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異世界編 1章
第59話 準備
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「おーい、為次。食料の積み込みは終わったか?」
「まあ、おおむね…… ね」
「よしっ、これで一通り片付いたようだな」
為次は食料だけは自分で積み込むのだ。
彼らは今、いつもの勝手に駐車場にしている木の下でレオパルト2に搬入作業を行っていた。
宿屋を出てサイクスからの出発準備をしようと皆で戦車の元へと戻って来た。
もっとも、搬入作業といっても、水や食料しか積み込む物は無い。
ここには燃料も砲弾も無いのだから……
それにしても、食料が大量にある。
その量の多さに、スレイブも手伝ってくれていた。
それに何故だかニクミも居る。
「ねぇタメツグちゃん、本当に私特製のポーションは要らないのかしら?」
「要らんわっ、そんなもん!」
「まぁ、タメツグちゃんったら照れちゃって…… うふっ」
「ぬぅ……」
「せっかくのニクミ様のご厚意だと言うのに……」
スレイブは言った。
「じゃあ、マヨが全部飲んでみろ」
「ちょっ!? なんでそこであたしなのよ!」
少し前……
準備を始めようとしていた時にニクミがやって来た。
どこから聞きつけたのか、為次達がサイクスを出ることを知り駆け付けたのだ。
しかし、せっかく来てくれたニクミを見るや否や、為次はあからさまに嫌そうな顔をしていた。
何故なら、今日のニクミはミニスカートで颯爽と現れたのだ!
ガチムチ兄貴が少女の服装で着飾ったその見た目は、もはや最終兵器レベルである。
だから、なんとかニクミを追い返そうと為次は頑張ったのだが、当の本人はそんなのお構いなしですり寄って来たのだ。
結局、諦めた為次はニクミに「食料を買って来い、お前の金でな」などと言い追い返そうとした。
それを見ていたターナ達は呆れた顔で為次を見ていたのだが、ニクミは何故か嬉しそうに買い出しへと行ってしまった。
そんなこんなで、ようやく平穏が訪れたと思った為次であったが、それも束の間であり、ニクミは直ぐに帰って来た。
嬉々として戻って来たニクミは、もの凄い量の食料を担いでいた。
それは小さいコンテナ…… 優に10フィートコンテナいっぱいにギリギリ収まる量であろう。
それを担ぐ少女の服を着たニクミは正にバケモノであった。
そしてようやく、その食料の積み込みが終わったのだ。
もっとも全部は入らなかったが……
「とにかく、もうそんな毒物を積み込むスペースは無いぞ」
「んー、仕方ないわねぇ」
「だいたい、何しに来たんだよニクは……」
為次はそう言いながら運転席にもぐり込む。
砲手席も倉庫代わりにしてしまったので、正面の運転手ハッチから入った。
「タメツグちゃんが目を覚まして、また、何か楽しいことをしてるって聞いたのよ。それに、ポンタの街に行ってしまうって…… だから寂しがってると思ってね。うふっ」
「何も楽しいことは無かったし、寂しくもない」
「そんなに恥ずかしがらなくてもいいのよぉ」
ニクミは運転手ハッチを覗き込む。
「近い! 近い! ええいっ離れろ!」
為次は鬱陶しそうに追い返そうとするのだが、ニクミはお構いなしで顔を近づける。
そして、為次の耳元でささやいた。
「次の魔獣は人型よ、ポンタの街はタメツグちゃん達に任せるから」
「えっ!?」
「あたしからもお願いするわ。彼女を助けてあげて」
「彼女? ……ターナ ……か?」
「ふふっ」
