優等生と劣等生

和希

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3rdSEASON

ふたり

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(1)

「初めまして、中島隆司です」
「初めまして、大島花菜です」

二人が自己紹介を終えると渡辺君が満足そうにうなずいた。

「じゃあ、皆注文をとろうか」

渡辺君がそう言うとそれぞれが注文を言う。

「デラックス玉大盛りとおかしもんじゃととんぺいチーズ焼きとそばめしとカルピスソーダ」
「……私ウーロン茶」

あれ?愛莉ダイエットでも始めたのか?

「愛莉食べ物は良いの?」
「冬夜君のもんじゃ少し分けてもらうからいいよ」

ああ、そういうことね。

「へえ、仲のいい事で」

カンナがそう言って笑う。
因みに僕たちの席には僕と愛莉、カンナと誠、桐谷君と指原さんが座っていた。
隣の席には大島さんと中島君、酒井君と一ノ瀬さん、渡辺君と美嘉さん。
その隣に石原君と江口さん、それに志水さんが座っている。
カンナから大島さんと中島君のいきさつは聞いた。
しかし江口さんと志水さんと同席してる石原君が可哀そうに思えてならない。
あと気になったのは一ノ瀬さん。なんか元気がない。どうしたんだろう?

「一ノ瀬さん何かあった?」

僕はお好み焼きを焼きながら聞いていた。

「なんか二人の仲まずいみたい……」

指原さんが答えてくれた。

「まずいってどんな風に?」
「穂乃果さ、なんかちょっと漏らしてたのよね『酒井君私の事本当に好きなのかな?』って……」

好きじゃなきゃ告らないでしょ?

「酒井なにかやらかしたのか?」

カンナが聞くと指原さんは首を振った。

「むしろその逆。何もしてこないらしいのよ。だから穂乃果的に不安になってるみたい」
「何もしてこないと不安なの?」

僕が聞くと愛莉が制した。

「冬夜君はお好み焼き焼いてようね。あ、青のりはかけないでね」

愛莉お好み焼きも食べるのね。まあ、いいけど。

「片桐君が、愛莉と初めてキスしたのはいつ?付き合ってどのくらい経ってから?」
「へ?」
「冬夜君にその手の話振っても無駄だから……。したのは中2の春だよ。付き合って2年目かな」

愛莉が代わって答えた。その答えに何の意味があるのかは分からないけど。
けれど指原さんがその疑問に応えてくれた。

「中学生や高校生でも時期が来ればするものなのに。大学生だよ、3か月もたってるのにキスもしてこないんだって」
「そんなの一ノ瀬さんからすればいいじゃん!」

桐谷君が言うと指原さんはまたも首を振る。

「それがさ、天性の勘っていうの?微妙にタイミングをわざと外してくるらしいのよね……。で、不安になってるわけ」

うん、難しい話だ。お好み焼き食べよう。

「私にも一口分けて♪」
「はい」
「ありがとう♪」

愛莉は美味しそうに食べている。ちゃんと青のりははずしておいたよ。

「なるほどな、根本的な部分はまだ治ってなかったんだな」
「そうみたいね~」

カンナと指原さんは納得し合ってる。

「お取込み中のところ悪いんだけどさ……」
「どうした誠?」

カンナが聞くと酒井君たちのテーブルを指差す。

「なんか不味い感じになってるんだけど」

もめ事でも起こったか?
僕もテーブルを見てみるが別にそんな感じはしないけど。寧ろ盛り上がってる。……あれ?
渡辺君が焦ってる。酒井君は相変わらずだ……、うつむいたままの大島さんに盛り上がってるのは中島君と……一ノ瀬さん!?
食べるのを止めて、じっと耳を傾けていた。

(2)

「いやあ、まさか善幸と一ノ瀬さんが付き合っていたとはね」

中島君がそう言って笑う。

「付き合ってると言ってもまだ何もないんですけどね」

にっこり笑っているけどなんか言葉に棘がある様に思えたのは僕の気のせいだろうか?

「いや、善幸の奴草食系だからさ……あ、焦げるよ」

そう言って中島君は穂乃果のお好み焼きをひっくり返す。

「ありがとう、中島君って気が利くんですね」
「こんなの男なら誰でもやるよ」

「そんなことないですよ」と言って穂乃果は僕の方を見る。
中島君や、大島さんの分もひっくり返してあげなよ。
見るに見かねて僕が大島さんのをひっくり返してあげる。

「お前自分の彼女のは気づかないのに他の女性のに気づくとかダメだろ?」

いや、その機会を奪ったのは中島君、君だよ。

「中島君がモテる理由分る気がするな~」
「そうでもないよ、例えば一ノ瀬さんみたいな人には全然好かれないし」
「私はそういう中島さん好きですよ」

その言葉に僕たちのテーブルの空気が凍り付いた。
中島君、ゴールを決める位置が若干ずれてるよ。

「まあ、一ノ瀬さんには酒井君いるしな」
「そうだぞ中島。花菜の事はどうなんだ?」

すかさずディフェンスに入る渡辺君と久世さん。

「大島さん、さっきからずっと俯いたまま僕を観ようともしないけれども嫌われてるのかなって思ったんだよね」

大島さんは緊張しているんだよ。その心の防御にスルーパスを送り込むのは君の特技じゃなかったのかい?

「中島君は本命の人とかいるんですか?」
「ん?残念ながら今のところは特に」
「じゃあ、私立候補しちゃおうかなぁ~」

穂乃果の発言に今日二度目の凍結時間。
やっと気まずい空気に気づいたのか、焦る中島君。

「い、いや。一ノ瀬さんには酒井いるし……」
「善幸さんはどう思ってるの?」

そこで僕に振ってきますか?
本来なら、そこできっぱり言うべきだったんだろう。
しかしこういうノリについていけない僕はつい言っちゃうんだ。

「そ、そこは本人の意思を尊重でしょう」

べしっ!

「だめだぞ、酒井君。男ならちゃんとはっきり言うべきことは言わないと」

渡辺君が僕の頭をどついてそう言う。

「今のが善幸さんの本音なんだと思います。やっと理由がわかった」

あ、いやいや。何の理由が分かったのかが僕には理解が出来ないんだけど。

「なんかお似合いですね。お二人共」

大島さん、やっと喋ったかと思ったらそれですか?自分の目的忘れてはしないですか?

「早くみんなお好み焼き食べなよ!もんじゃ焼けないだろ!」

片桐君は良く分からない事叫んでますけど。空気←読めてますか?

「もう!他に食べ物あるんだからそれでも食べて待ってなさい!」

遠坂さんまで片桐君に乗って……ああ、空気変えようとしてるんですね。でも無理みたいですよ。
その時志水さんの一言がとどめとなった。

「いいじゃない、二人でくっつけば。酒井君は私がもらっていくから」

なんてこと言うんですかアナタは。ほら、穂乃果涙ぐんでるじゃないですか。

「善幸!なんか言ってやれよ。お前でも今まずい事くらい分かるだろ!」

空気を不味くした張本人が何言ってるんですかね?

「いや、皆さん落ち着いてまずお好み焼きでも食べましょうか」

僕も何言ってるんでしょうね。
斜め前からめっちゃ鋭い視線が突き刺さってるんですけど。

「良く分かりました」

いや、穂乃果!僕は全然わかってないよ。

「一ノ瀬さん落ち着いて」

渡辺君がそう言うも……。

「私は平気ですよ」

全然平気じゃない気がするのは僕だけですか?
片桐君や、助けておくれ。極上の虹を決めておくれ。
片桐君にそんな目線を送るも、気付くはずもなく遠坂さんと二人でもんじゃをつついてる。
僕ともんじゃどっちが大事なんですか?

「きょ、今日はこれくらいにしておこうか」

渡辺君がこの場を締めようとする。

「まだ食べ終わってない!」

片桐君の悲痛な叫びが聞こえる。

「……なるほどね。再教育が必要なようね」

うわ、またあの調教受けるんですか?
それだけは勘弁してほしいんですけど。

「それに大島さんだっけ?あなたも躾が必要なようね」

女性相手にも容赦ないんですね。
片桐君が食べ終わると精算をする。
その時穂乃果と中島君がスマホの番号を交換してるのを見てしまった。
なんかもう終わってしまった気がする。


帰り道。
穂乃果の車には僕と中島君が乗っていた。
中島君は眠っている。眠っているふりをしているだけだろうか?
穂乃果が突然話し出す

「……全然平気ですから?」
「なにが?」
「私気にしてないから」

だから何を?

「だから青い鳥辞めるとかそういうの無しにしましょうね」

ああ、そういう話か……。

「わかったよ、元の関係に戻ろうか」
「やっぱりそういう気分だったんですね……」

そういう話にしたのは穂乃果でしょ?
車は僕の住んでるアパートの前に着く。

「それじゃ、おやすみなさい。……今まで楽しかったです」
「僕も楽しかったです。ありがとう。おやすみなさい」

穂乃果の車が去って行った。

ああ、終わったんだな。

涙は出てこなかった。
ただ頭が真っ白だった。

(3)

酒井君たちが帰った後、大島さんに謝っていた。

「ごめん、今度はちゃんとした男連れてくるから」

指原さんが謝る。

「いいんです、やっぱり私には彼氏なんて無理だから」
「無理だと思うのは恋をしてから思うのね」

志水さんが言う。

「悪あがきをしているあなたが言うのも説得力あるわね……でも私も同感よ。あなた足掻こうともしてないじゃない。自分から動いてみないと」

と、江口さんが言う。

「でも緊張しちゃって……」
「まずはそこからだね。まずは私たちのグループに参加してみることから始めなよ。そのうち男になれるだろうから」
「その間に俺たちは男を見繕うかな」

