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幕間
神聖術と精霊術について(ネタバレあり)
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こちらは小説形式ではありますが、二種類の術に関する設定の話になります。
いずれどこかで説明しようと思っていたのですが、うまく落とし込めそうにないので独立した話にしてみました。
この話を読まなくても本編を読むのに支障はない、と思います。むしろ読んだ方がなんだか良く分からなくなる可能性があります……。
でも、もし興味を持っていただけましたら「こんな感じなのか」とふんわり読んでいただければ幸いです。
------------------------
神殿にある神官の執務室でローゼは茶を飲んでいた。
村祭りの後に呼び出された『一晩』だったが、叱られながら本を1冊書き取りし終えた後、アーヴィンが茶を淹れてくれたので『少しだけ』休憩させてもらえるはずだった。
しかし休憩を始めてから思った以上に時間が経っている。本来ならあと2冊の書き取りが待っているはずなのに、アーヴィンは休憩の終了を告げる様子がない。
(朝までこのままいられたらいいのに)
もう叱責と書き取りはうんざりだ、と思いつつローゼは横を見上げた。
「そういえば、聞きたいことがあるんだけど、いい?」
「聞きたいこと?」
同じ長椅子に座っているアーヴィンはローゼを見返す。
「私に分かることなら答えるよ」
書き取りをしている間はずっと厳しい表情だったアーヴィンだが、今は穏やかな笑みを浮かべている。
(やっぱり笑った顔の方がいいな……)
つられて笑顔になりながら、ローゼは彼の顔をぼんやりと眺める。しばらくふたりともそのままだったが、やがてアーヴィンが首をかしげた。短い褐色の髪がさらりと揺れる。
「……ローゼ? 何か?」
彼の声は少しばかり怪訝そうだった。
ローゼは、慌ててぱたぱたと手を振る。
まさか彼の笑顔に見惚れていたなどと言えるはずがない。
「あ、ごめん、なんでもない。……じゃなくて、え、えっとね。あの、神聖術って結局どういうものなの?」
神聖術は、神官や神殿騎士が神の力を借りて行う術だ。
魔物を弱らせたり、傷を癒したりといった不思議な現象を起こすことができる。魔物から受ける瘴気混じりの傷は、神聖術以外では治すことができない。
しかし、ローゼが持っている神聖術の知識は漠然としたものだ。
村を発った後は大神殿で各種の仕事を言いつけられている。できれば旅に出る前に、神聖術についてもう少し知りたいと思っていた。
ローゼに問われたアーヴィンは笑みを消し、顎に拳を当てるとわずかに眉を寄せる。
「表現が難しいんだけど……そうだな。神聖術を使いたい神官や神殿騎士が神の力を受け取り、聖句によって望みの形に変え、奇跡としてあらわしているもの、かな」
「うーん」
アーヴィンの言葉を聞いたローゼは腕組みをしてうなる。
「ということは、聖句を聞いた神様が直接何かしてくれるってわけじゃないの?」
「違うよ。神はただ、神官たちに力を使わせてくださるだけだね。神の力がどのようになるかは、力を受け取った者の唱える聖句次第だ」
「じゃあ、アーヴィンが神の力を受け取ったときは特に何の効果もないの? アーヴィンが状況に合った聖句を唱えるから、傷を治せたり、瘴気を退けたりできるようになるってこと?」
「そうなるね」
ローゼは穏やかに笑うアーヴィンを上から下まで眺める。
「……なんかすごい」
「ん?」
「だって、聖句を唱える前のアーヴィンは、一時的とはいえ神様の力を持ってるってことでしょ? 神様の力を持ってるってことは、神様の仲間入りしてるってことじゃない」
ローゼが送った賞賛の言葉を聞いたアーヴィンは面白そうな笑みを浮かべる。
「考えたこともなかったな。……それなら一時的どころか常に神の力を持っているローゼは、完全に神の一柱ということになるね」
「あたしが? 神様の力を?」
目を丸くしたローゼが問い返すと、アーヴィンは少し離れた執務机の上に置いてある聖剣へ視線を送る。
「聖剣は、強力な『神の力』だ。……でなければ、魔物に対しあれだけの攻撃を与えられない」
聖剣はどんな魔物でも易々と切り裂くことができる。
人の作った武器で同じような切れ味を出すことは不可能だった。
「……ああ、そっか。……あたしは、神様の力を預かってるんだね……」
自分はまだ聖剣の使い手として未熟だ。確かに聖剣は強大な神の力かもしれないが、ローゼが持っているせいで聖剣はその力を発揮できていないように思える。
申し訳なくなったローゼが思わず拳を握り締めてうつむくと、アーヴィンがそっと手を取った。
