが、ケリスの上に覆い被さっている。
ちなみにケリスはちゃんと服を着ていた。
ケリスは顔を真っ赤にしながら目をぐるぐるに回していた。
そして肝心のワレリーはというと、気絶している様子だった。
フューレンは言う。
「そういう趣味だったのかワレリー…」
しかしケリスは言った。
「どういう趣味ですか!」
ケリスはワレリーを起き上がらせると、困った顔。
フューレンはふざけるのをやめて言う。
「で、一体どうしたんだ?ワレリーは入浴中…ってわけでもなさそうだが。」
すると、フューレンはワレリーの腕の傷に気づいた。
深い傷で、そこから血を流している。
床が血だらけだったのは、ワレリーの腕から流れているからだった。
「どうしたんだ!」
フューレンはすぐにタオルを持ってきて血を止めると、ケリスは小声で言う。
「魔力に侵された血を…抜いていたんです。」
「は?」
フューレンが言うと、ケリスは続ける。
「牧師様は、ケリス達悪魔と関わりを持っています。
人間は悪魔と多く関わりを持つと、悪魔の魔力に強く影響されるんです。
血が魔力に侵されれば、その人間も悪魔になってしまうんですよ。」
「なるほど、だから血を抜くのか…」
「はい。ケリスは魔力に侵された血をある程度抜く事ができるので、いつもこうして牧師様の血を抜いているんです。
だから…」
「だから?」
するとケリスは顔を真っ赤にして言った。
「牧師様とそういう関係ではありません…!」
それに対し、フューレンは呆れた顔。
「ケリスは男だろ。」
そう言われると、ケリスは目を丸くした。
「え、ケリスは女です。」
「女?」
フューレンは思わず目を剥くと、ケリスは頷く。
ケリスはワレリーの血が大体止まった事を知ると、ワレリーを背中で抱えた。
「たまに皆さん勘違いしますが、ケリスは女ですよ!」
「そっか、勘違いしててすまないな。」
「いえいえ、いつもの事なので。
さ、牧師様をお部屋に…」
ケリスは風呂場から出て、シャワーで床の血を洗い流した。
ワレリーの体もしっかり拭き、廊下に出ようとすると…
その外には、スピムとフレノアがいた。
二人とも真剣な眼差しで、ケリスを見ていた。
「ひっ…」
ケリスが怯えると、フレノアが言った。
「待ちなさいケリス。今の話は本当?牧師様がいつも血を抜いてらっしゃるって。」
「そんな事したら、牧師様の体に大きな負担がかかるじゃない!」
スピムにも言われ、ケリスは涙目になって震える。
ケリスはワレリーを抱える手を握り締めて言った。
「で、でも…これが牧師様の願いです…!」
「確かに魔族になりたくないのはわかるけれど…!それでもアタシ達に一言言ってくれればいいじゃない。
そしたらアタシ達だって牧師様の事…もっと気づかえたのに…」
フレノアが悲しそうに言うので、ケリスは反省した顔。
「ごめんなさい…、でも、牧師様の言いつけだったもので…」
ケリスの言葉に、スピムは怒りを表情を見せた。
「ケリスは『でも』って、いっつも『牧師様が言ったから』って!
いくら牧師様が主人だからといって、全部全部聞き従う事ないじゃない!牧師様のお体に関係ある事なら尚更よ!
もっと私達を頼ってくれてもいいじゃない…!」
その言葉に、ケリスは暗い表情を見せた。
するとケリスは俯き、呟いた。
「ご、ごめんなさい…」
ケリスは急いで、ワレリーを部屋まで運んだ。
その様子に、スピムやフレノアは眉を潜める。
「ケリスったら、なんであそこまで従順なのよ。」
スピムはそう小言を吐いた。
フューレンは言った。
「カオスリートが、ヴァレリカを倒す為に必要な力だって…?
お前がカオスリートを探している理由…
まさかヴァレリカの存在を、自分を脅かす存在だからって消したいとかじゃねぇよな…?」
すると大魔導師は言った。
「まあ端的に言えばそうなるね。
でも、君も他人事じゃないだろうフューレン。」
フューレンはそれを聞いて考える。
(確かにヴァレリカが天界を滅ぼす気なら、全力で止めるしか他ねぇ。
俺の故郷であり、まだ母さんもいる天界を滅ぼさせる訳には…!)