「お前は何者なんだ?」
「あら? 知ってるでしょ、王族の1人よぉ」
「そんなことじゃない! はぁ…… まあいいわ。それよか、人型って巨人なのか? あんなデカイ、エレメンタルストーンだろ」
「タメツグちゃんも持ってるじゃない、青いエレメンタルストーンを」
「ああ、ターナから預かった……」
「レッドドラゴンのエレメンタルストーンを凝縮すれば、もっと深い青色をしたエレメンタルストーンができるのよ。小さくなるけどね」
「小さく? それじゃあ…… 人間サイズの魔獣か?」
「うふふ。それじゃあタメツグちゃん、よろしくね」
そう言いうとニクミ特製ポーションの入った小瓶を為次に渡した。
「…………」
「じゃあね、タメツグちゃん。愛してるわぁ」
そう言い放ちながら投げキッスをすると、ニクミは運転主席から離れて行くのであった。
「まったく、この世界の連中は何がしたいんだか……(それにしても人間タイプの魔獣…… 非対称戦か? あーでも、モンスター相手とか非対称戦闘に決まってるか。それよか、確かに戦車だと対人戦は…… ああ、それでターナ達は)」
などと、為次が考えていると、今度はスイが覗き込んできた。
「ご主人様ー」
「んあ? スイ、どうかした?」
「マサヒデ様が砲手席は開けといてくれー、だそうです」
「はぁ? なんで? もう荷物で一杯だぞ」
「マヨマヨ様も乗るそうです」
「ええ!? なんで?」
「一緒に行くそうですよ」
「マジかよ…… はぁ……」
「では、スイもお手伝いしますね」
「……ねぇスイ、ちょっと待って」
「はぃ?」
「ちょっと聞きたいけど、あの…… 嫌ならいいんだけど……」
「なんでしょうか?」
「スイの持ってるガザフの手記なんだけどさ」
それを聞いたスイはポケットの中をゴソゴソとあさり始める。
そして、くしゃくしゃになったガザフの3枚目の手記を取り出した。
「これですか?」
取り出した手記を為次に渡そうとする。
だが、為次は受け取らずに言う。
「あ…… いや、俺はそれが読めないんだよ」
「そうですかぁ…… では私が読であげるのです」
「え? いいの?」
てっきり、スイは書かれている内容を知られたくないではと、為次は思っていた。
こうもあっさり読んでくれることになるとは予想外であった。
「もちろんですよ」
スイは頭をハッチに潜り込ませると、3枚目の手記を読み始める。
そして、為次はただ黙って静に聞くのであった。
…………
………
…
「……どうかこの世界を救って欲しい――」
スイは手記を読み終えた。
「と、これだけですよ」
「ああ、ありがとスイ……」
「はいです。お役に立ちましたでしょうか?」
「うん……(スイがターナとサダムネの子供か。確かに俺が知る必要もなかったかもなぁ…… しかし、スイ自身はどう思ってるんだろうか?)」
為次が手記の内容に考え込もうしたときであった。
突如、後ろから声が聞こえてくる。
「へー、スイちゃんのお母さんってターナなのかぁ」
それは、相変わらず節操のない正秀の声であった。
為次は慌てて後ろを振り向くが、そこは食料品に埋もれた砲手席だ。
どうやら、正秀もいつの間にか車長席に入っていたようであるが、荷物が邪魔で気がつかなかった。
「マサ…… いつの間に……」
「荷物出すのに、どうせお前が文句言うと思ってな。こっちからも出すぜ」
「まあ、そうだけど。なんでマヨまで連れて行くんだよぉ」
「本人が行きたいって言うから別にいいだろ。ターナ達と連絡もとれるって言うし。それに、俺たちは街の外のことは何も知らないんだぜ。案内人も居た方がいいだろ」
