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リディアのほしいもの 2
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「ま、今夜は納得してもらえるくらい優しくしますか」
勝手に納得したらしいアーテルが、オレを向かい合わせに膝の上に座らせる。この体制単純に密着するし、だ、大事なところが当たるから恥ずかしいんだけどぉぉー!
「アーテル様、これ、恥ずかしい……」
「恥ずかしいの、好きだろ?」
「そんなわけ……」
ない、と発する前に、口を塞がれる。
「ん……」
縮こまった舌を、絡ませられて、無理やり引きずり出される。
薄暗い部屋に、舌を絡ませ合う水音だけが響く。
繰り返しこすり合わせながら、人間の体の中で、舌が一番敏感なのではないか、と思う。
「可愛い。立ってるね?」
くすっと笑ってアーテルが、俺の胸の頂きを、服の上から軽く摘み上げた。
「ふ……ん……」
(なんか……直接触られるのと違う……)
薄い布地が頂きにかさかさとこすれていつもと違った感覚だ。
くりくりと押しつぶされ、こすり上げられる。
「やぁ、ん……」
「んー。このままもいいけど、やっぱりー」
アーテルが俺の肩口のリボンをさっと外した。
「きゃっ」
そのとたん、胸当てが取れて、胸がむき出しになる。
正直あんな薄っぺらい布地でも、ないと断然恥ずかしい!
アーテルはオレの右胸を左手で揉みつつ、左胸に唇を寄せた。
「は……んっ」
とがった頂きを、吸い上げられ、甘噛みされる。
むき出しにされた胸に吸い付かれている。羞恥心で頬が熱くなる。
「ここもぐっちょぐちょ」
アーテルは指先で包皮をまくり上げると、むき出しになった花芯をつまみ上げた。ほとんど下はひもみたいなデザインで、下着としての機能をはたしていないので脱がせないまま触ることができるのだ。
「ん……っ」
一番敏感なそこに触れられ、オレは背中をびくりと震わせた。
大きくなったそこをくるくると円を描かれ、強い刺激に身もだえてしまう。
アルバートにはない、リディアだけが感じられる場所。
オレはもう、そこの快感を知っている。
「アーテルさま、そこ……もう……」
執拗に撫でまわされ、指先ではじかれる。奔流みたいに押し寄せる刺激。オレはびくびくと抗いがたい快感に震えた。
オレの反応に、アーテルは満足げに耳元で囁く。
「イク? いいよリディ。イッて」
「や……もう、あ、ああぁああ……!」
きゅうっと花芯を摘み上げられ、オレは足をぴんと伸ばすと、あっけなく達してしまった。
「ん……」
一度快感を得てしまうと、この先の刺激も欲しい。そこに熱いものが欲しくて、お腹のあたりがうずく。
「オレのがほしい?リディ、自分で入れて?」
オレの耳元で囁くアーテル。
「や……、恥ずかしい……」
騎乗位で、さらに自分で入れるのは難易度高すぎる!
