異世界に吹っ飛ばされたんで帰ろうとしたら戦車で宇宙を放浪するハメになったんですが

おっぱいもみもみ怪人

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異世界編 1章

第29話 昔話

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 血で赤く染まった食卓に着く為次と正秀。
 そして、その向かいには右腕を床に落としたガザフが座っている。
 為次の構えるデザートイーグルの銃口は、ガザフの額を捉えていた。
 後、あっちの方にスイに蹴り飛ばされたメイドさんが床で転がっていた。

 「なあ、為次…… ちょっとやり過ぎなんじゃ……」

 「大丈夫だよ。どうせ、また生えてくるから」

 「いや、そう言う問題じゃなくてな……」

 「分かったよ、なんか頼みがあるらしいからマサが聞いてやってよ」

 「あ…… いや、いい…… 為次が相手してやってくれ」

 「……そう、じゃあコレ」

 為次はズボンの腰紐の所に挟んでおいた、サバイバルナイフを正秀に渡す。

 「俺と違って能力あるでしょ、マサ」

 「あ、ああ……」

 そして、ガザフは二人のやり取りが終るのを見ると、話し始めるのだ。

 「もういいかな?」

 「うん、いいよ。それで頼みって?」

 「隠し事はしない…… と、言っても信用してはもらえないだろうけどね……」

 「んー…… とりあえずどうぞー」

 「最初に言っておくが、僕は記憶の大部分を失っている」

 「記憶喪失なの?」

 「そうでもないけどね、この世界の古い人間は殆どそうだよ」

 「「は?」」

 二人には意味が分からなかった。

 「転生の加護を受けるたびに、記憶が消えていくんだ」
 
 「また、加護かよ……」

 正秀はウンザリ気味に言うが、為次は続ける。
 
 「んで、転生の加護って?」

 「狂った人間を正常に戻す加護なんだ」

 益々意味の分からない正秀は訊く。

 「狂った人間?」

 「人は永く生きるとバーサーカーになる」

 為次は眉間にシワを寄せ言う。

 「あまり言いたくはないセリフだけど…… お前は何を言ってるんだ?」

 「す、すまない…… 詳しいことは僕も忘れているんだ。2度目の転生の前に書いた、自分の手記を読んだだけだから。その手記は後で君達にも見せてあげるからね」

 「そりゃ、どうも。んで、詳しいことは、その手記を読むとして…… ガザフが転生でパッパラパーなのは理解すたかも」

 「う、うん…… そうだね」

 「為次…… もうちょっと、言い方ってもんがあるだろ……」

 「まあ、いいよ。それで君達への頼みなんだけどね。ターナを止めて欲しい…… いや、助けてやってくれないか?」

 「ターナが困ってるの? それなら助けたいけど」

 世話になっているターナのことなら助けたいと思う為次。
 当然、正秀も同意する。

 「そうだな、世話になりっぱなしだからな」

 「でも、ガザフの言い方だと、ターナのやろうとしていることを阻止しろって感じなんすが」

 「その通りだよ、タメツグ君。ターナは転生の加護を受けた回数が僕より多い。つまり、過去の記憶をほとんど失っている……」

 「そうなんだ。で、ターナは何を?」

 「もう一度言うよ…… 信じてもらえないのは分かっている。だけど、聞いておいてほしい。レッドドラゴンを発生させたのはターナだ」

 「あうう…… クラクラしますー」

 重大っぽい話の途中で、蹴飛ばされたメイドさんが気が付いたようだ。
 余計なところで起きやがってと、皆は思いつつもメイドさんの方を見る。
 すると、メイドさんはフラフラしながらガザフに近づいて来た。