「そりゃまぁ、そうだけど……」
「だったら、早くこの荷物出しちまおうぜ」
「はいはい」
結局、為次はブツブツ言いながらも砲手席に押し込まれている食料を出し始めた。
いちいち、外に出るのは面倒臭いので、取り出した荷物を外のスイに渡していく。
反対側の車長席側でも正秀がせっせと荷物を運び出している。
おかげで、砲手席は直ぐに人が入れる程度のスペースは確保でき、車体と砲塔は行き来できるようになったのだ。
すると、正秀は砲手席に降りて来て言う。
「なあ、為次」
「何?」
「スレイブのお母さんってターナらしいぜ」
「は?」
唐突な正秀のセリフに為次には困惑する。
「何いってんの? マサ」
「宿屋でお前らが飯を注文しに行ってたろ?」
「うん」
「そん時に、スレイブがターナのことを母さんって呼んでたぜ」
「…………」
「あの二人って結婚したいとか言ってたんだよな…… どう思う?」
「どうと言われてもな……」
「育ての親みたいなものか?」
「いや…… 実際に親子でも不思議はないかもね」
「どうして、そう思うんだ?」
「転生モデル」
「ん?」
「次の転生モデルを作りたいのかもね。スレイブが、前回ターナの転生時のドッペルに精神を与えたものなら不思議ではないかも……」
「……へぇ」
「なんにせよ、俺たちの関わることじゃないよ。この世界では珍しいことではないのかもしれないし」
「おう」
「スイだって、あの手記を読んでもターナにあまり興味を示さない……」
「ああ……」
「とにかく、この世界からは早くおさらばしたいとこだね」
「そうか? 為次はこの世界が結構気に入ってると思ったぜ」
「……どうだろうね、帰れても地獄のような戦場ってか」
「そうだな……」
「ま、とりあえず今はポンタに行ってみるしかないしー」
「おう」
「んじゃ、さっさとみんなレオに搭乗させてよ」
「よっしゃ! 分かったぜ」
正秀は元気よくレオパルト2から飛び出すしマヨーラの方へと駆けていく。
「おーい、マヨーラ! 発車時刻だぜ、準備はできてるか?」
マヨーラは正秀のかけ声に振り向く。
「あっマサヒデ、何時でもいいわよ!」
嬉しそうに正秀に駆け寄って行く……
そんな二人を為次は、ただ黙って運転手ハッチから頭だけ出して見つめるのであった。
「まあ、おおむね…… ね」
「よしっ、これで一通り片付いたようだな」
為次は食料だけは自分で積み込むのだ。
彼らは今、いつもの勝手に駐車場にしている木の下でレオパルト2に搬入作業を行っていた。
宿屋を出てサイクスからの出発準備をしようと皆で戦車の元へと戻って来た。
もっとも、搬入作業といっても、水や食料しか積み込む物は無い。
ここには燃料も砲弾も無いのだから……
それにしても、食料が大量にある。
その量の多さに、スレイブも手伝ってくれていた。
それに何故だかニクミも居る。
「ねぇタメツグちゃん、本当に私特製のポーションは要らないのかしら?」
「要らんわっ、そんなもん!」
「まぁ、タメツグちゃんったら照れちゃって…… うふっ」
「ぬぅ……」
「せっかくのニクミ様のご厚意だと言うのに……」
スレイブは言った。
「じゃあ、マヨが全部飲んでみろ」
「ちょっ!? なんでそこであたしなのよ!」
少し前……
準備を始めようとしていた時にニクミがやって来た。
どこから聞きつけたのか、為次達がサイクスを出ることを知り駆け付けたのだ。
しかし、せっかく来てくれたニクミを見るや否や、為次はあからさまに嫌そうな顔をしていた。
何故なら、今日のニクミはミニスカートで颯爽と現れたのだ!
