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アナニーを禁止された俺と恋人たちの日々(続編)
24.そこまで俺を好きな理由がわからない
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昨日は体調不良により更新をお休みしました。すいません。
ーーーーー
今日は何が何でも定時で上がって、岡と安田にいっぱい犯してもらおうと思っていたのに。
「長井君、岡君、今夜どうかな?」
部長に爽やかな笑顔で言われたら逆らえないではないか。内心がっくりしながら安田にLINEを打つ。夕飯は別で、岡の家で待っていてほしいと。
一応、できるだけ顔に出さないようにしていたが口元は引きつっていたと思う。
そして週末ということもあり定時では終わらず、1時間ほど残業してから三人で居酒屋へと移動した。幸い個室が空いていたので個室に入る。
「週末は一緒に過ごしているんだろう? 悪いことをしたね」
「いえ……」
俺はへらへらと愛想笑いを返す。けれど岡は不機嫌さを隠しもせず、きっぱりと言った。
「ええ、迷惑です」
「お、岡っ!?」
俺はうろたえた。なんてことを言うんだ。
「帰宅したら先輩をたっぷり可愛がる予定なので早くしてくれませんか」
部長は苦笑した。
「岡君がそんなに正直だとは知らなかったよ」
「岡ぁ……」
思わず情けない声が出てしまう。
「当たり前じゃないですか。大事な人にコナかけられてるんですよ? 怒りこそすれ仲良くする道理はないですよね」
「うん、確かにその通りだ」
対する部長は何故かご機嫌だった。
飲み物が来たので適当につまみを頼む。ここは部長のおごりなので好きなように食べるつもりだった。
「いや、岡君は小気味いいね」
「で、今日はなんなんですか? 先週もご一緒したじゃないですか」
会話は岡と部長主導なので、俺はお通しをつまみながらビールをちびちびと飲んだ。このお新香うまい。
「いやぁ、実はね……」
部長が軽く頭を掻く。なんだか照れているようだった。
「息子の付き合っている相手が、どうも長井君の妹さんみたいなんだよ」
……………………
……………………はい?
「…………え?」
何を言われたのかわからない。
「成人の日に息子は成人式に行ったんだが、その帰りに彼女と会って過ごしたようなんだ。その時君にバレたと言っていてね。できれば弁明の機会がほしいと言うんだが……」
「え? ……あ。……あああーーーー!! あのイケメン!!」
そういえばあのイケメン誰かに似ていると思ったんだ。それって部長だったのか。一つ謎が解けてすっきりしたが、また別のもやもやが生まれてしまった。
「弁明って、言われましても……」
俺にするんじゃなくて、俺の親に会うのが先じゃないだろうか。でも付き合ってる程度なら親に会わなくてもいいのか。それはそれでもやもやするんだが……。
俺は苦笑した。
「失礼だけど……長井君はシスコンだと聞いたんだが……」
少し言いづらそうに部長が言う。
「ええ、その通りです」
俺は即答した。大事な菜々子をそう簡単に男に預けてたまるかと思う。菜々子を心から愛し、大切にすると誓えない男はだめだ。少しでも傷つけたりしたら、地獄の果てまでも追いかけて生まれてきてごめんなさいという目に合わせてやると思う。
「あ、そうなんだね……」
「息子さんは俺に会いたいんですか?」
俺としてはもう二度と顔も見たくないが。
「できれば妹さんも一緒に会う機会がほしいとは言っていたかな」
「妹はそれを了承しているんですか?」
「そこまでは聞いていない」
アウトだ。
「うちの妹だったら俺のことなんかほっておけと言うと思いますよ。……少しでも泣かせるようなことがあれば、生きていることを後悔させてやるとお伝えください」
にっこりして言うと、部長は身震いした。
「……わかった。伝えておこう」
これで俺のこと幻滅してくれないものか。
「長井君は……あれだね、ギャップがあって……そこがすごく魅力的だな……」
