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アナニーを禁止された俺と恋人たちの日々(続編)

10.素直な気持ちとしては

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「……びっくりした」
「そうですね。僕も驚きました」

 岡の家の中に入ってから、俺はため息交じりに呟いた。それに岡が同意するが、全然驚いていないように見えたので俺は半目になった。

「……岡は、知ってたんだろ?」
「メールをもらった時は驚きましたよ。まさかあの時撮られていたとは知りませんでしたし」
「あー……そっか」

 それは確かにそうかもしれないと思う。でもその後のメールのやりとりで部長の気持ちはわかっていたはずだ。
 先に来ていた安田にコートとジャケットを預け、とりあえず手を洗いに洗面所に向かった。洗濯物も洗濯機に入れてしまう。随分とこの家にも慣れたものだ。
 その間に岡がお茶を淹れてくれた。

「なんかあったのか?」
「あったなんてもんじゃないよ……」

 安田に聞かれて愚痴る。まさか部長まで俺に懸想しているなんて夢にも思わなかった。

「たまに飲みに行くぐらいならいーじゃねえか。ヤらせろって言われたわけじゃないんだろ?」
「言い方!!」

 んな直接ヤらせろなんて言うのは安田ぐらいだ。あの時なんだかんだと言いくるめられた俺も俺だが。

「まあまあ、しばらくは現状維持でいいじゃないですか。部長、何がなんでも先輩を押し倒したいってかんじではないようでしたし」
「つーかさ……」

 岡にメールが届いたのならそこで断ってくれればよかったのでは? と思う。

「なんで部長にわざわざ告白させたんだ? 岡が部長に話してくれればよかったんじゃないのか?」
「やだなぁ。同じ部署で働いてるんですよ? もし僕が部長に、先輩を諦めるように言ったとして聞いてもらえると思います? だったら目の前で告白してもらった方がいいじゃないですか」
「あー、そっか……」

 そういう考え方もあるのかと納得した。が、安田が笑う。

「おいおいそれは詭弁だろ? 岡ならその部長さんに告白させない方法なんていくらでも思いつくはずだ」
「そんなことはありませんよ」

 岡が苦笑する。だが安田は許さなかった。

「いいか、智。わかっているとは思うが、岡はお前が他の男に抱かれてあんあんいってるところが見たくてたまらないんだよ。だからお前を大事に想ってる男を集めたいんだ。ま、智が嫌がればやめるだろうけどな」
「……誤解ですよ」

 そう言う岡の声は弱弱しかった。安田の言っていることは本当なのだろう。岡がちら、と縋るような目で俺を見た。
 俺の尻穴がきゅんとした。だからなんで胸きゅんではないのか。
 俺は岡のことが好きだ。
 他の男に抱かれて感じまくる恋人を見るのが好きなんて、普通なら受け入れられないだろう。でも俺は安田のことは親友だと思っているけど、抱かれるのもたまらなく気持ちいいと思っている。俺のようなスキモノにとって、岡は最高の恋人だと改めて思った。
 だからもう少し真面目に考えてみる。

「んー……部長はさ、わかんないな」
「はい」
「あんな風になりたいって憧れてはいるけど、抱かれたいかって聞かれたら違うと思う」
「……ですよね」

 そんなことを言っているが、俺は自分が流され体質なのを知っている。だって岡に抱かれた時は安田なんか眼中になかったし。

「……今は、だけどな」
「……先輩、やっぱ可愛すぎます……」
「智が淫乱すぎてやヴぁい。でもそこがイイ」

 俺の恋人と親友も大概だと思うんだ。
 この後? もちろん中を洗ってめちゃくちゃセックスした。相変わらずすごく気持ちよかったとだけ言っておこう。
 って俺は誰に報告してるんだ?



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次回はまたエロですよー(ぉぃ
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