137 / 222
第3章 平穏―ピースフル―
番外編 九重芙美香 6
しおりを挟む
にしても妖精さんの言う、お花が危険ってなんだろう?
お花は危険じゃないのに。
芙美香も、いつもにーちゃんにプレゼントしてるよ?
妖精さんは私を見て、頭を抱えたよ。
「も~!じゃあ聞け!
見た事ねぇ植物とか、急に生えてきた雑草とか、えっと…例え空から花が降ってきてもな、
触るな!妖精さんとの約束!」
空から花…?
変なの。
すっごく寒気がしたよ。
妖精さんが言いたいのは、変な草には触るなって事ね。
よし!理解した!
「うん!」
「うむ。」
妖精さんも、これで安心してくれたよ。
私と妖精さんは手を繋いで、にーちゃんを探してた。
芙美香は急に、野菜の妖精さんが心配になった。
「さっきの妖精さん…無事かな?」
「あの妖精?」
「うん。」
「大丈夫だよ。アイツ、いっつもああだもん。
研究員に囲まれて、変なデータを取られる。」
子供の芙美香には、難しくてわからなかった。
もう少し大きくなったら、芙美香もわかるようになるかな?
暫く妖精さんと歩いていたら、にーちゃんの声が遠くから聞こえてきたよ。
「芙美香!芙美香ー!」
「にーちゃん!」
私は咄嗟に妖精さんの手を離して、走って探した。
「あっ、待って…!」
妖精さんはそう言ったけど私を追いかける事もなく、遠くで見ているだけだったよ。
私は道を右折すると、その先にはにーちゃんがいた。
「にーちゃん!」
「芙美香!いた…!良かった…!」
私はにーちゃんに飛び込んで、にーちゃんは私を抱き上げてくれた。
にーちゃんは相当心配してたのか、目に涙を溜めてたよ。
「だらしないにーちゃんだなぁ。芙美香が良い子良い子してあげる!」
芙美香は偉いから、にーちゃんを慰めてあげるよ!
にーちゃんは眉を困らせて微笑んだ。
「もう、心配したんだからな。」
「うん!ちょっと運動して遊んだだけ!」
「あれ、さっき芙美香を連れてった人は…?」
「ん、お友達と遊んでるよ!」
「そ、そっか…」
にーちゃんは苦笑いしてた。
にーちゃんは私を下ろして、手を繋いで歩くよ。
「今から公園へ遊びに行くか?」
「うん!」
私達は公園へ向かう事にしたよ!
…あれ?
でもこの街は遠い街だよ?どの公園へ向かうのかな?
歩いてて、にーちゃんは言った。
「あ、綺麗なお花。」
お花?
にーちゃんが見てる先にはお花があった。
空から降ってくる咲く花、珍しいな!
すると、芙美香は急にめまいがしたよ。
そして思い出すよ。
なんか、お花を触ってるにーちゃんと芙美香を。
にーちゃんは平気そうに触っていたけど、
芙美香はすぐに息が苦しくなって、
喋られなくて、
めまいがして、
そのまま世界が暗くなったよ。
これは一体なんだろう?
空から降ってくる花に、凄い見覚えがある。
でも今思い出した光景は、とっても朦朧としていて、よくわかんない。
…夢なのかな?
そこで、さっきの妖精さんの言葉を思い出した。
――「見た事ねぇ植物とか、急に生えてきた雑草とか、えっと…例え空から花が降ってきてもな、
触るな!妖精さんとの約束!」――
お花に触れると、本当に死んじゃうのかな…?
芙美香の目の前に落ちてくる綺麗な花。
芙美香は反射的に触ったよ。
…。
でも何も起きない!
つまり…あの妖精さんの言った事は嘘?
妖精さん、私を脅かしたかったのかな?
こういう時は、にーちゃんに聞くのが一番だ!
「にーちゃん!お花って触ると死んじゃうの?」
にーちゃんはそれを聞くと、目を丸くしたよ。
「え?何を言ってるんだ芙美香。
そんな危険な花があったら恐ろしくて外を歩けないよ…。」
だよね!
にーちゃんが言うなら本当だ!
お花を触っても、芙美香は大丈夫!
「そうだよね!
はい!にーちゃんにお花、あげる!」
「うん、ありがとう芙美香。」
にーちゃんはそう言って、芙美香の頭を撫でたよ。
「それで芙美香、植物人間は見れたの?」
「ん?うん!」
「えぇ!?本当にいたんだ…!」
にーちゃんはそう言って怯えた様子になる。
なんでそんなに怯えてるんだろう?
にーちゃんってたまに変だな。
「何もされなかったか芙美香!」
「うん。」
「ふぅ…良かった…」
にーちゃんの顔が急に優れなくなる。
にーちゃん、元気になれ!
