【完結】Life

浅葱

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15.I love you

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 歩美たちと久しぶりにずっと一緒にいたせいか、俺はご機嫌でフラットへ帰った。明日明後日は休みだから、昼まで寝ていられる。
 フラットについたのは既に午前様だったが、なんだか喉が渇いて、ふらつく足取りで2階に上がった。

「Hi」

 しかし2階のドアを開けて、俺は凍りついた。
 すっかり忘れていた。時計に目をやる。すでに1時半をまわっていた。

「寝ないの?」

 お定まりの挨拶を交わしてからそう尋ねると、クリスは肩を竦めた。

「眠れなくてね。カズはどこにいってたの?」
「……友だちと、飲みに……」

 クリスを見ないようにして、キッチンに立って慌しく水道をひねる。そのままでも大丈夫だろうとマグカップに水を注いだ。

「酔ってるみたいだね」

 そのまま飲もうとしたら、いつのまに後ろにきていたのか、マグカップを持つ手を上からやんわり押さえられた。

「……なんだよ」

 あまり顔を見ないようにちら、とだけ振り向いたら、クリスは苦笑した。

「生水は飲まないんじゃなかったっけ」

 そういえばそんな話もしたかもしれない。

「喉渇いたんだ」

 これ以上クリスの顔を見たくなくて、シンクの方を向く。手を離してはくれないだろうか。

「だったらコーヒーを淹れてあげるよ」

 だんだんいらいらしてきた。クリスは変わらない。

「いらない。俺は水が飲みたいんだ」

 思ったよりきつい口調で言ってしまい、そうした俺自身もびっくりした。やっぱり酔っているのかもしれない。

「そう……」

 クリスの声が低くなる。やばい、地雷を踏んだかも……。背中を冷汗が伝った。
 後悔する間もなく、いきなり顎を掴まれて口唇を塞がれる。口を閉じるヒマもなく、すぐに口腔内をクリスの舌が蹂躙する。
 どうして俺ばっかりこんな目にあうんだっっ!?
 抵抗しようにもクリスのキスはやっぱり巧みで……。舌をキュッと吸われると腰がじん……と痺れる。唾液を流し込まれてむせかえりそうになるのをクリスは許してくれなくて。
 ……ハンパじゃなく気持ちいい……。
 やっと口唇を離されて、砕けた腰をクリスの腕に支えられながら、俺の頭にはもうそれしかなかった。
 はーっと深くため息をつく。
 もうどうでもいい、そんな気分になっていた。

「Kazu, I love you」

 耳元で囁かれた科白は、ひどく甘くて。
 それが例え、クリスにとって挨拶のようなものでもいいぐらい、俺も酔っていて。

「Shall we make...」

 そう、どうでもいいんだ。こんなのただの火遊びじゃないか。
 俺は、自らクリスの首に腕を絡めた。
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