すると大魔導師は続けた。
「今、この世界では革命が始まっているだろう?」
「あ?ああ、賞金首制度廃止運動の事か?」
「そうだよ。それと同時にね、今まで人々を惨殺してきた極悪人を処刑しようって要望も強まっていてね。」
フューレンは驚いた顔。
「は…!?それって…!俺もアウトだがワレリー達も相当…!」
「そうだね。まあ一人や二人くらいなら許されるみたいだよ。
問題なのは金の為に人々を惨殺するする人間や悪魔だからね。」
それでもフューレンの表情は優れない。
(つまりワレリーにスピムにモルビスにフレノアにフェオドラまで…キリエルとケリス以外は全員当てはまるんじゃないのか!?)
「でも人間だけじゃ圧倒的力不足、悪魔は裁ききれないだろう?
だから人間達はねぇ、ここに天使を連れてきて裁いて欲しいって僕にお願いしてきたんだよ。」
「天使?」
「うん。だから私はこれから天界に行ってね、話をつけに行きたい。」
「へぇ。」
「それでねー、天界は使いを送る前に視察の天使を送るんだって。
視察の天使が『OK』を出したら、天使は来てくれるらしいんだけど…フューレン?」
「は?まさか俺にやれって?
言っとくが、視察は視察の仕事をしてる天使に…」
フューレンはそこまで言ったが、大魔導師に言葉を阻まれてしまう。
「大丈夫だ、別に書類を書いて提出するわけじゃない。
ただフューレンが『OK』を僕に言えばいいだけさ。無駄な苦労はかけないよ。」
「そうか?じゃあいいけど。」
すると大魔導師は、フューレンに顔を近づけて言った。
「ありがとフューレン。OKって事で私は失礼するね。」
「お、おい!もう帰るのか!?」
フューレンが言うと、最後に大魔導師は言う。
「天使の裁きが終わったら、その時はフューレンも天界に帰れるよう手続きしておこう。」
それを聞いたフューレンは目を丸くした。
そして大魔導師が立ち去るので、声を掛けるまもなくフューレンは立ち尽くしていた。
(あの制度を廃止して…この世界が平和になったら…俺は帰れるって事か…
いやでも待て、天使の裁判が始まったとして、天使の力も悪魔の力も効かないヴァレリカはどう処罰するんだ?
多分捕まえる事も難しいんじゃないのか。)
フューレンは難しい表情をしながらも考えていた。
するとフューレンは、先程大魔導師が着席していた席の机に目が行った。
その机の上には、一枚の手紙が。
宛先を見ると、それはフューレンへの手紙だった。
しかも、故郷の母親からの。
(母さんからの…!?そう言や、手紙送ってから返事が来ないと思っていたんだ!
アイツが隠し持ってたのか…!)
フューレンは一度手紙を胸ポケットにしまい、仕事に集中する事にした。
そして仕事が終わったフューレン。
フューレンは帰り道を歩きながらも、母親の手紙を見ていた。
母親の手紙を見ると、フューレンは安堵の溜息。
(そっか…天界の奴等には知らせてくれたみたいだな…良かった…)
それからフューレンは険しい顔を見せた。
(大魔導師の話は、もう世間には知れ渡っているんだろうか。いや、知れ渡っていたら今頃大騒ぎか。
悪魔ばっかりいるこの世界に、天使が現れるとなればな…
これは教会の奴等に言うべきか…?いや、大騒ぎになるな、ほぼ全員処罰を喰らう事になるし…
当然の報いっちゃ当然の報いなんだが…)
フューレンはヘグリスメオン教会のみんなを思い出すと、眉を潜めた。
(なんだか煮え切らないな。)
フューレンは帰宅。
教会のみんなはいつも通り自分のやりたい事をやっている様子だった。
フューレンは表情は優れなくとも、ワレリーの部屋を訪ねる。
(ワレリーだけにも…伝えておくべきか…?)
