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2ndSEASON
遭遇
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「冬夜君おはよう~♪」
愛莉の声が弾んでいる。
どうしたんだろう?
「起きないと……しちゃうぞ!」
それは困るな。
僕は目を開ける。
すると眼前に広がる愛莉の顔。
ドキッとした。
何度もしてきたことなのに。
相変わらず慣れない僕。
もう一度目を閉じる。
唇に感じる暖かい感覚。
「……いいよ」
何が良いのか分からないけどもう一度瞼を開ける。
さっきより愛莉の顔が離れていた。
ゆっくりと身を起こす。
「先行ってて」
「その前に……はい!」
そう言って手渡されたのは手作りのチョコレート。
あ、そうか。
今日は2月14日だ。
「ありがとう」
愛莉はにこりと微笑む。
「じゃ、先行ってるね」
そう言って部屋を出る愛莉。
明日の予定、決めとかないとな。
(2)
教室でもバレンタインのムードに包まれていた。
女子がそれぞれの想い人にチョコレートを渡してる。
そんな中一足先にもらった僕は机に突っ伏して寝ている。
すると石原君が僕に声をかけた。
「片桐君あとでちょっといいかな?」
「へ?」
「ちょっと相談したい事があって……」
なんだろ?
昼休憩の時間
愛莉たちとご飯を食べると「ちょっと石原君に呼び出されたから」と言って席を立つ。
「石原君に……?」
不思議そうな顔をする。
「なんだお前、愛莉に飽きて男に走ったのか?」
カンナが余計な事言うもんだから……。
「そうなの!?私飽きられたの!?」
そんなわけないだろ。
「なんか相談があるっていうから行ってくるよ」
そう言って、教室を出た。
待ち合せの場所に着くと石原君が待っていた。
「相談てなに?」
「実は恵美にチョコレートもらって……」
へえ、良かったね。
「お返しって何が良いんだろう?3倍返しって聞いたけど手作りの3倍ってなんだろう?って……」
ああ、そういう相談ね。
ていうかそういう相談を僕にするか?
「片桐君ならなれてるだろうと思って」
そんなことないですよ。
いつも愛莉を怒らせてますよ。
あ、誠がなんか言ってたな。
「インスピレーションかな?」
「インスピレーション?」
「江口さんの事を思って、これだ!ってものを買えば良いと思うよ。多分喜んでもらえると思う」
「閃きがあれば苦労しないよ」
「まだ1か月もあるんだし、じっくり考えたらいいよ。案外何も考えてない時にするっと出てきたりするけど」
「ちなみに、片桐君は何をお返しするつもり?」
「まだ決めてない」
「そうなんだ……」
「じっくり考えなよ、ネットで調べてみるのもいいかもしれない」
「ネットで調べるのも手だけどやっぱり悩んで考えた方がいいんじゃないか?」
そう言ってやってきたのはカンナと愛莉だった。
また後をつけてきたな。
「本命の彼が悩んで買ってきてくれたものってだけで嬉しいよ。恵美もきっとそうじゃないかな?」
愛莉がそう付け足す。
「で、でも金額とか……」
「金額とか関係ねーよ。選んでくれたってだけで嬉しいんだよ。どうしても気になるならメッセージも添えておいたらいいんじゃないか?」
「なるほど……ありがとう」
礼を言うと、石原君は立ち去っていった。
「で、なんで愛莉たちがいるんだ?」
「そ、それは神奈が……」
「別に聞いてまずい事じゃなかったんだし、いいだろ?」
悪びれる様子の無いカンナ。
「最大の失敗はトーヤに相談したことだな。案の定ろくでもない事吹き込んでたし」
「最近は女子だってネットで調べるんだからね。ダメだよ安易な道に走ったら」
二人にダメだしされた。
ミスった。
ネットで調べて買おうとしてたのに、行く手を阻まれた気分だ。
「それはそうと、トーヤにお願いがあってな」
「なんだ?」
「今日の帰りちょっと付き合って欲しいんだけど」
「付き合うって……ああ、なるほどね」
伊田高に行くのに同伴してほしいってことか……それってやばくないか?
「誠に、僕と一緒にいるの見られて大丈夫か?」
「誠はそんな度量の狭い奴じゃねーよ」
その油断が大事件になるのだった。
(3)
伊田高前。
カンナが誠にメッセージを送ってる。
程なくして誠が現れた。
案の定僕の姿を見て怪訝な表情を浮かべる。
「なんで、冬夜が一緒なんだよ?」
「ちょっと色々あってな、それよりチョコレート持ってきたぞ」
「色々ってなんだよ?」
なんか今日の誠機嫌が悪いぞ。
「大したことじゃねーよ、それより……」
カンナが差し出したチョコレートの入った紙袋を、振り払った。
道端に転がるチョコレート。
「なにすんだよ!」
「冬夜とべったりしてるの見てて喜んでチョコなんて受け取れるかよ!」
「落ち着け、誠。これにはわけが……」
「トーヤは黙ってろ!」
どうやらカンナの機嫌も損ねたようだ。
……傷ついてる?
カンナの目に涙が滲んでいる。
「お前なら大丈夫だと思ってたのが失敗だったみたいだな」
「あ、……神奈」
カンナの異変に気付いたらしい誠がハッとしてカンナに声をかけるが時すでに遅し。
「トーヤ……帰るぞ」
「カンナ、ちょっと待てよ!」
僕はカンナを呼び止める。
「……私全然信頼されてないんだな」
そう言うとカンナはその場を後にした。
僕は落ちていたチョコレートを拾い立ちすくむ誠を背にカンナを追う。
「……やっぱり言った方がよかったんじゃないか?」
「……言っても信じてくれねーよ」
さっきからカンナのスマホのメッセージの着信音が止まらない。
「言い訳聞くくらいしてやっても」
「……」
カンナの口は閉ざされたままだ。
やがてカンナの家に着いた。
周りには誰もいない事を確認して、カンナが家に入るのを待つ。
だが、なかなか家に入ろうとしない。
「……あの時と逆だな」
あの時?ああ、一年の総体開会式の時の……。
「トーヤの言う通り話をするべきだったのかもしれないな。でも上手い言い訳が思いつかなかった」
「本当のことを話した方が……。これからも付きまとってくるかもしれないんだろ?」
「でも、今はあいつをサッカーに打ち込ませてやりたかったから……」
「だとしたら、もう話すしかないな。今のあいつにはサッカーに集中する余裕なんかないよ。僕だったらきっとそうだ」
好きな人を泣かせてしまったんだから。
「……かもしれないな。本当の事を話すよ」
そう言って、カンナはスマホを操作する。
「トーヤもいてくれないか?また頭に血が上ってしまうかもしれない」
「それは良いんだけど家に入ったほうが良くないか?もう暗いし……」
「神奈?誰だ、その男は」
知らない男の声がする。
ちょっと大人の声。
カンナはその声を聞いて体が硬直していた。
呻くように呟く。
「くそ……じじい……」
カンナの表情が恐怖から怒りに変わる。
「何しに来やがったくそじじい!!」
カンナが叫ぶ。
「何って娘に会いに来て悪い理由があるのか?それよりその男誰だ?お前の恋人……誠というやつか?」
「違いますよ、人違いです」と、言ってる場合じゃないよな?
「カンナ家に入ってろ!」
慌てて家の鍵を開けて戸を開ける。
「待て神奈!」
慌ててカンナに近づこうとする男とカンナの間に割って入る僕。
「邪魔をするな!」
男が体当たりする。
何か腹部が熱い。
重くて鈍い痛み。
腹部に手を当てる。
何かべっとりと付いてる。
灯りに照らされそれが赤い液体だと気づく。
全身から力が抜ける。
膝を崩し倒れる僕。
「トーヤ!!」
カンナが僕を呼ぶ。
返事をするのはちょっと難しいかな。
上手く声が出ない。
男はカンナの腕を掴もうとしたのか。
「さあ、カンナ。もう大人の仲間入りしてもいい頃だろう?」
その時、誰かがふいに飛び出し、男の手から刃物を叩き落とし後ろから羽交い締めする。
「誠!?」
「話はあとだ!神奈!救急車と警察!」
カンナは言われた通り、救急車と警察に電話している。
僕の意識はそこで途絶えた。
ああ、明日の記念日は無しだなぁ……。
僕は三途の川のほとりに立っていた。
向こう岸でお祖父さんが立って手招きしている。
僕はふらふらっと川を渡る。
あ、川を渡るのにお金いるんだっけか?