ガチムチ兄貴が少女の服装で着飾ったその見た目は、もはや最終兵器レベルである。
だから、なんとかニクミを追い返そうと為次は頑張ったのだが、当の本人はそんなのお構いなしですり寄って来たのだ。
結局、諦めた為次はニクミに「食料を買って来い、お前の金でな」などと言い追い返そうとした。
それを見ていたターナ達は呆れた顔で為次を見ていたのだが、ニクミは何故か嬉しそうに買い出しへと行ってしまった。
そんなこんなで、ようやく平穏が訪れたと思った為次であったが、それも束の間であり、ニクミは直ぐに帰って来た。
嬉々として戻って来たニクミは、もの凄い量の食料を担いでいた。
それは小さいコンテナ…… 優に10フィートコンテナいっぱいにギリギリ収まる量であろう。
それを担ぐ少女の服を着たニクミは正にバケモノであった。
そしてようやく、その食料の積み込みが終わったのだ。
もっとも全部は入らなかったが……
「とにかく、もうそんな毒物を積み込むスペースは無いぞ」
「んー、仕方ないわねぇ」
「だいたい、何しに来たんだよニクは……」
為次はそう言いながら運転席にもぐり込む。
砲手席も倉庫代わりにしてしまったので、正面の運転手ハッチから入った。
「タメツグちゃんが目を覚まして、また、何か楽しいことをしてるって聞いたのよ。それに、ポンタの街に行ってしまうって…… だから寂しがってると思ってね。うふっ」
「何も楽しいことは無かったし、寂しくもない」
「そんなに恥ずかしがらなくてもいいのよぉ」
ニクミは運転手ハッチを覗き込む。
「近い! 近い! ええいっ離れろ!」
為次は鬱陶しそうに追い返そうとするのだが、ニクミはお構いなしで顔を近づける。
そして、為次の耳元でささやいた。
「次の魔獣は人型よ、ポンタの街はタメツグちゃん達に任せるから」
「えっ!?」
「あたしからもお願いするわ。彼女を助けてあげて」
「彼女? ……ターナ ……か?」
「ふふっ」
「お前は何者なんだ?」
「あら? 知ってるでしょ、王族の1人よぉ」
「そんなことじゃない! はぁ…… まあいいわ。それよか、人型って巨人なのか? あんなデカイ、エレメンタルストーンだろ」
「タメツグちゃんも持ってるじゃない、青いエレメンタルストーンを」
「ああ、ターナから預かった……」
「レッドドラゴンのエレメンタルストーンを凝縮すれば、もっと深い青色をしたエレメンタルストーンができるのよ。小さくなるけどね」
「小さく? それじゃあ…… 人間サイズの魔獣か?」
「うふふ。それじゃあタメツグちゃん、よろしくね」
そう言いうとニクミ特製ポーションの入った小瓶を為次に渡した。
「…………」
「じゃあね、タメツグちゃん。愛してるわぁ」
そう言い放ちながら投げキッスをすると、ニクミは運転主席から離れて行くのであった。
「まったく、この世界の連中は何がしたいんだか……(それにしても人間タイプの魔獣…… 非対称戦か? あーでも、モンスター相手とか非対称戦闘に決まってるか。それよか、確かに戦車だと対人戦は…… ああ、それでターナ達は)」
などと、為次が考えていると、今度はスイが覗き込んできた。
「ご主人様ー」
「んあ? スイ、どうかした?」
「マサヒデ様が砲手席は開けといてくれー、だそうです」
「はぁ? なんで? もう荷物で一杯だぞ」
「マヨマヨ様も乗るそうです」
「ええ!? なんで?」
「一緒に行くそうですよ」
「マジかよ…… はぁ……」
「では、スイもお手伝いしますね」
「……ねぇスイ、ちょっと待って」
「はぃ?」
「ちょっと聞きたいけど、あの…… 嫌ならいいんだけど……」
「なんでしょうか?」
「スイの持ってるガザフの手記なんだけどさ」
それを聞いたスイはポケットの中をゴソゴソとあさり始める。
そして、くしゃくしゃになったガザフの3枚目の手記を取り出した。
「これですか?」
取り出した手記を為次に渡そうとする。
だが、為次は受け取らずに言う。
「あ…… いや、俺はそれが読めないんだよ」