扉にノックしようとするが、留まるフューレン。
フューレンは頭を抱えた。
(いやでも、ワレリーって意外と突飛な行動するから言ったら何するかわかんないんだよな…
呆気なく自棄になっちまうし、言わない方が…)
その時だ。
風呂場の方からケリスの悲鳴が聞こえた。
「ケリス!?」
フューレンは思わず走り、風呂場へ駆け込んだ。
扉を開くと、フューレンはその壮絶な現場に息を飲んだ。
風呂の床が血だらけなのだ。
それだけではない。
上半身裸のワレリーが、ケリスの上に覆い被さっている。
ちなみにケリスはちゃんと服を着ていた。
ケリスは顔を真っ赤にしながら目をぐるぐるに回していた。
そして肝心のワレリーはというと、気絶している様子だった。
フューレンは言う。
「そういう趣味だったのかワレリー…」
しかしケリスは言った。
「どういう趣味ですか!」
ケリスはワレリーを起き上がらせると、困った顔。
フューレンはふざけるのをやめて言う。
「で、一体どうしたんだ?ワレリーは入浴中…ってわけでもなさそうだが。」
すると、フューレンはワレリーの腕の傷に気づいた。
深い傷で、そこから血を流している。
床が血だらけだったのは、ワレリーの腕から流れているからだった。
「どうしたんだ!」
フューレンはすぐにタオルを持ってきて血を止めると、ケリスは小声で言う。
「魔力に侵された血を…抜いていたんです。」
「は?」
フューレンが言うと、ケリスは続ける。
「牧師様は、ケリス達悪魔と関わりを持っています。
人間は悪魔と多く関わりを持つと、悪魔の魔力に強く影響されるんです。
血が魔力に侵されれば、その人間も悪魔になってしまうんですよ。」
「なるほど、だから血を抜くのか…」
「はい。ケリスは魔力に侵された血をある程度抜く事ができるので、いつもこうして牧師様の血を抜いているんです。
だから…」
「だから?」
するとケリスは顔を真っ赤にして言った。
「牧師様とそういう関係ではありません…!」
それに対し、フューレンは呆れた顔。
「ケリスは男だろ。」
そう言われると、ケリスは目を丸くした。
「え、ケリスは女です。」
「女?」
フューレンは思わず目を剥くと、ケリスは頷く。
ケリスはワレリーの血が大体止まった事を知ると、ワレリーを背中で抱えた。
「たまに皆さん勘違いしますが、ケリスは女ですよ!」
「そっか、勘違いしててすまないな。」
「いえいえ、いつもの事なので。
さ、牧師様をお部屋に…」
ケリスは風呂場から出て、シャワーで床の血を洗い流した。
ワレリーの体もしっかり拭き、廊下に出ようとすると…
その外には、スピムとフレノアがいた。
二人とも真剣な眼差しで、ケリスを見ていた。
「ひっ…」
ケリスが怯えると、フレノアが言った。
「待ちなさいケリス。今の話は本当?牧師様がいつも血を抜いてらっしゃるって。」
「そんな事したら、牧師様の体に大きな負担がかかるじゃない!」
スピムにも言われ、ケリスは涙目になって震える。
ケリスはワレリーを抱える手を握り締めて言った。
「で、でも…これが牧師様の願いです…!」
「確かに魔族になりたくないのはわかるけれど…!それでもアタシ達に一言言ってくれればいいじゃない。
そしたらアタシ達だって牧師様の事…もっと気づかえたのに…」
フレノアが悲しそうに言うので、ケリスは反省した顔。
「ごめんなさい…、でも、牧師様の言いつけだったもので…」
ケリスの言葉に、スピムは怒りを表情を見せた。
「ケリスは『でも』って、いっつも『牧師様が言ったから』って!
いくら牧師様が主人だからといって、全部全部聞き従う事ないじゃない!牧師様のお体に関係ある事なら尚更よ!
もっと私達を頼ってくれてもいいじゃない…!」
その言葉に、ケリスは暗い表情を見せた。
するとケリスは俯き、呟いた。
「ご、ごめんなさい…」
ケリスは急いで、ワレリーを部屋まで運んだ。
その様子に、スピムやフレノアは眉を潜める。
「ケリスったら、なんであそこまで従順なのよ。」
スピムはそう小言を吐いた。
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