「ローゼにはレオンもついてる。まだこれから努力していけばいい」
「……うん」
ローゼは小さく息を吐き、柔らかな表情のアーヴィンを見返した。
「……神聖術も、ずっと使ってるとだんだん上手くなるの?」
「神聖術の効果は人によって変わることはないよ。祈れば、神はどの神官や神殿騎士にも同じだけの力を与えてくださるし、聖句さえ正しく唱えれば必ず同じ効果があらわれる」
「ええ? じゃあ、ミシェラ様の方がアーヴィンより大きい傷を治せるとか、そういうことはないの?」
「ないよ。セルザム神官が傷を治しても、私が治しても、アレン大神官が治しても、まったく同じ効果だ」
「……あいつも神聖術が使えるんだ……」
ローゼが顔をしかめながら呟くと、アーヴィンは声をあげて笑った。
「当たり前じゃないか。それに、大神官だけが唱えることを許されている聖句だってあるんだ。アレン大神官は私よりずっと多くの神聖術が使えるよ」
「そうなの? なんか悔しい。……あ、でもアレンの馬鹿は精霊術を使うことができないんだし、使える術の豊富さって意味ではアーヴィンの方が上よね」
「さて、どうかな」
アーヴィンの言葉に、ローゼは思わず瞬く。
「だってアーヴィンは術士なんでしょう?」
「残念ながら違うよ。私は術士と名乗れるほど何かができるわけではないんだ」
「精霊の言葉が話せるのに?」
精霊術というのは、精霊に話しかけて力を借りた上で様々な不思議を起こすことだ、とローゼは本で読んだことがある。
「精霊の言葉は術を使うのに必須だけど、なんというのかな。精霊術は神聖術と少し違っていて……」
アーヴィンは先ほどよりも深く眉を寄せる。
「精霊術を発動させるときはね。精霊から借りた力を、自分の中の力と合わせて望む形に練り上げるんだ。この時は会話とまた違う、特別な精霊の言葉が必要になる……」
言葉を探しながら説明してくれるのだが、ローゼには彼の言っていることがさっぱり分からなかった。表情からそのことを見て取ったのだろう、アーヴィンはすまなそうな表情を浮かべる。
「……ごめん。私も小さいころ少しの間教わっただけだから、うまく説明ができない」
「ううん」
ローゼは慌てて首を横に振った。
「じゃあアーヴィンの使える術が少ないのは、特別な言葉をあんまり教わってないからとか、そういうこと?」
アーヴィンはうなずく。
「書物があれば良かったんだけどね。精霊の言葉には文字がないから口承なんだ」
「そっか。……ね、精霊術ってどんなことができるの?」
「精霊自体が自然の力そのものだから、使えるものは自然に関するものということになるよ」
「力を貸してくれる精霊によっては使えない術っていうのもあるの?」
「ない。精霊たちは皆、同じ力を持っているからね。誰かが力を貸してくれさえすればいい」
そうか、とローゼは心の中だけで呟く。
公爵が精霊術を使えなくなったのは、大精霊の命令により、精霊たちが力を貸してくれなくなったからだった。
どんなに自分の中に力があっても、精霊が力を貸してくれないのなら何もできないということか。
「神聖術と大きく違うのはこの点だね。神は違う世からいつでも我々を見ておいでだし、条件さえ満たしていれば人がどこにいても力を貸してくださる。でも精霊は同じ地にいる存在だ。精霊が近くにいて、さらに彼らの意思で力を貸してくれるのでなければ、精霊術は使えない」
「じゃあ今この場でアーヴィンは精霊術を使えないの?」
「残念ながら使えない。……と、以前なら答えただろうね」
アーヴィンは悪戯っぽく笑うと、神官服の左袖をめくった。彼の左腕には編み込んだ銀色の毛が腕輪のように巻かれている。銀狼の毛だ。
「今の私は銀狼の息子になったから、銀の毛を通じて銀狼の力を借りることができるんだ。使おうと思えば、精霊術はどこでも使える」
「息子にならないと無理だった?」
「無理だったよ。主になるような精霊は、そう簡単に力を貸したりはしない」
ローゼはふと、レオンが「俺は小さいやつらと格が違う」と言っていたことを思い出す。主は能力も高いが、自尊心も高いのかもしれない。
「だけど私はあまり術を使えないからね。……主である銀狼に力を貸してもらえても、できることが増えるわけじゃないんだ」
「そっか。……ねえ、アーヴィンはどんな精霊術が使えるの?」
「本当に簡単なことだけだよ。望む場所の影を濃くしたり、逆に明るくしたり。火の勢いを変えたり、風を吹かせたり、温かいものをある程度の時間冷めないようにしたり……」
言いながら、アーヴィンは持ってきた茶の道具を示す。
「……ということで、まだ湯は熱い。もう一杯お茶をいかがですか、聖剣の主様?」
「そんなことに銀狼の力を借りちゃっていいの?」
ローゼは笑うと、笑顔のアーヴィンに空のカップを差し出した。
いずれどこかで説明しようと思っていたのですが、うまく落とし込めそうにないので独立した話にしてみました。
この話を読まなくても本編を読むのに支障はない、と思います。むしろ読んだ方がなんだか良く分からなくなる可能性があります……。
でも、もし興味を持っていただけましたら「こんな感じなのか」とふんわり読んでいただければ幸いです。
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神殿にある神官の執務室でローゼは茶を飲んでいた。
村祭りの後に呼び出された『一晩』だったが、叱られながら本を1冊書き取りし終えた後、アーヴィンが茶を淹れてくれたので『少しだけ』休憩させてもらえるはずだった。
しかし休憩を始めてから思った以上に時間が経っている。本来ならあと2冊の書き取りが待っているはずなのに、アーヴィンは休憩の終了を告げる様子がない。
(朝までこのままいられたらいいのに)
もう叱責と書き取りはうんざりだ、と思いつつローゼは横を見上げた。
「そういえば、聞きたいことがあるんだけど、いい?」
「聞きたいこと?」
同じ長椅子に座っているアーヴィンはローゼを見返す。
「私に分かることなら答えるよ」
書き取りをしている間はずっと厳しい表情だったアーヴィンだが、今は穏やかな笑みを浮かべている。
(やっぱり笑った顔の方がいいな……)
つられて笑顔になりながら、ローゼは彼の顔をぼんやりと眺める。しばらくふたりともそのままだったが、やがてアーヴィンが首をかしげた。短い褐色の髪がさらりと揺れる。
「……ローゼ? 何か?」
彼の声は少しばかり怪訝そうだった。
ローゼは、慌ててぱたぱたと手を振る。
まさか彼の笑顔に見惚れていたなどと言えるはずがない。
「あ、ごめん、なんでもない。……じゃなくて、え、えっとね。あの、神聖術って結局どういうものなの?」
神聖術は、神官や神殿騎士が神の力を借りて行う術だ。
魔物を弱らせたり、傷を癒したりといった不思議な現象を起こすことができる。魔物から受ける瘴気混じりの傷は、神聖術以外では治すことができない。
しかし、ローゼが持っている神聖術の知識は漠然としたものだ。
村を発った後は大神殿で各種の仕事を言いつけられている。できれば旅に出る前に、神聖術についてもう少し知りたいと思っていた。
ローゼに問われたアーヴィンは笑みを消し、顎に拳を当てるとわずかに眉を寄せる。
「表現が難しいんだけど……そうだな。神聖術を使いたい神官や神殿騎士が神の力を受け取り、聖句によって望みの形に変え、奇跡としてあらわしているもの、かな」
「うーん」
アーヴィンの言葉を聞いたローゼは腕組みをしてうなる。
「ということは、聖句を聞いた神様が直接何かしてくれるってわけじゃないの?」
「違うよ。神はただ、神官たちに力を使わせてくださるだけだね。神の力がどのようになるかは、力を受け取った者の唱える聖句次第だ」
「じゃあ、アーヴィンが神の力を受け取ったときは特に何の効果もないの? アーヴィンが状況に合った聖句を唱えるから、傷を治せたり、瘴気を退けたりできるようになるってこと?」
「そうなるね」
ローゼは穏やかに笑うアーヴィンを上から下まで眺める。
「……なんかすごい」
「ん?」
「だって、聖句を唱える前のアーヴィンは、一時的とはいえ神様の力を持ってるってことでしょ? 神様の力を持ってるってことは、神様の仲間入りしてるってことじゃない」
ローゼが送った賞賛の言葉を聞いたアーヴィンは面白そうな笑みを浮かべる。
「考えたこともなかったな。……それなら一時的どころか常に神の力を持っているローゼは、完全に神の一柱ということになるね」
「あたしが? 神様の力を?」
目を丸くしたローゼが問い返すと、アーヴィンは少し離れた執務机の上に置いてある聖剣へ視線を送る。
「聖剣は、強力な『神の力』だ。……でなければ、魔物に対しあれだけの攻撃を与えられない」
聖剣はどんな魔物でも易々と切り裂くことができる。
人の作った武器で同じような切れ味を出すことは不可能だった。
「……ああ、そっか。……あたしは、神様の力を預かってるんだね……」
自分はまだ聖剣の使い手として未熟だ。確かに聖剣は強大な神の力かもしれないが、ローゼが持っているせいで聖剣はその力を発揮できていないように思える。
申し訳なくなったローゼが思わず拳を握り締めてうつむくと、アーヴィンがそっと手を取った。
「ローゼにはレオンもついてる。まだこれから努力していけばいい」
「……うん」
ローゼは小さく息を吐き、柔らかな表情のアーヴィンを見返した。
「……神聖術も、ずっと使ってるとだんだん上手くなるの?」
「神聖術の効果は人によって変わることはないよ。祈れば、神はどの神官や神殿騎士にも同じだけの力を与えてくださるし、聖句さえ正しく唱えれば必ず同じ効果があらわれる」
「ええ? じゃあ、ミシェラ様の方がアーヴィンより大きい傷を治せるとか、そういうことはないの?」
「ないよ。セルザム神官が傷を治しても、私が治しても、アレン大神官が治しても、まったく同じ効果だ」
「……あいつも神聖術が使えるんだ……」
ローゼが顔をしかめながら呟くと、アーヴィンは声をあげて笑った。
「当たり前じゃないか。それに、大神官だけが唱えることを許されている聖句だってあるんだ。アレン大神官は私よりずっと多くの神聖術が使えるよ」
「そうなの? なんか悔しい。……あ、でもアレンの馬鹿は精霊術を使うことができないんだし、使える術の豊富さって意味ではアーヴィンの方が上よね」
「さて、どうかな」
アーヴィンの言葉に、ローゼは思わず瞬く。
「だってアーヴィンは術士なんでしょう?」
「残念ながら違うよ。私は術士と名乗れるほど何かができるわけではないんだ」
「精霊の言葉が話せるのに?」
精霊術というのは、精霊に話しかけて力を借りた上で様々な不思議を起こすことだ、とローゼは本で読んだことがある。
「精霊の言葉は術を使うのに必須だけど、なんというのかな。精霊術は神聖術と少し違っていて……」
アーヴィンは先ほどよりも深く眉を寄せる。
「精霊術を発動させるときはね。精霊から借りた力を、自分の中の力と合わせて望む形に練り上げるんだ。この時は会話とまた違う、特別な精霊の言葉が必要になる……」
言葉を探しながら説明してくれるのだが、ローゼには彼の言っていることがさっぱり分からなかった。表情からそのことを見て取ったのだろう、アーヴィンはすまなそうな表情を浮かべる。
「……ごめん。私も小さいころ少しの間教わっただけだから、うまく説明ができない」
「ううん」
ローゼは慌てて首を横に振った。
「じゃあアーヴィンの使える術が少ないのは、特別な言葉をあんまり教わってないからとか、そういうこと?」
アーヴィンはうなずく。
「書物があれば良かったんだけどね。精霊の言葉には文字がないから口承なんだ」
「そっか。……ね、精霊術ってどんなことができるの?」
「精霊自体が自然の力そのものだから、使えるものは自然に関するものということになるよ」
「力を貸してくれる精霊によっては使えない術っていうのもあるの?」
「ない。精霊たちは皆、同じ力を持っているからね。誰かが力を貸してくれさえすればいい」
そうか、とローゼは心の中だけで呟く。
公爵が精霊術を使えなくなったのは、大精霊の命令により、精霊たちが力を貸してくれなくなったからだった。
どんなに自分の中に力があっても、精霊が力を貸してくれないのなら何もできないということか。
「神聖術と大きく違うのはこの点だね。神は違う世からいつでも我々を見ておいでだし、条件さえ満たしていれば人がどこにいても力を貸してくださる。でも精霊は同じ地にいる存在だ。精霊が近くにいて、さらに彼らの意思で力を貸してくれるのでなければ、精霊術は使えない」
「じゃあ今この場でアーヴィンは精霊術を使えないの?」
「残念ながら使えない。……と、以前なら答えただろうね」
アーヴィンは悪戯っぽく笑うと、神官服の左袖をめくった。彼の左腕には編み込んだ銀色の毛が腕輪のように巻かれている。銀狼の毛だ。
「今の私は銀狼の息子になったから、銀の毛を通じて銀狼の力を借りることができるんだ。使おうと思えば、精霊術はどこでも使える」
「息子にならないと無理だった?」
「無理だったよ。主になるような精霊は、そう簡単に力を貸したりはしない」
ローゼはふと、レオンが「俺は小さいやつらと格が違う」と言っていたことを思い出す。主は能力も高いが、自尊心も高いのかもしれない。
「だけど私はあまり術を使えないからね。……主である銀狼に力を貸してもらえても、できることが増えるわけじゃないんだ」
「そっか。……ねえ、アーヴィンはどんな精霊術が使えるの?」
「本当に簡単なことだけだよ。望む場所の影を濃くしたり、逆に明るくしたり。火の勢いを変えたり、風を吹かせたり、温かいものをある程度の時間冷めないようにしたり……」
言いながら、アーヴィンは持ってきた茶の道具を示す。
「……ということで、まだ湯は熱い。もう一杯お茶をいかがですか、聖剣の主様?」
「そんなことに銀狼の力を借りちゃっていいの?」
ローゼは笑うと、笑顔のアーヴィンに空のカップを差し出した。
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