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第5章 大絶滅―グレートダイイング―
185 ミンスはいずこ
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第二故郷病院。
病院メンバー、砂田、サウザ、誠治、綺瑠も含め全員が集まっていた。
「盗聴器に異常なし。
秋田の家で動きが全く見られない、もうあの家にはいないかもな。」
と数男。
それは先日家の下見に行った際にテオドールが設置してくれたもので、あの日からずっと物音一つ無いのだという。
「まさかもう隕石を落す準備が出来たのか…!?」
誠治が青ざめると、数男は頭を抱えた。
「居場所を変えたか…いやでもその線もあるかもな…」
綺瑠は手にファイルとペンを持っていた。
「あれほどの植物人間を開放したとなると、力はどのくらいになるんだろう。
せめてあの小石一つから作られるエネルギー量がわかればいいんだけどな。
と言うより、あの石をどうやって力に変換してるのか物凄く気になっちゃうよね。」
と、いつも通り研究の事ばかり頭にある。
「以前の戦いからクロマはどうにかなるとして、問題はミンスよね。」
サチが言うと、守は考え込む。
「でもでもさ、今回見てるとミンスの命令っていうかクロマの暴走にも見えなくない?」
守が言うと、一同はその日を振り返る。
アンジェルは言った。
「確かにボク等を捕まえようと指示したのはミンスだけど、テオドールや赤子を殺すだとか、その場で全員仕留める行動をしたのは紛れもなくクロマだもんね。」
それを聞いた数男はある事を思い出す。
「ミンスはテオドールが死んだ時、絶望の表情を見せていた。これはクロマの意思がミンスの意思と反している証拠じゃないか?」
するとサウザは悲しそうな顔を見せる。
「ミンスは父上が好きなんだよ!…でも子供のクロマも好きで、どっちか選べないんだと思う!
…これは父上の想像だけど、ミンスはクロマを父上に似せたんだって。」
「つまりあのマリモはテオドールのパクりって事か。」
数男の言葉に、サウザは思わず苦笑。
「そのくらい父上への思いが強いって事だよ。
それに父上と世界平和、クロマと世界の破壊を比べて揺らいでるんだと思う!」
「それが何だと言う。」
数男は言うと、サウザは言った。
「父上が言ってた、ミンスは説得さえすれば共存ができるって。父上はその為にクロマの命を狙うんだって。
でも俺、みんなと仲良くしたい…」
それを聴いて数男はピンと来る。
「そうか、ミンスはクロマに踊らされてこれらをしている可能性が高いんだな。
事の首謀はミンスではなく、クロマだと。」
「その線もなかなかあるかもね。」
そう言って三笠が笑う。
すると数男は溜息。
「場所がわかれば襲撃できるのにな。」
それに対し、アンジェルは言った。
「それならわかるかも。」
『え!?』
みんなが反応を見せると、アンジェルは携帯を取り出した。
「但し、ボクがここを抜けるかもしれないけどね。」
「どういう事だ?」
数男が眉を潜めると、アンジェルは言った。
「簡単さ、ミィシェルにボクの前の携帯を持たせてるんだよ。親に取り合って追ってもらうって手段がある。ま、今持ってたらの話だけどね。」
「なんでお前が抜ける可能性がある?」
「だってこっちから親側に連絡入れたら追いかけられるもん。ボクを探してるんだよ両親は。ミィシェルの場所を教える代わりに戻ってこいとかね?」
それを聴いて数男は顔を引きつる。
「お前の家、一体何モンなんだ。」
すると誠治は言った。
「世界的に有名な大企業を動かすほどの権力を持つ資産家さんですよ。顔は見た事がありませんが。」
「秋田より上?」
「上です。」
そして数男は思わず綺瑠の方を見た。
綺瑠はと言うと、話が耳に入っていないのか研究資料と睨めっこしていた。
数男は溜息。
「なぜかわからんが、コイツよりまともな上がいて安心した。」
それを聞いて誠治は苦笑。
「奈江島さんは財力や権力より好奇心が優先なので…」
「それにしても、まさかあの使えない砂田が能力を持っていたとはな。しかもクロマを押すほどの。」
数男が言うと、砂田は怒った。
「なによ!私が弱いみたいな!」
サウザは苦笑しつつも言う。
「ネオの力は隠しておいていたんだよ。
ネオはミンス達が国を出て行った後に知り合ったから、ミンスを驚かすには絶好だと思って。」
数男は怪しそうにサウザを見る。
「お前も案外策士なんだな。」
「も~俺だってミンスが利口だって事くらいわかるもん!」
サウザは頬を膨らませて怒っていたが、誰も怖くないだろう。
数男はふと思い出した顔をして言った。
「そう言えば、工業地帯の爆発は一体何だったんだ?」
それを聞くと、誠治とサウザはギクッとしてしまう。
ちなみに綺瑠は聞こえていないのか、資料を眺めていた。
数男は綺瑠に言った。
「あの地区は研究所が使ってるって聞いてたんだが、ボンボンは何か聴いてるか?」
「ん~?それ僕~」
綺瑠は流すように答える。
誠治とサウザは正直に言ってしまう綺瑠に驚いてしまうが、数男には正確に通じていないのか言う。
「爆弾で植物人間を処理とは、秀也が聞いたら何て言うか。」