「ほら早く!芙美香とにーちゃん、どっちが一番か競争だ!」
そう言って芙美香は走るので、にーちゃんも慌てて私を追いかけた。
にーちゃんに追いかけられるのが楽しくて、思わず笑っちゃった。
そしたらにーちゃんも楽しそうな顔して。
えへへ!楽しいな!
こうして遊んでると、楽しい事がいつまでも続く気がするんだ!
明日も、明後日も、ずっとずぅ~っと!
芙美香は毎日楽しく遊んでる。
にーちゃんと、他のお友達と。
お花は危険じゃないのに。
芙美香も、いつもにーちゃんにプレゼントしてるよ?
妖精さんは私を見て、頭を抱えたよ。
「も~!じゃあ聞け!
見た事ねぇ植物とか、急に生えてきた雑草とか、えっと…例え空から花が降ってきてもな、
触るな!妖精さんとの約束!」
空から花…?
変なの。
すっごく寒気がしたよ。
妖精さんが言いたいのは、変な草には触るなって事ね。
よし!理解した!
「うん!」
「うむ。」
妖精さんも、これで安心してくれたよ。
私と妖精さんは手を繋いで、にーちゃんを探してた。
芙美香は急に、野菜の妖精さんが心配になった。
「さっきの妖精さん…無事かな?」
「あの妖精?」
「うん。」
「大丈夫だよ。アイツ、いっつもああだもん。
研究員に囲まれて、変なデータを取られる。」
子供の芙美香には、難しくてわからなかった。
もう少し大きくなったら、芙美香もわかるようになるかな?
暫く妖精さんと歩いていたら、にーちゃんの声が遠くから聞こえてきたよ。
「芙美香!芙美香ー!」
「にーちゃん!」
私は咄嗟に妖精さんの手を離して、走って探した。
「あっ、待って…!」
妖精さんはそう言ったけど私を追いかける事もなく、遠くで見ているだけだったよ。
私は道を右折すると、その先にはにーちゃんがいた。
「にーちゃん!」
「芙美香!いた…!良かった…!」
私はにーちゃんに飛び込んで、にーちゃんは私を抱き上げてくれた。
にーちゃんは相当心配してたのか、目に涙を溜めてたよ。
「だらしないにーちゃんだなぁ。芙美香が良い子良い子してあげる!」
芙美香は偉いから、にーちゃんを慰めてあげるよ!
にーちゃんは眉を困らせて微笑んだ。
「もう、心配したんだからな。」
「うん!ちょっと運動して遊んだだけ!」
「あれ、さっき芙美香を連れてった人は…?」
「ん、お友達と遊んでるよ!」
「そ、そっか…」
にーちゃんは苦笑いしてた。
にーちゃんは私を下ろして、手を繋いで歩くよ。
「今から公園へ遊びに行くか?」
「うん!」
私達は公園へ向かう事にしたよ!
…あれ?
でもこの街は遠い街だよ?どの公園へ向かうのかな?
歩いてて、にーちゃんは言った。
「あ、綺麗なお花。」
お花?
にーちゃんが見てる先にはお花があった。
空から降ってくる咲く花、珍しいな!
すると、芙美香は急にめまいがしたよ。
そして思い出すよ。
なんか、お花を触ってるにーちゃんと芙美香を。
にーちゃんは平気そうに触っていたけど、
芙美香はすぐに息が苦しくなって、
喋られなくて、
めまいがして、
そのまま世界が暗くなったよ。
これは一体なんだろう?
空から降ってくる花に、凄い見覚えがある。
でも今思い出した光景は、とっても朦朧としていて、よくわかんない。
…夢なのかな?
そこで、さっきの妖精さんの言葉を思い出した。
――「見た事ねぇ植物とか、急に生えてきた雑草とか、えっと…例え空から花が降ってきてもな、
触るな!妖精さんとの約束!」――
お花に触れると、本当に死んじゃうのかな…?
芙美香の目の前に落ちてくる綺麗な花。
芙美香は反射的に触ったよ。
…。
でも何も起きない!
つまり…あの妖精さんの言った事は嘘?
妖精さん、私を脅かしたかったのかな?
こういう時は、にーちゃんに聞くのが一番だ!
「にーちゃん!お花って触ると死んじゃうの?」
にーちゃんはそれを聞くと、目を丸くしたよ。
「え?何を言ってるんだ芙美香。
そんな危険な花があったら恐ろしくて外を歩けないよ…。」
だよね!
にーちゃんが言うなら本当だ!
お花を触っても、芙美香は大丈夫!
「そうだよね!
はい!にーちゃんにお花、あげる!」
「うん、ありがとう芙美香。」
にーちゃんはそう言って、芙美香の頭を撫でたよ。
「それで芙美香、植物人間は見れたの?」
「ん?うん!」
「えぇ!?本当にいたんだ…!」
にーちゃんはそう言って怯えた様子になる。
なんでそんなに怯えてるんだろう?