「そうですかぁ…… では私が読であげるのです」
「え? いいの?」
てっきり、スイは書かれている内容を知られたくないではと、為次は思っていた。
こうもあっさり読んでくれることになるとは予想外であった。
「もちろんですよ」
スイは頭をハッチに潜り込ませると、3枚目の手記を読み始める。
そして、為次はただ黙って静に聞くのであった。
…………
………
…
「……どうかこの世界を救って欲しい――」
スイは手記を読み終えた。
「と、これだけですよ」
「ああ、ありがとスイ……」
「はいです。お役に立ちましたでしょうか?」
「うん……(スイがターナとサダムネの子供か。確かに俺が知る必要もなかったかもなぁ…… しかし、スイ自身はどう思ってるんだろうか?)」
為次が手記の内容に考え込もうしたときであった。
突如、後ろから声が聞こえてくる。
「へー、スイちゃんのお母さんってターナなのかぁ」
それは、相変わらず節操のない正秀の声であった。
為次は慌てて後ろを振り向くが、そこは食料品に埋もれた砲手席だ。
どうやら、正秀もいつの間にか車長席に入っていたようであるが、荷物が邪魔で気がつかなかった。
「マサ…… いつの間に……」
「荷物出すのに、どうせお前が文句言うと思ってな。こっちからも出すぜ」
「まあ、そうだけど。なんでマヨまで連れて行くんだよぉ」
「本人が行きたいって言うから別にいいだろ。ターナ達と連絡もとれるって言うし。それに、俺たちは街の外のことは何も知らないんだぜ。案内人も居た方がいいだろ」
「そりゃまぁ、そうだけど……」
「だったら、早くこの荷物出しちまおうぜ」
「はいはい」
結局、為次はブツブツ言いながらも砲手席に押し込まれている食料を出し始めた。
いちいち、外に出るのは面倒臭いので、取り出した荷物を外のスイに渡していく。
反対側の車長席側でも正秀がせっせと荷物を運び出している。
おかげで、砲手席は直ぐに人が入れる程度のスペースは確保でき、車体と砲塔は行き来できるようになったのだ。
すると、正秀は砲手席に降りて来て言う。
「なあ、為次」
「何?」
「スレイブのお母さんってターナらしいぜ」
「は?」
唐突な正秀のセリフに為次には困惑する。
「何いってんの? マサ」
「宿屋でお前らが飯を注文しに行ってたろ?」
「うん」
「そん時に、スレイブがターナのことを母さんって呼んでたぜ」
「…………」
「あの二人って結婚したいとか言ってたんだよな…… どう思う?」
「どうと言われてもな……」
「育ての親みたいなものか?」
「いや…… 実際に親子でも不思議はないかもね」
「どうして、そう思うんだ?」
「転生モデル」
「ん?」
「次の転生モデルを作りたいのかもね。スレイブが、前回ターナの転生時のドッペルに精神を与えたものなら不思議ではないかも……」
「……へぇ」
「なんにせよ、俺たちの関わることじゃないよ。この世界では珍しいことではないのかもしれないし」
「おう」
「スイだって、あの手記を読んでもターナにあまり興味を示さない……」
「ああ……」
「とにかく、この世界からは早くおさらばしたいとこだね」
「そうか? 為次はこの世界が結構気に入ってると思ったぜ」
「……どうだろうね、帰れても地獄のような戦場ってか」
「そうだな……」
「ま、とりあえず今はポンタに行ってみるしかないしー」
「おう」
「んじゃ、さっさとみんなレオに搭乗させてよ」
「よっしゃ! 分かったぜ」
正秀は元気よくレオパルト2から飛び出すしマヨーラの方へと駆けていく。
「おーい、マヨーラ! 発車時刻だぜ、準備はできてるか?」
マヨーラは正秀のかけ声に振り向く。
「あっマサヒデ、何時でもいいわよ!」
嬉しそうに正秀に駆け寄って行く……
そんな二人を為次は、ただ黙って運転手ハッチから頭だけ出して見つめるのであった。
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