それを傍に、アンジェルは携帯を出して言った。
「仕方ない。電話するか。」
一同は電話と聞いて静かにするので、アンジェルは電話をかけた。
病院メンバー、砂田、サウザ、誠治、綺瑠も含め全員が集まっていた。
「盗聴器に異常なし。
秋田の家で動きが全く見られない、もうあの家にはいないかもな。」
と数男。
それは先日家の下見に行った際にテオドールが設置してくれたもので、あの日からずっと物音一つ無いのだという。
「まさかもう隕石を落す準備が出来たのか…!?」
誠治が青ざめると、数男は頭を抱えた。
「居場所を変えたか…いやでもその線もあるかもな…」
綺瑠は手にファイルとペンを持っていた。
「あれほどの植物人間を開放したとなると、力はどのくらいになるんだろう。
せめてあの小石一つから作られるエネルギー量がわかればいいんだけどな。
と言うより、あの石をどうやって力に変換してるのか物凄く気になっちゃうよね。」
と、いつも通り研究の事ばかり頭にある。
「以前の戦いからクロマはどうにかなるとして、問題はミンスよね。」
サチが言うと、守は考え込む。
「でもでもさ、今回見てるとミンスの命令っていうかクロマの暴走にも見えなくない?」
守が言うと、一同はその日を振り返る。
アンジェルは言った。
「確かにボク等を捕まえようと指示したのはミンスだけど、テオドールや赤子を殺すだとか、その場で全員仕留める行動をしたのは紛れもなくクロマだもんね。」
それを聞いた数男はある事を思い出す。
「ミンスはテオドールが死んだ時、絶望の表情を見せていた。これはクロマの意思がミンスの意思と反している証拠じゃないか?」
するとサウザは悲しそうな顔を見せる。
「ミンスは父上が好きなんだよ!…でも子供のクロマも好きで、どっちか選べないんだと思う!
…これは父上の想像だけど、ミンスはクロマを父上に似せたんだって。」
「つまりあのマリモはテオドールのパクりって事か。」
数男の言葉に、サウザは思わず苦笑。
「そのくらい父上への思いが強いって事だよ。
それに父上と世界平和、クロマと世界の破壊を比べて揺らいでるんだと思う!」
「それが何だと言う。」
数男は言うと、サウザは言った。
「父上が言ってた、ミンスは説得さえすれば共存ができるって。父上はその為にクロマの命を狙うんだって。
でも俺、みんなと仲良くしたい…」
それを聴いて数男はピンと来る。
「そうか、ミンスはクロマに踊らされてこれらをしている可能性が高いんだな。
事の首謀はミンスではなく、クロマだと。」
「その線もなかなかあるかもね。」
そう言って三笠が笑う。
すると数男は溜息。
「場所がわかれば襲撃できるのにな。」
それに対し、アンジェルは言った。
「それならわかるかも。」
『え!?』
みんなが反応を見せると、アンジェルは携帯を取り出した。
「但し、ボクがここを抜けるかもしれないけどね。」
「どういう事だ?」
数男が眉を潜めると、アンジェルは言った。
「簡単さ、ミィシェルにボクの前の携帯を持たせてるんだよ。親に取り合って追ってもらうって手段がある。ま、今持ってたらの話だけどね。」
「なんでお前が抜ける可能性がある?」
「だってこっちから親側に連絡入れたら追いかけられるもん。ボクを探してるんだよ両親は。ミィシェルの場所を教える代わりに戻ってこいとかね?」
それを聴いて数男は顔を引きつる。
「お前の家、一体何モンなんだ。」
すると誠治は言った。
「世界的に有名な大企業を動かすほどの権力を持つ資産家さんですよ。顔は見た事がありませんが。」
「秋田より上?」
「上です。」
そして数男は思わず綺瑠の方を見た。
綺瑠はと言うと、話が耳に入っていないのか研究資料と睨めっこしていた。
数男は溜息。
「なぜかわからんが、コイツよりまともな上がいて安心した。」
それを聞いて誠治は苦笑。
「奈江島さんは財力や権力より好奇心が優先なので…」
「それにしても、まさかあの使えない砂田が能力を持っていたとはな。しかもクロマを押すほどの。」
数男が言うと、砂田は怒った。
「なによ!私が弱いみたいな!」
サウザは苦笑しつつも言う。
「ネオの力は隠しておいていたんだよ。
ネオはミンス達が国を出て行った後に知り合ったから、ミンスを驚かすには絶好だと思って。」
数男は怪しそうにサウザを見る。
「お前も案外策士なんだな。」
「も~俺だってミンスが利口だって事くらいわかるもん!」
サウザは頬を膨らませて怒っていたが、誰も怖くないだろう。
数男はふと思い出した顔をして言った。
「そう言えば、工業地帯の爆発は一体何だったんだ?」
それを聞くと、誠治とサウザはギクッとしてしまう。
ちなみに綺瑠は聞こえていないのか、資料を眺めていた。
数男は綺瑠に言った。
「あの地区は研究所が使ってるって聞いてたんだが、ボンボンは何か聴いてるか?」
「ん~?それ僕~」
綺瑠は流すように答える。
誠治とサウザは正直に言ってしまう綺瑠に驚いてしまうが、数男には正確に通じていないのか言う。
「爆弾で植物人間を処理とは、秀也が聞いたら何て言うか。」
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