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第1部 四神と結婚しろと言われました
42.言っていることはわかるみたいです
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香子が入れた茶に口をつけながら、玄武と朱雀は香子の部屋で話していたことを思い出した。
『香子、そなたの国の言葉で話してはくれぬか?』
玄武に言われて香子は少し考える。
(何を言おう?)
理解できないだろうと考えて頭に浮かんだことを言ってみる。
「玄武様、朱雀様、お願いですから抱き上げるのはやめてください。お二人とも素敵すぎて心臓に悪いです」
香子が言い終ると玄武と朱雀は微妙な表情をしていた。白虎と青龍はおかしそうな表情をしている。眷族たちは不思議そうな表情をしていた。
(うわ、なんか四神には理解できたかんじ……)
香子は背中を冷汗がだらだらと伝うのを感じた。実はわからないだろうと思っていたのだ。
『香子……』
『は、はいぃぃぃいっ……!』
玄武がゆっくりと席を立つ。そして香子の手を取った。
『すまぬがそれは聞けぬ。そなたも、嫌ではないだろう?』
香子は頬を染めた。
至近距離で好みの顔に見つめられ甘いバリトンで囁かれるのだ。
(ずるいずるい、ずるすぎる~~~~~!)
そんな風に聞かれて抵抗できるはずがないではないか。でもせめて庭園に行けることになったら自分の足で歩きたいと思う。
『えーと……でも庭園に行けたら下ろしてくださいね?』
首を傾げてお願いすると、玄武がはっとしたような顔をした。そして何故か吸いこまれるように顔が近付いてきて……。
(なんでなんでなんで~~~~~~~~!?)
一昨日朱雀にいきなり口づけられたことがフラッシュバックする。
ブルータスお前もか! と叫びたくなるようなシチュエーションである。それを三神が微笑ましそうに見つめていたがそんなことを確認する余裕は香子にはない。
玄武の口づけは朱雀の時とは違いいきなり舌を入れてくるというものではなかったが、それでも香子を抱き寄せる腕は力強い。優しく何度も口唇を合わせられ、少し口唇が開いた隙に舌がするりと入り込む。
「……んんっ……」
(って、玄武様確か誰もいない時にした方がいいとか言ってくれてなかったっけ!?)
香子は思わず玄武の胸を両手で叩く。するとはっとしたように玄武の顔が離れた。
『すまぬ……』
玄武はバツが悪そうな表情をした。それに香子もなんだか悪いことをしたような気になる。
『あの……せめて二人きりとか、そういう時にお願いします……』
(できれば複数は勘弁してほしいけど……)
昨夜は玄武と朱雀の二神に触れられたことを思い出して赤くなる。
『そなたが愛らしいのが悪い……』
そう言って近づいてきたのは朱雀だった。
どこをどう見たら愛らしいとか歯の浮くような科白が出てくるのだろう。香子はもう二十二歳で、愛らしいなんて言われるような歳ではない。
(絶対四神の目はおかしい……)
『愛らしくないですし、こういうところではやめてください!』
顔を真っ赤にしたままきっぱり言うと朱雀は笑った。
とりあえず四神には日本語が通じることはわかった。ただ眷族には理解できないようである。やっぱり神様は特別だということなのだなと勝手に解釈する。
『ええと、改めて確認させてください。私の元の言葉は四神には理解できるんですよね?』
それに四神は頷いた。
『言っていることはわかるが、話すことは難しいな』
青龍が眉間にしわを寄せて言う。
『それは……まぁいいです。でも眷族の方々はわからなかったみたいですよね?』
目に見える範囲にいる眷族が戸惑ったように頷く。
(うーん……なんか微妙だなぁ……)
やはり全員に伝える必要のある話は中国語を使わないと無理なようだ。なにせ相手は神様なので眷族にわざわざ説明してくれるとも思えない。
(ま、その時はその時で考えればいっか)
一応香子ももどかしい時はあるが、それは毎日会話していくうちに更に磨かれていくだろう。
香子はまだこちらに来て日が浅い為、日本語が全く聞けないことのストレスがどれぐらいのものなのか理解できなかった。
それもまた天皇の手のひらの上ということなのだろう。
そうしているうちに昼食はどうするかと侍女が聞きに来た。
まず朝食が遅かったので香子はどうしたものかと首を傾げ、そしてもうそのことは忘れてしまった。
『香子、そなたの国の言葉で話してはくれぬか?』
玄武に言われて香子は少し考える。
(何を言おう?)
