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第1部 四神と結婚しろと言われました
89.ちょっとキレちゃったみたいです ※R13
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一瞬で四神宮の前に着く。侍女たちが一瞬ぎょっとしたような顔をしたが、すぐに表情を取り繕った。
(これは悲鳴上げてもいいと思う……)
香子は侍女たちに同情した。玄武はそれに一瞥もせずまっすぐ自分の室へ向かう。
(……ん……?)
なんだかその様子に不穏なものを感じて首を傾げた時、玄武はすでに室に足を踏み入れていた。扉がパタンと閉まったと同時ぐらいに口唇を塞がれる。
「……んっ、んーーっ!」
玄武は少し開かれていた口唇にすぐに舌を差しこみ、驚きで縮こまった香子の舌を甘く絡め取った。唾液を絡めるような甘い口づけに香子は背筋がぞくぞくとするのを感じる。
一応人前ではしないということを守ってはくれたのだろうが、二人きりでこれでは刺激が強すぎると香子は思う。
(昼間から盛らないでーーーー!)
あーんなことやこーんなことは夜だから雰囲気に流されてできるのであって、昼間は論外である。
けれど玄武の口づけ自体は嫌いではない。優しくあやすような口づけは危険だとわかっていてもずっとされていたいと思ってしまう。
(かなり毒されてきたかも……)
いつのまに寝室に移動していたのか、床に横たえられ覆いかぶさってくる玄武から引き続き口づけを受ける。
そして何故か玄武の手が漢服の合わせをくつろげ始め、ここでようやく香子は貞操の危機に気付いた。
「んーっ、んーっ!」
(昼間からは絶対にやだーーーーーー!)
両手は押さえられていない為必死で玄武を押しのけようとする。その間にも玄武の舌は口腔内の性感帯を刺激し、漢服の合わせからその大きな手を差し入れた。
「……んんっ……!」
きゅっと的確に乳首を摘まれて香子の体がびくん、と大きく跳ねる。押しのけようとする手も与えられる快感に力をすぐ失ってしまう。どうせ本気で抗えないと知っているから両手は自由にされているということに気づくと、無力な自分が嫌になった。
(このままされちゃうのは絶対やだーーーーーーー!)
なんだかもう雰囲気的に寸止めしてくれるような気がしない。朝食の前に話したことは一体なんだったのだろうと香子は泣きたくなった。
くりくりと乳首を刺激されはじめた時、扉を勢いよくダンダンダンッッ!! と叩く音がした。
『玄武様! いくらなんでも花嫁様を襲ったりしていませんね!? 玄武様!!』
怒鳴るような黒月の声に玄武がはっとしたように顔を上げる。そして泣きそうに潤んだ瞳をした香子を見、何故か確認するように乳首を再度きゅっとつまんだ。
『やぁんっ……玄武様のばかっ! 色狼(エッチ)!』
香子は精いっぱい腕を伸ばして玄武を押しのけようとしながら叫んだ。
『……香子、すまぬ……』
玄武はやっと手を抜き、漢服の合わせ目を直すと香子を抱き起した。そしてこわれ物を扱うように優しく香子を抱きしめる。
『……どうして?』
香子の問いに玄武は香子を抱き上げた。寝室を出、未だ叩かれ続ける扉を開けると黒月が必死の形相でそこに立っていた。
『……黒月、助かったぞ、礼を言う』
玄武の言葉に黒月はぽかんと口を開けた。少し離れたところで三神と眷族たちがこちらを窺っていたが、香子が無事とわかると何事もなかったかのように散っていった。つまり玄武の行動は他の者たちからすると想定内だったということである。
(もー、わけわかんないよー……)
誰かに詳しく説明してほしいと玄武の腕の中で脱力すると、立ち直った黒月が、
『お茶をお入れします』
と元の無表情で言った。近くに控えていたらしい侍女がお湯を運び、再び玄武の室に入る。侍女たちは心得たものだが香子としてはやっぱりいたたまれない。
居間の長椅子に玄武が香子を抱いたまま腰掛ける。
いい香りのするお茶を入れてもらい、香子はほうっとため息をついた。そこで皇帝の元で出されたお茶を思い出す。いったいどうしてあんな質の悪いお茶を出されたのだろう。香子が考えるように首を傾げると、
『花嫁様、もう少し自覚をお持ちください』
黒月から厳しい言葉がかかった。
(これは悲鳴上げてもいいと思う……)
香子は侍女たちに同情した。玄武はそれに一瞥もせずまっすぐ自分の室へ向かう。
(……ん……?)