オレがやりたがってるみたいじゃないか。
いやいや、と首を振ると、アーテルは意地悪く笑った。
「じゃ、いらないの? しまっちゃおうかなー」
フツーに考えれば、アーテルが硬くそそり立ったものを入れずにいられるはずがないのだが、今のオレには冷静な判断ができなかった。
「やだ…‥! 入れる、入れますからぁ」
「ん、頑張ってー」
アーテルのものを支えて、オレの入り口にあてがった。
「あ……んっ……!」
腰を落とすと、オレの体重でアーテルのものがズブっと一気に刺さる。
「ん…‥、自分でいいところにあっててみて?」
「は、はい……」
オレはアーテルの腹に両手を置いて、そこを支えにゆるゆると腰を動かし始めた。
だが、ソファの上は狭いせいか動きづらい。てか、足に力が入らなくて、動かせない。
全然ほしいところにあたらず、もどかしい。
「あ……ん……。アーテルさまぁ、ほしいのに全然あたらない…‥!」
半泣きで訴えると、
「リディア頑張ったから、お兄さんがよくしてあげよっかなー。またソファで今度練習しようねっ、と」
膝裏に手を入れて抱き上げると、アーテルは入れたままでテーブルのうえにオレを仰向けにして、覆いかぶさった。
一度腰を楔が抜けるギリギリまで引いて、一気にぶち込んでくる。
「えーっと、ここだよね?」
容赦なくガンガンにオレのいいところに当ててくるから、気持ちいい通り越して意識飛びそう。
「あんっ。アーテルさま、いきなり、激しいぃ……!んあっ……! だめぇ…」
「だめだのやだだの言って、リディアは激しいのが好きだもんね?」
腰の動きは止めないままで、アーテルはオレの足の付け根に手を伸ばした。
花芯をつまみ上げたり、くりくりと指先でこねくり回す。先ほど達したばかりのそこは、彼の些細な動きにすら、敏感に感じてしまう。
「両方だめぇぇ……! またイっちゃう……!」
いやいやとオレは首を左右に振った。
けれどアーテルの責めは揺るがない。
オレの蜜壺が、楔を奥へ奥へと招き入れる。
アーテルがより強く熱い楔を打ち込んだ。
「だって君をイカせたくてやってんだよ? いい子だからイって?」
「ふぁ……。や、イく……ぁぁぁあー!」
小さく身震いし、オレの快感が頂点に達する。
「上手にイケたね? おりこうだね」
「あてるさま、まだイってる、イってるからぁぁーそれ、やだぁ……」
半泣きで訴えているのに、アーテルは楔を打つことをやめてくれない。
イってるときに愛撫続けられるの辛いんだよな。良すぎて。
あ、やべ。
頭が真っ白になってきた。
と思ったら、だんだんとオレの意識は遠ざかっていった。
ぼんやりと目を開けると、まず視界に入ったのはアーテルだった。
気を失ったオレを、ベッドに寝かせてくれたらしい。アーテルもオレの隣に横になっている。
「リディア起きたー?」
「ん…‥や……!?」
うわがけをはいで、ふと自分を見下ろすと、オレは声を上げた。胸に残滓が残っている。
中もガッツリ痛いし……。オレが気絶するまでに、アーテルはだしていなかったはず。
こいつ、気絶しているリディア相手にやったのかよ。マジクズだな。
まぁリディアの中身が、男だと分かっているからかもしれないが。
そしてその間起きないなんて、どんだけ疲れてんのオレ。
「じゃ、続きしよっか?」
にこっとアーテルが微笑む。
(は? 何言っちゃってんの、こいつ。寝ぼけてんの。頭わいてんの?)
「え?でも……アーテル様、私が落ちている間もされていたのでは? てゆうか、今日もお仕事でしょう?」
オレもにこっと微笑み返して反論する。
残滓とオレの痛みが証拠ですけど!?
「だいじょぶ、オレ体力あるからー」
近づいてくるアーテルを、両手で突っぱねて遠ざける。
「オレは大丈夫じゃないんだけど!?」
拒否りたすぎて、今リディアになってんのに思わず地がでたわ!
アーテルは全く気にしていないようだが。
にこにこしながらオレの胸に手を伸ばしてくる。
「いや、だってやっぱ反応ないと出した気になんないじゃん? ささっとすませるからさっ」
「ささっとすませないだろぉぉー! 絶対!」
つーか反応ないとつまらないなら、オレが落ちている間、やらないでくれる!?
「お願いお願いお願い。リディアは寝てるだけでいいからー」
「やぁぁぁー!」
……オレとアーテルの体力は歴然とした差があるので、そのあとどうなったのかは神のみぞ知る。
アーテルのときは激しめというか、身勝手で相手ファーストじゃないプレイが多めです。相手リディアがほとんどなのに……。リディアごめん。
悪いのはアーテル。
勝手に納得したらしいアーテルが、オレを向かい合わせに膝の上に座らせる。この体制単純に密着するし、だ、大事なところが当たるから恥ずかしいんだけどぉぉー!
