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ドミニクと彼の可愛い幼なじみ1
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初めて会ったのは貴族同士が集まるお茶会で、多分ヴィオレットが5歳の時だと思う。
幼児らしくて可愛らしいというよりは、神秘的とか美しいとかいうほうが正しかった。すでにヴィオレットの美しさは完成されていた。
ヴィオレットは遠巻きにじろじろ見られることに居心地悪そうにしながら、伯爵夫人のドレスのスカート部分を握っていた。
最初に話しかけたのはエミリエンヌで、話しかけられたヴィオレットは一瞬驚いた表情をしながらも、すぐににこっと破顔した。不安そうな顔をしているだけで大変魅力的だったのに、笑うとものすごく可愛らしくて、
(この子を守りたい)
と幼いドミニクは誓ったのだが、結果としてアプローチが下手すぎて、結婚するどころか嫌われることになってしまった。そのあと何とか原状回復しようともがいている間に、ヴィオレットはさっさと疾風の黒豹と結婚してしまった。
エミリエンヌのとりなしがあって誠心誠意謝罪し、会話をしてくれるようになり、今では多分唯一の男友達というポジションに落ち着いた。
離縁して戻ってきたところを、かっさらって結婚してやろうという考えが半場本気であったのだが、疾風の黒豹と結婚することに不本意そうだったヴィオレットも、何やらいざ結婚したら大変仲睦まじそうだったので、多分離縁しないだろう。
ドミニクだってヴィオレットが幸せであるなら、それでいいので離縁することを望んでいない。
人妻であるヴィオレットと二人きりにはなれないのだが、邪魔が同席していたとしても、お茶会を楽しんでたまにプレゼントを押し付けて、今の関係もそんなに悪くないかなぁとそれなりに満足していた。
最近のヴィオレットは可愛らしさの中に、人妻の色香というものも漂っていて、自分を抑えるのに大変苦労はするのだが。
何より唯一の男友達というのも、自尊心をくすぐる。
ドミニクにとって、ヴィオレットは初恋だった。正直心の中には今もヴィオレットがいて、次の恋なんて到底考えられない。
もっとも一応貴族であるドミニクには、そもそも恋愛結婚なんて縁遠いもので、
(そのうちそこそこの家柄の令嬢に縁談申し込んで結婚すんのかもなー)
と思っていた。
結婚相手に恋愛感情は抱くことができなくても、家族として愛する努力はしよう。男の心理から考えて、跡継ぎを残すことも可能だろう。
若いながらも達観していたが、幼い頃ヴィオレットを一緒に追い回していた悪童仲間たちも多くは恋愛結婚でなく政略結婚で続々と身を固めていた。
(ヴィオレットと結婚できないなら、誰と結婚したって同じだ。
家のためになるか、それだけだ)
幼児らしくて可愛らしいというよりは、神秘的とか美しいとかいうほうが正しかった。すでにヴィオレットの美しさは完成されていた。
ヴィオレットは遠巻きにじろじろ見られることに居心地悪そうにしながら、伯爵夫人のドレスのスカート部分を握っていた。
最初に話しかけたのはエミリエンヌで、話しかけられたヴィオレットは一瞬驚いた表情をしながらも、すぐににこっと破顔した。不安そうな顔をしているだけで大変魅力的だったのに、笑うとものすごく可愛らしくて、
(この子を守りたい)
と幼いドミニクは誓ったのだが、結果としてアプローチが下手すぎて、結婚するどころか嫌われることになってしまった。そのあと何とか原状回復しようともがいている間に、ヴィオレットはさっさと疾風の黒豹と結婚してしまった。
エミリエンヌのとりなしがあって誠心誠意謝罪し、会話をしてくれるようになり、今では多分唯一の男友達というポジションに落ち着いた。
離縁して戻ってきたところを、かっさらって結婚してやろうという考えが半場本気であったのだが、疾風の黒豹と結婚することに不本意そうだったヴィオレットも、何やらいざ結婚したら大変仲睦まじそうだったので、多分離縁しないだろう。
ドミニクだってヴィオレットが幸せであるなら、それでいいので離縁することを望んでいない。
人妻であるヴィオレットと二人きりにはなれないのだが、邪魔が同席していたとしても、お茶会を楽しんでたまにプレゼントを押し付けて、今の関係もそんなに悪くないかなぁとそれなりに満足していた。
最近のヴィオレットは可愛らしさの中に、人妻の色香というものも漂っていて、自分を抑えるのに大変苦労はするのだが。
何より唯一の男友達というのも、自尊心をくすぐる。
ドミニクにとって、ヴィオレットは初恋だった。正直心の中には今もヴィオレットがいて、次の恋なんて到底考えられない。
もっとも一応貴族であるドミニクには、そもそも恋愛結婚なんて縁遠いもので、
(そのうちそこそこの家柄の令嬢に縁談申し込んで結婚すんのかもなー)
と思っていた。
結婚相手に恋愛感情は抱くことができなくても、家族として愛する努力はしよう。男の心理から考えて、跡継ぎを残すことも可能だろう。
若いながらも達観していたが、幼い頃ヴィオレットを一緒に追い回していた悪童仲間たちも多くは恋愛結婚でなく政略結婚で続々と身を固めていた。
(ヴィオレットと結婚できないなら、誰と結婚したって同じだ。
家のためになるか、それだけだ)
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