なんだかその様子に不穏なものを感じて首を傾げた時、玄武はすでに室に足を踏み入れていた。扉がパタンと閉まったと同時ぐらいに口唇を塞がれる。
「……んっ、んーーっ!」
玄武は少し開かれていた口唇にすぐに舌を差しこみ、驚きで縮こまった香子の舌を甘く絡め取った。唾液を絡めるような甘い口づけに香子は背筋がぞくぞくとするのを感じる。
一応人前ではしないということを守ってはくれたのだろうが、二人きりでこれでは刺激が強すぎると香子は思う。
(昼間から盛らないでーーーー!)
あーんなことやこーんなことは夜だから雰囲気に流されてできるのであって、昼間は論外である。
けれど玄武の口づけ自体は嫌いではない。優しくあやすような口づけは危険だとわかっていてもずっとされていたいと思ってしまう。
(かなり毒されてきたかも……)
いつのまに寝室に移動していたのか、床に横たえられ覆いかぶさってくる玄武から引き続き口づけを受ける。
そして何故か玄武の手が漢服の合わせをくつろげ始め、ここでようやく香子は貞操の危機に気付いた。
「んーっ、んーっ!」
(昼間からは絶対にやだーーーーーー!)
両手は押さえられていない為必死で玄武を押しのけようとする。その間にも玄武の舌は口腔内の性感帯を刺激し、漢服の合わせからその大きな手を差し入れた。
「……んんっ……!」
きゅっと的確に乳首を摘まれて香子の体がびくん、と大きく跳ねる。押しのけようとする手も与えられる快感に力をすぐ失ってしまう。どうせ本気で抗えないと知っているから両手は自由にされているということに気づくと、無力な自分が嫌になった。
(このままされちゃうのは絶対やだーーーーーーー!)
なんだかもう雰囲気的に寸止めしてくれるような気がしない。朝食の前に話したことは一体なんだったのだろうと香子は泣きたくなった。
くりくりと乳首を刺激されはじめた時、扉を勢いよくダンダンダンッッ!! と叩く音がした。
『玄武様! いくらなんでも花嫁様を襲ったりしていませんね!? 玄武様!!』
怒鳴るような黒月の声に玄武がはっとしたように顔を上げる。そして泣きそうに潤んだ瞳をした香子を見、何故か確認するように乳首を再度きゅっとつまんだ。
『やぁんっ……玄武様のばかっ! 色狼(エッチ)!』
香子は精いっぱい腕を伸ばして玄武を押しのけようとしながら叫んだ。
『……香子、すまぬ……』
玄武はやっと手を抜き、漢服の合わせ目を直すと香子を抱き起した。そしてこわれ物を扱うように優しく香子を抱きしめる。
『……どうして?』
香子の問いに玄武は香子を抱き上げた。寝室を出、未だ叩かれ続ける扉を開けると黒月が必死の形相でそこに立っていた。
『……黒月、助かったぞ、礼を言う』
玄武の言葉に黒月はぽかんと口を開けた。少し離れたところで三神と眷族たちがこちらを窺っていたが、香子が無事とわかると何事もなかったかのように散っていった。つまり玄武の行動は他の者たちからすると想定内だったということである。
(もー、わけわかんないよー……)
誰かに詳しく説明してほしいと玄武の腕の中で脱力すると、立ち直った黒月が、
『お茶をお入れします』
と元の無表情で言った。近くに控えていたらしい侍女がお湯を運び、再び玄武の室に入る。侍女たちは心得たものだが香子としてはやっぱりいたたまれない。
居間の長椅子に玄武が香子を抱いたまま腰掛ける。
いい香りのするお茶を入れてもらい、香子はほうっとため息をついた。そこで皇帝の元で出されたお茶を思い出す。いったいどうしてあんな質の悪いお茶を出されたのだろう。香子が考えるように首を傾げると、
『花嫁様、もう少し自覚をお持ちください』
黒月から厳しい言葉がかかった。
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