 「あ、ご主人様、ご無事ですか?」

 「来るなと言ったはずだが?」

 「申し訳ございませんー」

 謝りながらも、ガザフに近づく。
 どうやら、意識がまだハッキリしていない様子だ。
 只、ご主人様を心配する気持ちだけが彼女を動かしている。

 そして、為次は標的をガザフに近づくメイドさんに移す。
 その行為に気がついたガザフは叫けぶ。

 「待てっ! やめろっ! やめてくれっ!」

 「何を慌てて?」

 「頼む! 待ってくれ!」

 「サヨナラ」

 「やめろぉぉぉぉぉ!」

 食堂に絶叫が響き渡る。
 ガザフはメイドさんを庇うように、射線上に立ちふさがろうとするのだ。
 右腕のあったとこから、血飛沫をまき散らしながら……

 「バーン」

 為次のバカなセリフに、皆は沈黙した……

 「なんちゃって。てへ」

 「ご主人様?」

 メイドさんだけ状況が分からない様子だ。

 「何をそんなに慌ててんの? 替えなんて幾らでも居るでしょ?」

 「……そのメイドは…… 僕の…… 彼女なんだ……」

 「は?」

 「だけど記憶のほとんどは失っている。僕の彼女だってこともね…… しかし、記憶の奥底で潜在的に覚えているんだろう…… 僕によく尽くしてくれるよ」

 「へー、でも、どうせ飽きたら処分するんだでしょ。スイみたくさ」

 「それも違う…… スイは殺そうとした訳じゃないんだ。ああでもしないと、君は受け取ってくれないだろう?」

 「んー、確かにそうかもね。でも、スイを俺に押し付けてどうすんの?」

 「その奴隷は特別で魔力も戦闘力も高い。全力のスイならギガースですら倒せるだろう。あの時は事前に2匹の魔獣と闘わせて疲弊させといたんだ。君の到着に合わせてね」

 「なんでまた」

 「正直に言うよ、僕の欲望を満たすのも兼ねていた。君への、引き渡しのシナリオのついでにね」

 「やっぱリョナラーってことか」

 「りょなら?」

 「えっと、可愛い子に猟奇的行為をするのが大好きな奴ってこと」

 「それは違う…… 僕が望んだことじゃあない」

 「はあ?」

 「さっきも言っただろ、永く生きるとバーサーカーになるってね。それを抑える為にやっているんだ。破壊の衝動をね。でも、それも限界だ…… 僕もそろそろ次の転生の加護を受けないとならないんだよ。そうしないと、本当に狂ってしまい自我も無くす。その時には、もう殆ど過去の記憶は無くすに違いない。こうやってお願いできるのも最後だろうし、他に頼める人が現れるのを待つこともできない。だから、スイを君達に託した。魔法の使えない君達が、この世界で戦えるようにね」

 「それで俺達がターナと戦えって?」

 「ターナと? いや違うよ…… この壊れた世界とだよ……」

 「世界って、それはちぃっとスケールでかすぎでしょ。ねぇマサ」

 「は? お、おおう、せやな」

 突然振られた正秀はちょっとキョドっている。

 「せやなって……」

 「ああ、すまんちょっと聞き入ってたぜ」

 「まあいいけど」

 正秀はサバイバルナイフを鞘に納めると、為次に返した。
 とりあえず、ここではもう必要ないと思ったからだ。
 一方、為次はまだデザートイーグルを構えている。

 「それで、その壊れた世界って?」

 「それについては手記を読んで欲しい」

 「はいはい、んじゃ、ターナのやろうとしていることは?」

 「それは、強大な魔獣を作ることだよ」

 「魔獣を……?」

 正秀は訊いた。

 「エレメンタルストーンの純度が高く、大きいほど強い魔獣が作れるんだ。エレメンタルストーンは既にターナに渡したよ。次はもっと危険な魔獣だろうね」

 「そんなの作って、ターナは何がやりたいんだ?」

 「そうそう、あんなに美人でおっぱいが大きいのにぃ」

 「スイのおっぱいでは、ご不満ですかぁ」

 「あ、いや…… そう言うわけじゃないけど……」

 「むー」

 「そ、それよりそんな魔獣を作るとか、意味分かんないよ」

 「それはターナ本人もだろうね」

 「「は?」」

 「意味もなく魔獣を作るのか?」

 「そうだね…… 手記には魔導兵器開発と書いてあったよ。マサヒデ君」

 「魔道兵器だと!?」

 「もちろん、そのことはターナも忘れているはずだ。でも、潜在的記憶は残っているのだろう…… 今ではその記憶が歪んでいるのかな? 強大な魔獣を作ると、天から神が降臨すると言っているんだ」