でも船に乗ってるわけじゃないしいいよね?
水は2月だというのに冷たくない。
底も浅い。
あ、賽の河原に鬼はいなかった。
その時誰かが背後から掴む。
そこお腹……、傷が痛む……?
あれ痛くない?
治ったのかな?
「行っちゃだめ!そっちにはラーメンもカレーライスももんじゃもないんだよ!」
死後の世界って食べ物あるのかな~?
スマホで検索してみる。
死後の世界では空腹が無いらしい。
お腹空かないのか。
でも食べる楽しみは欲しいなぁ。
カンナを救って死んだのだから天国にいけるよね?
美味い食べ物がある天国がいいなぁ~。
「食べ物ならいくらでも食べさせてあげるから死んじゃだめ!」
その女性は必死にしがみつき離さない。
「じゃあ、本場の讃岐うどん食べたい……」
「冬夜君!?」
腹部に鈍い痛みがでてくる。
意識がもどった。
(4)
バシッ!
バシッ!
愛莉と誠に叩かれた。
「なんで話してくれなかったんだ!!」と誠は怒っている。
「冬夜君死んじゃったら私絶対に神奈許さないから!!」と泣き叫んでいる。
私も泣いていた。
こんなことになるなら警察に言うべきだった。
どうして、誠に相談しなかった?
トーヤの意識は戻らない。
トーヤの両親は青ざめている。
私の母さんもトーヤの両親に頭を下げている。
「神奈、この際だから全部話してくれ!もう隠してる意味もないだろう?」
でも、私は怖くて言い出せない。
「私から話そうか?」と、愛莉。
意を決して話した。
東京に居た頃の話。
父さんと母さんの仲は悪かった。
父さんはリストラされ、定職につかず飲んだくれの生活をしていた。
中1の頃だった。
酔った父さんに押し倒される。
「お前ももう大人だろう?」って……
怖くて震えて身動き取れない私から衣服をはぎ取って行く父さん。
その現場を見つけた母さんが父さんを私から引きはがした。
それ以来父さんとは一緒の部屋にいたことは無い。
母さんも早めに離婚の手続きを進めた。
しかし最近になって父さんが地元に来たと聞いた。
母さんの電話をどうやって調べたのか知らない。
私の電話はゆかりから聞いたらしい。
そして探偵を頼み私の家を探し当て、彼氏がいることも探り、行動に出たらしい。
母さんが知らない電話に出るな!家にくそじじいが来ても施錠して絶対に出るなと。
今でもあのいやらしい顔を覚えている。
思いだすと震えがとまらない。
くそじじいは今は警察で取り調べを受けている。
ストーカー規制法に加え傷害罪も加わっている為実刑は免れないだろうとのこと。
「本当に片桐さんの息子さんにはご迷惑を」
母さんが平謝りしている。
「ごめんなさい」
私が言うと愛莉が凄い剣幕で私に怒鳴る。
「ごめんなさいで冬夜君は帰ってこないんだよ!冬夜君を返してよ!」
そう言って私に縋り泣き叫ぶ愛莉。
ごめん愛莉。
「あの、病室で騒がないでください。もう消灯時間なので」
看護師が申し訳なさそうに言った。
「すみません」
「意識が戻ったら教えてください。傷は浅かったようです。2,3週間もすれば治るでしょう」
医師が入ってきて説明してくれた、
するとトーヤの意識がもどたようだ。
「ううん……、」
トーヤがうなっていた。
「冬夜君!?私だよ。愛莉だよ!?一杯ご馳走してあげるから目を開けて」
愛莉がトーヤに呼びかける。
するとトーヤが応える。
「……本場の讃岐うどんが食べたい」
一同は沈黙する。
そして笑い声をあげる。
「冬夜……重傷を負ってもうどんかよ」と誠。
「冬夜君らしいよ、もう大丈夫だね」と、愛莉。
「愛莉ちゃん、誠君も神奈ちゃんも明日仕事でしょ。今日はもう帰ってまた明日来れたらきてやって」
「でも……。」と、渋る愛莉。
「冬夜のせいで遠坂さんが学校に行かなかったら冬夜が責任感じると思う。僕と神奈もそうだけど」
誠が言うと愛莉は何か言いたげだったが素直にうなずいた。
そうして私たちは病室を出る。
「誠、愛莉……本当にごめん」
「意識戻ったから大丈夫だよ」と、愛莉。