なんでそうなるんだ。頼むから俺を見て頬を染めないでほしい。
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今日は何が何でも定時で上がって、岡と安田にいっぱい犯してもらおうと思っていたのに。
「長井君、岡君、今夜どうかな?」
部長に爽やかな笑顔で言われたら逆らえないではないか。内心がっくりしながら安田にLINEを打つ。夕飯は別で、岡の家で待っていてほしいと。
一応、できるだけ顔に出さないようにしていたが口元は引きつっていたと思う。
そして週末ということもあり定時では終わらず、1時間ほど残業してから三人で居酒屋へと移動した。幸い個室が空いていたので個室に入る。
「週末は一緒に過ごしているんだろう? 悪いことをしたね」
「いえ……」
俺はへらへらと愛想笑いを返す。けれど岡は不機嫌さを隠しもせず、きっぱりと言った。
「ええ、迷惑です」
「お、岡っ!?」
俺はうろたえた。なんてことを言うんだ。
「帰宅したら先輩をたっぷり可愛がる予定なので早くしてくれませんか」
部長は苦笑した。
「岡君がそんなに正直だとは知らなかったよ」
「岡ぁ……」
思わず情けない声が出てしまう。
「当たり前じゃないですか。大事な人にコナかけられてるんですよ? 怒りこそすれ仲良くする道理はないですよね」
「うん、確かにその通りだ」
対する部長は何故かご機嫌だった。
飲み物が来たので適当につまみを頼む。ここは部長のおごりなので好きなように食べるつもりだった。
「いや、岡君は小気味いいね」
「で、今日はなんなんですか? 先週もご一緒したじゃないですか」
会話は岡と部長主導なので、俺はお通しをつまみながらビールをちびちびと飲んだ。このお新香うまい。
「いやぁ、実はね……」
部長が軽く頭を掻く。なんだか照れているようだった。
「息子の付き合っている相手が、どうも長井君の妹さんみたいなんだよ」
……………………
……………………はい?
「…………え?」
何を言われたのかわからない。
「成人の日に息子は成人式に行ったんだが、その帰りに彼女と会って過ごしたようなんだ。その時君にバレたと言っていてね。できれば弁明の機会がほしいと言うんだが……」
「え? ……あ。……あああーーーー!! あのイケメン!!」
そういえばあのイケメン誰かに似ていると思ったんだ。それって部長だったのか。一つ謎が解けてすっきりしたが、また別のもやもやが生まれてしまった。
「弁明って、言われましても……」
俺にするんじゃなくて、俺の親に会うのが先じゃないだろうか。でも付き合ってる程度なら親に会わなくてもいいのか。それはそれでもやもやするんだが……。
俺は苦笑した。
「失礼だけど……長井君はシスコンだと聞いたんだが……」
少し言いづらそうに部長が言う。
「ええ、その通りです」
俺は即答した。大事な菜々子をそう簡単に男に預けてたまるかと思う。菜々子を心から愛し、大切にすると誓えない男はだめだ。少しでも傷つけたりしたら、地獄の果てまでも追いかけて生まれてきてごめんなさいという目に合わせてやると思う。
「あ、そうなんだね……」
「息子さんは俺に会いたいんですか?」
俺としてはもう二度と顔も見たくないが。
「できれば妹さんも一緒に会う機会がほしいとは言っていたかな」
「妹はそれを了承しているんですか?」
「そこまでは聞いていない」
アウトだ。
「うちの妹だったら俺のことなんかほっておけと言うと思いますよ。……少しでも泣かせるようなことがあれば、生きていることを後悔させてやるとお伝えください」
にっこりして言うと、部長は身震いした。
「……わかった。伝えておこう」
これで俺のこと幻滅してくれないものか。
「長井君は……あれだね、ギャップがあって……そこがすごく魅力的だな……」
なんでそうなるんだ。頼むから俺を見て頬を染めないでほしい。
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