 「それで、その魔獣を俺達が倒すの?」

 為次は訊いた。

 「それは、なんとも言えないね」

 「え? 魔獣を倒すんじゃないのか? どう言うことだよ?」

 正秀も訳が分からない。

 「うん…… エレメンタルストーンの力が強い程、強い魔獣が作れるのは説明したよね」

 「おう」

 「魔獣は生き物を喰らうほど体内のエレメンタルストーンは成長するんだよ」

 「ああ、なるへそ」

 「訳が分からねーぜ」

 まだ分からない正秀のに為次が説明する。

 「つまり、強い魔獣から石を取り出して、更に強い魔獣を作ってから人を襲わせて、またその魔獣を倒して石を取り出すってことでしょ」

 「その通りだよ、タメツグ君。それを繰り返せば、いずれ手に負えない魔獣が生み出される分けだね」

 正秀もなんとなく理解したらしい。

 「そうか…… 倒したらターナの思い通り、ほっといたらいずれこの世界は……」

 「詰んでるっぽいかも。だけど、俺達なんか待ってないで自分らで何とかしたり、もっと強そうな人に頼んだ方がいいんじゃぁ……」

 「気が付いた時には遅かった…… この世界の人間はもうダメだよ、なんの疑問も抱かなくなった」

 「んじゃ、王様とかに相談するとか」

 「王様? はははははっ、それはいいね」

 「何が可笑しいんだ?」

 正秀は言った。

 「王様か…… 王族はもちろん、王様なんて居ないよ。この世界にはね」

 「はぁ? この街の真ん中にデカイ城があるだろ」

 「ああ、あそこにはバーサーカーを閉じ込めてあるだけなんだ。王族なんて設定だけだよ」

 それを聞いた為次は呆れる。

 「せ、設定って……」

 「もう1人、異世界から来た冒険者は居るんだけどね」

 ターナ達から聞いた冒険者の噂を思い出す正秀。

 「30年前の冒険者か?」

 「そうだよ、彼にはまずモノポールリングへ上がることを頼んだんだ」

 「あの月の隣の輪っかだな」

 「そう、君達にも頼みたいんだけどね。あそこは真実の情報があるはずだよ。僕達はあそこまで行く技術を失ってしまった…… だから、その冒険者に頼んだんだけど…… どうも魔導機関の制作に夢中になり過ぎてしまったようだね」

 「相手にされなくなったのか?」

 「そんなとこだよ、ははっ。だけど、一度は会いに行ってもらえないかな? 彼の技術なら君達の陸上艇も強化できるはずだよ」

 「まあ、それは頼まれなくても予定に入ってるけど」

 為次は言った。

 「うん、ありがとう」

 「別にお前の為じゃねーけどな」

 「分かってるよ…… マサヒデ君」

 「おう、ならいいぜ」

 「それでは、そろそろ、手記を取りに行かせたいんだが? タメツグ君」

 「うん、そうね」

 「カーラ、持ってきてくれ」

 「はい、ご主人様」

 カーラは返事をすると手記を取りに食堂を出て行った。
 それを目で追いながら正秀は言う。

 「あのカーラって言うのか」

 「ああ、そう言えば彼女の紹介がまだだったね」

 「んま、彼女の紹介は別にいいけど、あと少しいいかな?」

  他人の彼女に興味の無い為次は訊いた。

 「なんだい?」

 「スイが特別って何?」

 「ああ、そのことか…… そのはターナの転生モデルの一体だよ。性能が良かったので、こちらで引き取っておいたんだ。もっとも、ターナには処分するように言われてたけどね」