にーちゃんってたまに変だな。
「何もされなかったか芙美香!」
「うん。」
「ふぅ…良かった…」
にーちゃんの顔が急に優れなくなる。
にーちゃん、元気になれ!
「ほら早く!芙美香とにーちゃん、どっちが一番か競争だ!」
そう言って芙美香は走るので、にーちゃんも慌てて私を追いかけた。
にーちゃんに追いかけられるのが楽しくて、思わず笑っちゃった。
そしたらにーちゃんも楽しそうな顔して。
えへへ!楽しいな!
こうして遊んでると、楽しい事がいつまでも続く気がするんだ!
明日も、明後日も、ずっとずぅ~っと!
芙美香は毎日楽しく遊んでる。
にーちゃんと、他のお友達と。
0
あなたにおすすめの小説
腹に彼の子が宿っている? そうですか、ではお幸せに。
四季
恋愛
「わたくしの腹には彼の子が宿っていますの! 貴女はさっさと消えてくださる?」
突然やって来た金髪ロングヘアの女性は私にそんなことを告げた。
【完結】たぶん私本物の聖女じゃないと思うので王子もこの座もお任せしますね聖女様!
貝瀬汀
恋愛
ここ最近。教会に毎日のようにやってくる公爵令嬢に、いちゃもんをつけられて参っている聖女、フレイ・シャハレル。ついに彼女の我慢は限界に達し、それならばと一計を案じる……。ショートショート。※題名を少し変更いたしました。
婚約破棄ですか?あなたは誰に向かって口をきいているのですか!?
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
私、マリアンヌ・バークレーは王宮の誕生日パーティーでいきなり婚約破棄を言い渡された。は!?婚約破棄ですか?あなたは誰ですの?誰にモノを言っているのですか?頭大丈夫ですか?
妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?
木山楽斗
恋愛
公爵家の妾の子であるクラリアは、とある舞踏会にて二人の令嬢に詰められていた。
彼女達は、公爵家の汚点ともいえるクラリアのことを蔑み馬鹿にしていたのである。
公爵家の一員を侮辱するなど、本来であれば許されることではない。
しかし彼女達は、妾の子のことでムキになることはないと高を括っていた。
だが公爵家は彼女達に対して厳正なる抗議をしてきた。
二人が公爵家を侮辱したとして、糾弾したのである。
彼女達は何もわかっていなかったのだ。例え妾の子であろうとも、公爵家の一員であるクラリアを侮辱してただで済む訳がないということを。
※HOTランキング1位、小説、恋愛24hポイントランキング1位(2024/10/04) 皆さまの応援のおかげです。誠にありがとうございます。
「『お前に書く手紙などない』と言った婚約者へ、私は7年間手紙を書き続けた——ただし、届け先は別の人でした」
歩人
ファンタジー
辺境伯令嬢リゼットは、婚約者に7年間手紙を書き続けた。返事は一度もなかった。
「お前に書く手紙などない。顔も覚えていない」——婚約破棄。しかしリゼットは
泣かなかった。手紙の本当の届け先は、最初から別にあったから。前世の情報分析
能力で辺境の異変を読み解き、暗号として織り込んだ7年分の手紙。それを受け取り
続けていたのは第一王子。リゼットは誰にも知られず、王国を守っていた。
婚約破棄の翌朝、王子からの手紙が届く。「7年間、ありがとう。迎えに行く」
婚約破棄されないまま正妃になってしまった令嬢
alunam
恋愛
婚約破棄はされなかった……そんな必要は無かったから。
既に愛情の無くなった結婚をしても相手は王太子。困る事は無かったから……
愛されない正妃なぞ珍しくもない、愛される側妃がいるから……
そして寵愛を受けた側妃が世継ぎを産み、正妃の座に成り代わろうとするのも珍しい事ではない……それが今、この時に訪れただけ……
これは婚約破棄される事のなかった愛されない正妃。元・辺境伯爵シェリオン家令嬢『フィアル・シェリオン』の知らない所で、周りの奴等が勝手に王家の連中に「ざまぁ!」する話。
※あらすじですらシリアスが保たない程度の内容、プロット消失からの練り直し試作品、荒唐無稽でもハッピーエンドならいいんじゃい!的なガバガバ設定
それでもよろしければご一読お願い致します。更によろしければ感想・アドバイスなんかも是非是非。全十三話+オマケ一話、一日二回更新でっす!
王様の恥かきっ娘
青の雀
恋愛
恥かきっ子とは、親が年老いてから子供ができること。
本当は、元気でおめでたいことだけど、照れ隠しで、その年齢まで夫婦の営みがあったことを物語り世間様に向けての恥をいう。
孫と同い年の王女殿下が生まれたことで巻き起こる騒動を書きます
物語は、卒業記念パーティで婚約者から婚約破棄されたところから始まります
これもショートショートで書く予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる