異世界で四神と結婚しろと言われました

浅葱

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第2部 嫁ぎ先を決めろと言われました

49.自業自得とはこのことです ※R15

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 薄暗い室の中、灯篭の明かりが向かい合う二人を照らしている。彼らは広いベッドの上に座っていた。

香子シャンズ……』

 白い長髪に金の瞳を持つ美丈夫が香子を抱き寄せる。明かりによって作り出された陰影が、ただでさえ美しい面に凄味を与える。

『……え……白虎さ、ま……?』

 その欲情を湛えた金の瞳に香子はうろたえた。
 何故こんなことになってしまっているのだろうと思う。こんな、夜の帳が訪れる時間に白虎と二人など通常はありえないことだった。

『あ……あの……』
(玄武様は? 朱雀様は? なんでこんな格好で……)

 香子がまとっているのは白い薄絹の夜着だった。ということは、”そういう時間”で。

『無粋だな』

 白虎はそう呟くように言うと、香子の口唇を塞いだ。

「……んっ……」

 混乱していた為半開きになっていた唇にするりと舌が入り込み、無防備な香子の舌が捕えられた。

「んんっ……!」

 少しざらざらしている舌を絡められ、きゅっと吸われると香子はその身を震わせる。

(なんで? どうして? いったい何がどうなってるの?)
『……はっ……白虎様、あのっ、青龍様は……?』

 どうにか口づけを解き、最大の疑問を投げかける。もしかして今夜は青龍も一緒なのだろうか。まだ香子は青龍に抱かれていないからその可能性もある。
 けれど。

『青龍? そなたは先日すでに青龍に抱かれたではないか』

 不快そうに眉をひそめて白虎が言う。

『え? 青龍様に、抱かれた……?』

 そんな心当たりは全くない。

(だから、どうなってるの?)

 香子の頭の中は?でいっぱいになる。

『あの血染めの床単シーツは我も確認したぞ。しかもそなたの香りはおさまってきている。……それとも、我と契るのがそんなに嫌か?』
『え? いえ、そういうわけでは……』

 全く身に覚えがない。それとも玄武と朱雀に抱かれた後香子が前後不覚に陥っている時にそんなことがあったのだろうか。

(そんなバカな……)
『我らに言葉は不要であろう。さぁ、香子……』

 マイペースな白虎に着物の前をくつろげられ……。
 そこで動きが止まった。

『……小さくないか……?』


 *  *


『ありえなーーーーーい!!!!』

 己の怒鳴り声で香子は目覚めた。 
 夢であったとはいえ怒り心頭である。

『小さいって、小さいって、確かに間違ってはいないけど! Aカップしかないけど、最近少し大きくなってきたもん! でも、でもでもっ! 仮にも惚れた女の胸見て言うこと!? 失礼にも程があるわ!! ありえない、ありえなーーーーーいっっ!!』

 何事かと、あっけに取られたように己を見ている朱雀と玄武に向き直る。そして香子は夜着の前をばっとくつろげた。

『朱雀様!! 小さくなんてないですよね!? ちょうどいい大きさですよね!?』

 最近白くなってきた肌を露わにされ、朱雀はじっとその胸を見た。

『あ、ああ……我の手にすっぽり収まる……小ぶりで、愛らしいぞ』

 嘘のつけない朱雀の答えに怒髪天を突く。

『朱雀様なんて大っ嫌い!!!』

 そこは嘘でもそんなことはないと言うところだ。当然のことながら朱雀は撃沈した。
 そして香子は改めて玄武に向き直る。

『玄武様!! 小さくなんてないですよね!?』
『ああ……』

 くつろげられた夜着の合わせ目から手を差し入れ、玄武は当たり前のようにその白い胸をやわやわと揉む。

『……この柔らかさ……何にも代えがたい。この……おいしそうな粉紅色ピンクの蕾……いつでも愛でていたいほどそなたは魅力的だ……』

 玄武の目に情欲が宿る。

『え? あ、あの……』

 香子は戸惑った。聞きたいのはそういうことではなくて。

「あっ……」

 玄武の指が乳首をかすめる。

『舐めたい……舐めさせよ』
『だ、だめですっ!』

 香子は真っ赤になった。

『何故? 香子はこんなにも可愛いのに……』
『ああっ! つ、摘まんじゃだめぇっ!』
『舐めてはいけないのならこうするしかあるまい?』

 くりくりと乳首をこねられるともうたまらなかった。

『あっ、あっ……』

 何がどうしてこうなった?

 朝だというのに、変な夢を見たおかげでその後香子は玄武に散々胸をいじられてしまった。文句を言おうにも自分から胸を出したことには違いないので玄武のことは不問に付すことにした。
 息も絶え絶えになりながら、あんな夢を見たのは絶対皇太后のせいだと心の中で悪態をつく。それと同時に夢の中でもデリカシーのない白虎に怒りが再燃。
 その日一日、理不尽ではあるが白虎は香子にひどく冷たい態度を取られたのだった。


ーーー
まさかの夢オチ(笑)
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