魔闘少女プディカベリー 〜淫欲なる戦い〜

おっぱいもみもみ怪人

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第26話 裏切りのお兄さんに絶望する鈴雲

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 エロ神からの電話。

 名前を登録したのは鈴雲だろうが、友達は居ないと言ってた。
 正秀は誰だろう? と、思うが勝手に他人の電話に出るのは気が引ける。
 だが、スマホを忘れて行ったので、無くしたと思い誰かの電話を借りて本人が掛けてきた可能性も考えられる。

 (うーん…… 出るべきかどうか悩むぜ)

 などと思案中であったが……

 『さっさと出なさいよっ。まったく、これだから近頃の草食系男子は……』

 「うおっ!?」

 通話をタップしてないにも関わらず繋がった。

 『もしもし? ねぇ聞いてる?」

 「お、おおう」

 『ならいいわ。あなた正ちゃんよね?』

 「正ちゃん……? 正秀だぜ」

 『知ってるわ。いい? よく聞いてちょうだい』

 「まてまてまてまて。あんたいったい誰だ?」

 『私? 私は神様よ。色欲の神なの、あがめなさい』

 「いや…… 崇めはしないが、もしかして鈴ちゃんを変身させた神様って奴なのか?」

 『もしかしなくてもそうよ』

 「お、おう…… で、何の用だ?」

 『簡単に話すと鈴雲がさらわれたわ』

 「色々と突然だな」

 『鈴雲の居場所は魔法少女アプリからマップを見れば表示されてるはずよ。じゃお願いね』

 「お願いって、何をだよっ」

 『あなた鈴雲の彼氏でしょ。早く助けてくれないとオカスゾンを倒す魔法少女が居なくなっちゃうわ。そうなると私も困るのよ、厳罰も免れないわ』

 「まあ、助けには行くけどなぁ…… 俺はどうすりゃいいんだ?」

 『そこはお姉さんに任せなさい。正ちゃんってば鈴雲と濃厚なセックスをしたから資格ができたの』

 「濃厚はともかく、資格って?」

 『色欲の神である私の力を与えられるのよ。もっとも戦闘は苦手だから大した力をあげれないのだけど、正ちゃんの選んだ武器に婬人へダメージが入るようにしてあげれるわ』

 「へー、武器かぁ。武器って?」

 『武器そのものは作れないわ。あくまで力を付与するだけだから、武器は正ちゃんが手に入れてね。鉄の棒とか何でもいいの、但し1つだけだから注意してちょうだい』

 「おう。そりゃぁいいぜ。俺も婬人と戦えるってことだな。やったぜ」

 『あー…… 悪いんだけど身体能力とかはそのままだから……』

 「わかった、わかった」

 『じゃ、よろしくね。上手く行ったらお姉さんを抱かせてあげるわ。楽しみにしてるから』

 「おう、それは遠慮しとくぜ」

 『なんでよっ!』

 「とにかく鈴ちゃんの元へ急ぐぜ!」

 『はい、行ってらっしゃい。物分りのいい子で助かったわ』

 正秀は通話を終え、さっそくマップを確認してみると、SD化された鈴雲のアイコンが移動しているのが伺える。

 「これか。まだ遠くには行ってないな」

 如何いかがわしい電話内容であったが、鈴雲から神様のことも聞いていいたし、何より変身する姿をの当たりにしたこともあって信用した。
 武器は何にしようかとウキウキしながら追跡を始める正秀だが、スマホを持っていない鈴雲のことも気掛かりである。
 変身できなければ、ただの幼い女の子に過ぎない。

 「……うん。一応押しといてみるか」

 勝手に変身ボタンをタップするのであった。

 ……………
 ………
 …

 ―― その頃

 鈴雲はお兄さんに釣れられて街中の神社へと来ていた。
 先程まで変な人がパチンコで遊んでいた場所である。
 今は人影も無く、表通りを走る車の走行音が木々に阻まれて微かに聴こえるだけだ。

 「りり

 お兄さんは社の前で立ち止まって振り向いた。

 「はい?」

 「君に会わせたい人が居るのさ」

 「会わせたい…… 人……?」

 「ああ。きっと鈴もママを気に入るさ」

 「え?」

 「ンママ。連れてきたよ」

 お兄さんがそう言うと、賽銭箱の裏から一人の女性が立ち上がった。
 どうやら今まで隠れていたらしい。

 「誰……?」

 見た目は背が高く細身のスタイルで長い黒髪がとても美しい。
 真紅の膝下まであるナイトドレスを身に纏い、豊満な胸が今にも零れ出そうだ。
 腰まで入ったスリットは艶かしく、大人の女であることを際立たせていた。