理解できないだろうと考えて頭に浮かんだことを言ってみる。
「玄武様、朱雀様、お願いですから抱き上げるのはやめてください。お二人とも素敵すぎて心臓に悪いです」
香子が言い終ると玄武と朱雀は微妙な表情をしていた。白虎と青龍はおかしそうな表情をしている。眷族たちは不思議そうな表情をしていた。
(うわ、なんか四神には理解できたかんじ……)
香子は背中を冷汗がだらだらと伝うのを感じた。実はわからないだろうと思っていたのだ。
『香子……』
『は、はいぃぃぃいっ……!』
玄武がゆっくりと席を立つ。そして香子の手を取った。
『すまぬがそれは聞けぬ。そなたも、嫌ではないだろう?』
香子は頬を染めた。
至近距離で好みの顔に見つめられ甘いバリトンで囁かれるのだ。
(ずるいずるい、ずるすぎる~~~~~!)
そんな風に聞かれて抵抗できるはずがないではないか。でもせめて庭園に行けることになったら自分の足で歩きたいと思う。
『えーと……でも庭園に行けたら下ろしてくださいね?』
首を傾げてお願いすると、玄武がはっとしたような顔をした。そして何故か吸いこまれるように顔が近付いてきて……。
(なんでなんでなんで~~~~~~~~!?)
一昨日朱雀にいきなり口づけられたことがフラッシュバックする。
ブルータスお前もか! と叫びたくなるようなシチュエーションである。それを三神が微笑ましそうに見つめていたがそんなことを確認する余裕は香子にはない。
玄武の口づけは朱雀の時とは違いいきなり舌を入れてくるというものではなかったが、それでも香子を抱き寄せる腕は力強い。優しく何度も口唇を合わせられ、少し口唇が開いた隙に舌がするりと入り込む。
「……んんっ……」
(って、玄武様確か誰もいない時にした方がいいとか言ってくれてなかったっけ!?)
香子は思わず玄武の胸を両手で叩く。するとはっとしたように玄武の顔が離れた。
『すまぬ……』
玄武はバツが悪そうな表情をした。それに香子もなんだか悪いことをしたような気になる。
『あの……せめて二人きりとか、そういう時にお願いします……』
(できれば複数は勘弁してほしいけど……)
昨夜は玄武と朱雀の二神に触れられたことを思い出して赤くなる。
『そなたが愛らしいのが悪い……』
そう言って近づいてきたのは朱雀だった。
どこをどう見たら愛らしいとか歯の浮くような科白が出てくるのだろう。香子はもう二十二歳で、愛らしいなんて言われるような歳ではない。
(絶対四神の目はおかしい……)
『愛らしくないですし、こういうところではやめてください!』
顔を真っ赤にしたままきっぱり言うと朱雀は笑った。
とりあえず四神には日本語が通じることはわかった。ただ眷族には理解できないようである。やっぱり神様は特別だということなのだなと勝手に解釈する。
『ええと、改めて確認させてください。私の元の言葉は四神には理解できるんですよね?』
それに四神は頷いた。
『言っていることはわかるが、話すことは難しいな』
青龍が眉間にしわを寄せて言う。
『それは……まぁいいです。でも眷族の方々はわからなかったみたいですよね?』
目に見える範囲にいる眷族が戸惑ったように頷く。
(うーん……なんか微妙だなぁ……)
やはり全員に伝える必要のある話は中国語を使わないと無理なようだ。なにせ相手は神様なので眷族にわざわざ説明してくれるとも思えない。
(ま、その時はその時で考えればいっか)
一応香子ももどかしい時はあるが、それは毎日会話していくうちに更に磨かれていくだろう。
香子はまだこちらに来て日が浅い為、日本語が全く聞けないことのストレスがどれぐらいのものなのか理解できなかった。
それもまた天皇の手のひらの上ということなのだろう。
そうしているうちに昼食はどうするかと侍女が聞きに来た。
まず朝食が遅かったので香子はどうしたものかと首を傾げ、そしてもうそのことは忘れてしまった。
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