「アーテル様、これ、恥ずかしい……」
「恥ずかしいの、好きだろ?」
「そんなわけ……」
ない、と発する前に、口を塞がれる。
「ん……」
縮こまった舌を、絡ませられて、無理やり引きずり出される。
薄暗い部屋に、舌を絡ませ合う水音だけが響く。
繰り返しこすり合わせながら、人間の体の中で、舌が一番敏感なのではないか、と思う。
「可愛い。立ってるね?」
くすっと笑ってアーテルが、俺の胸の頂きを、服の上から軽く摘み上げた。
「ふ……ん……」
(なんか……直接触られるのと違う……)
薄い布地が頂きにかさかさとこすれていつもと違った感覚だ。
くりくりと押しつぶされ、こすり上げられる。
「やぁ、ん……」
「んー。このままもいいけど、やっぱりー」
アーテルが俺の肩口のリボンをさっと外した。
「きゃっ」
そのとたん、胸当てが取れて、胸がむき出しになる。
正直あんな薄っぺらい布地でも、ないと断然恥ずかしい!
アーテルはオレの右胸を左手で揉みつつ、左胸に唇を寄せた。
「は……んっ」
とがった頂きを、吸い上げられ、甘噛みされる。
むき出しにされた胸に吸い付かれている。羞恥心で頬が熱くなる。
「ここもぐっちょぐちょ」
アーテルは指先で包皮をまくり上げると、むき出しになった花芯をつまみ上げた。ほとんど下はひもみたいなデザインで、下着としての機能をはたしていないので脱がせないまま触ることができるのだ。
「ん……っ」
一番敏感なそこに触れられ、オレは背中をびくりと震わせた。
大きくなったそこをくるくると円を描かれ、強い刺激に身もだえてしまう。
アルバートにはない、リディアだけが感じられる場所。
オレはもう、そこの快感を知っている。
「アーテルさま、そこ……もう……」
執拗に撫でまわされ、指先ではじかれる。奔流みたいに押し寄せる刺激。オレはびくびくと抗いがたい快感に震えた。
オレの反応に、アーテルは満足げに耳元で囁く。
「イク? いいよリディ。イッて」
「や……もう、あ、ああぁああ……!」
きゅうっと花芯を摘み上げられ、オレは足をぴんと伸ばすと、あっけなく達してしまった。
「ん……」
一度快感を得てしまうと、この先の刺激も欲しい。そこに熱いものが欲しくて、お腹のあたりがうずく。
「オレのがほしい?リディ、自分で入れて?」
オレの耳元で囁くアーテル。
「や……、恥ずかしい……」
騎乗位で、さらに自分で入れるのは難易度高すぎる!