 「ンママだよ」

 「初めましてね。プディカベリー」

 「っ!?」

 賽銭箱の裏に立つ女性は変身前の鈴雲を見て言った。
 正体がバレていることに驚きが隠せない。

 「あたしはオカスゾンよ。あなたが狙っている婬魔のね」

 「何…… 何なのですか…… 兄様にいさま……! これはどういうことですか?」

 お兄さんは鈴雲の後ろに回り込むと両肩に手を置いて言う。

 「りり。君はンママの為に、これからずっとマン汁を絞り出すのさ。とっても気持ちが良くて幸せな毎日を送りながらね」

 「う、嘘…… ですよね?」

 何がどうなっているのか理解できない、というよりも理解したくなかった。
 敵のボスであるはずのオカスゾンと、憧れのお兄さんは自分を狙っている。
 信じていたお兄さんに騙されたし、正体まで知られている。
 そんなことは絶対に認めたくはない。

 しかし……

 「何も嘘じゃないさ。鈴は馬鹿だから神にも悪魔にも騙された。そして僕にも…… それだけのことさ」

 「何でっ! どうしてっ! あんなに優しい兄様がっ! きっとオカスゾンに操られているのです…… そうです。そうに違いありませんっ」

 と、鈴雲は自分に言い聞かせるように叫んだ。
 するとオカスゾンは鈴雲に近付いて頬をそっと撫でた。

 「何て可哀想な。何て愚かな娘。ごめんなさいね、あたしには人を操る能力は無いの。性的欲求をちょっと開放してあげるだけ。婬魔にできるのはそれくらいなのよ」

 「嘘です! そんなの嘘です! そうですよね兄様! 嘘だと言って下さい!」

 涙を流しながら訴える鈴雲だが、お兄さんは捨てられた仔猫を見るような目で見るだけであった。

 「りり。僕はお前のようなクソガキが嫌いなのさ。ママにお隣りの子と仲良くするように言われてたから、仕方なく相手をしていただけさ。ママに嫌われたくないからね」

 「あのー。一応言っておくけど、ママとあたしは違うから」

 「そうだね。新しいオカスゾンママはとっても優しいのさ。だから僕はママのマン汁をすべて搾り取ってオカスゾンママに捧げた。最後は狂ったように悦んでいたよ」

 「…………」

 鈴雲は顔面蒼白になり、何も言えなかった。
 唯一の心の拠り所であったお兄さんに裏切られ、何もかも失ってしまった。
 親も友達も居なくなり、もう誰も居ない。
 愕然となり両膝を地面に着いて身を震わせながら嗚咽を漏らす。

 「あ…… あぁ……」

 「ひひひ、いい顔をするじゃないか。ママのようにマン汁を搾り取ってあげるよ。ねっ。ンママァ!」

 「本当にいい子ね。あとでたっぷり甘やかしてあげるわ」

 「やったー。わーい、嬉しいなー。ンママ大しゅき」

 鈴雲を見下ろすお兄さんの体に異変が起こり始めた。
 グチュグチュと姿を変えパンツ一丁の筋肉モリモリの肉体となり、頭部は……
 ぐるぐると巻いた縄であった、太めの。
 ついでに両腕も縄になっている、細めの。

 「さあ坊や、縛って持ち帰るわよ」

 「うん。プディカベリーのマン汁は質が良いって評判なんだよね」

 「そうよ」

 鈴雲に縄婬人の縄が忍び寄る。

 「ひぃ。い、イヤッ! 来ないで下さい!」

 咄嗟にスマホを取り出そうとしたが、ポケットの中にはポケットティッシュしか入っていなかった。

 「あれ? 無い、スマホが…… ウソ、どこかに落として……」

 「ん? もしかしてスマホを忘れて来たのかい?」

 「はっ、あっ、あう……」

 逃げようとするが恐怖で体が思うように動かない。
 白いワンピースが汚れるのも気にせず、尻餅をついて後退りをしても、パンチラするだけで意味の無い行動でしかなかった。

 「いひひひ。このクソガキめ、いいザマだな。正義のヒロインも変身できなければ、ただの雑魚でしかないさっ!」

 縄に捕縛されそうになった時であった。
 鈴雲の着ている服がすべて消え去り、裸になった直後、白とピンクを基調とした可愛らしいコスチュームが身を包んだ。

 「あらあら変身しちゃったわねー」

 「どうしてイキナリ!?」

 「ええー?」

 皆はプディカベリーの変身に驚いた。

 危機一髪で難を逃れた鈴雲だが、心は絶望したままだ。
 それでも変身したことで僅かな希望の光を掴み取ろうとするのであった。
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