「もう隠し事は無しにしよう。俺より先に冬夜に話したことがショックだった」
「そういえば、誠はどうしてあの場所にいたんだ?」
「ちゃんと会って話しようと思って家に行ったらあの場に遭遇しただけさ」
そう言って、私の頭を叩く誠。
「じゃあ、帰ろうか」
そう言って3人は帰路につく。
「神奈ごめん、さっきは感情的になって」
「いや、いいよ……私が間違ってた」
結局傷つけあうのはトーヤも私も同じか。
「遠坂さんも神奈の気持ち分かってるよ」と、誠。
「うん……」
(5)
傷は浅かったらしく、内臓に損傷はなかったらしい。
念のため検査を受けて、しばらくは入院生活。
病院食はまずいと聞いていたけど、本当に不味い。
味がしない。
で、母さんにお菓子とかカップ麺を買ってきてもらおうとしたのだが、怒られた。
理不尽だ……。
その日の学校が終わった頃愛莉とカンナがお見舞いに来た。
いつもならオッスって軽口をたたきそうなカンナだったが、今日はやけにおとなしい。
「冬夜君大丈夫?」
「とりあえず、なんか食べたい」
「そんな元気があるなら大丈夫だね」
愛莉はにこりと笑う。
目の下には隈ができている。
眠れなかったんだね。
「ごめん、心配かけたね?今日何日?」
「2月15日だよ……」
「とんだ記念日になったな」
「生きていてくれただけでもよかったよ」
愛莉はそう言ってほほ笑む。
僕が刺された後の事を聞いていた。
カンナが救急車と警察を呼び。誠はカンナの父さんを羽交い締めにしたまま離さなかった。
意識が戻らないので両親が呼び出され、愛莉にもカンナから連絡がいき、大騒ぎになったらしい。
退院までは2,3週間かかるとのこと。
年末考査は追試を受けることになるらしい。
「トーヤ……ごめんな」
カンナが言った。
泣いている?
「カンナが無事で良かったよ」
「私の事なんてどうでもいいだろ?今は自分の事だけ考えろ」
「どうでもいいなんて言うなよ、誠が悲しむぞ」
「だからってお前にもしもの事があったら、私は一生愛莉に恨まれ続ける」
「神奈ごめん……私もパニックになって何言ったかよく覚えてなくて……」
愛莉がカンナに謝る。
カンナが席を立つ。
「じゃあ、私は今日は帰るわ」
「神奈もう帰っちゃうの?」
愛莉が聞く。
「今日は記念日なんだろ……せめて二人っきりで話せよ。私も事情聴取とかあるからさ」
そう言って病室を出て行った。
それを見送る愛莉と僕。
「もう無茶しないでね」
愛莉がぼそりと呟く。
「冬夜君カンナのことになると後先考えないところあるから」
「愛莉の時だってそうしてるよ」
「本当に?……って無茶しちゃダメ!本当に死んじゃうんじゃないかって心配したんだから」
いけない。愛莉が泣き出しそうだ。
愛莉を抱きしめてやる。
「わかってるよ。心配かけてごめん」
「うん……」
その後母さんがやってきて着替えとかもろもろ準備して持ってきた。
愛莉は面会時間が終わるまで病室にいる。
「また明日くるからね」
そう言って帰って行った。
帰った後もメッセージが飛んでくる。
「心配しなくていいから愛莉もゆっくりお休み。愛莉が体壊しちゃう」
「眠れないよ、冬夜君の容体が急変するんじゃないか?って怖くて」
「もう大丈夫って医者が言ってるんだから多分大丈夫だよ」
「うん、無理しちゃだめだよ。買い食いとかしちゃだめだからね!」
愛莉が釘をさす。
隙見てコンビニに行こうと思っていたのだが。
「分かったよ。じゃあ、おやすみ」
「おやすみなさい……あ!明日からテスト範囲のノート取って来るから一緒に勉強しようね」
「分かったよ……」
入院してまでお勉強か?
学校に行ったら、大騒ぎなんだろうな。
その前に騒いでそうだけど。
願わくば、カンナが傷つかないように……。
目の前の君が明日を生きれるくらいには、あり得ない不条理は排除してあげるから。
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