オレがやりたがってるみたいじゃないか。
いやいや、と首を振ると、アーテルは意地悪く笑った。
「じゃ、いらないの? しまっちゃおうかなー」
フツーに考えれば、アーテルが硬くそそり立ったものを入れずにいられるはずがないのだが、今のオレには冷静な判断ができなかった。
「やだ…‥! 入れる、入れますからぁ」
「ん、頑張ってー」
アーテルのものを支えて、オレの入り口にあてがった。
「あ……んっ……!」
腰を落とすと、オレの体重でアーテルのものがズブっと一気に刺さる。
「ん…‥、自分でいいところにあっててみて?」
「は、はい……」
オレはアーテルの腹に両手を置いて、そこを支えにゆるゆると腰を動かし始めた。
だが、ソファの上は狭いせいか動きづらい。てか、足に力が入らなくて、動かせない。
全然ほしいところにあたらず、もどかしい。
「あ……ん……。アーテルさまぁ、ほしいのに全然あたらない…‥!」
半泣きで訴えると、
「リディア頑張ったから、お兄さんがよくしてあげよっかなー。またソファで今度練習しようねっ、と」
膝裏に手を入れて抱き上げると、アーテルは入れたままでテーブルのうえにオレを仰向けにして、覆いかぶさった。
一度腰を楔が抜けるギリギリまで引いて、一気にぶち込んでくる。
「えーっと、ここだよね?」
容赦なくガンガンにオレのいいところに当ててくるから、気持ちいい通り越して意識飛びそう。
「あんっ。アーテルさま、いきなり、激しいぃ……!んあっ……! だめぇ…」
「だめだのやだだの言って、リディアは激しいのが好きだもんね?」
腰の動きは止めないままで、アーテルはオレの足の付け根に手を伸ばした。
花芯をつまみ上げたり、くりくりと指先でこねくり回す。先ほど達したばかりのそこは、彼の些細な動きにすら、敏感に感じてしまう。
「両方だめぇぇ……! またイっちゃう……!」
いやいやとオレは首を左右に振った。
けれどアーテルの責めは揺るがない。
オレの蜜壺が、楔を奥へ奥へと招き入れる。
アーテルがより強く熱い楔を打ち込んだ。
「だって君をイカせたくてやってんだよ? いい子だからイって?」
「ふぁ……。や、イく……ぁぁぁあー!」
小さく身震いし、オレの快感が頂点に達する。
「上手にイケたね? おりこうだね」
「あてるさま、まだイってる、イってるからぁぁーそれ、やだぁ……」
半泣きで訴えているのに、アーテルは楔を打つことをやめてくれない。
イってるときに愛撫続けられるの辛いんだよな。良すぎて。
あ、やべ。
頭が真っ白になってきた。
と思ったら、だんだんとオレの意識は遠ざかっていった。
ぼんやりと目を開けると、まず視界に入ったのはアーテルだった。
気を失ったオレを、ベッドに寝かせてくれたらしい。アーテルもオレの隣に横になっている。
「リディア起きたー?」
「ん…‥や……!?」
うわがけをはいで、ふと自分を見下ろすと、オレは声を上げた。胸に残滓が残っている。
中もガッツリ痛いし……。オレが気絶するまでに、アーテルはだしていなかったはず。
こいつ、気絶しているリディア相手にやったのかよ。マジクズだな。
まぁリディアの中身が、男だと分かっているからかもしれないが。
そしてその間起きないなんて、どんだけ疲れてんのオレ。
「じゃ、続きしよっか?」
にこっとアーテルが微笑む。
(は? 何言っちゃってんの、こいつ。寝ぼけてんの。頭わいてんの?)
「え?でも……アーテル様、私が落ちている間もされていたのでは? てゆうか、今日もお仕事でしょう?」
オレもにこっと微笑み返して反論する。
残滓とオレの痛みが証拠ですけど!?
「だいじょぶ、オレ体力あるからー」
近づいてくるアーテルを、両手で突っぱねて遠ざける。
「オレは大丈夫じゃないんだけど!?」
拒否りたすぎて、今リディアになってんのに思わず地がでたわ!
アーテルは全く気にしていないようだが。
にこにこしながらオレの胸に手を伸ばしてくる。
「いや、だってやっぱ反応ないと出した気になんないじゃん? ささっとすませるからさっ」
「ささっとすませないだろぉぉー! 絶対!」
つーか反応ないとつまらないなら、オレが落ちている間、やらないでくれる!?
「お願いお願いお願い。リディアは寝てるだけでいいからー」
「やぁぁぁー!」
……オレとアーテルの体力は歴然とした差があるので、そのあとどうなったのかは神のみぞ知る。
アーテルのときは激しめというか、身勝手で相手ファーストじゃないプレイが多めです。相手リディアがほとんどなのに……。リディアごめん。
悪いのはアーテル。
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