 「転生モデル?」

 「転生には二種類あって、一般的にそのまま身体を修整する方法と、もう一つは新しい身体に魂を転移させる方法だよ」

 「そうなんだ…… じゃあ、俺達もこのままだと、いずれ転生が必要になるわけか」

 「そうだね、だけどそれはまだ先の話だよ。それまでに、この世界を救ってくれればいいよ」

 「そんで、俺達が神の加護を受けるまで待ってたのか……」

 「その通りだよ、タメツグ君」

 「ま、俺達はまだ時間があるからゆっくり考えようぜ」

 「そうね……」

 「それより、最初に話してた酒の件はどうなった?」

 「ああ、それならこのサイクスの北にある食物プラントへ行って見るといいよ」

 「プラント? プラントって知ってるの?」

 為次は訊いた。

 「プラントが何かは忘れたけど、昔からそう呼ばれているよ」

 「…………」

 「今度行って見るか。な、為次」

 「うん」

 そこへ、メイドさんが戻ってきた。

 「失礼しますー」 
 
 手には数枚の紙と、水の入ったグラスを持っている。
 そして、ガザフに近づくとそれらを渡すのだ。

 「ヒールポーションもお持ちしました。どうぞ」

 「ああ、ありがとう。さあ、これが転生前の僕の手記だよ」

 ガザフは受け取った紙を為次に渡そうとする。
 しかし、為次は銃を構えたままで受け取ろうとはしない。
 代わりに正秀が受け取った。

 「なあ為次、その銃はもういいんじゃないのか?」

 まだデザートイーグルの銃口は、ガザフに向けられている。

 「どうだろうね……」

 「ガザフも嘘をついてるようには見えねーぜ」

 「ま、そうだけど一応ね。もっとも仮に嘘を言ってるなら、スイも敵の可能性があるけど」

 「ええっ!? そんなことありませんよっ」

 「おい為次! いい加減にしろよ! スイちゃんが可哀想だろ!」

 「仮に…… 仮にだよ。スイに自覚が無くても、何か仕掛けられてる可能性もあるからねぇ」

 「……そんな、信じて下さい、ご主人様ぁ」

 あるじに疑われていると思い、ちょっと泣きそうになったスイ。

 「分かってるよ、実際スイはメイド…… カーラを殺そうとしたからね。大丈夫だとは思う」

 「は? 為次…… お前…… わざとやったのか?」

 「どうだろうね」

 正秀は立ち上がると、為次の胸ぐらを掴んで叫んだ。

 「てめぇ! いい加減にしろって言ってんだろ!」

 「わ、分かったよ…… マサ……」

 キレた正秀に渋々デザートイーグルの安全装置を掛けホルスターにしまうのだ。
 それを見た正秀も、為次の胸元を突き飛ばすように手を離した……

 「はぁ…… まあ、なんにしても、ガザフの話してくれたことは調べる必要があるよね」

 「あ、ああ……」

 「是非とも、そうしてほしいものだね」

 「じゃあ皆さんも疑心案議ぎしんあんぎになったようなので行きますか」

 「誰のせいだよ……」

 「ははっ、期待しているよ、タメツグ君」

 「それにマサヒデ君もね」

 「……おう」

 そして、ガザフとカーラに見送られ三人はガザフ邸を後にする。

 別れ際にガザフから、「ターナは使い魔を飛ばして君達を監視しているからね」と言われた。
 それが真実なのかは今は分からない。
 只、三人を見送る前にヒールポーションを飲んだガザフの右腕は、もう半分くらいは生えていた。
 ヒールの効果が絶大なのは確かだ。

 二人は更なる疑問と不安を抱えながら、レオパルト2へと向かうのであった…… 
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