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幼稚園児だった頃、遠足で行ったどこかの大きな公園で、好きだった女の子から、シロツメグサの花冠を貰った。
「ユウ君は、マリナの王子様だから。」
そう言って、手作りの冠を僕の頭にのせてくれた。
あれから12年・・・。
僕達は、18歳になった。
僕の好きな女の子は今では、「マリナ」という名前が良く似合う、ちょっとギャルぽい女子高生になっている。
幼い頃からませていて、オシャレが大好きで少し・・・だいぶ?気が強く、学年で一番可愛いと評判だった彼女は高校三年になった今、とても10代には見えないほど、大人びた美人だ。
僕は厳しい進学校、マリナは女子高の家政科、高校は違っても、たまに頼まれて勉強を教えたり、お礼に手作りのお菓子を貰ったりしている。
「ねぇ、ユウイチ・・・私、この前、勉強教えて貰った時に見ちゃったんだけど・・・四葉のクローバーの栞・・・」
四葉のクローバーの栞、それは僕が参考書に挟んで使っている自作の栞だ。
特にオシャレなデザインでもないから、彼女の気に召さなかったのだろうか?
「あぁ、あの栞・・・もぅずっと使ってるお気に入りなんだ。もっと可愛く作れたら良かったんだけど、地味でごめんね。」
「栞のデザインなんてどうでもいいのよ!!あれって、あのクローバーでしょ!?」
そう、あのクローバーだ。
12年前に、好きな女の子から貰ったシロツメグサの花冠には四葉のクローバーが一緒に編み込まれていた。それを見つけた僕はクローバーを押し花にして、ずっと持っている。
そして、栞にして使っている。
あれから12年というか・・・、付き合って12年になる。僕の方は、あの遠足の日が交際のスタートという意識はなかったが、その歳のバレンタインに彼女からチョコレートを貰って、
「マリナはユウ君の彼女だから、チョコレートもユウ君にだけあげるの。今年からパパにもあげてない。」
なんて言われた時、子供ながらに自分たちが恋人同士であると認識した。
本当にませた子だったなぁと思う・・・。それに、まさか12年も付き合いが続くとも思わなかった。どこかで、適当に自然消滅のような形で終わるんだと思ってた。
マリナは、今日、期末テストの勉強を見てくれたお礼だと言って、スコーン焼いて持ってきてくれた。
絶対、校則違反であろう長めに伸ばした爪で器用なものだ。
マリナは、いつも強気で積極的な行動で僕を驚かせてくるくせに、後から僕が話題に出すと恥ずかしがって顔を赤くし、やめろと怒る。
高校受験を控えた三年前の日
「引かないで聞いて欲しいんだけど・・・私が、本命の家政科に受かったらお嫁さんにして欲しい・・・」
いつも、強気で積極的な彼女が泣きそうな顔と震える小さな声で、僕に言った。
「だったら、絶対受かって欲しい・・・」
僕もつられて泣きそうになって、随分、図々しいことを言った。流石に高校生になったら、二人の関係は終わるだろうと覚悟していたからだ。
だって、 あの頃の僕達は付き合っているといっても恋人らしいことなんて何もない、あまりにも健全な関係で、もはや付き合ってないじゃないかと思うぐらいだった。
思い返せば、僕が自信がなくてウジウジしてるだけだったんだけど・・・
僕は彼女に受かって貰うため一緒に勉強して、自分も将来を見据え有名進学校を受験した。お互い、無事、本命高校に合格した後も勉強会は続いていた。
「そうだよ。僕を王子様にしてくれた花冠のクローバーだよ。」
僕は大学進学が決まり、マリナは専門学校に進むことになった。
今回こそは絶対に僕からと意気込み、彼女に同棲の約束は取り付け済みだ。
「ユウ君は、マリナの王子様だから。」
そう言って、手作りの冠を僕の頭にのせてくれた。
あれから12年・・・。
僕達は、18歳になった。
僕の好きな女の子は今では、「マリナ」という名前が良く似合う、ちょっとギャルぽい女子高生になっている。
幼い頃からませていて、オシャレが大好きで少し・・・だいぶ?気が強く、学年で一番可愛いと評判だった彼女は高校三年になった今、とても10代には見えないほど、大人びた美人だ。
僕は厳しい進学校、マリナは女子高の家政科、高校は違っても、たまに頼まれて勉強を教えたり、お礼に手作りのお菓子を貰ったりしている。
「ねぇ、ユウイチ・・・私、この前、勉強教えて貰った時に見ちゃったんだけど・・・四葉のクローバーの栞・・・」
四葉のクローバーの栞、それは僕が参考書に挟んで使っている自作の栞だ。
特にオシャレなデザインでもないから、彼女の気に召さなかったのだろうか?
「あぁ、あの栞・・・もぅずっと使ってるお気に入りなんだ。もっと可愛く作れたら良かったんだけど、地味でごめんね。」
「栞のデザインなんてどうでもいいのよ!!あれって、あのクローバーでしょ!?」
そう、あのクローバーだ。
12年前に、好きな女の子から貰ったシロツメグサの花冠には四葉のクローバーが一緒に編み込まれていた。それを見つけた僕はクローバーを押し花にして、ずっと持っている。
そして、栞にして使っている。
あれから12年というか・・・、付き合って12年になる。僕の方は、あの遠足の日が交際のスタートという意識はなかったが、その歳のバレンタインに彼女からチョコレートを貰って、
「マリナはユウ君の彼女だから、チョコレートもユウ君にだけあげるの。今年からパパにもあげてない。」
なんて言われた時、子供ながらに自分たちが恋人同士であると認識した。
本当にませた子だったなぁと思う・・・。それに、まさか12年も付き合いが続くとも思わなかった。どこかで、適当に自然消滅のような形で終わるんだと思ってた。
マリナは、今日、期末テストの勉強を見てくれたお礼だと言って、スコーン焼いて持ってきてくれた。
絶対、校則違反であろう長めに伸ばした爪で器用なものだ。
マリナは、いつも強気で積極的な行動で僕を驚かせてくるくせに、後から僕が話題に出すと恥ずかしがって顔を赤くし、やめろと怒る。
高校受験を控えた三年前の日
「引かないで聞いて欲しいんだけど・・・私が、本命の家政科に受かったらお嫁さんにして欲しい・・・」
いつも、強気で積極的な彼女が泣きそうな顔と震える小さな声で、僕に言った。
「だったら、絶対受かって欲しい・・・」
僕もつられて泣きそうになって、随分、図々しいことを言った。流石に高校生になったら、二人の関係は終わるだろうと覚悟していたからだ。
だって、 あの頃の僕達は付き合っているといっても恋人らしいことなんて何もない、あまりにも健全な関係で、もはや付き合ってないじゃないかと思うぐらいだった。
思い返せば、僕が自信がなくてウジウジしてるだけだったんだけど・・・
僕は彼女に受かって貰うため一緒に勉強して、自分も将来を見据え有名進学校を受験した。お互い、無事、本命高校に合格した後も勉強会は続いていた。
「そうだよ。僕を王子様にしてくれた花冠のクローバーだよ。」
僕は大学進学が決まり、マリナは専門学校に進むことになった。
今回こそは絶対に僕からと意気込み、彼女に同棲の約束は取り付け済みだ。
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