指原さんと渡辺君が言う。
その時皆のスマホにメッセージが。グループメッセージだった。

「皆さん今夜はごめんなさい。できればグループ続けたいです、出来れば彼も……中島さんも」

「あちゃ~、やっぱりそうなったか」

指原さんが叫ぶ。

「酒井君にも女性紹介しないとな」

そっとしてやった方が良いと思うんだけど。

「あら?酒井君には私がいるじゃない」

志水さんがそういった。

「あなたまだ諦めてないの?」

江口さんが呆れた口調で言う。

「足掻くだけ足掻くわよ。本気になったから」
「精々足掻きなさい。挫折も必要よ」

この二人の言い合いも飽きないもんだな。

「じゃ、今日は帰るか?また今度招集かける」

渡辺君がそう言うと今日の集まりは解散した。

(4)

「う~ん」

愛莉が悩んでいる。

「どうしたの?」
「酒井君には悪いんだけど、やっぱり一ノ瀬さんに同情しちゃうな」
「キスしなかったこと?」
「それもあるんだけど、女性からモーションかけてるのに、気付いてくれないって寂しいよ。嫌われてる?って思っちゃうよ」

そんなもんなのかなぁ。

「でも愛莉は自分から僕にしてきたろ?」

半ば強引に。

「それは不安だったもん。神奈にとられちゃうんじゃないかって……」

そういうものなのか?

「冬夜君も神奈の事ばかり考えててさ。で、クリスマスに大ゲンカしたじゃない」

結構根にもってるのね。

「でも冬夜君は私を追ってくれた。選んでくれた。それだけで幸せになれた」
「今からでも安心させてやろうか?」
「ほえ?」
「今日は平日だから安いぞ」

愛莉が言葉の意味を理解するのに数秒かかったようだ。

「それもいいかもね。偶には違う空気でやってみたいし」

あ、嘘。冗談です。

「な~んてね、家でもいいよ」
「家でだと思い切り声出せないだろ?そういうの不満じゃないの?」

ぽかっ

「声が気になるんだったら私の家でもいいんだよ?」

いや、あの声を愛莉パパに聞かせたらまずいだろ。

「もう冬夜君の家で思いっきり声出しちゃったもん。今更気にしないよ。それにさ……」
「それに?」
「ああいうホテルってマジックミラーになっていて、覗いてる人がいるって噂聞いた事あるんだよね~」
「それって都市伝説だろ?」
「そうかもしれないけど、やっぱり覗かれるのは嫌かな。家ならそれはないし」

愛莉は知らないんだな。あの夜の後「節度を持ってしなさい」だの「思い切りやるならホテルにでも連れて行ってやりなさい」だのさんざん言われたことを。

「女性的には、親に聞かれて気まずかったりしないの?」
「ほえ?」
「ほら……親に聞かれたらまずいなあとか」
「りえちゃんは気にしないよ。寧ろもう聞かれてるし」
「は?」
「うちそこまで防音よくないよ?」

僕はどういう顔をして愛莉パパに会えばいい?
そのうち鈍器もって乱入してきそうだ。

「でも、同じホテルならちゃんとしたホテルでしたいな。覗かれてるとかはなさそうだし。ていうかさ……」
「?」
「非現実的な状況でやるなら山奥で車内でもいいんだよ?誠君じゃないけど……」
「それだけは勘弁して……」
「冬夜君ならそう言うと思った。でも嬉しいよ。冬夜君から誘ってくれるなんて……いけないなんかそんな感じになってきちゃった」

僕は逆に気まずくなってきたよ。言わなきゃよかった。ていうか、このままだと本当に家でしかねない。話題変えよう。

「大島さんどうするんだろうな?」
「亜依達が別の人探してくるんだろうね」
「大島さんの性格もちょっと変えてやらないとな」

あの調教は無いと思うけど。

「みんなと遊んでるうちに変わっていくよ。今日は状況が悪かったんだよ。あれじゃ、緊張しちゃうよ」
「そういうものなのか……」

まあ、お見合いみたいなもんだったしな。

「私作戦は考えてみたんだ」
「どんな作戦……」
「それはね……」


「なるほどね。」
「良いと思うでしょ?渡辺君に相談してみよう」
「渡辺君のID知ってるの?メッセージグルだとまずいぞ?」

大島さんいるしな。

「神奈に言ってみる~」

そう言ってスマホを弄りだす愛莉。

「『了解、その前にまず大島さんの緊張をほぐすところからだな』だって」

そうだろうな。いきなりだったしな。緊張もするよな。
あとは……。
僕のスマホが鳴る。
愛莉に見てもらう。

「一ノ瀬さんに完全に振られました」

ああ、やっぱりそうなったか。
で、中島君とくっつくんだね。

「そうなると志水さんが有力なのかな?」
「多分そうなるだろうね」

あの二人が付き合い始めるのが想像つかないけど。
石原君と江口さんみたいな感じになるのかな?
その答えはまだ先の話だった。
絡み合った愛のパズルを解いていくのは一人だけではできない。
ただ少しだけ暗闇の向こうに光が差し込んでいく、そんな予感がした。
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